村上春樹的にワールドカップを語るat WC
村上春樹的にワールドカップを語る - 暇つぶし2ch150:名無しが急に来たので
09/08/02 09:57 3NAfjRC.
「明日から僕が監督をします。こう見えて僕は戦術的なサッカーが得意なんです。
自分で言うのもなんですけどね。少なくともこれよりまともなサッカーをできる自信はあります」
「じゃあどういう代表を選ぶのかしら?」と彼は言った。
「何かリクエストはありますか?」と僕は逆に聞き返した。
「鹿島の選手が入ってれば何でもいいわ」と答えた彼は、とても素敵な笑顔を浮かべていた。
「やれやれ」と今度は口に出して言ってから、僕は明日からの日本のサッカーをどうするべきか考え始めた。


151:名無しが急に来たので
09/08/04 21:43 m7oAoFzY
「ひとつ質問していいかい?」と主審は言う。
「もちろん」
「あなたが相手ゴール前でDFに寄せられて倒れたとする。ひとつの仮定として」
「ひとつの仮定として」
「ひとつの仮定として。そしてその上で
『あなた今の故意に倒れたでしょう?』
と質問したとする。仮定として」
「仮定として」
「そうしたらあなたは正直に
イエスと返事すると思う?」
きみはそれについて少し考える。

152:名無しが急に来たので
09/08/04 21:44 m7oAoFzY
「しないと思います。
 たぶんノーって言うでしょうね」ときみは言う。
「どうして?」
「ファールが取れればPKやフリーキックがもらえるから」
「それが日本代表の戦術みたいなもの?」
「一種の」
「でも、『それには答えられない』
というのが正しい答え方じゃないの?
もしそれがレフェリングに関わるなら」




153:名無しが急に来たので
09/08/04 21:44 m7oAoFzY
きみは言う。「でも、もし私が
『それには答えられない』と言ったとしたら、
前後関係からして、イエスと言ったのと
事実上同じことになってしまう。
そうでしょう?それは未必の故意になる」
「だからいずれにしても、
答えはノーなんだね?」
「理論的には」
「やれやれ」 そういって彼はイエローカードを突きつけてきた。


154:名無しが急に来たので
09/09/04 19:59 oakvc1L.
「お前はいつもパスと走ってばっかりいるけどシュートを決めない」
カラブロは僕に向って憂鬱そうにそうどなった。
その日カラブロは後半から出場し、2点を奪った。彼の活躍のおかげで、チームは勝利し二位に浮上していた。
僕はその試合でシュートを6本打っていたが、結局得点することはできなかった。
「お前が決めているのはユーチューブの中だけ」
カラブロはそう続けた。そこまで言われたのは初めてだった。
「お前はへたくそや。パスもできへん。体抑えて、振り向いてシュート打つしかない」と僕はカラブロに言い返した。
「それがおれのクオリティー。おれにそれ以外求めてどうする」
「お前、おれにパス出せ」僕は試しにそう言ってみた。
「なんでお前にパス出さないといけない。おれがFWだ。お前がパス出せ。いつでもおれは待ってるから」
そのとおりだった。


155:名無しが急に来たので
09/09/15 17:40 gWlur8dk
僕は日本代表がオランダに惨敗した後で、岡田さんに質問してみた。
こんな代表の監督を2度もやっていて空しくならないのか、と。
「お前がこういうのを空しいと感じるなら、それはお前がまともな人間である証拠だし、
それは喜ばしいものだ」と彼は言った。「日本が今のレベルで日本的なサッカーを追求しても得るものなんて何もない。
結局個人技で敗れて、自分が嫌になるだけだ。そりゃ俺だって同じだよ」
「じゃあどうしてあんなに一生懸命やるんですか?」
「それを説明するのは難しいな。ほら、ドフトエフスキーが賭博について書いたもの
があったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それを
やりすごして受けにいかないというのは大変にむずかしいことなんだ。それ、わかるか?」
「なんとなく」と僕は言った。


156:名無しが急に来たので
09/09/15 17:46 gWlur8dk
「案外、すんなりワールドカップに行けるものかもしれないわ」とマラドーナは言った。
「そういうものなのかもしれない。少なくとも、君がいた頃のアルゼンチン代表にとってはね」と僕は言った。
 僕はたぶん、そんなことを言うべきではなかったのだと思う。僕がマラドーナに向けた言葉は、本来なら彼が受け取るべきものではなかったのだ。だけど僕はそれをマラドーナに向けてしまったし、彼はそれを受け取ってしまった。



可哀相な人」とマラドーナは言った。
「あなたはまだ、神の手を知らないのね」
「神の手?」と僕は言った。
「そんなもの、どうやって見つければいいんだ」
 簡単なことよ。と、マラドーナは言った。
「走りなさい。走って、走って、疲れたら、またわたしのところにボールを回せばいいわ」


157:名無しが急に来たので
09/09/15 18:01 gWlur8dk
「ジーコ、君は何かボランティア活動をしているそうだな」とテイシェイラ会長は言った。
「ボランティアほどのことじゃないですね」と僕は言った。
「将来セレソンの監督になるための経験を得てるだけのことです。何でもいいんです。
 でも何かしなければならない。で、僕はやっているんです。雪かきと同じです。サッカー的雪かき」
「雪かき」とテイシェイラ会長は言った。そしてドゥンガのほうにちらりと目をやった。
「面白い表現だ」
「それはどうも」と僕は言った。

158:名無しが急に来たので
09/09/19 13:47 xzr1RzII
「私ね、この前ラモスに呼ばれてビーチサッカーやった時、代表に選ばれそうになっちゃったの。全部のテクニックじっくり
みせてあげたの。代表にいた頃みたいにやって。はい、これドリブルよ、これ代表の魂よって」と
前園は言った。


159:名無しが急に来たので
09/10/04 00:38 cNQZSLHg
「アルゼンチンがワールドカップに出られないかもしれない?」
僕はおもわず自分の耳を疑った。
「それだけじゃないわ。はっきりいってフランスやポルトガルも怪しいわね」彼女はコーヒーを啜りながらそう言った。
なにか奇妙な事が起こリ始めている気がした。スペインではあるクラブが世界的な選手を買い集めて好成績を出し、
コペンハーゲンではペレが嬉し泣きをしている、そんな季節の事だった。

160:名無しが急に来たので
09/10/15 22:44 YYFP./PI
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」
僕はおもわざ自分の耳を疑った。確か、試合が終わったとき、
みんなでピッチにうなだれていたはずなのに。
まるで、墓場にひれ伏すアインシュタインのような光景が脳裏に焼きついていた、
あの光景、瞬間的映像として僕の、魂を永遠に葬ってしまうかのような情景だった。

そして、何かが変わった。何かを結び付けていたものが、ほどかれ開放されたのだ。
それは、オーガズムに達したあとの残像のようなもの。
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」

夜空には二つの月が浮かんでいる、ひとつはホンジュラスの月
そして、もうひとつはコスタリカの月。

僕はもう一度言った。
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」

テレビの解説であのワンチョベが泣いている。そんな秋の一日だった。

161:名無しが急に来たので
09/10/18 01:53 efZcg9Kw
「マラドーナとは一体何なのでしょう」と僕はペレに聞いてみた。
「サッカー選手としての彼は素晴らしい才能を持ち、まさに唯一無二の存在です。特にワールドカップでの伝説的なプレーは今でも語りぐさになっていますよね。
でもその一方で選手時代晩年・引退後の、薬物依存や極度の肥満は世間を驚かせました。
さらにボカ・ジュニオールスとアルゼンチン代表への激しい応援。そして今回のアルゼンチン代表監督としてのあまりにも無策な戦い方。
最終的にワールドカップ出場を決めたとはいえ、一時は出場が危ぶまれる位置にまで落ち込んでしまった事実。いくら名選手だったからといってあれは酷過ぎるでしょう」
僕は思っていたことを全てペレにぶちまけてみた。

162:名無しが急に来たので
09/10/18 01:58 efZcg9Kw
「マラドーナと私は色々と比べられるが、少なくとも私は彼のように監督業なんてしない。自分の身の丈はしっているつもりだ。
こうやってオリンピックを招致するぐらいが私には丁度いい。」ペレは少し皮肉げにそう言った。
「ただ、ひとつだけ言えることは」とペレは続けた。彼は微笑んでいるようだった。「彼は、マラドーナは最高のエンターテイナーだということだ。
選手としても引退後の生活も監督の仕事も、彼ほどハラハラドキドキワクワクとさせてくれる人は他にはいない。あんなことは、彼にしか出来ないんだ」

163:名無しが急に来たので
09/11/02 21:46 Psr7OVzA
「宇佐美は今年の5月頃何をしてたの?」
「ACLで公式戦デビューしてたよ。」17歳14日、最年少記録。
「その後のワールドユースはどうなったの?」
「散々だったね。」
「あなたは気付いていた?」
「遠くから見れば、」と僕はプラチナ世代を見渡しながら言った。
「大抵の日本人ユースは天才に見える。」


164:名無しが急に来たので
09/11/02 22:12 eHdORsfg
こいつの歳で初めて見たW杯が
90年イタリア大会なんて、ニワカ丸出しだろwww

165:名無しが急に来たので
09/11/02 22:14 Psr7OVzA
あなたのせいじゃない、と監督は言った。そして何度も首を振った。
カミタくんは悪くなんかないのよ、精いっぱいやったじゃない。
 違う、と僕は言う。U-17ワールドカップ、ブラジル戦、ロスタイム、セットプレー。
違うんだ。僕は何ひとつ出来なかった。パンチング一つできなかった。でも、やろうと思えばできたんだ。
 人にできることはとても限られたことなのよ、と監督は言う。
 そうかもしれない、と僕は言う、でも何ひとつ終わっちゃいない、いつまでもきっと同じなんだ。
プラチナ世代、スイス戦、メキシコ戦、三戦全敗・・・そして予選リーグ敗退・・・
 終わったのよ、何もかも、と監督は言う。


166:名無しが急に来たので
09/11/21 21:16 Fb.RnCzc
「久保さん」とインタビュアーは話し始めた。「今ブラジルに勢いがありますよね。今までのブラジル代表のような
派手さはあまり感じられませんが、非常にうまい戦い方をしてきちんと勝利をおさめています。若い選手も早くから
活躍しており私も一サッカーファンとして期待してしまうのですが、自国開催である2014年のワールドカップ、
そして2016年の夏季オリンピックで彼らは活躍できると思いますか」
「最近の研究だと2012年に世界の終わりが来るのでそんな先の事は考えられないっす」

167:名無しが急に来たので
09/11/27 12:34 YhcRrUQ.
きたいあげ

168:名無しが急に来たので
09/11/27 16:27 dRN1FphA
球技的雪かき

169:名無しが急に来たので
09/11/27 16:36 Cp2T6WAs
早く1Q84の続き書いてください

170:名無しが急に来たので
09/12/02 19:21 tbaMw9wk
あげ

171:名無しが急に来たので
09/12/05 13:21 .u50yGFw
「あのですね」と彼は言った。
「私ら、忙しいんですよ。それに真剣なんです。
早くこれかたづけてしまいたいんです。
私らだって好きでやってるわけじゃないです。
できることなら夕方の6時には家に帰って、家族と一緒にゆっくりと飯を食べたい。
私らはFIFAに別に恨みもないし、含むところもない。
FIFAがどうしてフランスをシードに入れないのかそれを教えてくれたら、
それ以上何も要求しない。やましいことがなかったら
教えてまずいことなどないでしょう?
それとも何かやましいところがあるから言えないの?」
僕はモニターのグループ分けをじっと眺めていた。
30秒ばかり誰も何も言わなかった。
「アンリのハンドの制裁なんだ」
と幹部の一人が言った。


172:名無しが急に来たので
09/12/05 13:33 .u50yGFw
「岡田さんのチームはどんなグループに入ったんですか?」と僕は訊ねてみた。
「オランダ、カメルーン、デンマーク」と彼は即座に答えた。
「あまり勝ち目のあるグループとは言えないですね」
「だから戦術を勉強するのさ。強豪国と同じサッカーしていれば個人技で負けるに決まってる。
 そんなものはワールドクラス、ヨーロッパトップリーグの世界だ。弱小国の監督はそんなはずかしいことはしない。なあ知ってるか、リッピ?
 このアジア枠の出場国で少しでもまともなのは日本と韓国だけだぞ。あとはみんな紙屑みたいなもんだ」

173:名無しが急に来たので
09/12/21 22:40 RtO9ER2c
「だからね、ときどき俺はチームを見回して本当にうんざりするんだ。
どうしてこいつらはディフェンスというものをしないんだろう、
努力もせずに不平ばかり言うんだろうってね」
僕はあきれて彼の顔を見た。
「僕の目から見ればVVVのDF陣はずいぶんあくせくと身を粉にして
ディフェンスをしている印象を受けるのですが、僕の見方は間違っているのでしょうか?」
「あれはディフェンスじゃなくてただの労働だ」と本田さんは簡単に言った。
「俺の言うディフェンスとはそういうのじゃない。
ディフェンスというのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
「たとえば相手のロングボールを跳ね返して他のみんながホッとしている時に
ルックアップしてカウンターの準備を始めるとか、そういうことですね?」
「そういうことだよ。俺は今シーズン中にビッグクラブに移籍する。
アヤックスとPSVはもう名乗りを上げてるし、ガラタサライや他のヨーロッパリーグにも移籍できる。
こういうのって努力なくしてできるか?
彼はタバコを吸い、僕はモスクワのクラブのことを考えた。


174:名無しが急に来たので
09/12/21 22:52 RtO9ER2c
今、僕はフリーキックを蹴ろうと思う。
もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、フリーキックを決めた時点でも
あるいは事態は全く同じということになるかもしれない。
結局のところ、プレースキックを蹴るということは得点のための手段ではなく、
チームメイトとサポーターに認められるためのささやかな試みにしか過ぎないからだ。
しかし、ゴールを決めるための直接フリーキックはひどくむずかしい。
僕が壁を巻いてゴールを決めようとすればするほど、ボールはポストの外へと
沈みこんでいく。
弁解するつもりはない。少なくとも今シーズンのこれまでは現在の僕における
ベストだ。付け加えることは何もない。
それでも僕はこんな風に考えている。
うまくいけばずっと先に、何年か先に、スペインリーグになじんだ自分を発見することが
できるかもしれない、と。
そしてその時、象は平原に還り僕はより美しいパスワークでゲームメイクを始めるだろう。


175:名無しが急に来たので
09/12/22 18:41 l0aF81mY
…そこで劣情心が暴走し思想が裏返り始める…
男は己が欲棒を満たさんと女性を追い求め、まぐわい、発射する。
ところが童貞のこの三十路男は女性の虚像を抱き、虚空に発射する。
つまりは、誰にも知られることなく放たれるので、
三十路男以外にはその事実を確認しない。
あるのに、ない。
三十路男にはあるはずのものが、他人には、ない。
発射という現象が無意味化し、快楽が無目的化してゆく。
発射の瞬間、快楽を覚えた三十路男は、
全てのしがらみを解き放たれた、純粋な一個の身体であり、その時、生を時と共に歩むことを深く実感するのである…


176:名無しが急に来たので
10/01/04 20:11 kLGIaI.w
安西画伯激怒

177:名無しが急に来たので
10/01/09 14:42 JIQUdvB.
袴田くん

178:名無しが急に来たので
10/01/19 22:47 7P2GLFME
袴田くん

179:名無しが急に来たので
10/01/19 23:37 3ZDSu/DI
結局強くなったと思ったのは、何だったの?
背が高くなったと思ったのは、鏡が歪んでいたからさ。
飛び上がって、立ち位置を変えただけだったのに
背が伸びたと思ってしまったんだ。

それなら、鏡はどうなるの?
鏡?
そんなものは、最初から誰も見てなんかいなかったんだ。


180:名無しが急に来たので
10/01/21 02:54 kbnqlpf.
URLリンク(blog-imgs-27.fc2.com)

181:名無しが急に来たので
10/01/21 08:07 ILOA7oZg
漆黒の闇に包まれながら僕はふと眼を覚ました。何も聞こえない。混乱に満ちたこの世界に正しい道しるべを見出だすことが出来るのだろうか?

