村上春樹的にワールドカップを語るat WC
村上春樹的にワールドカップを語る - 暇つぶし2ch50:名無しが急に来たので
08/04/26 00:04 B866xato
「完璧なストライカーなどといったものは存在しない。完璧なシュートが存在しないようにね。」
僕が鹿島にいたころ偶然知り合ったブラジル人名選手は僕に向ってそう言った。
僕がその本当の意味を理解できたのは解説者になってからのことだったが、
少くともそれをある種の慰めとしてとることも可能であった。
完璧なストライカ-なんて存在しない、と。
しかし、それでもやはり代表で前線にでるとなると、いつも絶望的な
気分に襲われることになった。僕に出来るプレーはあまりにも限られたものだったからだ。
例えばポストプレーができたとしても、ゴールを奪うことに関しては
何もできないかもしれない。そういうことだ.


51:名無しが急に来たので
08/04/26 00:24 B866xato
8年間、僕はそうしたジレンマを抱き続けた。―8年間。長い歳月だ。

もちろん、あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り
年老いることはそれほどの苦痛ではない。これは一般論だ。
20歳を少し過ぎたばかりの頃からずっと、僕はそういったプレーをしていこうと努めてきた。
おかげでサポーターや評論家から何度となく手痛い批判を受け、ブーイングされ、誤解され
また同時に多くの不思議なあだ名をもらったりもした。
様々なパスがやってきて僕にシュートを促し、まるで橋をわたるように音を立てて僕の上を
通り過ぎ、そして二度と戻ってこなかった。
僕はその間じっと口を閉ざし、何も語らなかった。
そんな風にして僕は20代最後の年をセリエAで迎えた。

52:名無しが急に来たので
08/05/01 16:19 lmtfpXpg
僕は正しい事をしたんだろうか?
「君は正しい事をしたんだ」ライカールトと呼ばれる監督は言う。
「だって君はリーガの世界で一番タフな10番のブラジル人なんだからね」


53:名無しが急に来たので
08/06/20 02:07 ZHxjsIc6
良スレ

54:名無しが急に来たので
08/06/23 22:18 SGwaJqyQ

「ねえ、巻さん。ところであなたの人生の行動規範っていったいどんなものなんですか?」と僕は訊いてみた。
「内田、お前、きっと笑うよ」と彼は言った。
「笑いませんよ」と僕は言った。
「フォワードであることだ」
僕は笑はしなかったけれどあやうくピッチ上に転げ落ちそうになった。「フォワードって点取り屋のあのフォワードですか?」
「そうだよ、あのフォワードだよ」と彼は言った。
「フォワードであることって、どういうことなんですか? もし定義があるなら教えてもらえませんか」
「自分が点をとるだけではなくて、フォアチェックや潰れ役とか、やるべきことをやるのがフォワードだ」
「あなたは僕がこれまで会った人の中でいちばん変わった千葉の人ですね」と僕は言った。
「お前は俺がこれまで会った人間の中でいちばんまともな鹿島の人間だよ」と彼は言った。
そして僕のゆるいパスにもしゃにむに突っ込んでいってくれた。


55:名無しが急に来たので
08/06/24 21:13 zOZRnX86
「代表に選ばれてるよ」
僕は、耳を疑った。
いきなり、そんなことを言われても僕と代表とを結ぶべき糸など
存在しないはずだ。
しかし、もう一度、電話の向こうの声は続けた。
「あなたの国の、代表チームに選ばれてるよ」
そして、電話は切れた。
僕は、あっけにとられた。

もしかしたら、これが協会からの代表選出の電話なのか?


56:名無しが急に来たので
08/06/24 21:19 zOZRnX86
「でもね」と彼は言って、煙草を地面に落とし、靴の底で踏んで消した。
「オシムの監督しているチームでは絶対にユーティリティって言葉を使っちゃ
いけないの。私たちは『ポリバレント』って言わなくちゃいけないの。
ユーティリティプレイヤーって、ほら、差別用語なのよ。
私、一度冗談で『器用貧乏な選手』って言ってみたの。そしたらすごく怒られちゃった。
そういうことでふざけちゃいけないって。
みんなすごおおく真面目にサッカーしてるんだから」


57:巻誠一郎
08/07/10 21:40 OItb7Z2k
ときどき、まるで義務を果たすかのように僕は憂鬱になった。

冷静に考えれば僕が憂鬱になる理由などなかった。僕はたぶん代表に入るだろうし、
それなりのプレーでチームに貢献するだろう。僕はその仕事をある程度はこなせることを予感
している。特にゴールを決めなくても、ポストとしてそれなりにうまくやっていけるだろう。
もともと僕にはたいした欲はない。日本人FWのプレーなんて、どれも今僕がクラブでやってるのと
似たようなものだ。そのことを嘆く人は僕の周りには多かったけれども、それがそんなに
ひどいことだと僕は思わない。たぶん、ボールをもってないときにはひたすらプレスに走り回って、
中盤が入れてくれたボールを前線で少しでもてれば、それがこの停滞した日本サッカー界で巧くやっているってことなのだ。


58:名無しが急に来たので
08/07/31 08:32 nu.Um2gQ
良スレ

59:反町
08/08/02 14:13 5Toz3Kwc
僕が北京五輪代表の選考をしてる時、彼
女は思い出したように質問してきた。
「ところで、4年前のアテネオリンピックは成功したの?」
「あれは見事なまでに失敗だった。」
僕はOA枠を無視しながら答えた。 まだ遠藤には未練が残っていた。
「4年前、日本がアテネに出場をした時メダルはねらえる筈だったんだ。少なく
とも僕はそう思おうとしていた」
「でも違ったのね」
「でも違ったんだ」
イタリアでくすぶっていた森本をすくい上げ、平山切りをしてからメンバーに入れる。帰化した李をさらに加える。
完成。
「誰が悪かったの?」
彼女はメモをとりながら僕に尋ねた。
僕は記憶をたどり、なるべく彼女に正確に伝えようと頭の
なかで整理してから答えた。
「人間力のおっさん」


60:反町2
08/08/02 20:52 5Toz3Kwc
もちろん厳密に言えばそれは人間力のおっさんなんかではな
く、山本と呼ばれる代表監督だったのだが、彼女に1から説明する気にはならない。
それにあの時の僕にとって山本は人間力のおっさんと呼ぶに相応しい存在だった。
やれやれ。
考えてみて欲しい。
「人間力」があれば強豪国を押しのけてメダルを取れる。サッカーの試合にそんなスキルはない。
ならば帰化人や海外組を多くメンバー入れて個人技の不足を補おうとするのは至極当然の事だろう。
あの時出場した五輪代表の命運はまさに監督次第。メンバーを選び終わった瞬間から
アテネは日本にとって生と死が等価値の空間でしかなかったのだ。
人生とはえてしてそういうものだ。


61:反町3
08/08/07 21:20 izb1Yb2.
「反町くん、選手選ぶの下手だねぇ」と会長は言った。
「そうですか」とぼくはいささか傷ついて言った。


62:名無しが急に来たので
08/08/07 21:29 izb1Yb2.
「あのね、森重君、どんな事情があるかは知らないけど、
そういう種類のことはあなたには向いてないし、ふさわしくないと思うんだけれど、どうかしら?」
と反町さんは言った。彼はテーブルの上に手を置いて、じっと僕の顔を見ていた。
「そうですね」と僕は言った。「自分でも時々そう思います」
「じゃあ、どうしてオーバーラップをやめないの?」
「時々前線でボールが欲しくなるんです」と僕は正直に言った。
「そういうゴールに絡む温もりのようなものがないと、時々たまらなく淋しくなるんです」


63:名無しが急に来たので
08/08/07 21:37 izb1Yb2.
「大丈夫、心配することはないよ。内田君は谷底の世代、北京五輪代表に含まれているんだよ。」
と香川は静かに言った。

「これまでもずっと含まれていたし、これからもずっと含まれている。
ここからすべてが始まるし、ここですべてが終わるんだ。
ここが内田君の場所なんだよ。それは変わらない。
君はここに繋がっている。
ここがみんなに繋がっている。ここが君の結び目なんだよ。」

「みんな?」

「枠にシュートが飛ばない若手FW。名ばかりのドリブラー。
似つかわしくない10番。そういうものみんなだよ。それがこのチームを中心にして
みんな繋がっているんだ」


64:名無しが急に来たので
08/08/07 21:40 izb1Yb2.
やれやれ、と僕はその日10本めの―たぶんそれくらいになって
いるはずだ―枠に飛ばないシュートをした。


65:名無しが急に来たので
08/08/07 21:45 izb1Yb2.
「どうして、あの時ゴールを外したの?」
と内田が訊いてきた。僕は彼のクロスを捉えられなかった理由を考えたが、
なぜかはわからなかった。試しに内田の質問を頭の中で三回程繰り返してみた。
だが、やはりというべきか一向にその理由は思い浮かばなかった。
「わからないよ」
と僕は首を左右に振りながら答えた。
すると、内田は「そう…」とだけ言って僕から顔を背けた。


66:名無しが急に来たので
08/08/07 21:51 izb1Yb2.
ゆで卵をむきながら男は話を続けた。
「俺も二十一年間いろんな日本代表を応援したけどね、こんなの初めてだな」
「何が」と僕は訊ねた。
「つまり、ね、ん…、あんなチャンスボールをゴール前で外す人なんてのはさ。
 ねえ、監督さんも大変でしょ?」
「そうでもないよ」と僕は二杯目のコーヒーをすすりながら言った。
「本当に?」
「本当さ」
「柳沢さんだってすごいんだから」と内田が言った。
「元祖QBKよ」と豊田が言った。
「参ったね」と男が言った。


67:名無しが急に来たので
08/08/08 11:50 g1aJA1R6
やれやれまた予選リーグ敗退か。

68:名無しが急に来たので
08/08/08 12:38 dLiCnYEQ
「いかに目立たないか・・それがサッカー選手の永遠のテーマなのさ。」
つぶさに放った彼の言葉に僕は肯定することも、もちろん否定することもできなかった。
「メディアはわかりやすく負けた試合を批難したがる。つまり、試合で一番目立った選手をやり玉にあげるというやりかたでね。」
それが現代社会の根底に根付いた日本人の生活信条を形容していることに気づいたのは、しばらく後になってからであった。





69:名無しが急に来たので
08/08/08 20:54 tKt61C/A
「どうしてスコットランドに隠れて住むようになったの?」
「きっとあんた笑うよ」と水野は言った。
「たぶん笑わないと思うよ」と僕は言った。
「誰にも言わない?」
「誰にも言わないよ」
「北京五輪に行きたくなかったからさ」
我々はしばらく黙って歩いた。


70:名無しが急に来たので
08/08/08 21:46 tKt61C/A
「ファールをゲットするのは嫌いですか?」
「好きも嫌いも、ただこけるだけですからね」
 監督は笑った。「好きも嫌いもないなんてことはないでしょう。大体において
代表FWをやったことのある人間はシミュレーションが嫌いなものです。決まってるんですよ。
正直に言っていいですよ。正直な意見が聞きたい」
「好きじゃないですね、正直言って」と僕は正直に言った。
「どうしてですか?」
「何をとっても馬鹿げてるように感じられるんです」と僕は言った。「大げさな転倒とか
痛そうな表情の芝居とか、被害者面して審判へアピールするとか
ボックスで何かあればシュートよりPK狙いだとか
セットプレーひとつにとるのにも演技しなくちゃいけないところとか、そういうのが
ひとつひとつ気に入らないんです」


71:名無しが急に来たので
08/08/15 10:58 qnHeVy5A
                     「時々パスを出すんです」
と梶山が言った。
「失礼?」と僕は言った。ちょっとぼんやりしていたもので、聞き間違えたような気
がしたのだ。
「時々パスを出すんです」と彼は繰り返した。
僕は彼の方を見た。彼は指の爪先でペットボトルの表面をなぞっていた。それから
中身の水を思い切り食道の奥へ吸い込んで十秒ばかりキープして、
そしてゆっくりと吐き出した。まるで吐しゃ物みたいに、水が彼の口から空中へ
と漂った。彼は僕にペットボトルを渡した。「給水用の水、ぬるくてもよければ
どうぞ」と彼は言った。
僕は肯いた。


72:名無しが急に来たので
08/08/15 11:03 qnHeVy5A
「ゲームメイクの話が聞きたいね」と僕は言った。
彼は僕の顔を見た。梶山の顔にはあいかわらず表情らしいものがなかった。
「話してもいいんですか?」と彼は言った。
「もちろん」と僕は言った。
「簡単な話なんです。相手のDFが寄ってきたら、近くの味方にボールを預けるんです。サイドや
ヒールでちょこっとやって、それでおしまいです。10秒もキープはしませんね」
「それで」と言ってから、僕は口をつぐんだ。次の言葉がうまくみつからなかったからだ。

彼はしばらくぼんやりしていた。
「5回に1回くらいはドリブルをします」と彼は言った。そしてまた指を鳴らした。「それく
らいのペースがいちばん良いような気がするんです。もちろん僕にとっては、というこ
とですが」
僕は曖昧に肯いた。ペース?


