20/08/18 15:15:03 9oO7Jro80.net
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大阪府における新型コロナの感染状況は悪化の一途だ。16日の新規感染者数は147人だったほか、
重症者の数が過去最多の72人となったが、大阪府吉村知事が重症者の数について取材された際
「早期に人工呼吸器をつけるから」と答え、地元の医療関係者などから困惑と批判が広がっている。
「命を救うため」と発言しているが
この発言が出たのは14日の囲み取材でのこと。記者から重症者の増加についての認識を聞かれこう答えたという。
「治療的な観点でいくと、報告受けているのが、大阪の場合は、死者をできるだけ減らしたいということで、
できるだけ早めに気管切開をして、人工呼吸器をつけて、命を救う治療を優先している」
回答になっているのかすぐには分からない内容なので補足すると、新型コロナウイルス感染症の病態の分け方として、
自覚症状が軽い状態を「軽症」、酸素吸入が必要な状態を「中等症」、人工呼吸器が必要な状態を「重症」とするのが
一般的になっている。つまり知事の言いたいことは、人工呼吸器をつけた患者を重症者と呼ぶことになっているから
数が多くなっているだけで、実態とは違う、ということのようだ。
地域によって治療方針が変わることなどありえない
しかしこの発言は医療関係者にとっては看過できないもの。人工呼吸器をつけるか否かは患者の個々の状態を見て
判断をするべきものであり、大阪地域ではそうしている、ということが起こるはずがない。
しかも人工呼吸器をつけること自体は、極めて消極的な対症療法であって、つけることによって
治療効果が見込めるようなものではない(これはECMOも同じ)。この発言は関西テレビのローカル番組
『報道ランナー』で取り上げられたが、この番組を見た地元の医療関係者や、その番組内でも疑問が上がった。
この番組を視聴した大阪大学医学部病理学教授の仲野徹氏が、放送後に自身のTwitterアカウントで
「ありえない妄言」と切り捨てたほか、番組にコメンテーターとして出演していた関西医科大教授の宮下修行氏も、
人工呼吸器を早めに装着しても本質的には治療に結び付かず、死亡者を減らすことにも繋がらないと発言し疑問を呈した。