『眼鏡をかけてるサッカー選手を初めて見たあ~!』
日本リーグ時代の数少ない観客からの野次が僕の脳裏によみがえった。
僕は古河電工でも日本代表でも、眼鏡をかけてプレーしていた。しかし、早稲田大学の時にはコンタクトレンズを着用していた。
メディアは僕がこの世界に生を受けた時から眼鏡をつけていたような報道をする。自由と言う名のもとに国民に誤った事実を伝えようとする姿勢は許されるものではないだろう。

『早稲田大学の時には僕はコンタクトレンズを付けてプレーしてましたぁ~!!』
こう叫んでみるんだ。
そして、僕は再び安らかな眠りにつく。真実など無いこの世界。僕はどこへ向かって歩いているのだろうか?



182:名無しが急に来たので
10/01/21 11:59 ILOA7oZg
「僕にはベスト4への道程が見えています」
いつしか僕はメディアにはこのように答えるように僕決めた。
僕がどこへ向かおうとしているのか?僕ですら分からない。
正しい答えなど有るのだろうか?
真実を何で示せば良いのだろうか?
人が生きた証を残すにはどのようにすれば良いのだろう?

度が合ってないかもと思って眼鏡を替えたけど…僕の眼に映る世界は何も変わりは無い。太陽の光を浴びていても、暗闇の迷路に迷い込んだ気分になる。

『オッカン!何してんのや?』
岡ちゃんと呼ばれるようになった僕を昔のあだ名のオッカンと呼ぶ人は少ない。しかも、関西弁だ。心当たりは大阪府高石町立高石小学校出身のアイツだ!
僕は振り向きながら精一杯の愛想笑いをして応えた。


183:名無しが急に来たので
10/01/21 12:02 ILOA7oZg

「川淵先輩!お元気ですか!?」
ドーハの悲劇の時、僕はTVカメラの前で泣いた。その演技を川淵は褒めてくれた。そしたら、オシムが倒れた時に川淵は僕を上回る迫真の演技でお涙頂戴をした。警戒すべき人物である。

「僕、日本代表監督を辞めたいんです!」
世界を驚かす前に川淵を驚かせてみせた。

僕には一筋の光が見えた。先ず川淵を驚かせ、これからメディアに仰天発言を繰り返してアッと言わせて、そして、僕は世界を驚かせてみせるんだ。

184:名無しが急に来たので
10/01/22 17:10 .bGa7tgQ
休日の午後、僕はこのカフェテラスで読書をしながら過ごす。この時間だけは誰にも奪われたくない。
都会の喧騒を忘れさせてくれるこの場所で木漏れ陽を浴びながら、ゆったりと時が流れていくのを感じるのが好きだ。
今日は何を読もうか? ニーチェにしようかカントにしようかデカルトにしようか迷ったが、瀬戸内寂聴にした。
『ひとりでも生きられる』
良いタイトルの本だ。
むしろ、今の僕にとっては『ひとりにしてほしい』

振り返れば、97年~98年の騒動は何だったのだろう!?
僕が何か悪いことをしたのだろうか?

今も僕は誰にも迷惑をかけていないと思う。
観客動員数や視聴率なんて僕には関与できない世界のことだ。

そうさ! 僕はひとりで生きられる。僕はひとりで生きて行くんだ!!

185:名無しが急に来たので
10/01/22 17:49 .bGa7tgQ
京都に住み始めてから一年が過ぎようとしている。
この街の景色にも慣れて来た僕は、ずっとここに居てもいいと思い始めている。

確かに、一年前には京都の薄味には参った。うどんの汁は、器の底が見えるぐらいに薄い。
茨城ではこんなことは有り得ない。
富山でもこんなヒドいことは無かった。

今、僕は京都という街に馴染め始めてる。僕は京都の人々に温かく迎えられているように感じる。
でも…
『柳沢はん、また、シュートを外してはりましな。もっとシュートを打たな、ゴールは獲れまへんで!!』と言われるのには辟易だ。

分かってない。ゴールを奪うことだけがFWの仕事じゃないんだ。僕は何度でも繰り返して叫んで来た。


そう言えば…
梨花に祝電を打つのを忘れていた。
試合中に僕はシュートを打つのを忘れてしまう。
僕は間違っていたのだろうか!?

186:名無しが急に来たので
10/01/22 18:32 .bGa7tgQ
『ゴールすることだけがFWの仕事じゃないんだぞぉぉ~!!』
僕はパープルサンガのFWに教えている。

『さすが、柳沢さん!! 日の丸を背負った人の言葉には重みが有るっス!!』

京都の街に馴染みつつある僕は、街行くオバチャンから気やすく声を掛けられるけど…
やっぱり、僕はサッカー選手と話す方が楽しい。

サンガのFWに教えてやることは山ほどあるから。。

『俺、ドイツW杯のクロチア戦を見ましたよ。あれ、超くやしかったですよね。あそこから立ち直る柳沢さんはスゴいっすよ! 俺、尊敬しちゃいます。
俺があんなドジをかましたら、俺、自殺するっす!
さすが、柳沢さんは、スゴいっす!』

京都の次にはどこに行こうか?

187:名無しが急に来たので
10/01/22 19:22 .bGa7tgQ
僕は『港の見える丘公園』が好きだ。
敢えて言うのならば、港の見える丘公園の【ベンチ】が好きなのかも知れない。

エスパニョールには安住の地など無い。
僕の指定席はピッチサイドに置かれたベンチだ。
スタジアムのベンチに座ったまま90分間の無意味な時を過ごすくらいなら、
この公園のベンチに座って懐かしい景色を眺める方が僕には有意義だと感じている。

『あそこに一人で居るのは俊輔じゃない~!?』

サッカースタジアムのベンチに居る僕は注目される存在では無いのに…
港の見える丘公園のベンチに座っている僕は
何故か?行き交う人々から好奇の視線を浴びる存在になっている。

『俊輔!どうして?こんなところに居るの?』
日本代表の試合でもみんなから良く言われる。

僕は僕の居場所が分からない。。

188:名無しが急に来たので
10/01/23 20:02 pWm0MAII
夕暮れになると、僕は何故か精神が奮い立つのを感じてしまう。
夕焼けに赤く染まった西の空を見て、サッカープレイヤーが連想する言葉はレッドカードしかないだろう。

光り輝く太陽は、レッドカードに彩られたFWだ!と僕は思っている。
僕が間違っていると言う人が居るのならば、どうぞ、ご勝手にレッドカードを出してくれ!!

僕は、、僕を主軸にして世界が回っていると思っている。僕は天道説も信じているし、地動説も信じている。
だって、世界の中心は僕なのだから。。

ヒデさんだって僕を褒めてくれた。
『大久保はテクニックもスピードも有る。でも、それは練習でのことで、紅白戦では50%になって、公式戦では…練習の10%すら出来ない。不思議な選手だ!』

あのヒデさんがこんなふうに僕を絶賛してくれたんだぜ!
僕は、人とは違って特殊なんだよ。
僕と同じ考えの人に今まで会ったことが無いから。

僕に一番近い存在は太陽だと思う。

189:名無しが急に来たので
10/01/24 01:19 XqKmnN2g
道行く人々が落ち着きを取り戻したように感じているのは僕だけだろうか!?
代表監督にとってはクリスマスを愉しむ余裕など無いし、本来ならば、家族や親戚と憩いの時を過ごすはずのお正月ですら、僕は来たるべき苦難と闘っていた。

今日は久し振りの休日だ。いつものカフェテリアで読書をすることが僕にとって至福のひとときである。

瀬戸内寂聴全集を読み終えた僕は、神田で古本屋巡りをしたけど、これは!という良いタイトルの本に出会わなかった。

『日本代表監督がワールドカップで成功する方法』
という様なマニュアル本は無いのだろうか!?

でも、僕は古本屋巡りを続ける。そして、良いタイトルの本を見つけたら、このカフェテラスで思う存分に読書を楽しむんだ。

190:名無しが急に来たので
10/01/24 01:46 mCKMhkUs
保守

191:名無しが急に来たので
10/01/24 01:50 IYbbZ6Fc
あげ

192:名無しが急に来たので
10/01/24 02:14 XqKmnN2g
凍てつく寒さに震えながら僕は目覚めた。ドイツに比べれば日本の冬は温かいのかもしれない。しかし、遠征で札幌や新潟に行った時の寒さは半端じゃなかったと感じている。

今、僕は迷っている。

モスクワ??

モスクワの寒さを想像できない自分が居ることに、僕はたじろぐ。

『小野クン!
ボリショイサーカス団から君にオファーが来てるんだよ。良い話だと思うよ。

木下サーカス団からもオファーを受けてるんだけど、
小野クンの芸当は…サッカー選手としては最低だけど、奇人変人としてなら世界に名を轟かせることができると思うよ☆
木下よりはボリショイの方が君には相応しいと思うのだよ』

どちらも、僕にとっては大切なオファーだ。
迷ったまま何も決められないのが僕の特徴だけど、今回こそは決めたい!

193:名無しが急に来たので
10/01/24 02:33 Y/kDNTiE
エドガーマルチネス「ヒットを打ったのは誰かと聞かれたらイチローだ、と答えておけばだいたい正解する」

グリフィージュニア「雷だと思ったら、イチローが投げたボールだったんだ」

シリング「満塁でもっとも対戦したくない打者?ボンズでもマニーでもなくイチローさ」

ボンズ「イチローに俺の体があったら4割90本打つだろう」

Aロッド「いつの間にかサードに誰かいるからびっくりしたよ。イチローは瞬間移動ができるのか?」
(三盗に成功したイチローに対して)

サバシア「どんなコースもヒットにされちまう。イチローには2倍のストライクゾーンが必要」
(外角低めの98マイルを弾き返されて)

194:名無しが急に来たので
10/01/24 04:03 XqKmnN2g
人は誰でも自分が生まれて来た意義を意識していると思う。
でも、自分の生き様をこの世に記すことが出来る人は僅かだ。

少なくとも僕は、僕が生きた証をこの世に示すことが出来たと感じている。

『エコノミー症候群』って言葉を日本全国民に教えてあげたのは、この僕なのだから。

エコノミー症候群と言えば⇒サッカー日本代表FW高原。
と定義づけられていたはずだ。

あの時、僕は一斉風靡した☆
幸せの時が永遠に続くと僕は信じていた。

しかし、僕は今、疑問を感じている。

今は…エコノミー症候群って病名に驚く人は誰も居ない。

僕が決めたゴールを僕は自画自賛するけど、そのゴールを誉められたことは無いのと同じだ。
人生は同じ事の繰り返しなのだろうか!?

195:名無しが急に来たので
10/01/24 11:19 ZhwnU5aU
村上春樹はアイロニー

196:名無しが急に来たので
10/01/25 19:56 cWK007Rg
カフェテリアのBGMに懐かしい名曲が流れた。
♪『どれだけ歩けば一人前の男と呼ばれるのだろう?
いくつの海を渡れば海鳥は安らぎの地にたどり着けるのだろう?』♪

ボブ・ディランだ!

英語を解することができない人々は、この名曲に耳を傾けようとしない。

しかし、僕には分かる。

いくつになれば僕は一人前になれるのだろうか?
どれだけの失敗を繰り返せば、僕は代表監督として認めてもらえるのだろうか?

春風が吹く季節になる時、その風は僕にとって追い風になるのだろうか?
向かい風になるのだろうか?
答えは風だけが知っている。

そぉっか☆ 天気予報で風向きを調べて、追い風になるように歩けば良いんだ。

僕は単純な答えを見つけることが出来ない。悩み抜いた挙げ句に、答えを見付けた時には全てが終わっているということの繰り返しだ。

197:名無しが急に来たので
10/01/26 10:59 mwFr36tc
僕の故郷はどこだろうか??
一般的には出身地を故郷と呼ぶ。しかし、第二の故郷という言葉があるように、人生が好転する契機を与えてくれた街を故郷と呼ぶこともある。
生まれ故郷にも増して懐かしい場所が第二の故郷ということなのだろう。

それを言い出せば…
僕には第三・第四・第五・第六・第七・第八・第九‥‥故郷が多過ぎて僕は混乱する。

日立市は生まれ故郷だ。これだけは揺るぎない事実である。
第二の故郷は…鹿島だろうか? リオデジャネイロにすべきなのだろうか?

日本・ブラジル・ベルギー・セルビア・アメリカ……
僕を求める場所が有るのならば、僕はそこへ行く。

『隆行くん! ギネスブックに君の移籍暦を申請しようとしようと思うんだけど、承諾してくれるかな?』

こんな温かい言葉を僕に伝えてくれるのは日本人だけだ。僕の故郷は日本です!