73:反町4
08/08/15 11:12 qnHeVy5A
「結局、あなたの考えた五輪代表って、良くも悪くもあなた独りのものなのよね。
選手たちはきっとチームや日本のことなんて一度も考えなかったんじゃないかしら?」
そうだな、選手はたぶん日本を代表してることなんて考えもしなかったろう。でも僕は五輪代表の監督で、協会のお気に入りなのだ。
今更敗戦の責任のことを持ち出されても困る。
「戦い方に悔いはない」と僕は海外の監督の真似をして言った。
「あなたって面白い人ね」と言ってマスコミはくすくす笑った。
自慢じゃないけれど、私はマスコミの追求をかわすのがけっこう得意なのだ。


74:反町5
08/08/15 11:21 qnHeVy5A
僕は正しい事をしたんだろうか?
「君は正しい事をしたんだ」小野と呼ばれる協会役員は言う。
「だって君は日本人監督で一番高学歴な協会のお気に入りなんだからね」

75:名無しが急に来たので
08/10/16 20:56 Vsohx/mc
「巻さんはどんなプレーが売りなんですか?」と僕は訊ねてみた。
「フォアチェック、ポストプレー、スペースを作る潰れ役、泥臭い運動量」と彼は即座に答えた。
「あまり点の取れるプレーとは言えないですね」
「だから重宝されるのさ。世界のFWと同じプレーをしていれば日本人FWでは通用しなくなる。
 そんなものはワールドクラス、イブラヒモビッチとかの世界だ。まともな日本人はそんなはずかしいことはしない。なあ知ってるか、玉田?
 この日本代表のFWで少しでもまともなのは俺とお前だけだぞ。あとはみんな紙屑みたいなもんだ」


76:名無しが急に来たので
08/10/17 10:35 t2dbg3/.
まったく 一昨日は 出鱈目の年 出鱈目の月 出鱈目の日だった。
やれやれ 

77:名無しが急に来たので
08/10/17 20:03 WLMDyD2Y
「もう一度パワープレーをするのよ。それも今すぐにね」とトゥーリオは断言した
「それ以外にウズベキスタンに勝つ方法は無いわ」
「今すぐに?」と僕は聞き返した
「ええ、今すぐよ。相手が引いてる間はね。果たされなかったことを今果たすのよ」
「でも日本人が放り込みをやって点が取れるものかな」
「取りましょう」と彼は言った
「相手もアジアのチームだもの。きっとどこかに競り合いの弱いDF一人くらいはいるはずよ」
やれやれそんなDFが一国の代表チームに選ばれているだろうか

78:名無しが急に来たので
08/10/18 18:12 DuljOwg2
ドイツW杯で敗退したとき、わたしには理解できたの。
わたしたちジーコJAPANは素敵な仲間、そして家族であったけれど、
結局はそれぞれマスコミに祭り揚げられた凡庸な選手の集団に過ぎなかったんだって。
遠くから見ると、それはスター集団のようにみえる。でも実際のわたしたちは、
ひとりずつJリーグや海外クラブのベンチに閉じこめられたまま、どこに行くこともできない赤ん坊のようなものに過ぎない。
ふたつの選手の軌道がたまたまかさなりあうとき、わたしたちはこうしてパスを交換する。
あるいはシュートチャンスを作ることもできるかもしれない。
でもっそれは束の間のこと。次の瞬間にはわたしたちはまた相手のカウンターの中にいる。
いつか燃え尽きて残り時間がゼロになってしまうまでね


79:名無しが急に来たので
08/10/19 21:02 RF2C6EpY
おまいらw

80:名無しが急に来たので
08/10/20 00:01 jlfWD0Ig
「ナカムラ君、あの煙なんだかわかる?」突然宮本が言った。
わからない、と僕は言った。
「あれ、日本の国旗を焼いてるのよ」
「へえ」と僕は言った。それ意外に何を言えばいいのかよくわからなかった。
「日本の国旗、首相の写真、そのてのもの」
と言って宮本はにっこりした。「中国人はみんな反日の象徴としてそういうのをみるでしょ、
国際Aマッチでもそう。それを反日団体のおじいさんが集めてまわってスタジアムのまわり
で焼くの。それがあの煙なの」
「そう思って見るとどことなく哀愁があるね」と僕は言った。


81:名無しが急に来たので
08/10/20 22:14 jlfWD0Ig
ウズベキスタン戦の後サポーターが騒ぎ始めた。彼らは「岡田解任」を叫んでいた。
結構、解任するならしてくれよ、と僕は思った。解任してバラバラにして、足で踏み
つけて粉々にしてくれ。全然かまわない。そうすれば僕だってさっぱりするし、あとの
ことは自分でなんとでもする。手助けが必要なら手伝ったっていい。さっさとやってくれ。


82:名無しが急に来たので
08/10/20 22:25 jlfWD0Ig
「前線でうちのFWはいったい何をしているのかしら?」と闘莉王が質問した。
「知らない」と僕は言った。
「ポストプレーとかプレッシングなんかやってるんじゃないかな」
「せっかくのFWなのに、もっと点を取ろうとして動くんじゃないの?」
「知らないな。でも頭の構造が点取り屋に向いてないんじゃないかな。つまり、君なんかに比べてさ」
「あなた、意外にいろんなこと知らないのね」と闘莉王は言った。
「中村君って、ピッチ上のことはたいてい知ってるのかと思ってたわ」遠藤が言った。
「ピッチは広い」と僕は言った。


83:名無しが急に来たので
08/10/21 20:51 Tr54Xl0M
「ねえ、彼のことどう思う?」と監督のザガロは訊ねた。
「ロナウドのこと?」
「そう」
「まあ悪い選手じゃない。怪我が多くて、ボールを持ちすぎるときがあるけど」と少し考えてから僕は正直に言った。
「でもセレソンに一人くらいはああいうのがいても悪くないだろう」
「私はキャプテンとしてのドゥンガという選手が好きだけど世の中がみんなあなたみたいだったら
、世界は酷いことになっちゃうんじゃないかしら?」
「だろうね」と僕は言った。

84:名無しが急に来たので
08/10/21 22:31 x0HV.Elw
イナはジャッキー・チェンが香港マフィアの下っ端に不意にドロップ・キック
されたかのように派手に転んだ。ほんの一瞬のことだったがその時のイナの顔は僕に向かって
微笑んでいたようにも見えた。あいつの引退後はスクリーンで見ることになるかもしれない。
すかさず駆け寄るレフェリーは、警告のカードを4番のアリという選手(あのチームはほとんどが
アリだが)にだした。小慣れた東南アジア系のレフェリーは相手の抗議をさらりと流して、ゴール
正面から目測で23、4mの位置を指した。


85:名無しが急に来たので
08/10/21 22:31 x0HV.Elw
僕はいつもフリー・キックを蹴るときは、ポールに高々と掲げられた日の丸をまず見てから蹴る。
この理由は2つあり、1つはゴルフ・プレイヤーのように単に風向きを見る。
イタリーでは数センチの誤差でも修正しなければ僕の鈍い弾は簡単にとられてしまうのだ。
そして2つ目は日の丸が戦争映画に出てくる戦艦の旗が潮風でぴんと張ったように、まっすぐ
見えたときは必ずゴールに吸い込まれるという逆ジンクスがある。それを知っているのは
ヒデさんだけであり、その時は必ず僕に蹴らせてくれる。幾度となくアジアで
の泥臭い戦いを共にしてきた2人の間の意思疎通には言葉もいらないし目さえも入らない。
そこに戦いの場の空気があれば何分も会話ができるのだ。



86:名無しが急に来たので
08/10/21 23:40 .lYyh5sg
>>84-85の元ネタってなんだろ?

87:名無しが急に来たので
08/10/22 01:01 .x29jEwE
なにこのキモスレ・・・・

88:名無しが急に来たので
08/10/23 11:37 q9Llih02
村上春樹は読まんがこのスレは面白いw


89:名無しが急に来たので
08/10/23 21:19 31L0lxj.
「それで、外の世界の様子はどうだね?何か変わったことは起こってないかな?
ここにいると何が起こっているのかわからないもんでね」と彼は言った。
僕は脚を組んで首を振った。
「相変わらずだよ。たいしたことは起こってないよ。
サッカーの戦術が少しずつ複雑になっていくだけだ。
そしてパスをまわすスピードもだんだん速くなっている。
でもあとはだいたい同じだよ。特に変わったことはない」
ロマーリオは肯いた。「じゃあまだ次のワールドカップは始まってないんだね?」
ロマーリオの考える「この前のワールドカップ」がいったいどのワールドカップを意味するのかはわからなかったけれど、
僕は首を振っておいた。
「まだだよ」と僕は言った。「まだ始まってない」


90:名無しが急に来たので
08/10/23 21:23 31L0lxj.
「でも、そのうちにまた始まるよ」と彼は皮手をはめた両手を
こすりあわせながら抑揚のない単調な声で言った。
「気をつけるんだよ。代表落ちしたくなければ、気をつけた方がいい。
代表落ちというのは必ずあるんだ。いつでも必ずある。ないということはないんだ。
ないように見えても必ずある。
マスコミやファンというのはね、心底ではスター選手の代表落ちが好きなんだ。そしてメディアで
けなし疲れるまで監督批判するんだ。
けなし疲れるとしばらく休む。それからまたバッシングを始める。決まってるんだ。
誰も信用できないし、何も変わらない。だからどうしようもないんだ。
そういうのが嫌だったら国内リーグでゴール数を稼ぐしかないんだよ。」


91:名無しが急に来たので
08/10/24 09:44 EFojoBJY
カードを持った審判がやってきて、僕の隣りに腰を下ろし、もう大丈夫かと訊ねた。
「大丈夫です、ありがとう。ちょっと相手DFのファールを取ろうとしただけだから」と僕は言って微笑んだ。
「そういうこと私にもときどきありますよ。よくわかります」
彼はそう言って首を振り、芝生から立ち上がってとても素敵な笑顔を僕に向けてくれた。

92:名無しが急に来たので
08/10/25 12:00 soTi4MEA
僕はサッカーについての多くを鹿島時代のジーコに学んだ。
殆ど全部、というべきかもしれない。
不幸なことに代表監督としてのジーコ自身は全ての意味で不毛な指導者だった。
いっしょにチームにいればわかる。
戦術はないにひとしく、采配は出鱈目であり、自由放任というより無責任そのもだった。
しかしそれにもかかわらず、彼は選手時代の実績をカリスマとして選手を惹きつけることができる
数少ない非凡な監督の一人でもあった。
ヨハン・クライフ、フランク・ライカールト、そういったかつての名選手出身の
監督に伍してもジーコのネーム・バリューは決して劣るものではないだろう、と僕は思う。

93:名無しが急に来たので
08/10/25 12:01 soTi4MEA
ただ残念なことに彼には最後まで自分のチームが闘うスタイルを
明確に捉えることはできなかった。結局のところ、不毛であるという
ことはそういったものなのだ。

3年と7ヶ月、彼は日本代表を率いて不毛な戦いを続けそしてドイツワールドカップで惨敗した。
2006年のある晴れた夏の日、オーストラリアとブラジルに惨敗し、
クロアチアに引き分けて、彼のチームは一勝もできずに予選リーグから消えたのだ。
ドイツでは日本がW杯に参加していたことと同様、予選落ちしたこともたいした記事にならなかった。

94:名無しが急に来たので
08/10/26 04:07 KcIRFy92
規制の時しかこないけど
たまってるとうれしいね、結局のところw

95:名無しが急に来たので
08/10/26 05:44 hwE2PlEM
「サッカーとはシステマティックすぎでもクリエイティブすぎでもよくない。
その均衡を保つことが最大の課題であり重要である」
何故彼にはわかっていたのだろうか。
その当時はセンターバックとしてラインを機械的に統率していた僕は少々
システマスティックな選手だった。
だがブラジルと戦ったことで、精密機械といわれた僕の頭脳はどこの生産工場
にもあるであろうしょうもないボトル・ネックになってしまったのである。
想定されるパターンにないプレーに対しては機械は対処できなかったのだ。


96:名無しが急に来たので
08/10/26 20:54 Db9ixDn6
おもしれーな、このスレw

97:名無しが急に来たので
08/10/27 19:30 ZREHWsfY
引退の潮時かもしれない、とオーウェンは思う。
代表で初めてゴールを決めたのは十八の歳だ。何十ものゴール、
何百ものマスコミ、何千万ポンドのオファーが、まるではしけに
打ち寄せる波のようにやって来ては去っていった。
二十八歳…、引退するには悪くない歳だ。気の利いた人間なら大学を出て銀行の
貸付け係でもやっている歳だ。

98:名無しが急に来たので
08/10/28 20:10 /sBnBX6c
「時々グラウンダーで蹴るんです」遠藤が言った
「どうしてグラウンダーなんかで狙うわけ?」
「変ですか?」
「わからないな。君はゴロで蹴る、ボクは壁をまいて蹴る。そのあいだにははっきりとした違いがあるし
ボクとしてはどちらが変と言うよりは、まず違いをハッキリとしておきたいんだ。
お互いのためにね。それにボクが得意な角度のときにコロコロで蹴られても困る。」


99:名無しが急に来たので
08/10/29 15:51 K5e6Jj12
浅はかな、受け売り文を使うあたりが村上春樹的ということかな?

100:名無しが急に来たので
08/11/16 13:08 vGVVK/6o
揚げ

101:名無しが急に来たので
08/11/16 13:57 qCWYKtFo
「カッサーノ、あなた何人くらいのファンの女の子と寝たの?」と
監督のマッツァーリがふと思いついたように小さな声で訊いた。
「600人か700人」と僕は正直に答えた。
サンプドリアのメンバーが練習を止めてレガースをはたと芝の上に落とした。
「あなたそんなんだからレアルを追い出されたんでしょう?いったいどういう生活してんのよ、それ?」
マッツァーリは何も言わずにその澄んだ目でじっと僕を見ていた。


102:名無しが急に来たので
08/11/16 15:13 1WtZFoJQ
自伝買ったの?
全部ぶちまけてやる、ってあれ精子のことだよね?

