14/04/26 23:46:51.38 1oj6UMZWh
「そこまでだ」聞いたことのある声、寺生まれで鍋奉行のTさんだ
白滝によって今にも腹がはち切れそうな俺の前に来ると、自前の菜箸を振り回し
「破ぁ!!」と叫ぶ、すると網杓子が眩く光り、振り回した菜箸が剣のように次々と餅を引き裂いてゆく!
ある程度餅を切り払うと、Tさんの呪文によって周りには光が走り、アッー!と言う間に餅は煮えた。
「Tさんも闇鍋ですか?」そう尋ねるとTさんは俺を指差し「まあな、随分とありきたりの具ばかりだったがな・・・」
帰り道で聞いた話によるとあそこは闇鍋の名所で鍋奉行が鍋奉行を呼ぶ恐怖の座敷らしい。
「すっかり具も無くなっちまったな、どれ、街でうどんでも買って来るか」
そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て
鍋奉行はスゴイ、俺はいろんな意味で思った。