198:名無しが急に来たので
10/01/26 11:48 mwFr36tc
僕の人生を振り返れば…僕が生まれ故郷を忘れてしまうのは仕方ないでしょう。
生まれた土地から遠く離れて暮らし続けると…どこが故郷なのだろうか?分からなくなる。
どこも故郷と思える。
行方の知れない旅を僕は続けている。

『隆行くん! 「世界ウルルン滞在記」のディレクターが、是非とも君に出演してほしいってオファーを受けたよ。
やってみないかい?』

呼ばれるままに、どこにでも行く僕だけれど、僕だって安住の地を求めているんだ。簡単にはOKできない。

『南アフリカのスラム街に隆行くんが溶け込むというシナリオなんだよ。
こんな設定だからタレント全てが出演拒否したから、君に依頼が来たのだよ。
言わば…君は日本代表として南アフリカに行くのだよ☆
南アフリカで生まれたブッシュマンは全人類の祖先なのだよ。』

僕にとっては凄く魅力的なオファーだ。
全日本人の代表として、全人類の故郷である南アフリカに行ってみたい♪

199:名無しが急に来たので
10/01/27 16:30 kzafuMwc
何となく世間が不況らしいってことは僕でも知っていた。
僕にミネラルウォーターを浴びせる人は、今のこの日本には居ないから…
水すらも日本では高価になっていると僕はひしひしと実感している。

しかし、『スポルト』が打ち切りになるなんて!?

こんなふうに彼と膝を突き合わせるように話し込むのは初めてだと思う。
僕の苦境を武田さんなら救ってくれると信じていた。。
しかし‥‥

「城くん。実は『うるぐす』も打ち切りになるんだよ。
僕は今、僕のことで一杯一杯で君を助けることは出来ないんだ。
そもそも、日本代表FWとして何も成し遂げられなかった二人が話し合ったって改善策が浮かぶわけないよ」

『うるぐす』も打ち切り!? 晴天の霹靂だ!
でも…
「武田さんなら、地方のスーパーのチラシのモデルとして食っていけるでしょ。
僕はどうすりゃいいんですか?」

200:名無しが急に来たので
10/01/28 03:13 LS9N4kUA
街がざわめいているのがわかった。
徹雄にとってこの街にさよならを告げなければならないときが近づいていた。
「お別れだ」
そう呟いて電車に乗る。列車の加速音が耳障りだ。隣の若者がサッカーの日本代表の試合を解説している。
どうやら昨夜の試合で日本が大敗したことに腹を立てているようだった。
徹雄はひどく不愉快になった。


そういえば俺も昔はサッカーをしていたんだっけ。いまじゃまったく興味がないな。
窓の外を見ると大

くぁwせdrftgyふじこlp

201:名無しが急に来たので
10/01/28 23:24 ML8S83LU
こんなことになるのなら、現役時代のピッチでもっと頭を使っていれば良かったと思う。
ゴールを決めた後の空中回転の決め方は凄く練習したなあ。 あの後、台頭して来た小野伸二のサーカス芸にははっきり言って負けるけど、
あの時には、僕は日本サッカー史上最高のピエロだったはずだ。

今さら、この年で大道芸人として食い扶持を稼ぐなんて出来ない。

武田さんは…『僕に相談するよりは、僕の先輩の松木さんに相談した方がいいよ。』
とアドバイスしてくれたけど…
松木さんが僕の話を真剣に聞いてくれるとは思えない。

202:名無しが急に来たので
10/01/29 03:21 OGlke4Oo
「俊輔は言うんだ、『俺がチームを引っ張る、だからサポーターのみんなは安心してくれ』と」
ため息混じりに話すのはキングカズこと三浦だった。
「ところがどうだい、クラブレベルでも試合に出られない人間がチームの主力になれるとおもうかい?
チームを引っ張れると思うかい?俺は不安で仕方ないよ。前回同様、日本はグループステージで敗れ去るんじゃないかって」
「カズさんの言うことはもっともです」
徐にヒデが口を開いた。
「しかし、現実を見てください、俊輔の口八丁にサポーターはみんな騙されている。揃いも揃って安心している。
この国がワールドカップに対して楽観的すぎるのはマスコミのいい加減さにあると思うんですよ。ちがいますか?カズさん」

三浦は微笑んでこう言った。
「違う。いい加減なのは監督の岡田だ。あいつは俺の意思を継ぐキングカジ、すなわち加地も外す間抜けだからな」
これにはヒデも相槌を打つしかなかった。


203:名無しが急に来たので
10/01/29 19:10 UmKKBAWo
日本代表合宿に入る前に、古本屋巡りをしたけど…僕が求める本は無かった。
「『日本代表監督がW杯でベスト4になる方法』っていう本を探してるんですけど。。」
精一杯に下手に出て、僕にも負けず劣らずの仏頂面した親爺に訊いたら‥‥
「そんな本、うちには置いてないね。」
僕の倍ぐらいの仏頂面で答えやがった。

「でも、南アフリカ特集のブースは設けてるよ。日本の監督は最低だけど、W杯で活躍すると妄想してるイカれたサポーターは多いから、4年に1度こうやって売上げを得てるのさ。」

確かに、そのブースは南アフリカに関することで溢れていた。何でもかんでも見てやろう! 今の僕は藁でも掴みたいのだから。。

映画のDVDだ。タイトルは『遠い夜明け』
僕にピッタリだ♪ 日本代表監督としての夜明けは遥か彼方だ。明けない夜は無いのに、僕にはいつになっても夜明けは来ない。
いつの日にか僕にだって夜明けを来ることを信じて、この映画を観てみよう!

204:名無しが急に来たので
10/01/29 21:40 UmKKBAWo
座り心地の良い椅子だ。贅沢の限りを尽くしたこの部屋に佇みながら、ブルーマウンテンコーヒーを飲むのが、僕の朝の憩いの一時である。
たかが会長という職で隠遁生活をしてる渡邊恒雄と僕との違いを想像するだけで愉快になる。
僕は名誉会長室で優越感に浸る。

ただ、頭の痛い難題が有る。
振り返れば、強化委員長として、森を就任させて以来…森⇒石井⇒横山⇒オフト⇒ファルカン⇒加茂⇒岡田⇒トルシエ⇒ジーコ⇒オシム⇒岡田
僕は全ての監督人事を独断専行で決めて来た。監督交代では様々な言い訳を駆使して上手く責任逃れを繰り返して今の地位を築いたのだが……
南アフリカ大会後には、4年前の茶番劇は通用しないだろう。
新たな戦術を考えるしかない。

日本代表監督に据えてやった人間の無能ぶりには呆れる。
僕は監督交代の度に、あの手この手を繰り出して責任逃れをしてきた。
次の代表監督の条件は…数々の修羅場を言い逃れて来た人に絞って人選しようっと!

205:名無しが急に来たので
10/01/29 23:48 UmKKBAWo
『不愉快だ!!』
日本サッカー協会の名誉会長室の超々々高級ソファーに座りながら僕は憤慨した。

暇を持て余していたから…取材に応じてみたら…
「南アフリカ大会後の日本代表監督の候補は誰なんですか!?」
なんて聞きやがる。

日本代表監督は行き当たりばったりで決めるのが通例やろ!!
日本サッカー協会の辞書に、ヴィジョンなんて言葉が無いことは、馬鹿でも解るやろ!!

返す返す不愉快だ。

引き際を間違った長沼さんの二の舞は御免だが、
あんな生き様をしたクソ爺でも日本サッカー界の功労者として称えらるのだから、
僕は…日本サッカー界の天皇として死ぬまで生き続けてやるんだ。

206:名無しが急に来たので
10/01/30 19:08 CO11IVjE
広大なピッチに縦横無尽に動く選手達とボール。
しかし、それは、自由奔放でもなく。
無秩序でも無い。

ピッチに描かれる世界は、偉大なマエストロに指揮されたオーケストラであるべきだろう☆

FW・MF・DF・GKがそれぞれの役割を果たすことに努めながら、
お互いに波長を取り合い、
全員が…
マエストロの描く理想の境地にたどり着く時…
美しい景色が観客の目の前に拡がる☆

過酷であり辛く激しいこともサッカーの魅力である。

しかし、W杯ではピッチの上で繰り広げられる美しいハーモニーを楽しもう!

来る6月には、日本は不協和音の連続で、世界を驚かすのかもしれない。

それでも、良いのではないか?
That is all!!

207:名無しが急に来たので
10/01/31 03:23 I/bcvZcI
へたくそな文章だなw

208:名無しが急に来たので
10/01/31 12:03 R60KK1..
どうやら明日もベンチらしい
やれやれ
僕は胞子した

209:名無しが急に来たので
10/01/31 15:28 uqCL.HIg
ただの作文(笑)


210:名無しが急に来たので
10/02/01 09:24 fGFqPUAU
ほんの1カ月前には、夕陽が沈むと同時に、夜は押し寄せるようにこの世を暗闇に包んでいた。

今は、太陽が地平線に沈んだ後も…緩やかに闇が訪れるのを感じる。
季節は春に向かいつつあり、決戦の時=6月に向かって一歩一歩その歩みを急ぎ始めている。

しかし、南アフリカの6月は真冬だ。

W杯史上最南端の地で開催されるが故に、予想を覆す番狂わせが起きるだろう♪

南極が暖かいところだと思っている人は居ないはずだが…
日本代表監督の思考回路は常軌を逸しているのだから
夏は暑い。南に行けばもっと暑い。6月の南アフリカは想定外に暑い。
『心頭滅却すれば、火もまた寒し!』
などと言いながら、選手を鍛えているのならば…スポーツの枠組みを越えて、コントの世界だ。

211:名無しが急に来たので
10/02/01 09:38 fGFqPUAU
『昨年9月のオランダ戦の2倍走れば、オランダと好勝負できる!!』

エネルギー効率を高めることは、全産業の課題である!
なのに…
エネルギーを浪費することを選手に強要する人物が監督を務めている現状は異常だ。

W杯に出場しなければ…日本は世界中からバカにされることは無い。

『どうして?日本のFWは後ろに向かってドリブルするの?』なんて言われることも無い。

沈み行く夕陽を見る度に、日本サッカーの行く末を案じてしまうのが僕だけでは無いことを願いたい。


212:名無しが急に来たので
10/02/02 00:10 ZzQrrDZ2
もし、太陽が西から昇れば、世界中の人々は驚く。

引田天功でも、そんなマジックは無理だろう。

そもそも、世界を驚かすことに意味が有るのだろうか!?

日本をW杯で優勝するに相応しい国にすることを考えるべきではないのか!?

既に、日本は世界中を驚かせている。

後ろに向かってドリブルする日本のFWを見れば…世界中の人々は驚く。
世界を驚かせるなんて簡単なことだ。

過去も、そして、今も…日本が世界中からバカにされていることに慣れてはいけない。

異常なサッカーをして、世界を驚かせても…日本が強豪国だとは認められはしない。

213:名無しが急に来たので
10/02/02 01:17 ZzQrrDZ2
省エネという言葉は今では死語だ。エネルギー浪費を抑えることは、地球を永らえさせるための全人類の重要課題である。

南アフリカ大会で日本が上位に進出する方法とは!?

取り分けて、難しいことでは無いだろう。
世の流れに沿ったサッカーすれば良いのだ。
時代が求めたチームが優勝してきた☆
時代に求められたチームが優勝してきた☆

エネルギー効率の良いサッカーをしようとして、各国の監督は頭を悩ませている。

エネルギーを浪費するサッカーをする岡田ジャパンは…
全人類のためにも3戦全敗が望ましい成果だ。

選手を無駄に走らせ、エネルギー効率の悪いサッカーを強要するような監督は…
社会の悪。全人類の敵。地球の破滅を促進させる鬼。と言っても過言ではないだろう。


214:名無しが急に来たので
10/02/02 02:16 ZzQrrDZ2
6月には世界中が求めた結果が日本に突き付けられる。我々日本人はその結果を潔く受け止めた上で将来への礎にすべきだろう。

岡田はエキセントリックな言動で世界を驚かせようとしているが、
ピッチで闘うのは選手だ。

無能な岡田に指揮されてることにストレスを感じている選手は多い。

しかし‥‥
『ベンチがアホやからサッカーができひん』
なんて、正論を言う選手は日本代表から外される。


無能な上司に迎合すべきか?反論すべきか?悩んでいる日本人は多い。

社会の図式がスポーツにも反映されるのだろうか?

215:名無しが急に来たので
10/02/02 04:45 94MDy5qY
村上春樹風にというスレなのだから文体を似せるべき


216:名無しが急に来たので
10/02/02 12:56 bHNoULAo
羊男「サッカーをやっている時は踊りつづけるんだ。意味なんて考えちゃいけない。
そんなこと考え出したら足が止まる。止まったらあんたの繋がりはなくなる。永遠になくなってしまうんだよ。」

茸「やれやれ。」
中村俊輔のタコ踊り【実況失笑】
URLリンク(www.nicovideo.jp)

217:@
10/02/02 18:55 j7vKYiTw
「カジ君、また岡田さんから電話だよ」とチームスタッフの人が言った。
やれやれ。これで今月に入ってからだけでも彼からの電話はすでに両手では数え切れないぞ。
「もしもし。お電話代わりました。カジです」と若干気だるそうに僕は電話に出た。

これから交わされる会話はもう分かりきっている。
いったい何度この会話を繰り返せば気が済むのだ。

「だからボクは今のままなら代表に復帰する気はないんですよ」
「岡田さんの言葉は素直に嬉しいですよ。今の代表に欠けているものは僕だなんて言われて、
 嬉しくないわけないじゃないですか。」
「えぇ、それは分かりますが。。でも僕はもう2度と、茸なんかと一緒にプレーしたくないんです」
「ずっと申し上げているように、僕が代表復帰するには、茸outが絶対条件なんです」

結局話は平行線のまま今日も終わった。何て無駄な1時間なんだろう。
この調子だとまた明日も電話がかかってくるかもしれない。
サポやアンチがどれだけ茸について議論したって、彼が代表の中心であるのに変わりはないだろう。
好むと好まざるとに関わらず。

218:名無しが急に来たので
10/02/02 21:28 kMzbEIWo
ID:ZzQrrDZ2
つまんねえ上に無駄に改行してんじゃねえよ
どこが村上なんだよ?