103:名無しが急に来たので
08/11/19 17:33 1ZLtnitM
そう、そう。
狙いは、もちろん、自分の顔さ。

104:名無しが急に来たので
08/11/30 09:24 7LekMLEk
「小野シンジ、もし彼がそこにいてくれたなら、いろんなことはきっとうまくいくに違いない。
全ては彼を中心に回転するべきなのだ。許すことと憐れむことと受け入れることを中心に。」


105:名無しが急に来たので
08/11/30 09:33 7LekMLEk
日本代表というのは三葉虫に似ている、あるいは三葉
虫というのは日本代表に似ている。
僕は日本代表の中盤で10番を背負うようになってからそれを切実
に実感するようになった。日本代表というのは三葉虫に
似ている、あるいは云々。
どれだけ息のあったコンビネーションでパスを回したとしても、
スペースはあっちに行ったりこっちに行ったりして、
結局は単なるボールまわしだけに終わってしまう。
日本は相手チームのミスがないとゴールできないのだ。
相手のミスがなければペナルティエリアでは競り勝てないし、永遠にゴールも手に
入らない。
なんだかまるでぐったりした三葉虫を何匹か積み
重ねたみたいだ。生あたたかくて、しかも不安定だ。
そんなものが化石になるなんて - 化石だよ -
すごく恥ずかしいことだと僕はときどき思う。本当に
顔が赤らむことだってある。


106:名無しが急に来たので
08/11/30 09:48 7LekMLEk
今存在する日本人フォワードの優劣について語るこは、インスタントラーメソのどこが美味いか
を一晩中論議することと、本質的には大差のないことだ


107:名無しが急に来たので
08/11/30 11:30 EUGD6Aj2
>>106
ちょっと日本語が不自由すぎない?

108:名無しが急に来たので
08/12/02 20:52 c0YM6FcM
どこが?
分かりやすい例えだろww


109:名無しが急に来たので
08/12/06 21:35 FkLMvD1o
間違いに気づいてないのか。日本語学校へ行った方がいいよ。

110:名無しが急に来たので
08/12/11 05:13 crw6itLY
いちいち誤字脱字に突っ込むなよ
ヒマなんだな

111:名無しが急に来たので
08/12/25 23:41 sESTVRNk
揚げ

112:名無しが急に来たので
08/12/26 09:31 fFr17H1c
「日本のFWはどうして決定力がないの。」
「さあ、考え方次第かな。ボールをゴールに蹴り込むことは誰にでもできる。
ただ、現代サッカーにおけるFWに求められていることはそれだけじゃないんだ。
前線からのチェイシングに、サイドに流れてスペースを作ること。要するに僕らが
想像する以上のタスクやプレッシャーの中で、彼らはゴールが求められるんだ。
わかるかい。」


113:348 ◆04IPYV3Pv6
08/12/26 20:16 K4n9MFks


114:名無しが急に来たので
08/12/26 23:57 MTTvuUzE
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ
やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれ

115:名無しが急に来たので
09/01/17 21:35 HzwSi1jo
 

116:名無しが急に来たので
09/02/05 23:11 LuffEvYE
「僕はね、ブ、ブ、ブ、ブンデスリーガーになりたいんだよ」
「ドイツのリーグにいきたいの?」
「うん、オファーがきたら、ブ、ブ、ブ、ブンデスリーガーになってさ、
 た、た、た、タカさんみたいに成功するんだ」

なるほど世の中にはいろんな希望があり
人生の目的があるんだなと僕は改めて感心した。

それは大久保が海外移籍を志したのを聞いて感心したことの一つだった。
確かに海外リーグで成功する野心を抱き熱意を持った人間が少しくらいはいないことには―
あまりいっぱいいる必要もないだろうけれど―
それは困ったことになってしまう。

しかし審判が微妙な判定をするたびに暴言でカードを貰ってしまう人間が
日本の代表としてブンデスリーガーになりたがっているというのは何かしら不安であった

117:名無しが急に来たので
09/02/05 23:16 LuffEvYE
「小野くんあなたは社会人生活に何を求めているの?」
浦和の幹部は、テーブルの上に置かれた契約書に目を落としながら無表情に言った。
少し頭が混乱していたせいで、僕はその質問にうまく答えることができなかった。
「自己実現とか成長とかそういうのとは違うのね?」
彼女は僕の目を覗き込みながら言った。
「おそらく」
実際に僕は、そういうジャンク・フード的かつ高度資本主義経済的なものはまったくと言って良いくらい欲していなかった。
「僕が求めてるのは、ある種の評価です」
僕は慎重に言葉を選びながら言った。
「それは最も手に入れるのが難しい種類のものよ」
「知っています」
「そのためにはきっといろんなものを犠牲にするわよ?」
「大丈夫です。僕は既に数え切れない位たくさんのものを失っています。これ以上失うものなんてありませんよ」
僕がそう言い終わると、彼女は少し困ったような表情を浮かべて、力なく肩をすくめた。


僕は勃起した。


118:名無しが急に来たので
09/02/08 21:15 yaF6FFV6
鼻クソ 

119:名無しが急に来たので
09/02/12 10:06 MvYuCQm.
「岡田君、日本代表にスパーゴールは生まれたりするのかしら?相手DFを千切ったりして」
「スーパーゴール?」と僕はびっくりして言った。「あのね、やはり君は何か思いちがいを
していると思うね。高くも速くも上手くもないFWがワントップを張らなきゃいけない代表が
いったいどこでどうやってスーパーゴールなんてものにめぐりあえるんだよ?」


120:名無しが急に来たので
09/02/12 10:08 MvYuCQm.
「いつもそんな風にホームで引き分けを狙うの?」
「強豪相手ならそうだね」
「引き分けが好きなの?」と彼女は頬杖をついて言った。「名ばかりの組織サッカーで、
適当にボールをまわして、ゴール前のときは誰もパスに追いつけなくてシュートが枠を外すサッカーが好きなの?」
「引き分けが好きな監督なんていないさ。勝ち点を失いたくないだけだよ。
そんなことしたらマスコミに袋叩きになるだけだもの」と僕は言った。
彼女はサングラスのつるを口にくわえ、もそもそした声で「『引き分けが好きな監督なんていない。
勝ち点を失いたくないだけだ』」と言った。「もしあなたがミックスゾーンで記者に捕まったら
その時はその科白使えるわよ」
「ありがとう」と僕は言った。


121:名無しが急に来たので
09/02/12 10:15 MvYuCQm.
「今度のオーストラリア戦は難しいのかな」と中村が僕に訊いた。
「どうだろう」と僕は言った。「僕は細かいことを何も聞いていないんだ」
「大久保はこれまでにオーストラリアとやったことある?」
僕は首を振った。考えてみれば代表でオーストラリアと戦ったことは生まれてから一度もない。
「これまでのオーストラリア戦はけっこう難しかったの?」と僕は質問してみた。
「そんなでもないな」、中村はちょっと難しい顔をした。「もちろんまったく難しくないってわけじゃなくて、
場合によってはいくらか難しいこともある。
でもすごく難しいてっていうんでもないね」
「じゃあ今度のも同じようなものじゃないかな」


122:名無しが急に来たので
09/02/12 10:18 MvYuCQm.
「でもさ、これまでと変わらないことをやってたら、やっぱり同じように勝てないんじゃないかな」
「それはわからないよ。何かの拍子ってこともあるだろう」
「栓がすぽっと抜けるみたいに?」
僕は言った、「監督が変われば気分も変わるし、ちょっとした戦術の違いが大きな意味を持ってくることだってある。
簡単にあきらめちゃう手はないと思うよ」
「べつにあきらめているわけじゃないんだ」と中村は言った。
「でもうんざりする?」
「まあね」と中村は言って、溜息をついた。

123:名無しが急に来たので
09/02/17 18:20 sywUvZf.
「オーストラリアの壁の前では僕らは壊れやすい卵に過ぎません」
がっくりと肩を落としながら、わざと明るい声で松井が言った。
「そうかもね」
二人きりのロッカールームで岡田は新聞記者の前とはまったく違ったうつろな表情で答えた。
「俺だってサッカー協会の前では卵に過ぎないよ」
「あなたもですか」
「そうさ」
しかし、うつろな中年男を前に、松井は卵の殻で覆われた何か得体の知れない高い壁を目の前に見ているような気がした。
「フランスワールドカップの直前でカズさんを外したときあなたは壊れやすい卵からかたくなな壁に変わったんですよ」こう言いかけて松井は口をつぐんだ。ローカールームの明かりが消えた。
松井は60年代にボビーダーリンあたりがこんな歌を歌っていなかっただろうか?と思い出した。

「弱いものたちが夕暮れさらに弱いものを叩く」

考え込んでいる松井に岡田は言った。
「何だって?」
岡田は松井の唇の動きを見のがさなかった。
「お前はもう先発で使わないよ」
「わかってますよ」
松井はその細い眼をとじた。

124:名無しが急に来たので
09/02/17 18:44 vm2TfMZU
なかなかうまいし、おもしろいなw

125:名無しが急に来たので
09/03/04 00:52 GeWCCpa2
僕は自分が書き込み中に勃起していることに気づいた。
それは今まで僕が経験したことがないほど強く激しいものだった。
つまりはそういうことか。
やれやれ。

126:あ
09/03/31 00:59 ZBUD4Q0I
カイザースラウテルンの町並みは僕の目にはひどくよそよそしく思えた。
今日全ての決着が着く。それは僕の中に埋め込まれた暗示であり宿命なのだ。
僕らはもう昨日までの日本代表ではないのだよ
そりゃできれば日本で気楽にアジア相手にプレーしてる代表でいたかったさ。
でも今はそうは思わない。
僕の中に新たに三発の遺恨を埋め込まれようと世界と戦う代償をきちんと払っていくのさ。

127:名無しが急に来たので
09/04/05 23:17 dVFwkmW.
飛翔体(>_<)・・・・・・・

128:名無しが急に来たので
09/04/10 00:47 1CSv7Fw.
良スレ発見

129:名無しが急に来たので
09/04/17 20:07 2l4FkVH.
「ね、ここにいる人たちがみんなマスターベーションしているわけ? シコシコッって?」と緑は代表合宿の寮の建物を見上げながら言った。
「たぶんね」
「サッカー選手ってゴールしたときのこと考えながらあれやるわけ?」
「まあそうだろうね」と僕は言った。「株式相場とか動詞の活用とかスエズ運河のことを考えながらマスターベーションするサッカー選手はまあいないだろうね。
 まあだいたいはサッカーのことを考えながらやっているんじゃないかな」
「スエズ運河?」
「たとえば、だよ」


130:名無しが急に来たので
09/04/17 20:44 2l4FkVH.
そして今日でもなお、日本人のサッカー文化に対する意識はおそろしく低い。
要するに、歴史的に見てサッカーというスポーツが生活のレベルで日本人に関わったことは一度もなかったのだ。
代表サッカーは国家レベルで南米や欧州から日本に輸入され、育成され、そして見捨てられた。それが今の岡田JAPANだ。


131:名無しが急に来たので
09/04/17 20:56 2l4FkVH.
「ずっと昔から日本代表はあったの?」
 僕は肯いた。
「うん、昔からあった。Jリーグ創設の前から。
 僕はそのことをずっと感じつづけていたよ。そこには何かがあるんだって。
 でもそれがワールドカップの出場チームというきちんとした形になったのは、それほど前のことじゃない。
 日本代表は少しずつ形を定めて、その住んでいる世界でのポジションを定めてきたんだ。
 アジア限定での強国というね。何故だろう? 僕にもわからない。
 たぶんそうする必要があったからだろうね」


132:名無しが急に来たので
09/04/17 21:02 2l4FkVH.
「それから君のPKすごかったよ」
遠藤は少し赤くなって、にっこり微笑んだ。
「岡田監督もそう言ってたわ」
「僕とオカちゃんとは意見とか趣味とかがよくあうんだ」
と僕は言って、そして笑った。
遠藤は少しずつサッカーの話ができるようになっていた。


133:名無しが急に来たので
09/04/18 10:15 PlJxjFsY
「ところで君にひとつ頼みがあるんだ。変な頼みだけど」
「いいよ。言ってみてくれ」
「悪いんだけど、もしよかったら中盤の底に戻ってしばらく守備をしてくれないかな? かわりにオーバーラップしてくるから。実をいうと、ゴールをこっそり狙うのにワンボランチだといささか目立ちすぎるんだ」


134:名無しが急に来たので
09/04/19 12:56 T.SmR7ME
協会から南アフリカへの召集レターがきた。
5月に最終発表があるからその前に岡田監督から改めて起用方について打ち合わせしたいという内容だった。
うんとじらしてやったけど、これでオアイコだから仲直りしましょう。だって君がいない代表は嫌だと書いてあった。
僕はそのレターを何度読み返しても監督の言わんとする事がよく理解できなかった。
なぜ召集前に打ち合わせすることがオアイコなのだ?
何故監督は僕と打ち合わせしようとしているのだ?
意識はひどく暗黒植物のようにふやけていた。

135:名無しが急に来たので
09/05/23 22:58 a.O3sWMY
やれやれ、と僕は思った。

136:名無しが急に来たので
09/05/27 21:33 WQ99mq26
「ロマーリオ、あなたは何点くらいゴールしたの?」
「1000点です」と僕は言った。「このあいだ数えてみたんだ。思い出せるだけで1000点。思い出せないのが50点くらいはあるかもしれない。日記をつけているわけじゃないからね」
「どうしてそんなにゴールを量産したの?」
「わからない」と僕は正直に言った。「どこかでやめなくちゃいけないんだろうけど、自分でもきっかけがつかめないんだ」


137:名無しが急に来たので
09/05/27 21:37 WQ99mq26
「この時期のホームの親善試合で圧勝したって意味あるのかしら」
「よくわからない」
「よくわからない、というのが口癖なのね」
「そうかもしれない」
「そうかもしれない、というのも口癖なのね」
「どうしてなの? 代表が目指してるサッカーが不確定で不鮮明だから?」
 よくわからない、そうかもしれない。
 僕は他に言う事がなくなってしまったので、記者会見を打ち切った。