219:名無しが急に来たので
10/02/02 23:07 xYjRIE9Y
>>218
最近ここ見つけて気に入ったらしい
ここは基本過疎でボチボチ書かれるぐらいが丁度いいのに

220:名無しが急に来たので
10/02/07 14:33 9qOICcmE
村上春木の文章に似てるかどうかよく分かるな。
宮本輝や恋情幹彦の文章でないことは分かったが。

221:名無しが急に来たので
10/03/14 08:48 ApiSdm7k
はるき悦巳

222:名無しが急に来たので
10/03/14 08:52 ci0suEqk
222ならまもなく俺にかわいい彼女ができる

223:名無しが急に来たので
10/03/19 13:57 sbEuybc.
そして仏壇の前でオナニーする、と。

224:名無しが急に来たので
10/03/20 10:59 75kVPJSM
その彼女は手タレであった。

225:名無しが急に来たので
10/03/21 10:42 tgyQvy0Y
ゾノ袴田

226:名無しが急に来たので
10/03/22 01:16 o/NqmgFU
夏は芝刈りとビール。

227:名無しが急に来たので
10/03/22 03:10 Bq7g0Q4Y
我が家の冷蔵庫には冷えたビールが

228:名無しが急に来たので
10/03/22 05:06 JFroBv..
テニスシューズを履いて出かける

229:名無しが急に来たので
10/03/24 08:05 vLLAoV4Y
アイビー

230:名無しが急に来たので
10/03/25 20:53 kOzlDf/Q
トレーナーから絶対にシャツの襟を出さない。

231:名無しが急に来たので
10/03/26 21:49 h2rJN4m2
出したら負け

232:ジョカトーレの告白
10/03/27 18:02 tEqm2QAg
イビサ島の冬は壊れて倉庫で埃をかぶっている古い椅子のようにたおやかだ。
海岸通りのカフェ「ラパンアジル」に入ると、フランス人のジャンピエールが、チリの鉱山からとれたばかりみたいな銀色のトレイを持ってやってきた。
「オラ、ナカータ、ケパサ?」茶色の髪がイビサの風で脱色されたように鈍い光をはなっている。
僕もスペイン語で答える。そして、フランス語に切り替える。
なぜ、フランス語だったのか、店の名前がフランス語だったからか、ジャンピエールのスペイン語がフランスなまりだったからか。
今、思い出そうとしても、よくわからない。
あの時は、何語でも良かったのだ。
イビサとは、要するに何語を話しても、すべてを語ることにはならない、なれない場所なのだ。
カフェはカフェ、ビーチはビーチ、何語でも同じことなのだ。
いや、厳密に言えばそっくり同じではないかも知れない。
なぜなら、英語ではボートはボート、ファックはファックとなるからだ。
「アン・サンドウィッチ・ジャンボン・シル・ヴ・プレ」
僕はメニューを軽く押し返しながら注文した。
「エ・アン・カフェ」



233:ジョカトーレの告白
10/03/27 18:06 tEqm2QAg
海は静かだった。シーズンオフの海岸には、ドイツ人の家族がひと組いるだけだった。
隣のテーブルからはギリシャ語の会話が聞こえてくる。不思議な音楽もいっしょだった。
それは悲しいギリシャ語だった。
彼らの口から、ジョカトーレという言葉が聞こえてきた。
なぜ、イタリア語なんだろう。僕は混乱した。頭を振ってみた。
しかし、ギリシャの音楽は大きくなるばかりだった。
ゾルバのような男が一人、僕のテーブルにやってきて、叫んだ。
「ナカアアタ!アミーガ!」
僕は君の友達ではないけれど、ちょっとだけ笑ってあげた。
イビサにおいては、それがとてもむなしい行為に思えた。
向こうから、ミラ・ジョヴォヴィッチが歩いてくるかの様な幻想が僕を襲った。
パンやを襲撃した日のことを、誰が忘れるだろうか。




234:名無しが急に来たので
10/03/28 09:54 TaBmgOYA
ハルキ文庫

235:名無しが急に来たので
10/03/30 22:50 KezbUtsE
レッドピーマン

236:名無しが急に来たので
10/03/31 23:54 qlG0soSE
『この花束を捨てろ!!』
僕は叫んだ。

【この度は、ご開店おめでとうございます!!】
というメッセージの宛先人は岡田武史だ

僕は、日本生まれのブラジル育ち
人に言えない苦労も数々経験して来た。

サッカー選手という労働者の立場から⇒
僕は……経営者になることを目指した☆
設楽りさ子との結婚も、彼女の親父さんの経済力が魅力だった。

ようやく、長年の夢を叶えて…今日…
カズ・ダンスアカデミーを設立できた

その記念すべきオープニング・セレモニーに………
岡田武史から花束

そんなものを受け取れるワケないやろ

『僕は…カズ・ダンスアカデミーの校長だ!!』

237:名無しが急に来たので
10/04/01 19:57 6ddNcwB6
最近はそんな作風?

238:名無しが急に来たので
10/04/03 15:17 VTFoT7U6
パン屋西襲撃って犯罪教唆じゃないの。

239:名無しが急に来たので
10/04/05 21:01 LaAKS37M
襲撃まずいかも。

240:名無しが急に来たので
10/04/06 21:41 3RuW11sg
終劇

241:名無しが急に来たので
10/04/08 09:20 hCuuJ/Tg
新作ただいま執筆中!



Coming soon……

242:名無しが急に来たので
10/04/09 08:03 kWwDIEaU
村上春樹は野球ってイメージなんだよな。
デーゲーム専門で。

243:名無しが急に来たので
10/04/13 19:09 otxeRGHA
サッカーと春樹

244:名無しが急に来たので
10/04/16 00:16 CbmMaxBc
「これではだめだ・・・」と岡田監督は首を振りながら訊いてきた。

「俊輔を外すしか手が無い。」と言って僕は肯いた。

245:名無しが急に来たので
10/04/17 00:40 PhcchMUA
『1Q84』、すごい評判だね。

246:名無しが急に来たので
10/04/17 01:16 Z8EsYgdo
春樹は盗作のプロ。

オリジナリティがなさすぎ。どんな奴が読んでの?

247:名無しが急に来たので
10/04/17 01:52 BqLEAuu.
青が消える

248:名無しが急に来たので
10/04/17 09:34 l62tTHcA
みなさん凄く上手くてビックリした

249:名無しが急に来たので
10/04/17 11:15 WqptqW1c
適度に太るのって、大変なんだから。

250:名無しが急に来たので
10/04/19 21:34 9gVlOf8g
龍ズバー

251:名無しが急に来たので
10/04/24 14:43 MM2ou6CA
気ままに嫌な夜

252:名無しが急に来たので
10/04/24 15:55 GHIehr.6
なんとなくクリスタル

253:名無しが急に来たので
10/04/25 12:02 XuRYe5TI
ペログ李日記

254:名無しが急に来たので
10/04/25 22:31 XuRYe5TI
スパイクで
刺すわ
刺されるわ
そらええわ



255:名無しが急に来たので
10/04/27 20:40 m.mjHtEs
日芸

256:名無しが急に来たので
10/04/29 04:41 3dUgVDqU
うまくおどるんだ

257:名無しが急に来たので
10/04/29 12:15 FuzKHOzE
豚の脂身しか食べない登場人物は龍か。

258:名無しが急に来たので
10/04/30 17:59 Uy7hLuaE
うむ

259:名無しが急に来たので
10/04/30 21:06 i.U6hSMI
ちんざんそう

260:名無しが急に来たので
10/05/02 12:39 uhCUaoGQ
ほたる

261:名無しが急に来たので
10/05/03 09:18 DX4.cSrQ
ぽん女

262:名無しが急に来たので
10/05/04 17:31 k/TxrO4Y
レッドピーマン

263:名無しが急に来たので
10/05/04 22:59 P2q8NsZQ
毎日を目的も無く過ごしている人は居る。人生において生きる目的を見出だすのは難しい。
しかし、サッカーにおいての目的はゴールを奪うことだと思う。日本代表がゴールしないために走り回ってる姿は奇妙としか言えない。彼らは何のためにサッカーをしているのだろうか?

世界を笑わせるため?

日本人を仰天させる滑稽なサッカーを披露してきた彼らはW杯の舞台で世界中の失笑を買うプレーをするだろう。
確かに、日本代表のお粗末なサッカーを見れば、世界は驚く。
世界を驚かすことには成功するだろう。

264:名無しが急に来たので
10/05/07 21:32 RAFCoF.2
マラソン

265:名無しが急に来たので
10/05/08 12:06 XCbCD2oE
すっすっはっはっ

266:名無しが急に来たので
10/05/09 20:33 NzHFJrdk
柳㍉

267:名無しが急に来たので
10/05/14 20:52 8Ei..tZA


268:名無しが急に来たので
10/05/21 02:15 cPJ9CgDQ
やれやれあげるか

269:名無しが急に来たので
10/05/21 03:15 oCi6fwsU
意外にも良スレ

270:名無しが急に来たので
10/05/23 15:55 4RXnsuuY
久米さん、立松です。
ああ、本当に桜がきれいですねえ。

271:名無しが急に来たので
10/05/25 08:15 i4oU2jTk
久米さん、ぼくは思うんです。
負けたっていいじゃないか。
ひたむきに闘う姿は美しい。

272:名無しが急に来たので
10/05/29 06:19 GFWjz3OY
人生を航海に例える人もいる。穏やかな波も有れば、座礁することもある。人は生まれた時から荒波に出会う生き物なのだろうか!?
僕は今も自分の生き方に迷っている。

航海での行く末に迷った時に頼りになるのは羅針盤だ。しかし、川淵は逃げてしまったし、犬飼の二枚舌にも呆れた。僕は川淵や犬飼の示した道を歩いて来ただけなのに。

どうして、僕は生き方を間違えてしまったのだろうか? 僕は現代サッカーの戦術を全く理解できないけど、上手く世渡りをしてきたつもりだった。
ドラえもんに応援されたり、時代の寵児だったのに。
何故!? どうして!? みんな僕を嫌いになるの!?

273:名無しが急に来たので
10/05/30 18:02 Suim20Cs
すっすっはっはっ

274:名無しが急に来たので
10/06/01 22:58 ldjiyBKc
反日勢力が連日スレ主に殺害予告!?この携帯小説をランキング1位に!!
スレリンク(occult板)l50

【スレでは某工作員達に連日、「殺す」との脅迫を食らってる内容です
皆様はこのページの閲覧、これのコピペ、このスレの上げをお願いいたします!
目標は1日に+100万HIT!スイーツ恋愛小説がひしめくサイトで、日別ランキング
1位にするのが狙いです!!マスゴミの愚民化政策の象徴のようなサイトで、そうして反日勢力の正体を暴くためです!!
空前の祭りを起こしましょう!! 】



275:名無しが急に来たので
10/06/02 05:01 fipg4jfg
『日本代表を応援しないなんて、あなた、反日なのね!!』
突然、彼女は呟いた。僕は朝日新聞を購読してないから、反日では無い。しかし、僕は日本代表の無様な試合を観る度に苛立つ気持ちを抑えられなくなる。驚くことに、TV中継では日本代表の前半の戦い振りを称賛してる。

276:名無しが急に来たので
10/06/02 06:33 3rL6mTNI
2222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222

トヨタ叩きの手法
  鳩山叩きと共通のセンスである。後進国である米穀の異様な訴訟制度の欠陥が再び露呈している。

ターイ騒乱、テヘラン騒乱、韓国護衛艦雷撃の前段階での煽り、日本の民主党政権つぶし
  CIAの工作
UDDはバンコクを中心に全国規模で反政府運動を展開しているが、アピシット政権は一歩も引く構えを見せない。
 鳩山もまたCIAに対し破防法適用
 トヨタや非米国的なオバマと結束し国富を守るべし
 オバマとともに理想を語れ
 オバマ来日時の非礼もそうセットした売国官僚の離間の策
 その担当者を更迭せよ

 市場原理、グローバリズムという装置を仕掛け世界の富を収奪する悪邪 と
   清潔なリーダーによる平和、共生の世界 との激突の時期にある。

2222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222

277:名無しが急に来たので
10/06/02 06:41 Zzz9z2xs
1Q98 フランスW杯

278:名無しが急に来たので
10/06/02 08:10 dSkTt7RM
夜になると禿は

279:名無しが急に来たので
10/06/05 20:55 IdIjsl9U
世界の終わりと禿とボールのワンダーランド

280:名無しが急に来たので
10/06/07 00:47 RZGnr78Y
モマイラ文学してるな・・
おかげで村上春樹に興味出てきたぞw

281:名無しが急に来たので
10/06/08 23:36 Vdj8jK2s
>>277
何気に秀逸。
そんななかIDスゴいな‥寝過ぎだってwww

282:名無しが急に来たので
10/06/12 11:41 XPo97Py2
フランスを選ぶあたり

283:名無しが急に来たので
10/06/12 15:23 AykW.jaE
「はい、ナカタはサッカーをするであります。ナカタは真ん中が好きであります。だから真ん中でサッカーするであります。」

284:名無しが急に来たので
10/06/16 16:44 6cb9ADCI
「だからね、俺はスポーツ新聞や2ちゃんねるを見回して本当にうんざり
していたんだ。どうしてこいつらは努力というものをしないんだろう、努力も
せずに不平ばかり言うんだろうってね。俺の言う努力とは主体的に目的的に
なされるもののことだ」
岡田はインテリジェンスあふれる、それでいて熱いリビドーの視線を私の体に
投げかけてきた。
「流れというものが出てくるのを待つというのは辛いもんだ。しかし耐えねば
ならんときには、耐えねばならん。そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ」
岡田ははにかんだ表情で私に言った。
「俺のヘルニア、もんでくれへんか?」
私はその通りにした。逆らえなかった。

日本がカメルーンに勝つ。これは当然の成り行きだった。

285:名無しが急に来たので
10/06/19 08:08 faNQ6PAk
熱血ポンちゃんがまじってる。

286:名無しが急に来たので
10/06/20 14:50 78rDBbBw
はるき悦巳

287:名無しが急に来たので
10/06/26 03:15 HnAK/wYI
ハルキ文庫

288:名無しが急に来たので
10/06/26 03:20 fKdOIBJQ
村上って中学では甲陽学院に落ちて大学はけっきょく早稲田(笑)の人でしょ

289:名無しが急に来たので
10/06/27 07:30 MTuvnuzg
ある新聞記者がインタビューの中で岡田監督にこう訊ねた。
「日本代表はワールドカップ直前に4連敗し、一方で目標にベスト4を掲げている。これは矛盾じゃないですか?」
岡田監督はこう言った。
「君はワールドカップの試合でどんなことが起こるのか知っているのかい?」
「いや、」と記者は答えた。「でも、そんなことは誰にもわかりゃしませんよ。」
「誰もが知っていることを目標に掲げて、いったい何の意味がある?」

290:名無しが急に来たので
10/06/27 07:58 MTuvnuzg
「どうして本田さんはレアルに入りたいんですか?」
「いろいろと理由はあるさ」と本田は言った。
「白いユニフォームが好きだとか、いろいろな。でもいちばんの理由は自分の能力をためしてみたいってことやな。
どうせためすんならいちばんでかいの入れものの中でためしてみたい。つまりは世界だよ。その世界のトップの中で
どこまで自分が上にのぼれるか、どこまで自分が力を発揮できるかそういうのを試してみたいんんだよ。わかるか?」
「なんだかゲームみたいに聞こえますね」
「そうだよ。ゲームみたいなもんさ。俺には名声欲とか金銭欲とかいうもんは殆どない。本当だよ。
俺は下らん身勝手な男かもしれないけど、そういうものはびっくりするくらいないんだ。ただ好奇心があるだけなんだ。
そして広いタフな世界で自分の力を試してみたいんだ」
「そして理想というようなものを持ち合わせてないんでしょうね?」
「もちろんない」と彼は言った。「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なものは理想ではなく準備だ」


291:名無しが急に来たので
10/06/27 08:24 MTuvnuzg
「でも、そうじゃない人生もいっぱいあるんじゃないですかね?」と俊輔は訊いた。
「俺のような人生は好きじゃないんか?」
「よして下さいよ」と俊輔は言った。「好きも嫌いもありませんよ。だってそうでしょう、
僕はレアルに入れるわけでもないし、無回転シュートが打てる訳でもないし、
身体的タフさがあるわけでも、海外で自分の考えを強く主張できるわけでもない。
横浜F・マリノスを出たって将来の展望があるわけでもない。僕に何が言えるんですか?」
「じゃあ俺の人生がうらやましいか?」
「うらやましかないですね」と俊輔は言った。「僕はあまりに僕自身に馴れすぎてますからね。
それに正直なところ、レアルにも無回転シュートにも興味がない。ただひとつうらやましいのは
何かを持ってることですね」
彼らはしばらく黙ってボールリフティングをしていた。

292:名無しが急に来たので
10/06/27 08:36 MTuvnuzg
「なあ、シュンスケ」と練習が終わってから本田は俊輔に言った。
「俺とお前はこのワールドカップが終わって10年だか20年だが経ってからまたどこかで
出会いそうな気がするんだ。そして何かのかたちでかかわりあいそうな気がするんだ」
「まるでディッケンズの小説みたいな話ですね」と言って俊輔は笑った。
「知らんわ、そんな本」と本田も笑った。「でも俺の予感ってよく当たるんやで」

293:名無しが急に来たので
10/06/27 08:50 MTuvnuzg
「例えばこう考えてみてください。もしあなた方のスタジアムに
たくさんの南アフリカ人が応援しにきたとしますね。今みなさんがやっているように今度は
味の素スタジアムで南アフリカ人がブブゼラを吹くわけです。そう考えてみてください。」
仮定。
「みなさんも試合を観に行っている訳です。耳鳴りがして耳栓をする人すらいる。
選手たちは声によるコミュニケーションができない。さて、どんな気がしますか?」
沈黙。
「例えばあなた。嬉しいですか?南アフリカ人を尊敬できますか?」
みんなが僕を見ていた。僕は慌てて首を振った。
「だから」と彼は言った。
「みなさんはブブゼラを吹いてはいけません。わかりましたか?」
沈黙。

294:名無しが急に来たので
10/06/27 08:59 MTuvnuzg
前回優勝・準優勝国が1次リーグで敗退するのはW杯史上初だった。
アネルカは追放され、選手は練習をボイコットし、
ドメネクは握手を拒否し、サルコジが介入する事態にまで発展した。
「立派な王国が色あせていくのは」とオシムは語った。
「二流の共和国が崩壊するとき時よりずっと物哀しい」

295:名無しが急に来たので
10/06/27 09:08 MTuvnuzg
「ねぇ、もう一度4年前に戻りたいって思う?」と彼女が僕に訊ねる。
「いや」と僕は答える。「戻りたくなんかないな」
彼女は僕の答がうまく理解できないようだった。
「戻りたくないって・・・・・本当に?」
「もちろん」
「どうして?」
「今のままでいいからさ」

296:名無しが急に来たので
10/06/28 23:14 CS6G5.HI
僕は34歳で、イングランド代表のオブザーバーとしてベンチに座っていた。
冬の南アフリカの乾いた空気が大地に暗くたちこめ、ブブゼラを吹き続けるアフリカ人たちや、
閑散としたスタジアムの上に立った国旗や、押し黙ったサポーターやそんな何もかもを
フランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた。
やれやれ、またドイツ戦で敗退か、と僕は思った。


297:名無しが急に来たので
10/06/28 23:40 CS6G5.HI
「どうしてここに隠れて住むようになったの?」
「きっとあんた笑うよ」とアネルカは言った。
「たぶん笑わないと思うよ」と僕は言った。
「誰にも言わない?」
「誰にも言わないよ」
「ドメネクの悪口を言ったからさ」
我々はしばらく黙って歩いた。


298:名無しが急に来たので
10/06/28 23:53 CS6G5.HI
僕はコーヒーの残りを飲んだ。
「僕はあなたを見ていて、そのイングランド代表をふと思いだしたんです」と僕は記者たちに
言った。「僕の言いたいのはこういうことなんです。ある種の代表への期待は、ある種の
母国としてのプライドは、それ自体の力で、それ自体のサイクルでどんどん増殖していく。
そして、あるポイントを過ぎると、それを止めることは誰にもできなくなってしまう。
たとえ当事者が止めたいと思ってもです」
記者たちの顔にはどのような表情も浮かんではいなかった。微笑みも消えていたし、苛立ちの
影もなかった。
僕は話を続けた。「いいですか、僕はイングランド代表が本当はどういうレベルのチームかよく知っています」


299:名無しが急に来たので
10/06/28 23:59 CS6G5.HI
「あなたマラドーナの戦術論って聞いたことある?」とベーロンが訊いた。
「あるよ。もちろん詳しくは聞いてないけど。他の大抵の人と同じように」
「理解できた?」
「理解できるところもあったし、できないところもあった。マラドーナの采配を
正確に理解するにはそうするための思考システムの習得が必要なんだよ。
もちろん総体としてのやりたいサッカーはだいたい理解できていると思うけど」
「メッシのいないチームでマラドーナに監督が務まると思う?」
「まず無理じゃないかな、そりゃ」と僕が言った。


300:名無しが急に来たので
10/06/29 00:33 le76vDM.
maravilla!!!!!!!!!

301:名無しが急に来たので
10/06/29 22:50 fPVpA0VY
「またどこかで会おう」と僕は言った。
「またどこかで」と本田が言った。
「またどこかでね」と松井が言った。
それはまるでこだまのように僕の心でしばらく響いていた。
バスのドアパタンと閉まり、長谷部が手を振った。何もかもが繰り返される・・・。
僕は一人スタジアムに戻り、冬の光が溢れるピッチでリフティングをしてからフリーキックの練習をした。
そして通り過ぎていくワールドカップの風景を眺めた。何もかもが透き通ってしまいそうなほどの六月の静かな南アフリカだった。

302:名無しが急に来たので
10/06/29 22:58 fPVpA0VY
「うまく言えないけど」と僕は言った。「君達がいなくなるととても寂しいよ。」
「私たちもよ。」
「寂しいわ。」
「でも行くんだろ?」
二人は肯いた。
「本当に帰るところはあるのかい?」
「もちろんよ。」とイタリアが言った。
「でなきゃ帰らないわ。」とフランスが言った。


303:名無しが急に来たので
10/06/30 00:21 z1Gl2VKM
日本はサッカーの強国じゃないんだ。
どうも解説の人たちは代表の試合にプラクティカルな物を求めすぎる。

304:名無しが急に来たので
10/06/30 04:05 BYtpR4QE
「ピース」、と駒野が言った。
「ピース」、と岡田も言った

「俺と一緒に、ウルグアイに行っちゃえばいいんだよ」、と駒野はカウンターに
肩肘をついたまま言った。
「それも悪くないな」、と岡田は笑って言った


305:名無しが急に来たので
10/06/30 20:43 6eC5WS6o
眠りたかった。
眠りが何もかもをさっぱりと消し去ってくれそうな気がした。眠りさえすれば・・・
目を閉じたとき、耳の奥に波の音が聞こえた。防波堤を打ち、コンクリートの護岸ブロックの間を
縫うように引いていく冬の波だった。
これでもう誰にも説明しなくていいんだ、と岡田は思う。いや、もう何も考えたくない。
もう何も・・・。

306:名無しが急に来たので
10/06/30 21:10 SusSdgQ6
「また会おう。いつの日か・・・」
「また会おう。いつの日か・・・」
キミのその顔を忘れない・・・

307:名無しが急に来たので
10/06/30 22:03 6eC5WS6o
ゾノはグラスに半分ばかりビールを飲み、溜息をついてそれをテーブルに戻した。
「ねえヒデ、人間はみんな腐っていく。そうだろ?」
「そうだね」
「腐り方にはいろんなやり方がある。
でも一人一人の人間にとって、その選択肢の数はとても限られているように思える。
せいぜいが・・・二つか三つだ」
「そうかもしれない」
「でもそんなことはどうでもいいような気がしてきた。どのみち腐るんじゃないかってね。そうだろ?」
ヒデはコーラのグラスを傾けたまま、黙ってゾノの話を聞いていた。

308:名無しが急に来たので
10/07/03 02:11 4sCVvArw
「よう、それで、イタリアに行く話だけどさ」
「はい」とナカタさんは言った。
「あんたそもそもイタリアに何をしに行くの?」
「それはナカタにもよくわからないのです」
「目的もなきゃ、行き先もよくわからねえ。でもとにかくイタリアに行くと」
「はい。ナカタは大きなクラブに移籍します」
「大きなクラブに移籍すれば、いろんなことがもっとはっきりするってか」
「はい。たぶんそうなります。しかしじっさいに大きなクラブに移籍してみないことには、ナカタは何もわかりません。」
「ふうん」と三浦は言った。「大きなクラブに移籍するのが大事なことなんだ」
「はい。大きなクラブに移籍するのはなんといってもとても大事なことです」
「参ったな」と三浦さんは頭を掻いた。


309:春樹
10/07/03 02:17 IZNvgKxk
「やれやれ」

310:名無しが急に来たので
10/07/03 02:20 4sCVvArw
「ねえ、サッカー選手は生まれつき不公平に作られてる。」
「誰の言葉?」
「中村 俊輔。」

311:名無しが急に来たので
10/07/03 20:36 97b6V.5o
アキレス腱踏むわ踏まれるわそらええわ

312:名無しが急に来たので
10/07/04 14:02 qmvaH9Ko
「サッカーライターってのがまたひどくってね。みんなわかったような顔して難しい
言葉使ってるのよ。それで私わかんないからそのたびに質問したの。『そのキムチ魂
って何のことですか?サッカーと何か関係あるんですか?』とか、『アンチ・フットボールって
バルセロナみたいなサッカー以外はサッカーじゃないってことですか?』とかね。でも誰も説明
してくれなかったわ。それどころか真剣に怒るの。そういうのって信じられる?」
「信じられる」
「そんなことわからないでどうするんだよ、何考えて生きてるんだよお前?これで
おしまいよ。そりゃ私そんなに頭良くないわよ。庶民よ。でも私だって日本が強くなって
ほしいと思うわよ。だからこそ質問するわけじゃない。そうでしょ?」
「そうだね」
「そのとき思ったわ、私。こいつらみんなインチキだって。適当に偉そうな言葉
ふりまわしていい気分になって、ニワカファンを感心させて、テレビやコラムの仕事をもらうことしか考えて
ないのよ、あの人たち」

313:名無しが急に来たので
10/07/04 14:25 qmvaH9Ko
「やれやれ、またテレビ出演か、という顔をしてるわ」と彼女は言った。
「そうかい?」と僕は言った。
「そういうのって、わかるのよ。私にも、そしてマスコミにもね」
「そうかもしれない」
 実際のところ、僕はたしかにテレビ出演に飽きていた。海外移籍、代表チームの団結について、そして将来の目標…。こんなものを番組の中の5分の枠で話したところで、僕という人間は決して伝わりはしないのだ。
「テレビ局はあなた自身には興味がないの。あなたがテレビ局に興味がないのと同じようにね。あなたはマスコミに純粋な媒体としての役割を、マスコミはあなたに広告塔のメリットを求める。平行線よ」
 平行線、と言いながら彼女は手のひらを水平に動かした。
「毒にも薬にもならないようなインタビューなんて、マクドナルドのコーヒーみたいなものよ」
「おそらく、君の言っていることの方が正しいんだろうな」


314:名無しが急に来たので
10/07/04 14:39 HbeTLDgs
>>302
ワロタw

315:名無しが急に来たので
10/07/08 22:02 B6I3r0tg
じゃりん娘チエ

316:名無しが急に来たので
10/07/08 22:37 SPiWD5Zo
僕は射精した

317:名無しが急に来たので
10/07/09 04:48 2l3umEag
「グレート・ギャツビイを三回読む男は、俺と友達になれそうだ」、と
マラドーナ監督は言った

「永沢さ・・、いや、マラドーナさんはどんな作家が好きなんですか」、と岡田は聞いた。
「バルザック、ディッケンズ、フィッツジェラルド」と、彼は答えた。

「あまり、今日性のあるサッカーとは言えないですね」、と僕が尋ねてみた。
彼は、「現代サッカーを信用しないと言うわけじゃないんだ。ただ、俺は時の洗礼を受けてない
サッカーをして貴重な時間を無駄にしたくないんだ」、と即座に言った