138:名無しが急に来たので
09/05/27 21:41 WQ99mq26
意味なんてないんだよ。
日本代表にあるのは意志だけさ。
ゴールしたいと思ったら本田はミドルシュートを撃って、岡崎はこぼれ球をつめる。
全て単純で上手く行くらしい。


139:ベッカム
09/05/27 21:54 WQ99mq26
僕はイングランド代表のことを考えないように努めた。
僕はヴィクトリアの体を抱きしめ、顔を見て、ヴィクトリアのことだけを考えた。
僕はヴィクトリアの唇と喉と乳首に口づけした。
そしてヴィクトリアの体の中に射精した。
射精し終わったあとも、僕はそのままずっと彼女の体を抱きしめていた。
『ねえ、どうかしたの?』とヴィクトリアは僕の顔を見て言った。
『今日監督と何かあったの?』
『何もないよ』と僕は言った。
『まったく何もない。でもしばらくの間こうしていたいんだ。』
『いいわ』と彼女は言った。
そして僕を中に入れたまま僕の体をじっと強く抱きしめていてくれた。
僕は目を閉じて、自分がどこかに行ってしまわないように彼女に僕の体をおしつけていた。

140:名無しが急に来たので
09/06/07 09:14 NIMjofUw
いいかい、とても簡単な事なんだ。世界にはたった二種類の代表チームしかいない。
ワールドカップに出場する代表とそうじゃない代表だ。


141:名無しが急に来たので
09/06/07 09:28 NIMjofUw
予選通過の不安は僕の生活からぴたりと消えた。そして行き場のない思いも消えた。
もちろんそれで「W杯4強進出」というように「大団円」が来るわけではない。
それはずっと先のことだ。チームが疲弊し、本選で審判が下ったとき、僕はピッチの上で横になり、風の音を聴こう。
そしてJリーグなり海外リーグなり、どこでもいい、僕の辿るべき道を辿ろう。
僕にとってこのひと時のエピローグは雨ざらしの物干し場のようにごくささやかなものでしかない。

142:名無しが急に来たので
09/06/07 09:35 NIMjofUw
「うまく言えないけど」と僕は言った。「君達がいなくなるととても寂しいよ。」
「私たちもよ。」
「寂しいわ。」
「でも行くんだろ?」
二人は肯いた。
「本当に帰るところはあるのかい?」
「もちろんよ。」と長谷部が言った。
「でなきゃ帰らないわ。」と大久保が言った。


143:名無しが急に来たので
09/06/07 23:15 NIMjofUw
「中村君あなた、ワールドカップって行ったことある?」と岡崎が訊いた。
「あるよ。もちろん毎回は行ってないけど。他の大抵の人と同じように」
「活躍できた?」
「活躍できるところもあったし、できないところもあった。日本がワールドカップで戦うには
そのための戦術的なシステムの習得が必要なんだよ。もちろん総体としての守備戦術は
だいたいは理解できていると思うけど」
「その手の国際大会にあまり行ったことのないJリーガーが本大会に出てすっと活躍できると思う?」
「まず無理じゃないかな、そりゃ。身体能力は違うし、雰囲気も並のカップ戦とは全然ちがうし、国内リーグの
レベルも段違いだし」


144:名無しが急に来たので
09/06/17 21:43 lXMpge9o
やれやれまたオーストラリアに逆転負けか。

145:名無しが急に来たので
09/06/17 22:44 gSjcwKZI

何かが少し違うんだよ。

146:名無しが急に来たので
09/06/18 00:52 kw7k2tKM
世界を驚かす覚悟がある・・・・・・・

147:名無しが急に来たので
09/08/01 09:37 VsX841ms
「今季はビッグクラブへの移籍はない」と本田圭佑は言った。
「交渉は大変だった?」
「まあまあ」と彼は少し考えてから答えた。たぶんかなり大変だったんだろうと僕は思った。
「ざっと簡単に教えるよ。まず第一に、この問題はもうぴったりと蓋をされてしまっている。
蓋をされて、紐でしばられて、金庫の中に入ってる。誰ももうほじくりかえしたりしない。
終わったんだよ。他のクラブからのオファーはもう存在しない。
中位クラブとか他のローカルリーグから二、三目立たないオファーのようなものはあったかもしれない。
でもたいしたものじゃない。身分照会みたいなもんだよ。それ以上は誰にもさわれない。
代理人もちょっとは動いたけど、確かなものは何もつかめなかった。いろいろと
ややこしい筋が絡んでいる。移籍金がネックなんだよ。だからこのクラブを出るのはけっこうむずかしかった」



148:名無しが急に来たので
09/08/01 09:44 VsX841ms
「あなたは直前に迫った開幕に対して恐怖を感じるということはないんですか?」
と僕は訊いてみた。
「あのね、俺はそれほど馬鹿じゃないよ」と本田圭祐は言った。
「もちろん、初めての一部リーグのシーズンに対して恐怖を感じることはある。
そんなの当り前じゃないか。ただ俺はそういうのを前提条件としては認めない。
自分の力を百パーセント発揮してやれるところまでやる。
欲しいパスは要求するし、出したくないパスは出さない。そうやって海外でもチームの中心になる。
駄目だったら駄目になったところでまた考える。
2部リーグ上がりの下位クラブでプレーするというのは逆に考えれば能力を発揮できる機会でもある」


149:名無しが急に来たので
09/08/02 09:53 3NAfjRC.
「それで、ジーコさんは今までどんなサッカーを日本代表で目指してきたのですか?」と僕は尋ねた。
「見ての通りよ」と言って、彼はピッチを指差した。
「海外組、鹿島組、ブラジル式の自由なパスサッカー」と彼は言った。
「毎回これですか?」と僕は言った。
「そう」と言って、彼は眠そうな目でポストにもたれた。
僕は思わずため息をついた。選手たちは何をしたらいいかわからず適当にボールを回していて
パスサッカーというかただの鳥篭サッカーになりそうだった。
優先的に登用された海外組は国内組とのバランスが絶望的なまでに崩壊していたし、
どこからプレスをかけるのかわからない守備はドストエフスキーの小説みたいな味がした。
「ねえ、ジーコさん」と僕は言った。
「僕は他人の采配に口を挟めるほど豊かなキャリアを送っていたわけではないけれど、
サッカーというのは自由なだけじゃ駄目なんです。
別にガチガチに制限をしろと言っているんじゃないんです。サッカーというのは最低限の約束事がなきゃいけないんです」
彼はポストにもたれたまま、ううむ、と唸った。


150:名無しが急に来たので
09/08/02 09:57 3NAfjRC.
「明日から僕が監督をします。こう見えて僕は戦術的なサッカーが得意なんです。
自分で言うのもなんですけどね。少なくともこれよりまともなサッカーをできる自信はあります」
「じゃあどういう代表を選ぶのかしら?」と彼は言った。
「何かリクエストはありますか?」と僕は逆に聞き返した。
「鹿島の選手が入ってれば何でもいいわ」と答えた彼は、とても素敵な笑顔を浮かべていた。
「やれやれ」と今度は口に出して言ってから、僕は明日からの日本のサッカーをどうするべきか考え始めた。


151:名無しが急に来たので
09/08/04 21:43 m7oAoFzY
「ひとつ質問していいかい?」と主審は言う。
「もちろん」
「あなたが相手ゴール前でDFに寄せられて倒れたとする。ひとつの仮定として」
「ひとつの仮定として」
「ひとつの仮定として。そしてその上で
『あなた今の故意に倒れたでしょう?』
と質問したとする。仮定として」
「仮定として」
「そうしたらあなたは正直に
イエスと返事すると思う?」
きみはそれについて少し考える。

152:名無しが急に来たので
09/08/04 21:44 m7oAoFzY
「しないと思います。
 たぶんノーって言うでしょうね」ときみは言う。
「どうして?」
「ファールが取れればPKやフリーキックがもらえるから」
「それが日本代表の戦術みたいなもの?」
「一種の」
「でも、『それには答えられない』
というのが正しい答え方じゃないの?
もしそれがレフェリングに関わるなら」




153:名無しが急に来たので
09/08/04 21:44 m7oAoFzY
きみは言う。「でも、もし私が
『それには答えられない』と言ったとしたら、
前後関係からして、イエスと言ったのと
事実上同じことになってしまう。
そうでしょう?それは未必の故意になる」
「だからいずれにしても、
答えはノーなんだね?」
「理論的には」
「やれやれ」 そういって彼はイエローカードを突きつけてきた。


154:名無しが急に来たので
09/09/04 19:59 oakvc1L.
「お前はいつもパスと走ってばっかりいるけどシュートを決めない」
カラブロは僕に向って憂鬱そうにそうどなった。
その日カラブロは後半から出場し、2点を奪った。彼の活躍のおかげで、チームは勝利し二位に浮上していた。
僕はその試合でシュートを6本打っていたが、結局得点することはできなかった。
「お前が決めているのはユーチューブの中だけ」
カラブロはそう続けた。そこまで言われたのは初めてだった。
「お前はへたくそや。パスもできへん。体抑えて、振り向いてシュート打つしかない」と僕はカラブロに言い返した。
「それがおれのクオリティー。おれにそれ以外求めてどうする」
「お前、おれにパス出せ」僕は試しにそう言ってみた。
「なんでお前にパス出さないといけない。おれがFWだ。お前がパス出せ。いつでもおれは待ってるから」
そのとおりだった。


155:名無しが急に来たので
09/09/15 17:40 gWlur8dk
僕は日本代表がオランダに惨敗した後で、岡田さんに質問してみた。
こんな代表の監督を2度もやっていて空しくならないのか、と。
「お前がこういうのを空しいと感じるなら、それはお前がまともな人間である証拠だし、
それは喜ばしいものだ」と彼は言った。「日本が今のレベルで日本的なサッカーを追求しても得るものなんて何もない。
結局個人技で敗れて、自分が嫌になるだけだ。そりゃ俺だって同じだよ」
「じゃあどうしてあんなに一生懸命やるんですか?」
「それを説明するのは難しいな。ほら、ドフトエフスキーが賭博について書いたもの
があったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それを
やりすごして受けにいかないというのは大変にむずかしいことなんだ。それ、わかるか?」
「なんとなく」と僕は言った。


156:名無しが急に来たので
09/09/15 17:46 gWlur8dk
「案外、すんなりワールドカップに行けるものかもしれないわ」とマラドーナは言った。
「そういうものなのかもしれない。少なくとも、君がいた頃のアルゼンチン代表にとってはね」と僕は言った。
 僕はたぶん、そんなことを言うべきではなかったのだと思う。僕がマラドーナに向けた言葉は、本来なら彼が受け取るべきものではなかったのだ。だけど僕はそれをマラドーナに向けてしまったし、彼はそれを受け取ってしまった。



可哀相な人」とマラドーナは言った。
「あなたはまだ、神の手を知らないのね」
「神の手?」と僕は言った。
「そんなもの、どうやって見つければいいんだ」
 簡単なことよ。と、マラドーナは言った。
「走りなさい。走って、走って、疲れたら、またわたしのところにボールを回せばいいわ」


157:名無しが急に来たので
09/09/15 18:01 gWlur8dk
「ジーコ、君は何かボランティア活動をしているそうだな」とテイシェイラ会長は言った。
「ボランティアほどのことじゃないですね」と僕は言った。
「将来セレソンの監督になるための経験を得てるだけのことです。何でもいいんです。
 でも何かしなければならない。で、僕はやっているんです。雪かきと同じです。サッカー的雪かき」
「雪かき」とテイシェイラ会長は言った。そしてドゥンガのほうにちらりと目をやった。
「面白い表現だ」
「それはどうも」と僕は言った。

158:名無しが急に来たので
09/09/19 13:47 xzr1RzII
「私ね、この前ラモスに呼ばれてビーチサッカーやった時、代表に選ばれそうになっちゃったの。全部のテクニックじっくり
みせてあげたの。代表にいた頃みたいにやって。はい、これドリブルよ、これ代表の魂よって」と
前園は言った。


159:名無しが急に来たので
09/10/04 00:38 cNQZSLHg
「アルゼンチンがワールドカップに出られないかもしれない?」
僕はおもわず自分の耳を疑った。
「それだけじゃないわ。はっきりいってフランスやポルトガルも怪しいわね」彼女はコーヒーを啜りながらそう言った。
なにか奇妙な事が起こリ始めている気がした。スペインではあるクラブが世界的な選手を買い集めて好成績を出し、
コペンハーゲンではペレが嬉し泣きをしている、そんな季節の事だった。

160:名無しが急に来たので
09/10/15 22:44 YYFP./PI
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」
僕はおもわざ自分の耳を疑った。確か、試合が終わったとき、
みんなでピッチにうなだれていたはずなのに。
まるで、墓場にひれ伏すアインシュタインのような光景が脳裏に焼きついていた、
あの光景、瞬間的映像として僕の、魂を永遠に葬ってしまうかのような情景だった。

そして、何かが変わった。何かを結び付けていたものが、ほどかれ開放されたのだ。
それは、オーガズムに達したあとの残像のようなもの。
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」

夜空には二つの月が浮かんでいる、ひとつはホンジュラスの月
そして、もうひとつはコスタリカの月。

僕はもう一度言った。
「ホンジュラスがワールドカップに出られることになった。」

テレビの解説であのワンチョベが泣いている。そんな秋の一日だった。

161:名無しが急に来たので
09/10/18 01:53 efZcg9Kw
「マラドーナとは一体何なのでしょう」と僕はペレに聞いてみた。
「サッカー選手としての彼は素晴らしい才能を持ち、まさに唯一無二の存在です。特にワールドカップでの伝説的なプレーは今でも語りぐさになっていますよね。
でもその一方で選手時代晩年・引退後の、薬物依存や極度の肥満は世間を驚かせました。
さらにボカ・ジュニオールスとアルゼンチン代表への激しい応援。そして今回のアルゼンチン代表監督としてのあまりにも無策な戦い方。
最終的にワールドカップ出場を決めたとはいえ、一時は出場が危ぶまれる位置にまで落ち込んでしまった事実。いくら名選手だったからといってあれは酷過ぎるでしょう」
僕は思っていたことを全てペレにぶちまけてみた。

162:名無しが急に来たので
09/10/18 01:58 efZcg9Kw
「マラドーナと私は色々と比べられるが、少なくとも私は彼のように監督業なんてしない。自分の身の丈はしっているつもりだ。
こうやってオリンピックを招致するぐらいが私には丁度いい。」ペレは少し皮肉げにそう言った。
「ただ、ひとつだけ言えることは」とペレは続けた。彼は微笑んでいるようだった。「彼は、マラドーナは最高のエンターテイナーだということだ。
選手としても引退後の生活も監督の仕事も、彼ほどハラハラドキドキワクワクとさせてくれる人は他にはいない。あんなことは、彼にしか出来ないんだ」

163:名無しが急に来たので
09/11/02 21:46 Psr7OVzA
「宇佐美は今年の5月頃何をしてたの?」
「ACLで公式戦デビューしてたよ。」17歳14日、最年少記録。
「その後のワールドユースはどうなったの?」
「散々だったね。」
「あなたは気付いていた?」
「遠くから見れば、」と僕はプラチナ世代を見渡しながら言った。
「大抵の日本人ユースは天才に見える。」


164:名無しが急に来たので
09/11/02 22:12 eHdORsfg
こいつの歳で初めて見たW杯が
90年イタリア大会なんて、ニワカ丸出しだろwww

165:名無しが急に来たので
09/11/02 22:14 Psr7OVzA
あなたのせいじゃない、と監督は言った。そして何度も首を振った。
カミタくんは悪くなんかないのよ、精いっぱいやったじゃない。
 違う、と僕は言う。U-17ワールドカップ、ブラジル戦、ロスタイム、セットプレー。
違うんだ。僕は何ひとつ出来なかった。パンチング一つできなかった。でも、やろうと思えばできたんだ。
 人にできることはとても限られたことなのよ、と監督は言う。
 そうかもしれない、と僕は言う、でも何ひとつ終わっちゃいない、いつまでもきっと同じなんだ。
プラチナ世代、スイス戦、メキシコ戦、三戦全敗・・・そして予選リーグ敗退・・・
 終わったのよ、何もかも、と監督は言う。


166:名無しが急に来たので
09/11/21 21:16 Fb.RnCzc
「久保さん」とインタビュアーは話し始めた。「今ブラジルに勢いがありますよね。今までのブラジル代表のような
派手さはあまり感じられませんが、非常にうまい戦い方をしてきちんと勝利をおさめています。若い選手も早くから
活躍しており私も一サッカーファンとして期待してしまうのですが、自国開催である2014年のワールドカップ、
そして2016年の夏季オリンピックで彼らは活躍できると思いますか」
「最近の研究だと2012年に世界の終わりが来るのでそんな先の事は考えられないっす」

167:名無しが急に来たので
09/11/27 12:34 YhcRrUQ.
きたいあげ

168:名無しが急に来たので
09/11/27 16:27 dRN1FphA
球技的雪かき

169:名無しが急に来たので
09/11/27 16:36 Cp2T6WAs
早く1Q84の続き書いてください

170:名無しが急に来たので
09/12/02 19:21 tbaMw9wk
あげ

171:名無しが急に来たので
09/12/05 13:21 .u50yGFw
「あのですね」と彼は言った。
「私ら、忙しいんですよ。それに真剣なんです。
早くこれかたづけてしまいたいんです。
私らだって好きでやってるわけじゃないです。
できることなら夕方の6時には家に帰って、家族と一緒にゆっくりと飯を食べたい。
私らはFIFAに別に恨みもないし、含むところもない。
FIFAがどうしてフランスをシードに入れないのかそれを教えてくれたら、
それ以上何も要求しない。やましいことがなかったら
教えてまずいことなどないでしょう?
それとも何かやましいところがあるから言えないの?」
僕はモニターのグループ分けをじっと眺めていた。
30秒ばかり誰も何も言わなかった。
「アンリのハンドの制裁なんだ」
と幹部の一人が言った。


172:名無しが急に来たので
09/12/05 13:33 .u50yGFw
「岡田さんのチームはどんなグループに入ったんですか?」と僕は訊ねてみた。
「オランダ、カメルーン、デンマーク」と彼は即座に答えた。
「あまり勝ち目のあるグループとは言えないですね」
「だから戦術を勉強するのさ。強豪国と同じサッカーしていれば個人技で負けるに決まってる。
 そんなものはワールドクラス、ヨーロッパトップリーグの世界だ。弱小国の監督はそんなはずかしいことはしない。なあ知ってるか、リッピ?
 このアジア枠の出場国で少しでもまともなのは日本と韓国だけだぞ。あとはみんな紙屑みたいなもんだ」

173:名無しが急に来たので
09/12/21 22:40 RtO9ER2c
「だからね、ときどき俺はチームを見回して本当にうんざりするんだ。
どうしてこいつらはディフェンスというものをしないんだろう、
努力もせずに不平ばかり言うんだろうってね」
僕はあきれて彼の顔を見た。
「僕の目から見ればVVVのDF陣はずいぶんあくせくと身を粉にして
ディフェンスをしている印象を受けるのですが、僕の見方は間違っているのでしょうか?」
「あれはディフェンスじゃなくてただの労働だ」と本田さんは簡単に言った。
「俺の言うディフェンスとはそういうのじゃない。
ディフェンスというのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
「たとえば相手のロングボールを跳ね返して他のみんながホッとしている時に
ルックアップしてカウンターの準備を始めるとか、そういうことですね?」
「そういうことだよ。俺は今シーズン中にビッグクラブに移籍する。
アヤックスとPSVはもう名乗りを上げてるし、ガラタサライや他のヨーロッパリーグにも移籍できる。
こういうのって努力なくしてできるか?
彼はタバコを吸い、僕はモスクワのクラブのことを考えた。


174:名無しが急に来たので
09/12/21 22:52 RtO9ER2c
今、僕はフリーキックを蹴ろうと思う。
もちろん問題は何ひとつ解決してはいないし、フリーキックを決めた時点でも
あるいは事態は全く同じということになるかもしれない。
結局のところ、プレースキックを蹴るということは得点のための手段ではなく、
チームメイトとサポーターに認められるためのささやかな試みにしか過ぎないからだ。
しかし、ゴールを決めるための直接フリーキックはひどくむずかしい。
僕が壁を巻いてゴールを決めようとすればするほど、ボールはポストの外へと
沈みこんでいく。
弁解するつもりはない。少なくとも今シーズンのこれまでは現在の僕における
ベストだ。付け加えることは何もない。
それでも僕はこんな風に考えている。
うまくいけばずっと先に、何年か先に、スペインリーグになじんだ自分を発見することが
できるかもしれない、と。
そしてその時、象は平原に還り僕はより美しいパスワークでゲームメイクを始めるだろう。


175:名無しが急に来たので
09/12/22 18:41 l0aF81mY
…そこで劣情心が暴走し思想が裏返り始める…
男は己が欲棒を満たさんと女性を追い求め、まぐわい、発射する。
ところが童貞のこの三十路男は女性の虚像を抱き、虚空に発射する。
つまりは、誰にも知られることなく放たれるので、
三十路男以外にはその事実を確認しない。
あるのに、ない。
三十路男にはあるはずのものが、他人には、ない。
発射という現象が無意味化し、快楽が無目的化してゆく。
発射の瞬間、快楽を覚えた三十路男は、
全てのしがらみを解き放たれた、純粋な一個の身体であり、その時、生を時と共に歩むことを深く実感するのである…


176:名無しが急に来たので
10/01/04 20:11 kLGIaI.w
安西画伯激怒

177:名無しが急に来たので
10/01/09 14:42 JIQUdvB.
袴田くん

178:名無しが急に来たので
10/01/19 22:47 7P2GLFME
袴田くん

179:名無しが急に来たので
10/01/19 23:37 3ZDSu/DI
結局強くなったと思ったのは、何だったの?
背が高くなったと思ったのは、鏡が歪んでいたからさ。
飛び上がって、立ち位置を変えただけだったのに
背が伸びたと思ってしまったんだ。

それなら、鏡はどうなるの?
鏡?
そんなものは、最初から誰も見てなんかいなかったんだ。


180:名無しが急に来たので
10/01/21 02:54 kbnqlpf.
URLリンク(blog-imgs-27.fc2.com)

181:名無しが急に来たので
10/01/21 08:07 ILOA7oZg
漆黒の闇に包まれながら僕はふと眼を覚ました。何も聞こえない。混乱に満ちたこの世界に正しい道しるべを見出だすことが出来るのだろうか?

『眼鏡をかけてるサッカー選手を初めて見たあ~!』
日本リーグ時代の数少ない観客からの野次が僕の脳裏によみがえった。
僕は古河電工でも日本代表でも、眼鏡をかけてプレーしていた。しかし、早稲田大学の時にはコンタクトレンズを着用していた。
メディアは僕がこの世界に生を受けた時から眼鏡をつけていたような報道をする。自由と言う名のもとに国民に誤った事実を伝えようとする姿勢は許されるものではないだろう。

『早稲田大学の時には僕はコンタクトレンズを付けてプレーしてましたぁ~!!』
こう叫んでみるんだ。
そして、僕は再び安らかな眠りにつく。真実など無いこの世界。僕はどこへ向かって歩いているのだろうか?



182:名無しが急に来たので
10/01/21 11:59 ILOA7oZg
「僕にはベスト4への道程が見えています」
いつしか僕はメディアにはこのように答えるように僕決めた。
僕がどこへ向かおうとしているのか?僕ですら分からない。
正しい答えなど有るのだろうか?
真実を何で示せば良いのだろうか?
人が生きた証を残すにはどのようにすれば良いのだろう?

度が合ってないかもと思って眼鏡を替えたけど…僕の眼に映る世界は何も変わりは無い。太陽の光を浴びていても、暗闇の迷路に迷い込んだ気分になる。

『オッカン!何してんのや?』
岡ちゃんと呼ばれるようになった僕を昔のあだ名のオッカンと呼ぶ人は少ない。しかも、関西弁だ。心当たりは大阪府高石町立高石小学校出身のアイツだ!
僕は振り向きながら精一杯の愛想笑いをして応えた。


183:名無しが急に来たので
10/01/21 12:02 ILOA7oZg

「川淵先輩!お元気ですか!?」
ドーハの悲劇の時、僕はTVカメラの前で泣いた。その演技を川淵は褒めてくれた。そしたら、オシムが倒れた時に川淵は僕を上回る迫真の演技でお涙頂戴をした。警戒すべき人物である。

「僕、日本代表監督を辞めたいんです!」
世界を驚かす前に川淵を驚かせてみせた。

僕には一筋の光が見えた。先ず川淵を驚かせ、これからメディアに仰天発言を繰り返してアッと言わせて、そして、僕は世界を驚かせてみせるんだ。

184:名無しが急に来たので
10/01/22 17:10 .bGa7tgQ
休日の午後、僕はこのカフェテラスで読書をしながら過ごす。この時間だけは誰にも奪われたくない。
都会の喧騒を忘れさせてくれるこの場所で木漏れ陽を浴びながら、ゆったりと時が流れていくのを感じるのが好きだ。
今日は何を読もうか? ニーチェにしようかカントにしようかデカルトにしようか迷ったが、瀬戸内寂聴にした。
『ひとりでも生きられる』
良いタイトルの本だ。
むしろ、今の僕にとっては『ひとりにしてほしい』

振り返れば、97年~98年の騒動は何だったのだろう!?
僕が何か悪いことをしたのだろうか?

今も僕は誰にも迷惑をかけていないと思う。
観客動員数や視聴率なんて僕には関与できない世界のことだ。

そうさ! 僕はひとりで生きられる。僕はひとりで生きて行くんだ!!

185:名無しが急に来たので
10/01/22 17:49 .bGa7tgQ
京都に住み始めてから一年が過ぎようとしている。
この街の景色にも慣れて来た僕は、ずっとここに居てもいいと思い始めている。

確かに、一年前には京都の薄味には参った。うどんの汁は、器の底が見えるぐらいに薄い。
茨城ではこんなことは有り得ない。
富山でもこんなヒドいことは無かった。

今、僕は京都という街に馴染め始めてる。僕は京都の人々に温かく迎えられているように感じる。
でも…
『柳沢はん、また、シュートを外してはりましな。もっとシュートを打たな、ゴールは獲れまへんで!!』と言われるのには辟易だ。

分かってない。ゴールを奪うことだけがFWの仕事じゃないんだ。僕は何度でも繰り返して叫んで来た。


そう言えば…
梨花に祝電を打つのを忘れていた。
試合中に僕はシュートを打つのを忘れてしまう。
僕は間違っていたのだろうか!?