僕はゆっくりと考えて、
「でも、ドイツには4-0で負けて、そのドイツは、スペインに1-0で負けましたよ」と言った


318:名無しが急に来たので
10/07/09 21:42 FrVI7bLQ
このスレ最高
みんな立派な村上春樹だよ

319:名無しが急に来たので
10/07/10 11:18 KuoV0m7E
春樹スレの面白いのはネタもさることながら、実際にフットボールをシニカルに観てるやつが多いところだなw

320:名無しが急に来たので
10/07/11 21:28 FrkSt9R.
「代表の監督辞任は、はっきりしている。もう私は前代表監督だ。」       
深い心の傷を負ったドゥンガ。その言葉には、敗れた者の寂しさがあった。
ブラジルは全力で勝ちにいった。あのカカのシュートがはいっていれば歴史は違ったものとなったかもしれない。
国民はロナウジーニョを入れたがっていた。技術的にはそうだ。
しかしカカは立派にチームに貢献した。ロナウジーニョがこのチームに貢献するとも思わない。
どの国も子供じゃない。日本ですら体力がありマークも厳しい。
「優勝以外ブラジルサポにとって何の意味もない。」とドゥンガは語ったが、その顔色は蒼ざめていた。
常に優勝の十字架を背負うのがカナリア軍団だから。。
マラは鼻で笑った。「アルヘンのサカは奔放な攻撃に良さがある。ドゥンガは守りを言いすぎる。」
ジョルジが首を振った。「悲しい、単純に見られたものだ。」

それから数日後ディエゴ・マラは蒼ざめた表情で南アフリカを後にしブエノスアイレスへと帰った。



321:名無しが急に来たので
10/07/11 23:53 Vkg/5wdU
「何故ワールドカップなんて見る」
僕は考えた。「サカの面白いのはドリブル、ワンツー、シュート枠外、何も残らない」
「ビールの小便さ。」
僕にとってワールドカップを見るのは苦痛な作業でもある。
90分かけて1点も入らなければ120分でも1点も入らないからである。
僕は何故かチャウシンチーの少林サッカーを思い出した。
「少林寺サッカーなど無茶で、馬鹿げているが彼は、サカは不毛な闘いだと知っていたのだ。」






322:名無しが急に来たので
10/07/12 02:34 ixB./IUQ
「世界はメタファーだ、中村シュンスケくん」、と岡田さんは僕の耳元で言う。

「でもね、君にとっても僕にとっても、あの日本代表だけは何のメタファーでもなかった。
それだけはハッキリしておきたかった」。
「もちろん」、と僕はうなずく。

「さよなら、中村シュンスケくん」と岡田さんは言う。
「さよなら、岡田さん」、と僕は言う。

そして最後に僕は、以前からずっと聞きたかった事を尋ねた。
「怪我をしなくても、僕を使う気はなかったのでしょう?」

「もちろん」。岡田さんは優しく微笑みながら答えた


323:名無しが急に来たので
10/07/12 13:21 8YYPFHPY
いつの日か、変り種の好古家がブラジルが、どんな段階をへて繁栄したか考えないともかぎらない。
サカは後世を夢見たことなどなかったので、シューズは汚い茶褐色に変じているに違いない。
たしかにブラジルでは多数の選手が試され削りとられたからである。
かといって、プロットないし選手になにか偉大な独創性があったわけではない。
プロットの大半は常套的であった。
ブラジルでは、良い場面を生み出すのが良いサカであり、場面がプロットに優先する点にあるのだ。
すべての興味は数秒に満たないゴール場面にしぼられるが、その頃には観客は、帰ろうとしていると言うのである。
サカは過去の物語に棲息を見つけ古典であるペレ マラ バッジオ ロナウダンの情緒的基盤を非常にも超えていく物である。
道理をわきまえた人がサッカを見る理由も、この点にかかっているのだ。




324:名無しが急に来たので
10/07/12 13:26 2pBg8EAk
スポイルされた攻撃的サッカー
いいですか
人は傷ついたら血を流すんです

325:名無しが急に来たので
10/07/12 21:07 WM7Ue00.
やれやれ
春樹以外の文体でネタをつくるのはスレ違いじゃないか?

326:名無しが急に来たので
10/07/12 23:21 Dapt8W7U
「ホンダ君、あの音なんだかわかる?」突然ナカムラが言った。
わからない、と僕は言った。
「あれ、南アフリカのサポーターがラッパを吹いてるのよ」
「へえ」と僕は言った。それ以外に何を言えばいいのかよくわからなかった。
「プラスチック製の細長いラッパでブブゼラっていうの」
と言ってナカムラはにっこりした。「欧米の旧植民地ってキリスト教が盛んでしょ、
 南アフリカでもそう。もともと教会でお祈りをするときに鳴らしてた動物の角の笛らしいんだけど
 相手に威圧感を与えるために安いプラスチック製のをスタジアムで吹くようになったの。それがあの音なの」
「そう思って聞くとどことなく荘厳さがあるね」と僕は言った。


327:名無しが急に来たので
10/07/13 00:05 g.1o6q1Y
「どうしてわざと倒れる真似をするの?」西村副審が僕に訊いた。
「俺がオランダのDFにカードを出すからだよ」とハワード主審が言った。
「私、イニエスタ君に質問しているのよ」西村さんはきっぱりと言った。
「どうしてそんなことするの?」
「ときどきすごくファールをゲットしたくなるんです」僕は言った。
「相手ゴール前でチャンスがあるのなら、突破してシュートするわけにはいかないの?」
と西村さんは少し考えていった。
「複雑な事情があるんです」
西村さんはため息をついた。


328:名無しが急に来たので
10/07/13 00:07 g.1o6q1Y
「あのね、イニエスタ君、どんな事情があるかは知らないけれど、そういう種類のことはあなたには向いてないし、
 ふさわしくないと思うんだけれど、どうかしら?」と西村さんは言った。彼はピッチの上に手を置いてじっと僕を見ていた。
「そうですね」と僕は言った。「自分でもときどきそう思います」
「じゃあ、どうしてやめないの?」
「ときどきフリーキックやPKが欲しくなるんです」と僕は正直に言った。
「そういう保険のようなものがないと、ときどきたまらなく淋しくなるんです」
「要約するとこういうことだと思うんだ」ハワードさんが口をはさんだ。
「イニエスタはテクニックがあるんだけれども、点取り屋ってわけじゃない。だから相手ゴール前ではチャンスメイクと
わりきって大げさに倒れてみせるわけだよ。それでかまわないじゃないか。話としてはまともだよ。
 誰もがメッシみたいにドリブルで突破ってわけにもいかないだろう?」

329:名無しが急に来たので
10/07/13 02:42 ci4F85bk
   ,,,,,,,,,,,,,,,
 / ,,,, ,,,,\
|  ・  ・  |  
|   ⊃  |   オーケー認めよう。あれは僕のスタイルのサッカーじゃない
 \ ー  /




330:名無しが急に来たので
10/07/13 03:08 ci4F85bk
突撃隊。

たしか、「ノルウェイの森」に出てくる奴、いたじゃん?。
「ぼ、ぼ、僕はね。ち、ち、地図が好きなんだ」とか言う人

彼を次期ドイツ代表監督にすべき。
レーヴ監督以上の、突撃カウンターサッカーをしてくれると思う

331:名無しが急に来たので
10/07/13 22:24 0g2RUFRQ
>>330
あ、あのさ、ワタナベ君さ、ぼ、ぼくはドイツサッカーってあまり好きじゃないんだよ

332:名無しが急に来たので
10/07/15 09:04 Umg022W.
もし圭祐という選手に会わなければオカナチオは使わなかったかもしれない。
彼とは何だか気が合いそうだった。

「目立ってなんぼじゃないですか。エブエやレーヴ たこのパウル リスクを背負わないと目立たない。」
「それに僕には無回天もある。まったく無問題です。」
「ヘナギはどうだ。」
「ゴール前でシュートを打たないだけじゃ目立ちませんよ。」
「イングランド戦の釣男のヘッドや中沢さんのダイレクトは笑えましたけど。」
「それにオカナチオは東アジアでの香港サカのパクリだと見え見栄じゃないすか。」
僕は言った。

バードフィールド監督の映画では僕は燃えよサカが気に入っているしオカナチオはサカ危機一発が最高だと言う。

試合は前半得点もなく僕は退屈な時をおくる。
後半何故か前線で孤立するのが心地良かった。
相手からボールを奪った時僕は自陣を向いていた。
オカナチオがスペースを埋めているのが見えた。
それから僕はニホンゴールへ向かってドリブルをはじめた。


333:名無しが急に来たので
10/07/15 14:19 dpofg9Ic
たっぷり一時間かけて僕は2chレスを書き込んだ。
僕は仰向けになって目を閉じ、そしてタバコを吸った。
このレスの333をゲトした。
そして何処に辿り着いたのかは僕にもわからない。


334:名無しが急に来たので
10/07/16 22:05 W0aUho.w
クラブハウスの電話が鳴る。そしてこう思う。
誰かが僕以外の誰かに向かって代表入りを告げようとしているのだ、と。
僕自身に電話がかかってきたことはなかった。
僕に向かって代表選出を告げる人間なんてもう誰ひとりいなかったし、
少なくとも僕が語ってほしいと思っていることを誰ひとりとして語ってくれなかった。
多かれ少なかれ、Jリーグクラブのどこもが自分のシステムに従って生き始めていた。
それが僕の望むサッカースタイルと違いすぎると腹が立つし、似すぎていると悲しくなる。それだけのことだ。


335:名無しが急に来たので
10/07/16 22:24 W0aUho.w
「それはあなたが好き放題やってもマスコミが一切口を出さなかったからよ」
と中澤が言った。「でも本当の代表チームというのはそういうものじゃないわ。本当の大人の代表というのはね。
本当の代表チームというのは選手と選手がもっと正直にぶつかりあうものよ。
そりゃジーコが監督だったころの代表はそれなりに楽しかったわ。自由で、気楽でね。
でも最近になって、そういうのは本当のサッカーじゃないと思うようになったの。
なんていうか戦術の実体というものが感じられないのよね。あなたはまるで自分のこと
しか考えてないし、途中出場してもボールを奪われてばかりだし」


336:名無しが急に来たので
10/07/16 22:25 W0aUho.w
「内気なだけなんだ」と僕は言った。
「傲慢なのよ」と中澤は言った。
「内気で傲慢なんだ」と僕はワインをグラスに注ぎながら本田圭祐に向って説明した。
「内気と傲慢の折り返し運転をしてるんだよ」
「わかるような気はします」本田圭祐は肯きながら言った。「でも横浜に戻ったら―つまり
代表を引退しちゃったらということだけど―やはり中村さんもまた代表に戻りたいと
思うようになるんじゃないですか?」
「そうかもしれない」と僕は言った。

337:名無しが急に来たので
10/07/16 22:34 W0aUho.w
一九九三年五月、日本のプロサッカーはそこから始まる。
それが入口だ。出口があればいいと思う。
もしなければサッカーをやる意味なんてなにもない。

338:名無しが急に来たので
10/07/17 08:58 TkXR6LT2
二人は驚くほど何も知らなかった。セルビアとクロアチアの区別さえつかなかった。
朝鮮が二つにわかれてW杯に出場してることを納得させるのに三日かかり、中国が金正日を支援する理由
を説明するのにあと四日かかった。
「あなたはどちらを応援してるの?」と208が訊ねた。
「どちら?」
「つまり南と北よ」と209。
「さあね、どうかな?わかんないね」
「どうして?」と208。
「僕は朝鮮半島に住んでるわけじゃないからさ」
それが僕のサッカー観戦におけるライフスタイルであった。ドストエフスキーが予言し、僕が固めた。

339:名無しが急に来たので
10/07/17 10:36 TkXR6LT2
南アフリカW杯終了後、本田圭祐は夜行バスに乗り、所属クラブへと帰った。
一方、海外挑戦を目指す巻さんも、なにかに引き寄せられるようにロシアへと向かう。
16強と2部落ちの影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて。


340:ロバート・グリーン
10/07/17 10:45 TkXR6LT2
誰も私を助けてはくれなかった。誰にも私を救うことはできないのだ。
ちょうど私がイングランドのゴールを守ることができなかったのと同じように。

341:名無しが急に来たので
10/07/17 10:50 TkXR6LT2
どのような真理をもってしてもグループリーグ敗退の哀しみを癒すことはできないのだ。
どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。
我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予選落ちの哀しみに対しては何の役にも立たないのだ。

342:駒野
10/07/17 10:56 TkXR6LT2
僕は時折PKを外す。
最後にPKを外したのはパラグアイ戦のことだ。
PKを外すのはひどく嫌なことだ。レッドカードとPK失敗は現代サッカーにはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。
実際僕たちはよくPKを外し、しょっちゅうバッシングされてしまう。
しかし、もし僕たちが年中PKを蹴り、それも成功しかしないとしたら、延長PK戦の価値など失くなってしまうのかもしれない

343:名無しが急に来たので
10/07/17 11:03 TkXR6LT2
東京ヴェルディは僕に生物進化の行き止まりのようなものを連想させた。
遺伝子的後退。 間違えた方向に進んだまま後戻りできなくなった奇形クラブ。
進化のベクトルが消滅して、歴史の薄明りの中にあてもなく立ちすくんでいる孤児的生物。
時の溺れ谷。
それは誰のせいでもない。
誰が悪いと言うわけでもないし、誰にそれが救えると言うものでもない。
まずだいいちに彼らは川崎から移転するべきではなかったのだ。
過ちはまずそこから始まっていた。第一歩から、全てが間違っていた。
最初のボタンがかけ違えられ、それにあわせてすべてが致命的に混乱していた。
混乱を正そうとする試みはあらたな細かい混乱を生み出した。
そしてその結果、何もかもが少しずつ歪んで見えた。


344:名無しが急に来たので
10/07/17 11:11 TkXR6LT2
「あんなにホッとしたの本当に久しぶりだったわよ。
だってみんな私にいろんなものを押しつけるんだもの。顔をあわせればああだこうだってね。
少なくともあなたは私に何も押しつけないわよ」と岡田監督は言った。
「何かを押しつけるほど日本サッカーに期待してないんだよ」
「じゃあ日本がもっと強くなったら、あなたもやはり私にいろんなものを押しつけてくる?
ほかの人たちと同じように」
「その可能性はあるだろうね」と僕は言った。
「現実の世界では人はみんないろんなものを押しつけあって生きているから」
「ねえ知ってる?
世の中にはいろんなもの押しつけたり押しつけられたりするのが好きな人ってけっこう沢山いるのよ。
そして押しつけた、押しつけられたってわいわい騒いでるの。そういうのが好きなのよ。
でも私はそんなの好きじゃないわ。やらなきゃ仕方ないからやってるのよ。」