186:名無しが急に来たので
10/01/22 18:32 .bGa7tgQ
『ゴールすることだけがFWの仕事じゃないんだぞぉぉ~!!』
僕はパープルサンガのFWに教えている。

『さすが、柳沢さん!! 日の丸を背負った人の言葉には重みが有るっス!!』

京都の街に馴染みつつある僕は、街行くオバチャンから気やすく声を掛けられるけど…
やっぱり、僕はサッカー選手と話す方が楽しい。

サンガのFWに教えてやることは山ほどあるから。。

『俺、ドイツW杯のクロチア戦を見ましたよ。あれ、超くやしかったですよね。あそこから立ち直る柳沢さんはスゴいっすよ! 俺、尊敬しちゃいます。
俺があんなドジをかましたら、俺、自殺するっす!
さすが、柳沢さんは、スゴいっす!』

京都の次にはどこに行こうか?

187:名無しが急に来たので
10/01/22 19:22 .bGa7tgQ
僕は『港の見える丘公園』が好きだ。
敢えて言うのならば、港の見える丘公園の【ベンチ】が好きなのかも知れない。

エスパニョールには安住の地など無い。
僕の指定席はピッチサイドに置かれたベンチだ。
スタジアムのベンチに座ったまま90分間の無意味な時を過ごすくらいなら、
この公園のベンチに座って懐かしい景色を眺める方が僕には有意義だと感じている。

『あそこに一人で居るのは俊輔じゃない~!?』

サッカースタジアムのベンチに居る僕は注目される存在では無いのに…
港の見える丘公園のベンチに座っている僕は
何故か?行き交う人々から好奇の視線を浴びる存在になっている。

『俊輔!どうして?こんなところに居るの?』
日本代表の試合でもみんなから良く言われる。

僕は僕の居場所が分からない。。

188:名無しが急に来たので
10/01/23 20:02 pWm0MAII
夕暮れになると、僕は何故か精神が奮い立つのを感じてしまう。
夕焼けに赤く染まった西の空を見て、サッカープレイヤーが連想する言葉はレッドカードしかないだろう。

光り輝く太陽は、レッドカードに彩られたFWだ!と僕は思っている。
僕が間違っていると言う人が居るのならば、どうぞ、ご勝手にレッドカードを出してくれ!!

僕は、、僕を主軸にして世界が回っていると思っている。僕は天道説も信じているし、地動説も信じている。
だって、世界の中心は僕なのだから。。

ヒデさんだって僕を褒めてくれた。
『大久保はテクニックもスピードも有る。でも、それは練習でのことで、紅白戦では50%になって、公式戦では…練習の10%すら出来ない。不思議な選手だ!』

あのヒデさんがこんなふうに僕を絶賛してくれたんだぜ!
僕は、人とは違って特殊なんだよ。
僕と同じ考えの人に今まで会ったことが無いから。

僕に一番近い存在は太陽だと思う。

189:名無しが急に来たので
10/01/24 01:19 XqKmnN2g
道行く人々が落ち着きを取り戻したように感じているのは僕だけだろうか!?
代表監督にとってはクリスマスを愉しむ余裕など無いし、本来ならば、家族や親戚と憩いの時を過ごすはずのお正月ですら、僕は来たるべき苦難と闘っていた。

今日は久し振りの休日だ。いつものカフェテリアで読書をすることが僕にとって至福のひとときである。

瀬戸内寂聴全集を読み終えた僕は、神田で古本屋巡りをしたけど、これは!という良いタイトルの本に出会わなかった。

『日本代表監督がワールドカップで成功する方法』
という様なマニュアル本は無いのだろうか!?

でも、僕は古本屋巡りを続ける。そして、良いタイトルの本を見つけたら、このカフェテラスで思う存分に読書を楽しむんだ。

190:名無しが急に来たので
10/01/24 01:46 mCKMhkUs
保守

191:名無しが急に来たので
10/01/24 01:50 IYbbZ6Fc
あげ

192:名無しが急に来たので
10/01/24 02:14 XqKmnN2g
凍てつく寒さに震えながら僕は目覚めた。ドイツに比べれば日本の冬は温かいのかもしれない。しかし、遠征で札幌や新潟に行った時の寒さは半端じゃなかったと感じている。

今、僕は迷っている。

モスクワ??

モスクワの寒さを想像できない自分が居ることに、僕はたじろぐ。

『小野クン!
ボリショイサーカス団から君にオファーが来てるんだよ。良い話だと思うよ。

木下サーカス団からもオファーを受けてるんだけど、
小野クンの芸当は…サッカー選手としては最低だけど、奇人変人としてなら世界に名を轟かせることができると思うよ☆
木下よりはボリショイの方が君には相応しいと思うのだよ』

どちらも、僕にとっては大切なオファーだ。
迷ったまま何も決められないのが僕の特徴だけど、今回こそは決めたい!

193:名無しが急に来たので
10/01/24 02:33 Y/kDNTiE
エドガーマルチネス「ヒットを打ったのは誰かと聞かれたらイチローだ、と答えておけばだいたい正解する」

グリフィージュニア「雷だと思ったら、イチローが投げたボールだったんだ」

シリング「満塁でもっとも対戦したくない打者?ボンズでもマニーでもなくイチローさ」

ボンズ「イチローに俺の体があったら4割90本打つだろう」

Aロッド「いつの間にかサードに誰かいるからびっくりしたよ。イチローは瞬間移動ができるのか?」
(三盗に成功したイチローに対して)

サバシア「どんなコースもヒットにされちまう。イチローには2倍のストライクゾーンが必要」
(外角低めの98マイルを弾き返されて)

194:名無しが急に来たので
10/01/24 04:03 XqKmnN2g
人は誰でも自分が生まれて来た意義を意識していると思う。
でも、自分の生き様をこの世に記すことが出来る人は僅かだ。

少なくとも僕は、僕が生きた証をこの世に示すことが出来たと感じている。

『エコノミー症候群』って言葉を日本全国民に教えてあげたのは、この僕なのだから。

エコノミー症候群と言えば⇒サッカー日本代表FW高原。
と定義づけられていたはずだ。

あの時、僕は一斉風靡した☆
幸せの時が永遠に続くと僕は信じていた。

しかし、僕は今、疑問を感じている。

今は…エコノミー症候群って病名に驚く人は誰も居ない。

僕が決めたゴールを僕は自画自賛するけど、そのゴールを誉められたことは無いのと同じだ。
人生は同じ事の繰り返しなのだろうか!?

195:名無しが急に来たので
10/01/24 11:19 ZhwnU5aU
村上春樹はアイロニー

196:名無しが急に来たので
10/01/25 19:56 cWK007Rg
カフェテリアのBGMに懐かしい名曲が流れた。
♪『どれだけ歩けば一人前の男と呼ばれるのだろう?
いくつの海を渡れば海鳥は安らぎの地にたどり着けるのだろう?』♪

ボブ・ディランだ!

英語を解することができない人々は、この名曲に耳を傾けようとしない。

しかし、僕には分かる。

いくつになれば僕は一人前になれるのだろうか?
どれだけの失敗を繰り返せば、僕は代表監督として認めてもらえるのだろうか?

春風が吹く季節になる時、その風は僕にとって追い風になるのだろうか?
向かい風になるのだろうか?
答えは風だけが知っている。

そぉっか☆ 天気予報で風向きを調べて、追い風になるように歩けば良いんだ。

僕は単純な答えを見つけることが出来ない。悩み抜いた挙げ句に、答えを見付けた時には全てが終わっているということの繰り返しだ。

197:名無しが急に来たので
10/01/26 10:59 mwFr36tc
僕の故郷はどこだろうか??
一般的には出身地を故郷と呼ぶ。しかし、第二の故郷という言葉があるように、人生が好転する契機を与えてくれた街を故郷と呼ぶこともある。
生まれ故郷にも増して懐かしい場所が第二の故郷ということなのだろう。

それを言い出せば…
僕には第三・第四・第五・第六・第七・第八・第九‥‥故郷が多過ぎて僕は混乱する。

日立市は生まれ故郷だ。これだけは揺るぎない事実である。
第二の故郷は…鹿島だろうか? リオデジャネイロにすべきなのだろうか?

日本・ブラジル・ベルギー・セルビア・アメリカ……
僕を求める場所が有るのならば、僕はそこへ行く。

『隆行くん! ギネスブックに君の移籍暦を申請しようとしようと思うんだけど、承諾してくれるかな?』

こんな温かい言葉を僕に伝えてくれるのは日本人だけだ。僕の故郷は日本です!

198:名無しが急に来たので
10/01/26 11:48 mwFr36tc
僕の人生を振り返れば…僕が生まれ故郷を忘れてしまうのは仕方ないでしょう。
生まれた土地から遠く離れて暮らし続けると…どこが故郷なのだろうか?分からなくなる。
どこも故郷と思える。
行方の知れない旅を僕は続けている。

『隆行くん! 「世界ウルルン滞在記」のディレクターが、是非とも君に出演してほしいってオファーを受けたよ。
やってみないかい?』

呼ばれるままに、どこにでも行く僕だけれど、僕だって安住の地を求めているんだ。簡単にはOKできない。

『南アフリカのスラム街に隆行くんが溶け込むというシナリオなんだよ。
こんな設定だからタレント全てが出演拒否したから、君に依頼が来たのだよ。
言わば…君は日本代表として南アフリカに行くのだよ☆
南アフリカで生まれたブッシュマンは全人類の祖先なのだよ。』

僕にとっては凄く魅力的なオファーだ。
全日本人の代表として、全人類の故郷である南アフリカに行ってみたい♪

199:名無しが急に来たので
10/01/27 16:30 kzafuMwc
何となく世間が不況らしいってことは僕でも知っていた。
僕にミネラルウォーターを浴びせる人は、今のこの日本には居ないから…
水すらも日本では高価になっていると僕はひしひしと実感している。

しかし、『スポルト』が打ち切りになるなんて!?

こんなふうに彼と膝を突き合わせるように話し込むのは初めてだと思う。
僕の苦境を武田さんなら救ってくれると信じていた。。
しかし‥‥

「城くん。実は『うるぐす』も打ち切りになるんだよ。
僕は今、僕のことで一杯一杯で君を助けることは出来ないんだ。
そもそも、日本代表FWとして何も成し遂げられなかった二人が話し合ったって改善策が浮かぶわけないよ」

『うるぐす』も打ち切り!? 晴天の霹靂だ!
でも…
「武田さんなら、地方のスーパーのチラシのモデルとして食っていけるでしょ。
僕はどうすりゃいいんですか?」

200:名無しが急に来たので
10/01/28 03:13 LS9N4kUA
街がざわめいているのがわかった。
徹雄にとってこの街にさよならを告げなければならないときが近づいていた。
「お別れだ」
そう呟いて電車に乗る。列車の加速音が耳障りだ。隣の若者がサッカーの日本代表の試合を解説している。
どうやら昨夜の試合で日本が大敗したことに腹を立てているようだった。
徹雄はひどく不愉快になった。


そういえば俺も昔はサッカーをしていたんだっけ。いまじゃまったく興味がないな。
窓の外を見ると大

くぁwせdrftgyふじこlp

201:名無しが急に来たので
10/01/28 23:24 ML8S83LU
こんなことになるのなら、現役時代のピッチでもっと頭を使っていれば良かったと思う。
ゴールを決めた後の空中回転の決め方は凄く練習したなあ。 あの後、台頭して来た小野伸二のサーカス芸にははっきり言って負けるけど、
あの時には、僕は日本サッカー史上最高のピエロだったはずだ。

今さら、この年で大道芸人として食い扶持を稼ぐなんて出来ない。

武田さんは…『僕に相談するよりは、僕の先輩の松木さんに相談した方がいいよ。』
とアドバイスしてくれたけど…
松木さんが僕の話を真剣に聞いてくれるとは思えない。

202:名無しが急に来たので
10/01/29 03:21 OGlke4Oo
「俊輔は言うんだ、『俺がチームを引っ張る、だからサポーターのみんなは安心してくれ』と」
ため息混じりに話すのはキングカズこと三浦だった。
「ところがどうだい、クラブレベルでも試合に出られない人間がチームの主力になれるとおもうかい?
チームを引っ張れると思うかい?俺は不安で仕方ないよ。前回同様、日本はグループステージで敗れ去るんじゃないかって」
「カズさんの言うことはもっともです」
徐にヒデが口を開いた。
「しかし、現実を見てください、俊輔の口八丁にサポーターはみんな騙されている。揃いも揃って安心している。
この国がワールドカップに対して楽観的すぎるのはマスコミのいい加減さにあると思うんですよ。ちがいますか?カズさん」

三浦は微笑んでこう言った。
「違う。いい加減なのは監督の岡田だ。あいつは俺の意思を継ぐキングカジ、すなわち加地も外す間抜けだからな」
これにはヒデも相槌を打つしかなかった。


203:名無しが急に来たので
10/01/29 19:10 UmKKBAWo
日本代表合宿に入る前に、古本屋巡りをしたけど…僕が求める本は無かった。
「『日本代表監督がW杯でベスト4になる方法』っていう本を探してるんですけど。。」
精一杯に下手に出て、僕にも負けず劣らずの仏頂面した親爺に訊いたら‥‥
「そんな本、うちには置いてないね。」
僕の倍ぐらいの仏頂面で答えやがった。

「でも、南アフリカ特集のブースは設けてるよ。日本の監督は最低だけど、W杯で活躍すると妄想してるイカれたサポーターは多いから、4年に1度こうやって売上げを得てるのさ。」

確かに、そのブースは南アフリカに関することで溢れていた。何でもかんでも見てやろう! 今の僕は藁でも掴みたいのだから。。

映画のDVDだ。タイトルは『遠い夜明け』
僕にピッタリだ♪ 日本代表監督としての夜明けは遥か彼方だ。明けない夜は無いのに、僕にはいつになっても夜明けは来ない。
いつの日にか僕にだって夜明けを来ることを信じて、この映画を観てみよう!