345:名無しが急に来たので
10/07/17 12:31 O3qNJsSc
このスレには日本代表の限りない喪失と再生が描かれているなw

346:名無しが急に来たので
10/07/20 21:26 BHrWEbyA
「エンドウ君ってよく見るとけっこう面白い顔してるのね」と岡田監督は言った。
「そうかな」と僕は少し傷ついて言った。
「私って面食いの方なんだけど、あなたの顔って、
ほら、よく見ているとだんだんまあボランチこの人でもいいやって気がしてくるのね」
「僕もときどき自分のことそう思うよ。まあ俺ボランチでもいいやって。」
「ねえ、私、悪く言ってるんじゃないのよ。私ね、うまく感情を言葉で表すことができないのよ。
だからしょっちゅう誤解されるの。私が言いたいのは、あなたのプレーが好きだってこと。
これさっき言ったかしら?」


347:中村俊輔
10/07/20 21:43 BHrWEbyA
代表引退を受け入れることは容易なことではないけれど、それは私が私自身の裁量でやりくりしていることなのだ。
だからそれはそれでかまわない。
『ワーロック』のヘンリー・フォンダと同じだ。
しかしクラブに戻ったあとくらいは、静かにそっとプレーさせて欲しかった。
私は大昔のエジプトの王様が死んだ後で
ピラミッドの中に閉じこもりたがった理由がよくわかるような気がした。


348:名無しが急に来たので
10/07/20 21:48 BHrWEbyA
「どうして千葉から移籍したの?」彼女が訊いた。
「遠征するときバスの窓側の席に座れないから」と私は言った。
「冗談でしょ?」
「J・D・サリンジャーの小説にそういう科白があったんだ。高校生のときに読んだ」


349:名無しが急に来たので
10/07/20 21:52 BHrWEbyA

降りしきる雪の中をフリーキックが相手ゴールのはるか上方に飛んでいくのが見えた。

ボールは壁を越え、相手サポーターで埋まった南のスタンドに呑みこまれていった。

そのあとには僕が踏む芝の軋みだけが残った。


350:香川
10/07/25 14:26 sW9WIIOE
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でドイツ語のアナウンスが流れ出した。
僕は2010年、これからブンデスリーガに移籍するにもかかわらず、ドイツ語をまったく学習していなかったことを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。

351:名無しが急に来たので
10/07/25 14:51 sW9WIIOE
「バルセロナをでることにするよ」とアンリはグアルディオラに言った。
「出るって・・・どこに行くんだい?」
「あてはないさ。知らないリーグに行く。あまり大きくない方がいいね」
「そこで何をするんだい?」
「センターフォワードさ」アンリは左手の爪を切り終えると何度も指を見つめた。
「このチームじゃ駄目なのかい?」
「駄目さ」とアンリは言った。

352:ラウル
10/07/25 17:49 sW9WIIOE
「どんな戦術変更をするんですか?」
「簡単なもんですよ。古い選手を切る。新しい選手を入れる。それだけ。10分で済んじゃいます」
僕は少し考えてからやはり首を横に振った。「今のクラブで不自由ないんだ」
「今のは旧式なんです」
「旧式でかまわないよ」
「ねえ、いいですか、」とモウリーニョは言ってしばらく考えた。「そういった問題じゃないんです。みんながとても困るんだ」
「どんな風に?」
「レアルは常に新しいスターを獲得しなきゃいけないんですよ。ところがお宅だけが生え抜きとして居座るとね。これはとても困るんだ。わかりますか?」
「わかるよ。移籍金と年棒の関係だよね。」
「わかったら移籍してくれませんかね?」
僕はあきらめてレアルを退団しドイツへと向かった。

353:名無しが急に来たので
10/07/25 20:39 sW9WIIOE

ヘニー・マイヤーなるウイングFWの名に心当たりのある方はまずいるまい。
かつてそのようなサッカー選手が存在し、そして引退した、とそれだけのことだ。彼の生涯に
ついては誰も知らない。深い井戸の底のみずすましほどにしか知らない。
もっともJリーグ史上第1号ゴールが1993年にこの人物のミドルシュートによって国立競技場にもたらされた
というのはひとつの歴史的事実である。そしてそれはまた細川内閣という連立政権によって55年体制が終焉の梯子の
一段めに手をかけようとしていた年でもあった。

354:名無しが急に来たので
10/07/25 20:40 sW9WIIOE

さてこのヘニー・マイヤー氏の人生はペレやヨハン・クライフのごとき神話的色彩に彩られているわけではない。
ワールドカップにおける活躍もなければ、劇的なスーパーゴールもない。僅かに物好きな読者のために書かれた
専門書の第一ページめにその名を留めるのみである。1993年、Jリーグの第一号ゴールはヴェルディ川崎のマイヤーにより記録された、と。
写真さえも載ってはいない。もちろん肖像もなければ銅像もない。

あなたはこう思うかもしれない。もしこのマイヤー選手が存在しなければ日本サッカーの歴史は今とすっかり
違ったものになっていただろう。いや、存在すらしなかったかもしれない。さすれば、このマイヤー選手に対する
我々の不当評価は忘恩の行為ではないのか、と。しかしながらもしあなたがマイヤー選手がプレーした初期Jリーグの試合を
見る機会があれば、その疑念は解消するに違いない。
そこには我々の想像力を刺激する要素など何ひとつ無いからだ。

355:名無しが急に来たので
10/07/26 20:59 E1dC3DHM
うまいねどうも

356:蛸の消滅
10/08/03 20:30 amUPLw36
蛸がワールドカップのドイツ戦の勝敗を予言していたことを僕は新聞で知った。
僕はいつもと同じように六時十三分にセットした目覚まし時計のベルで目を覚まし、台所に行ってコーヒーをいれ、
トーストを焼き、FM放送のスイッチを入れトーストをかじりながら朝刊をテーブルの上に広げた。
蛸の予言記事は海外版のトップに載っていた。「ドイツに予言ダコ」という海外版にしてはかなり大きな見出しがまず目につき、
それから「準決勝敗退の予言にドイツサポーターに不満強まる。管理責任追及の声も」
という一段小さな見出しが続いていた。勝敗を予言する蛸はどことなく不自然だった。
必要以上に無表情で、それは臓物を抜かれて乾燥された巨大生物のように見えた。

357:名無しが急に来たので
10/08/12 14:57 vmnzE0B6
基本的に僕は一人でゴールキーパーの練習をして、一人でPKをとめた。
ピンチの折にDFがゴールライン際を死守することもないではなかったが、一人で守ってることのほうがずっと多かった。
ゴールキーパーとは一人で守るべきポジションであるような気がした。
理由なんてわからない。

358:名無しが急に来たので
10/08/21 12:22 ifuEm4IU
我々はその前線の三人を「3R」と呼んでいた。それ以外にどう呼べばいいのか僕には
見当もつかなかった。だってそれはまったくの、絵にかいたような三人のRだったのだ。
セレソンはその三人を主力にワールドカップを戦っていた。2005年だか6年の話だ。
「3R」といってもいわゆる3トップの形を想像してもらっては困る。われわれの見ていた
3Rはもっと2トップ+1トップ下、あるいは1トップ2シャドーという細長く、くさびのような形をしている。
どうしてそのような不自然な形で三人のRが並んでしまったのか、とあなたは訊ねるかもしれない。
あるいは訊ねないかもしれない。どちらでもいい。なぜそうなったかは僕にもよくわからないのだ。
地元の人に訊いてみてもよくわからなかった。地元の人々はどちらかというとその「3R」について
はあまりしゃべりたくもないし考えたくもないという感じだった。
どうして「3R」がそんな風に―耳のうしろのいぼみたいに―冷たく扱われるのか
その理由はよくわからなかった。たぶん7人で守って3人で攻めるというセレソンが美しくないと思ったからだろう。

359:本田圭祐
10/08/21 12:27 ifuEm4IU
その時僕は二十四歳で、あと何ヶ月間かのうちに二十五になろうとしていた。
当分のあいだビッグクラブに移籍できる見込みはなく、かといって前線で攻撃の中心になるだけの確たる評価や信頼も得ていなかった。
奇妙に絡みあった絶望的な状況の中で、何ヶ月ものあいだ僕は新しい一歩を踏み出せずにいた。



360:名無しが急に来たので
10/08/22 13:49 Q5bSx7P6
ロシアリーグなんてどうかしらと私は言った。
私が移籍先にCSKAモスクワを選んだのはチャンピオンズリーグに出場するクラブならきっと夫の圭祐も興味をもつだろうと思ったからだ。
それに正直な話、私はずっと以前からロシアには一度いってみたいと思っていたのだ。私はオーロラだって見てみたかったし
レーニンの遺体だって見てみたかった。私は自分がフードのついた毛皮のコートを着て、赤の広場で群衆に混じってレーニン廟に並んでいるところを想像した。
私がそういうと、夫の圭祐は私の目をじっと見た。瞬きもしないでずっと。彼はしばらく黙って考え込んでいたが、やがてちかちかした声でいいよといった。
君がもしそれを望むのならモスクワにいこうじゃないか。本当にそれでいいんだね?
私は肯いた。

361:名無しが急に来たので
10/08/22 13:50 Q5bSx7P6

しかし時間がたつにつれて、私は夫にロシアリーグ移籍を持ち出したことを後悔するようになった。
どうしてだかはわからない。CSKAに移籍して以来、夫のサッカー人生が変わってしまったような気がするのだ。
夫のポジションは以前よりもずっと後方になり、攻撃参加がずっと少なくなった。
彼は以前よりずっと無口になり、ずっと頑固になったようだった。
私は思い切って夫に提案してみた。もっとビッグクラブのあるリーグに行った方がいいんじゃないかって気がしてきたのよ。
西ヨーロッパがいいんじゃないかしら、スペインあたりでのんびりしましょうよ。ワインを飲んだり、パエリヤを食べたり、闘牛を見たりして。
でもCSKAのフロントはとりあわなかった。代理人はしばらくのあいだじっと遠くの方を見ていた。それから私の顔を見た。私の目をじっと深く覗きこんだ。
君たちはまだリーガのビッグクラブには行けないな、と代理人はきっぱりと言った。



362:名無しが急に来たので
10/08/22 14:00 Q5bSx7P6

やがて厚い氷に囲まれた寡黙なサッカーリーグの中で、夫の圭祐はすべての力を失っていった。
少しずつ、少しずつ。そしてやがては苛立つ力さえ消えてしまった。
私にはこれだけはわかった。ロシアにいるこの私の夫はかつての私の夫ではないのだ。
どこが違うというのでもない。彼はいままでと同じようにチームメイトを気づかい、パスを供給している。そしてそれが手を抜いたプレーではないこともわかっている。
でも私にはやはりわかるのだ。夫は、オランダリーグや南アW杯で活躍したあの本田圭祐とは違う本田圭祐なのだということが。
しかし私はそれを誰かに向って訴えることもできない。CSKAのサポーターはみんな彼に好意を持っているし、私の語る言葉は彼らにはひとことだって理解できないのだ。
みんな白い息を吐き、ちかちかとしたロシア語で冗談を言ったり議論をしたり歌を歌ったりしていた。
私はずっと一人で部屋に籠って、この先何カ月も晴れる見込みのない灰色の空を眺め、ひどくややこしいロシア語の文法を勉強していた。

363:名無しが急に来たので
10/08/22 14:01 Q5bSx7P6

やがて移籍期間は過ぎてしまった。冬が来たんだよ、と代理人はいった。とても長い冬だ。移籍話もこないしどうやら僕らはシーズンオフまで待つしかないようだね、と彼は言った。
そして私にはわかっていた。私たち一家がロシアリーグの外に出ることはもう二度とないのだということを。
移籍金が、その途方もない重みが私たちの足をしっかりと捉えていた。そして私たちにはもうそれを振り払うことができないのだ。
私は泣く。氷の涙をぽろぽろと流し続ける。遠く凍えたロシアリーグの観客席で。

364:名無しに明日はない
10/08/22 15:43 893TUKr6
世界の終りだ

365:名無しが急に来たので
10/08/23 00:25 uh0EypKM
なんか綺麗な文章でひどい事書く奴がいるな

366:名無しが急に来たので
10/08/23 06:57 YWwpmhPk
>>360-363は「氷男」だなw

367:名無しが急に来たので
10/08/24 22:16 e8kZFWzs
「もしもし、日本サッカー協会の者ですけど、内定おめでとうございます」
と電話の向こうの男は穏やかな口調で言った。
「ちょっと待って」と僕はあわてて言った。「あなたはたぶん電話番号を
間違えていると思う。あなたはどこの人間に電話したんだろう?」
「んーと、待って下さいね」と彼は言って、受話器からメモを取り出すような
音が聞こえた。「えーと、元レアル・サラゴサ監督のビクトル・・・」
僕だった。「僕です、それは」と僕は言った。

「じゃあ、間違ってないじゃないですか」
「ちょっと待ってください。確かに僕のところにかかってきた電話です。
でも僕には全然理解できない。あなたはどうして僕のところに電話したんだろう?」
「掛けるように言われたからです」と彼は当然という口調で言った。
「誰に?」
彼は一瞬言葉に詰まり、「スペインサッカーに好意を持っている協会の幹部に。その人が
命令してきたんです。分かるでしょう、どういうことだか?」


368:中田英寿
10/08/26 20:26 KJ8D1sXI
「私ね、雑誌の取材で裸になっちゃったの。全部脱いでじっくり
見せてあげたかったの。ヨガみたいにやって。はい、ゲーテ、これ腹筋よ、
これ大胸筋よって」


369:原博実
10/08/26 20:37 KJ8D1sXI
代表監督を探すというのは非常に重大なことのようにも思えるし、
逆にまるでたいしたことじゃないようにも思える。つまり自己療養行為
としての監督選びがあり、暇つぶしとしての監督選びがある。

終始自己療養行為という監督選びもあれば、終始暇つぶしという監督選びもある。
はじめは自己療養行為であったものが暇つぶしで終る例もあれば、逆の場合もある。
なんというか我々の日本代表のサッカーは欧州や南米のサッカーと根本的に異っているのだ。