204:名無しが急に来たので
10/01/29 21:40 UmKKBAWo
座り心地の良い椅子だ。贅沢の限りを尽くしたこの部屋に佇みながら、ブルーマウンテンコーヒーを飲むのが、僕の朝の憩いの一時である。
たかが会長という職で隠遁生活をしてる渡邊恒雄と僕との違いを想像するだけで愉快になる。
僕は名誉会長室で優越感に浸る。

ただ、頭の痛い難題が有る。
振り返れば、強化委員長として、森を就任させて以来…森⇒石井⇒横山⇒オフト⇒ファルカン⇒加茂⇒岡田⇒トルシエ⇒ジーコ⇒オシム⇒岡田
僕は全ての監督人事を独断専行で決めて来た。監督交代では様々な言い訳を駆使して上手く責任逃れを繰り返して今の地位を築いたのだが……
南アフリカ大会後には、4年前の茶番劇は通用しないだろう。
新たな戦術を考えるしかない。

日本代表監督に据えてやった人間の無能ぶりには呆れる。
僕は監督交代の度に、あの手この手を繰り出して責任逃れをしてきた。
次の代表監督の条件は…数々の修羅場を言い逃れて来た人に絞って人選しようっと!

205:名無しが急に来たので
10/01/29 23:48 UmKKBAWo
『不愉快だ!!』
日本サッカー協会の名誉会長室の超々々高級ソファーに座りながら僕は憤慨した。

暇を持て余していたから…取材に応じてみたら…
「南アフリカ大会後の日本代表監督の候補は誰なんですか!?」
なんて聞きやがる。

日本代表監督は行き当たりばったりで決めるのが通例やろ!!
日本サッカー協会の辞書に、ヴィジョンなんて言葉が無いことは、馬鹿でも解るやろ!!

返す返す不愉快だ。

引き際を間違った長沼さんの二の舞は御免だが、
あんな生き様をしたクソ爺でも日本サッカー界の功労者として称えらるのだから、
僕は…日本サッカー界の天皇として死ぬまで生き続けてやるんだ。

206:名無しが急に来たので
10/01/30 19:08 CO11IVjE
広大なピッチに縦横無尽に動く選手達とボール。
しかし、それは、自由奔放でもなく。
無秩序でも無い。

ピッチに描かれる世界は、偉大なマエストロに指揮されたオーケストラであるべきだろう☆

FW・MF・DF・GKがそれぞれの役割を果たすことに努めながら、
お互いに波長を取り合い、
全員が…
マエストロの描く理想の境地にたどり着く時…
美しい景色が観客の目の前に拡がる☆

過酷であり辛く激しいこともサッカーの魅力である。

しかし、W杯ではピッチの上で繰り広げられる美しいハーモニーを楽しもう!

来る6月には、日本は不協和音の連続で、世界を驚かすのかもしれない。

それでも、良いのではないか?
That is all!!

207:名無しが急に来たので
10/01/31 03:23 I/bcvZcI
へたくそな文章だなw

208:名無しが急に来たので
10/01/31 12:03 R60KK1..
どうやら明日もベンチらしい
やれやれ
僕は胞子した

209:名無しが急に来たので
10/01/31 15:28 uqCL.HIg
ただの作文(笑)


210:名無しが急に来たので
10/02/01 09:24 fGFqPUAU
ほんの1カ月前には、夕陽が沈むと同時に、夜は押し寄せるようにこの世を暗闇に包んでいた。

今は、太陽が地平線に沈んだ後も…緩やかに闇が訪れるのを感じる。
季節は春に向かいつつあり、決戦の時=6月に向かって一歩一歩その歩みを急ぎ始めている。

しかし、南アフリカの6月は真冬だ。

W杯史上最南端の地で開催されるが故に、予想を覆す番狂わせが起きるだろう♪

南極が暖かいところだと思っている人は居ないはずだが…
日本代表監督の思考回路は常軌を逸しているのだから
夏は暑い。南に行けばもっと暑い。6月の南アフリカは想定外に暑い。
『心頭滅却すれば、火もまた寒し!』
などと言いながら、選手を鍛えているのならば…スポーツの枠組みを越えて、コントの世界だ。

211:名無しが急に来たので
10/02/01 09:38 fGFqPUAU
『昨年9月のオランダ戦の2倍走れば、オランダと好勝負できる!!』

エネルギー効率を高めることは、全産業の課題である!
なのに…
エネルギーを浪費することを選手に強要する人物が監督を務めている現状は異常だ。

W杯に出場しなければ…日本は世界中からバカにされることは無い。

『どうして?日本のFWは後ろに向かってドリブルするの?』なんて言われることも無い。

沈み行く夕陽を見る度に、日本サッカーの行く末を案じてしまうのが僕だけでは無いことを願いたい。


212:名無しが急に来たので
10/02/02 00:10 ZzQrrDZ2
もし、太陽が西から昇れば、世界中の人々は驚く。

引田天功でも、そんなマジックは無理だろう。

そもそも、世界を驚かすことに意味が有るのだろうか!?

日本をW杯で優勝するに相応しい国にすることを考えるべきではないのか!?

既に、日本は世界中を驚かせている。

後ろに向かってドリブルする日本のFWを見れば…世界中の人々は驚く。
世界を驚かせるなんて簡単なことだ。

過去も、そして、今も…日本が世界中からバカにされていることに慣れてはいけない。

異常なサッカーをして、世界を驚かせても…日本が強豪国だとは認められはしない。

213:名無しが急に来たので
10/02/02 01:17 ZzQrrDZ2
省エネという言葉は今では死語だ。エネルギー浪費を抑えることは、地球を永らえさせるための全人類の重要課題である。

南アフリカ大会で日本が上位に進出する方法とは!?

取り分けて、難しいことでは無いだろう。
世の流れに沿ったサッカーすれば良いのだ。
時代が求めたチームが優勝してきた☆
時代に求められたチームが優勝してきた☆

エネルギー効率の良いサッカーをしようとして、各国の監督は頭を悩ませている。

エネルギーを浪費するサッカーをする岡田ジャパンは…
全人類のためにも3戦全敗が望ましい成果だ。

選手を無駄に走らせ、エネルギー効率の悪いサッカーを強要するような監督は…
社会の悪。全人類の敵。地球の破滅を促進させる鬼。と言っても過言ではないだろう。


214:名無しが急に来たので
10/02/02 02:16 ZzQrrDZ2
6月には世界中が求めた結果が日本に突き付けられる。我々日本人はその結果を潔く受け止めた上で将来への礎にすべきだろう。

岡田はエキセントリックな言動で世界を驚かせようとしているが、
ピッチで闘うのは選手だ。

無能な岡田に指揮されてることにストレスを感じている選手は多い。

しかし‥‥
『ベンチがアホやからサッカーができひん』
なんて、正論を言う選手は日本代表から外される。


無能な上司に迎合すべきか?反論すべきか?悩んでいる日本人は多い。

社会の図式がスポーツにも反映されるのだろうか?

215:名無しが急に来たので
10/02/02 04:45 94MDy5qY
村上春樹風にというスレなのだから文体を似せるべき


216:名無しが急に来たので
10/02/02 12:56 bHNoULAo
羊男「サッカーをやっている時は踊りつづけるんだ。意味なんて考えちゃいけない。
そんなこと考え出したら足が止まる。止まったらあんたの繋がりはなくなる。永遠になくなってしまうんだよ。」

茸「やれやれ。」
中村俊輔のタコ踊り【実況失笑】
URLリンク(www.nicovideo.jp)

217:@
10/02/02 18:55 j7vKYiTw
「カジ君、また岡田さんから電話だよ」とチームスタッフの人が言った。
やれやれ。これで今月に入ってからだけでも彼からの電話はすでに両手では数え切れないぞ。
「もしもし。お電話代わりました。カジです」と若干気だるそうに僕は電話に出た。

これから交わされる会話はもう分かりきっている。
いったい何度この会話を繰り返せば気が済むのだ。

「だからボクは今のままなら代表に復帰する気はないんですよ」
「岡田さんの言葉は素直に嬉しいですよ。今の代表に欠けているものは僕だなんて言われて、
 嬉しくないわけないじゃないですか。」
「えぇ、それは分かりますが。。でも僕はもう2度と、茸なんかと一緒にプレーしたくないんです」
「ずっと申し上げているように、僕が代表復帰するには、茸outが絶対条件なんです」

結局話は平行線のまま今日も終わった。何て無駄な1時間なんだろう。
この調子だとまた明日も電話がかかってくるかもしれない。
サポやアンチがどれだけ茸について議論したって、彼が代表の中心であるのに変わりはないだろう。
好むと好まざるとに関わらず。

218:名無しが急に来たので
10/02/02 21:28 kMzbEIWo
ID:ZzQrrDZ2
つまんねえ上に無駄に改行してんじゃねえよ
どこが村上なんだよ?

219:名無しが急に来たので
10/02/02 23:07 xYjRIE9Y
>>218
最近ここ見つけて気に入ったらしい
ここは基本過疎でボチボチ書かれるぐらいが丁度いいのに

220:名無しが急に来たので
10/02/07 14:33 9qOICcmE
村上春木の文章に似てるかどうかよく分かるな。
宮本輝や恋情幹彦の文章でないことは分かったが。

221:名無しが急に来たので
10/03/14 08:48 ApiSdm7k
はるき悦巳

222:名無しが急に来たので
10/03/14 08:52 ci0suEqk
222ならまもなく俺にかわいい彼女ができる

223:名無しが急に来たので
10/03/19 13:57 sbEuybc.
そして仏壇の前でオナニーする、と。

224:名無しが急に来たので
10/03/20 10:59 75kVPJSM
その彼女は手タレであった。

225:名無しが急に来たので
10/03/21 10:42 tgyQvy0Y
ゾノ袴田

226:名無しが急に来たので
10/03/22 01:16 o/NqmgFU
夏は芝刈りとビール。

227:名無しが急に来たので
10/03/22 03:10 Bq7g0Q4Y
我が家の冷蔵庫には冷えたビールが

228:名無しが急に来たので
10/03/22 05:06 JFroBv..
テニスシューズを履いて出かける

229:名無しが急に来たので
10/03/24 08:05 vLLAoV4Y
アイビー

230:名無しが急に来たので
10/03/25 20:53 kOzlDf/Q
トレーナーから絶対にシャツの襟を出さない。

231:名無しが急に来たので
10/03/26 21:49 h2rJN4m2
出したら負け

232:ジョカトーレの告白
10/03/27 18:02 tEqm2QAg
イビサ島の冬は壊れて倉庫で埃をかぶっている古い椅子のようにたおやかだ。
海岸通りのカフェ「ラパンアジル」に入ると、フランス人のジャンピエールが、チリの鉱山からとれたばかりみたいな銀色のトレイを持ってやってきた。
「オラ、ナカータ、ケパサ?」茶色の髪がイビサの風で脱色されたように鈍い光をはなっている。
僕もスペイン語で答える。そして、フランス語に切り替える。
なぜ、フランス語だったのか、店の名前がフランス語だったからか、ジャンピエールのスペイン語がフランスなまりだったからか。
今、思い出そうとしても、よくわからない。
あの時は、何語でも良かったのだ。
イビサとは、要するに何語を話しても、すべてを語ることにはならない、なれない場所なのだ。
カフェはカフェ、ビーチはビーチ、何語でも同じことなのだ。
いや、厳密に言えばそっくり同じではないかも知れない。
なぜなら、英語ではボートはボート、ファックはファックとなるからだ。
「アン・サンドウィッチ・ジャンボン・シル・ヴ・プレ」
僕はメニューを軽く押し返しながら注文した。
「エ・アン・カフェ」



233:ジョカトーレの告白
10/03/27 18:06 tEqm2QAg
海は静かだった。シーズンオフの海岸には、ドイツ人の家族がひと組いるだけだった。
隣のテーブルからはギリシャ語の会話が聞こえてくる。不思議な音楽もいっしょだった。
それは悲しいギリシャ語だった。
彼らの口から、ジョカトーレという言葉が聞こえてきた。
なぜ、イタリア語なんだろう。僕は混乱した。頭を振ってみた。
しかし、ギリシャの音楽は大きくなるばかりだった。
ゾルバのような男が一人、僕のテーブルにやってきて、叫んだ。
「ナカアアタ!アミーガ!」
僕は君の友達ではないけれど、ちょっとだけ笑ってあげた。
イビサにおいては、それがとてもむなしい行為に思えた。
向こうから、ミラ・ジョヴォヴィッチが歩いてくるかの様な幻想が僕を襲った。
パンやを襲撃した日のことを、誰が忘れるだろうか。




234:名無しが急に来たので
10/03/28 09:54 TaBmgOYA
ハルキ文庫

235:名無しが急に来たので
10/03/30 22:50 KezbUtsE
レッドピーマン

236:名無しが急に来たので
10/03/31 23:54 qlG0soSE
『この花束を捨てろ!!』
僕は叫んだ。

【この度は、ご開店おめでとうございます!!】
というメッセージの宛先人は岡田武史だ

僕は、日本生まれのブラジル育ち
人に言えない苦労も数々経験して来た。

サッカー選手という労働者の立場から⇒
僕は……経営者になることを目指した☆
設楽りさ子との結婚も、彼女の親父さんの経済力が魅力だった。

ようやく、長年の夢を叶えて…今日…
カズ・ダンスアカデミーを設立できた

その記念すべきオープニング・セレモニーに………
岡田武史から花束

そんなものを受け取れるワケないやろ

『僕は…カズ・ダンスアカデミーの校長だ!!』

237:名無しが急に来たので
10/04/01 19:57 6ddNcwB6
最近はそんな作風?

238:名無しが急に来たので
10/04/03 15:17 VTFoT7U6
パン屋西襲撃って犯罪教唆じゃないの。

239:名無しが急に来たので
10/04/05 21:01 LaAKS37M
襲撃まずいかも。

240:名無しが急に来たので
10/04/06 21:41 3RuW11sg
終劇

241:名無しが急に来たので
10/04/08 09:20 hCuuJ/Tg
新作ただいま執筆中!