我々は世界レベルの代表ではない―これは僕の代表監督選びにとって、ひとつの重大なテーゼである。

370:岡田武史
10/08/26 20:44 KJ8D1sXI
「日本代表監督の続投を辞退したんだって?」と彼が口を開いた。
「一ヶ月も前の話だぜ」と僕は窓の外に目をやったまま言った。後任が決まらない代表チームを見ると心が痛んだ。
「どうして辞退したんだ?」
「個人的な理由だよ」
「知ってるよ」と彼は我慢強く言った。「個人的じゃない監督辞任なんて聞いたこともない」

371:名無しが急に来たので
10/08/30 23:59 m8Z30wMQ
僕は極東の島国に赴いて代表監督に就任する。
アジアの代表の監督をすることが面白いなんて思ったことなんてないし、
意味があるとも思わない。
でも誰かがこのサッカー後進国の監督にならなければならないのだ。
雪かきと同じなのだ。

「ザッケローニ・ジャパン。」と僕は声に出して言ってみた。

372:名無しが急に来たので
10/09/01 03:31 x7wuQd5c
「のだ。」をつければそれなりにぽいのだ。

373:はじめまして。
10/09/18 21:55 4DVKLupQ
楽しませていただいています。ぜひ西シベリアのトム・トムスクに移籍した松井大輔選手の物語もお願いしたいです。

374:松井大輔
10/09/18 22:33 QanaNGXM
僕はいまだに有名クラブに移籍できずにいた。そしてたぶんそれが、僕がシベリアなんかでプレーしている
ことに関係しているのだ。よくは分からないけれど。

交代が告げられて、気がつくともう後半13分をまわっていた。

やれやれ。
僕は頭を振った。まずはこのチームのレギュラーをとることを考えよう。次の移籍先を探すのはそれからでも遅くはない。
そのとき後ろにサポーターのブーイングの気配を感じたが、振り返るのはやめておいた。たぶん、今はその時期じゃない。
そう、物事のタイミングを間違えるとろくなことにならないと、
僕はうすうす気がつきはじめていた。代理人がが伝えたかったのはそのことかもしれない。


375:名無しが急に来たので
10/09/18 22:52 QanaNGXM
「今度の移籍先って寒いのかな」と松井が僕に訊いた。
「どうだろう」と僕は言った。「僕は細かいことを何も聞いていないんだ」
「巻はこれまでにロシアでプレーしたことある?」
僕は首を振った。考えてみれば海外クラブに移籍をしたことは生まれてから一度もない。
「これまでの移籍はけっこう難しかったの?」と僕は質問してみた。
「そんなでもないな」、松井はちょっと難しい顔をした。「もちろんまったく難しくないってわけじゃなくて、
場合によってはいくらか適応が難しいこともある。でもすごく難しいっていうんでもないね」
「じゃあ今度のも同じようなものじゃないかな。代理人の話だと、これまでととくに変わったサッカーをするわけじゃなさそうだから」


376:名無しが急に来たので
10/09/18 22:56 QanaNGXM
「でもさ、これまでと変わらないことをやってたら、やっぱり同じようにチームの中心にはなれないんじゃないかな」
「それはわからないよ。何かの拍子ってこともあるだろう」
「栓がすぽっと抜けるみたいに?」
僕は言った、「クラブが変われば気分も変わるし、ちょっとしたチーム戦術の違いが大きな意味を持ってくることだってある。
簡単にあきらめちゃう手はないと思うよ」
「べつにあきらめているわけじゃないんだ」と松井は言った。
「でもうんざりする?」
「まあね」と松井は言って、溜息をついた。「一番つらいのは、ボールがまわってこないことなんだよ。
トライしてみてボールを奪われるより、チームメイトに差別されてプレーの機会を奪われる方がずっと嫌だし怖いんだ。
そういうのってわかる?」
「わかると思う」と僕は答えた。

377:名無しが急に来たので
10/09/19 08:40 58oc58I6
少し間を置いてから、小倉会長が打ち明けるように言った。
「ねえ、僕のリーグをちょっと視察してみてくれない?」
「Jリーグを視察?」ザッケローニは少し驚いて言った。
「ただちょっとスタンドから見るだけでいいんだけど」
「それはいいけど、どうして?」
「なんとなくさ」と小倉会長は顔を赤らめて言った。「どんな風か、ちょっと見てもらいたかったんだ」

378:名無しが急に来たので
10/09/24 15:14 rSge0vwY
「ザッケローニってどんな人なの?」彼女は思い出したように僕に尋ねた。
「パスタのゆで方が抜群にうまいんだ。代表監督としての資質やサッカーに詳しいかどうかなんてどうでもいいくらいだよ。」僕は茹で上がったパスタを皿に盛り付けながら答えた。
「心の底からあきれるわね。」彼女はため息をついた。
「僕には本当に大事なことが分かるんだ。アルデンテが何たるか。それを知る機会を彼は与えてくれるよ。」

379:名無しが急に来たので
10/09/25 16:27 qdLfPwCw
松井のも雰囲気出てるけど
本田の作品は本当に出来がいいな
内容はアレだけど

380:名無しが急に来たので
10/09/25 23:46 T0BxYLBA
「鈴木君、あなたフリーキックは蹴れる?」
「フリーキック?」と僕はびっくりしてききかえした。フリーキック?フリーキックってなんだ、いったい?
「だってあなたトルシエジャパンの頃、蹴ったら弾丸シュートでポストが揺れたって言ってたじゃない」
「たまたまだよ。たまたま蹴ったらまっすぐポストに当たっただけだ。ゴールじゃない。フリーキックなんて蹴れない」
「でもフリーキックって言ったって角度が悪いときのフリーキックよ。たいしたものじゃなくていいのよ。
べつにロベルト・カルロスみたいなフリーキックを蹴れっていってるわけじゃないし、適当に蹴ればそれでいいんだから」
「ロベルト・カルロスも何もフリーキックなんて絶対に蹴れない」僕はきっぱりと言った。蹴れるわけがないじゃないか。

381:本田圭佑
10/09/29 21:54 9Hw4L1Vw
そのとき、僕と僕の妻は人影もまばらなクラブのカフェ・テリアで遅い昼食を取っているところだった。
「大体、あなたは物事を深刻に考えすぎるわよ。」
「そうかな?」
「決まってるじゃない。レアル・マドリード移籍だとか、チャンピオンズリーグだとか、普通の日本人選手は、そういった
ことはできるだけ考えずに生きていこうとするものよ。あなたにはそういう生き方が
意味の無いことに思えるかもしれないけど。」
かたちの良い両手の指を、テーブルの上でそっと組み合わせてから、彼女は静かに言った。
「私は、あなたにもっと上手く世の中を渡っていって欲しいのよ。そりゃ、あなたが本質的に
守備的なポジションでプレーしていくのが好きじゃないし、その能力も無いことは分かってるつもりだけれど。」
「やれやれ。ひどいね」

382:内田篤人
10/09/29 22:02 9Hw4L1Vw
「やあ、久し振り」と香川君が言った。「懐かしいな。元気かい?」
「なんとか元気だよ」と僕は言った。
香川君の笑顔は昔と変わらずさわやかで、活躍ぶりはJリーグ時代以上だった。
「リハビリの帰り?」と彼は訊いた。
「どうしてわかるんだろう?」
「シャルケ戦に出てなかったからさ」と彼は言った。
まるで厭味のない言い方だった。
香川君がしゃべると、周りの空気がぱっと明るくなる。
まさに新しいブンデスリーガのスター選手のようにだ。

383:名無しが急に来たので
10/10/04 20:55 KgLfYysA
「私が間違っていたと思う?」岡ちゃんがそう訊ねた。
カズはビールを一口飲み、ゆっくりと首を振った。「はっきり言ってね、みんな間違ってるのさ」
「なぜそう思うの?」
「うーん」カズはそう唸ってから上唇を舌でなめた。答えなどなかった。
「わたしは気が狂うくらい一生懸命に考えたのよ。マスコミの批判で死ぬかと思ったわ。
それでね、何度も何度もこんな風に考えたわ。私が間違っていてあなたが代表メンバーに入るのが正しいのかもしれないってね。
私がこんなに苦しんでるのに、なぜあなたは何もせずワールドカップを観戦してるんだろうってね」
岡ちゃんはそう言うと軽く笑って、しばらく憂鬱そうに眼の縁を押さえた。
「わたしが死ねばいいと思った?」
「少しね」
「本当に少し?」
「…忘れたよ」

384:柿谷曜一郎
10/10/04 21:12 KgLfYysA
話せば長いことだが、僕は21歳になる。
まだ充分に若くはあるが、以前ほど若くはない。もしそれが気に入らなければ
日曜の朝にエンパイア・ステート・ビルの屋上から飛び降りる以外に手はない。

385:と
10/10/05 21:57 6ZkFx7n.
「きみは今も旅を続けているのかい?」
十数年前だったか、イタリアに新しい風を持ってきた若いジョカトーレは、
今は気ままな旅人として、地球を3回くらい回ったと報道されていた。
「人生って・・・」まだ十分に若さを保ってはいるが、ジョカトーレに
必要な資質である攻撃性を失った青年は三日月のような目を私に向けた。
私が一度でもいいからシーズンを過ごしてみたいと思ったあの眩しい
時代。私が率いていたチームのジョカトーレたちが、あの頃、この
東洋の青年の話をクラブハウスでしていたのが、つい、昨年のようだ。
「結局、自分の時刻表は自分で作るものなのです」
私は口にこそ出さなかったが、密かに彼を慕っていたジョカトーレが
いたのを知っている。漂ってくるイタリア製のコロンを香りが、
ミラノの町を想い出させた。
「時刻表?」私は少し混乱した。そして、ゆっくりとワインを手に
とった。「旅人よ、ナカタよ、きみが導いた東洋の島国の魂は、私が
ゆっくりと時間をかけて育てよう。この赤ワインが、年を経るほど
成熟するように」

386:名無しが急に来たので
10/10/05 22:10 SbGs9CJ2
わたしは先々代の一郎先生には殴られたり、
けとばされたり、もうへそのゴミ、耳クソ同然に扱われてきました。
それに比べたら洋平先生や太郎先生なんてずいぶん親切だったですよ。
でもですね反町さん、世の中というのは変なもので、
わたしは先代にはいちおう黙ってへいへいとどこまでもついていったし、
太郎先生にはそれがちょいとできなかった。
どうしてだかわかりますかね?」
僕は首を振った。

387:岡田武史
10/10/06 21:03 PrZK0WGg
僕は以前、日本サッカーの存在理由(レーゾン・デートゥル)をテーマにした戦術で
ワールドカップを戦おうとしたことがある。結局その戦術でW杯本戦を戦うことはしなかったのだけれど
その間じゅう僕は日本サッカーのレーゾン・デートゥルについて考え続け、おかげで解任寸前になるまで代表は低迷することになった。
僕はまずターゲットになる大型FWを外し、セカンドストライカータイプの選手を前線に並べ、暇さえあればプレスに走り回らせた。
その時期、僕はそんな風にフィジカルの弱さを運動量とスピードで補うことによって
世界に日本的なサッカーを伝えることができるかもしれないと真剣に考えていた。
そして世界を驚かせる何かがある限り、日本サッカーは確実に存在しているはずだと。
しかし当然のことながら、ボールを奪うためだけにプレスに走り回るサッカーなど90分間持ちはしない。
そして僕は自分と日本サッカーのレーゾン・デートゥルを見失い、結局は平凡な守備的戦術を採用することになった。

388:QBK
10/10/07 15:07 CIAjyDTY
すごいなこのスレ
住人たちの腕をちょっと見なおしたww

389:ズラタン・イブラヒモヴィッチ
10/10/07 19:39 AGElgrZ2
僕はいったいどうすればいいのだろう?
でもどうすればいいのかは僕にはわかっていた。
とにかく待っていればいいのだ。
ゴール前にボールがやってくるのを待てばいいのだ。いつもいつもそうだった。
手詰まりになったときには、慌てて動く必要はない。じっと待っていれば、何かが起こる。
チャンスがやってくる。じっと目をこらして、味方がパスをくれるのを待っていればいいのだ。
僕は経験からそれを学んだ。スコアはいつか必ず動くのだ。もしそれが必要なものであるなら、それは必ず動く。
よろしい、ゆっくり待とう。

390:名無しが急に来たので
10/10/07 21:41 Zwmx8IEQ
今年もノーベル賞取れなかった記念age

391:名無しが急に来たので
10/10/07 22:05 KGo6cKjs
「どうせザッケローニの話だろう」とためしに僕は言ってみた。
言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。

「なぜ知ってるんだ?」と博美が言った。
とにかく、そのようにしてザックをめぐる冒険が始まった

392:名無しが急に来たので
10/10/08 18:55 ojQaziv.
「ぼくにもよくわかりません」とそりまちくんは目を閉じたまま言った。
「ただそのような気がするのです。目に見えるものが本当のものとはかぎりません。
ぼくの敵はぼく自身の中のベルマーレでもあります。
ベルマーレの中には非湘南がいます。ぼくの頭はどうやら混濁しています。
降格がやってきます。でもぼくはまかべさんにそのことを理解していただきたいのです」
「そりまちくん、君は疲れているんだ。眠れば回復する」

393:名無しが急に来たので
10/10/10 21:30 /VezYpO2
「ねえ都築さん」
「なんや?」
「ベルマーレってからっぽなんだよ」
「そうか」
「うん」
目を閉じるとわけもなく涙がこぼれてきた。涙は次から次へと頬をつたって落ちた。身体が細かくぶるぶると震えた。でも涙はとまらなかった。
「ほんとに何もないんだよ」と彼女はずいぶんあとになってかすれた声で言った。「きれいにからっぽなんだ」
「わかってる」
「どうしたらいいの?」
「ぐっすり寝て起きたら、だいたいはなおる」
「そんな簡単なことじゃないよ」
「そうかもしれんな」
「少し眠っていい?」
「いいよ」
「降格したら起こしてくれる?」
「心配するな。降格したら、寒くなっていやでも目は覚める」
彼女は頭の中でその言葉を繰り返した。降格したら、寒くなっていやでも目は覚める。それから体を丸めて、束の間の、しかし深い眠りに落ちた。


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