Coming soon……

242:名無しが急に来たので
10/04/09 08:03 kWwDIEaU
村上春樹は野球ってイメージなんだよな。
デーゲーム専門で。

243:名無しが急に来たので
10/04/13 19:09 otxeRGHA
サッカーと春樹

244:名無しが急に来たので
10/04/16 00:16 CbmMaxBc
「これではだめだ・・・」と岡田監督は首を振りながら訊いてきた。

「俊輔を外すしか手が無い。」と言って僕は肯いた。

245:名無しが急に来たので
10/04/17 00:40 PhcchMUA
『1Q84』、すごい評判だね。

246:名無しが急に来たので
10/04/17 01:16 Z8EsYgdo
春樹は盗作のプロ。

オリジナリティがなさすぎ。どんな奴が読んでの?

247:名無しが急に来たので
10/04/17 01:52 BqLEAuu.
青が消える

248:名無しが急に来たので
10/04/17 09:34 l62tTHcA
みなさん凄く上手くてビックリした

249:名無しが急に来たので
10/04/17 11:15 WqptqW1c
適度に太るのって、大変なんだから。

250:名無しが急に来たので
10/04/19 21:34 9gVlOf8g
龍ズバー

251:名無しが急に来たので
10/04/24 14:43 MM2ou6CA
気ままに嫌な夜

252:名無しが急に来たので
10/04/24 15:55 GHIehr.6
なんとなくクリスタル

253:名無しが急に来たので
10/04/25 12:02 XuRYe5TI
ペログ李日記

254:名無しが急に来たので
10/04/25 22:31 XuRYe5TI
スパイクで
刺すわ
刺されるわ
そらええわ



255:名無しが急に来たので
10/04/27 20:40 m.mjHtEs
日芸

256:名無しが急に来たので
10/04/29 04:41 3dUgVDqU
うまくおどるんだ

257:名無しが急に来たので
10/04/29 12:15 FuzKHOzE
豚の脂身しか食べない登場人物は龍か。

258:名無しが急に来たので
10/04/30 17:59 Uy7hLuaE
うむ

259:名無しが急に来たので
10/04/30 21:06 i.U6hSMI
ちんざんそう

260:名無しが急に来たので
10/05/02 12:39 uhCUaoGQ
ほたる

261:名無しが急に来たので
10/05/03 09:18 DX4.cSrQ
ぽん女

262:名無しが急に来たので
10/05/04 17:31 k/TxrO4Y
レッドピーマン

263:名無しが急に来たので
10/05/04 22:59 P2q8NsZQ
毎日を目的も無く過ごしている人は居る。人生において生きる目的を見出だすのは難しい。
しかし、サッカーにおいての目的はゴールを奪うことだと思う。日本代表がゴールしないために走り回ってる姿は奇妙としか言えない。彼らは何のためにサッカーをしているのだろうか?

世界を笑わせるため?

日本人を仰天させる滑稽なサッカーを披露してきた彼らはW杯の舞台で世界中の失笑を買うプレーをするだろう。
確かに、日本代表のお粗末なサッカーを見れば、世界は驚く。
世界を驚かすことには成功するだろう。

264:名無しが急に来たので
10/05/07 21:32 RAFCoF.2
マラソン

265:名無しが急に来たので
10/05/08 12:06 XCbCD2oE
すっすっはっはっ

266:名無しが急に来たので
10/05/09 20:33 NzHFJrdk
柳㍉

267:名無しが急に来たので
10/05/14 20:52 8Ei..tZA


268:名無しが急に来たので
10/05/21 02:15 cPJ9CgDQ
やれやれあげるか

269:名無しが急に来たので
10/05/21 03:15 oCi6fwsU
意外にも良スレ

270:名無しが急に来たので
10/05/23 15:55 4RXnsuuY
久米さん、立松です。
ああ、本当に桜がきれいですねえ。

271:名無しが急に来たので
10/05/25 08:15 i4oU2jTk
久米さん、ぼくは思うんです。
負けたっていいじゃないか。
ひたむきに闘う姿は美しい。

272:名無しが急に来たので
10/05/29 06:19 GFWjz3OY
人生を航海に例える人もいる。穏やかな波も有れば、座礁することもある。人は生まれた時から荒波に出会う生き物なのだろうか!?
僕は今も自分の生き方に迷っている。

航海での行く末に迷った時に頼りになるのは羅針盤だ。しかし、川淵は逃げてしまったし、犬飼の二枚舌にも呆れた。僕は川淵や犬飼の示した道を歩いて来ただけなのに。

どうして、僕は生き方を間違えてしまったのだろうか? 僕は現代サッカーの戦術を全く理解できないけど、上手く世渡りをしてきたつもりだった。
ドラえもんに応援されたり、時代の寵児だったのに。
何故!? どうして!? みんな僕を嫌いになるの!?

273:名無しが急に来たので
10/05/30 18:02 Suim20Cs
すっすっはっはっ

274:名無しが急に来たので
10/06/01 22:58 ldjiyBKc
反日勢力が連日スレ主に殺害予告!?この携帯小説をランキング1位に!!
スレリンク(occult板)l50

【スレでは某工作員達に連日、「殺す」との脅迫を食らってる内容です
皆様はこのページの閲覧、これのコピペ、このスレの上げをお願いいたします!
目標は1日に+100万HIT!スイーツ恋愛小説がひしめくサイトで、日別ランキング
1位にするのが狙いです!!マスゴミの愚民化政策の象徴のようなサイトで、そうして反日勢力の正体を暴くためです!!
空前の祭りを起こしましょう!! 】



275:名無しが急に来たので
10/06/02 05:01 fipg4jfg
『日本代表を応援しないなんて、あなた、反日なのね!!』
突然、彼女は呟いた。僕は朝日新聞を購読してないから、反日では無い。しかし、僕は日本代表の無様な試合を観る度に苛立つ気持ちを抑えられなくなる。驚くことに、TV中継では日本代表の前半の戦い振りを称賛してる。

276:名無しが急に来たので
10/06/02 06:33 3rL6mTNI
2222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222

トヨタ叩きの手法
  鳩山叩きと共通のセンスである。後進国である米穀の異様な訴訟制度の欠陥が再び露呈している。

ターイ騒乱、テヘラン騒乱、韓国護衛艦雷撃の前段階での煽り、日本の民主党政権つぶし
  CIAの工作
UDDはバンコクを中心に全国規模で反政府運動を展開しているが、アピシット政権は一歩も引く構えを見せない。
 鳩山もまたCIAに対し破防法適用
 トヨタや非米国的なオバマと結束し国富を守るべし
 オバマとともに理想を語れ
 オバマ来日時の非礼もそうセットした売国官僚の離間の策
 その担当者を更迭せよ

 市場原理、グローバリズムという装置を仕掛け世界の富を収奪する悪邪 と
   清潔なリーダーによる平和、共生の世界 との激突の時期にある。

2222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222

277:名無しが急に来たので
10/06/02 06:41 Zzz9z2xs
1Q98 フランスW杯

278:名無しが急に来たので
10/06/02 08:10 dSkTt7RM
夜になると禿は

279:名無しが急に来たので
10/06/05 20:55 IdIjsl9U
世界の終わりと禿とボールのワンダーランド

280:名無しが急に来たので
10/06/07 00:47 RZGnr78Y
モマイラ文学してるな・・
おかげで村上春樹に興味出てきたぞw

281:名無しが急に来たので
10/06/08 23:36 Vdj8jK2s
>>277
何気に秀逸。
そんななかIDスゴいな‥寝過ぎだってwww

282:名無しが急に来たので
10/06/12 11:41 XPo97Py2
フランスを選ぶあたり

283:名無しが急に来たので
10/06/12 15:23 AykW.jaE
「はい、ナカタはサッカーをするであります。ナカタは真ん中が好きであります。だから真ん中でサッカーするであります。」

284:名無しが急に来たので
10/06/16 16:44 6cb9ADCI
「だからね、俺はスポーツ新聞や2ちゃんねるを見回して本当にうんざり
していたんだ。どうしてこいつらは努力というものをしないんだろう、努力も
せずに不平ばかり言うんだろうってね。俺の言う努力とは主体的に目的的に
なされるもののことだ」
岡田はインテリジェンスあふれる、それでいて熱いリビドーの視線を私の体に
投げかけてきた。
「流れというものが出てくるのを待つというのは辛いもんだ。しかし耐えねば
ならんときには、耐えねばならん。そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ」
岡田ははにかんだ表情で私に言った。
「俺のヘルニア、もんでくれへんか?」
私はその通りにした。逆らえなかった。

日本がカメルーンに勝つ。これは当然の成り行きだった。

285:名無しが急に来たので
10/06/19 08:08 faNQ6PAk
熱血ポンちゃんがまじってる。

286:名無しが急に来たので
10/06/20 14:50 78rDBbBw
はるき悦巳

287:名無しが急に来たので
10/06/26 03:15 HnAK/wYI
ハルキ文庫

288:名無しが急に来たので
10/06/26 03:20 fKdOIBJQ
村上って中学では甲陽学院に落ちて大学はけっきょく早稲田(笑)の人でしょ

289:名無しが急に来たので
10/06/27 07:30 MTuvnuzg
ある新聞記者がインタビューの中で岡田監督にこう訊ねた。
「日本代表はワールドカップ直前に4連敗し、一方で目標にベスト4を掲げている。これは矛盾じゃないですか?」
岡田監督はこう言った。
「君はワールドカップの試合でどんなことが起こるのか知っているのかい?」
「いや、」と記者は答えた。「でも、そんなことは誰にもわかりゃしませんよ。」
「誰もが知っていることを目標に掲げて、いったい何の意味がある?」

290:名無しが急に来たので
10/06/27 07:58 MTuvnuzg
「どうして本田さんはレアルに入りたいんですか?」
「いろいろと理由はあるさ」と本田は言った。
「白いユニフォームが好きだとか、いろいろな。でもいちばんの理由は自分の能力をためしてみたいってことやな。
どうせためすんならいちばんでかいの入れものの中でためしてみたい。つまりは世界だよ。その世界のトップの中で
どこまで自分が上にのぼれるか、どこまで自分が力を発揮できるかそういうのを試してみたいんんだよ。わかるか?」
「なんだかゲームみたいに聞こえますね」
「そうだよ。ゲームみたいなもんさ。俺には名声欲とか金銭欲とかいうもんは殆どない。本当だよ。
俺は下らん身勝手な男かもしれないけど、そういうものはびっくりするくらいないんだ。ただ好奇心があるだけなんだ。
そして広いタフな世界で自分の力を試してみたいんだ」
「そして理想というようなものを持ち合わせてないんでしょうね?」
「もちろんない」と彼は言った。「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なものは理想ではなく準備だ」


291:名無しが急に来たので
10/06/27 08:24 MTuvnuzg
「でも、そうじゃない人生もいっぱいあるんじゃないですかね?」と俊輔は訊いた。
「俺のような人生は好きじゃないんか?」
「よして下さいよ」と俊輔は言った。「好きも嫌いもありませんよ。だってそうでしょう、
僕はレアルに入れるわけでもないし、無回転シュートが打てる訳でもないし、
身体的タフさがあるわけでも、海外で自分の考えを強く主張できるわけでもない。
横浜F・マリノスを出たって将来の展望があるわけでもない。僕に何が言えるんですか?」
「じゃあ俺の人生がうらやましいか?」
「うらやましかないですね」と俊輔は言った。「僕はあまりに僕自身に馴れすぎてますからね。
それに正直なところ、レアルにも無回転シュートにも興味がない。ただひとつうらやましいのは
何かを持ってることですね」
彼らはしばらく黙ってボールリフティングをしていた。

292:名無しが急に来たので
10/06/27 08:36 MTuvnuzg
「なあ、シュンスケ」と練習が終わってから本田は俊輔に言った。
「俺とお前はこのワールドカップが終わって10年だか20年だが経ってからまたどこかで
出会いそうな気がするんだ。そして何かのかたちでかかわりあいそうな気がするんだ」
「まるでディッケンズの小説みたいな話ですね」と言って俊輔は笑った。
「知らんわ、そんな本」と本田も笑った。「でも俺の予感ってよく当たるんやで」

293:名無しが急に来たので
10/06/27 08:50 MTuvnuzg
「例えばこう考えてみてください。もしあなた方のスタジアムに
たくさんの南アフリカ人が応援しにきたとしますね。今みなさんがやっているように今度は
味の素スタジアムで南アフリカ人がブブゼラを吹くわけです。そう考えてみてください。」
仮定。
「みなさんも試合を観に行っている訳です。耳鳴りがして耳栓をする人すらいる。
選手たちは声によるコミュニケーションができない。さて、どんな気がしますか?」
沈黙。
「例えばあなた。嬉しいですか?南アフリカ人を尊敬できますか?」
みんなが僕を見ていた。僕は慌てて首を振った。
「だから」と彼は言った。
「みなさんはブブゼラを吹いてはいけません。わかりましたか?」
沈黙。

294:名無しが急に来たので
10/06/27 08:59 MTuvnuzg
前回優勝・準優勝国が1次リーグで敗退するのはW杯史上初だった。
アネルカは追放され、選手は練習をボイコットし、
ドメネクは握手を拒否し、サルコジが介入する事態にまで発展した。
「立派な王国が色あせていくのは」とオシムは語った。
「二流の共和国が崩壊するとき時よりずっと物哀しい」

295:名無しが急に来たので
10/06/27 09:08 MTuvnuzg
「ねぇ、もう一度4年前に戻りたいって思う?」と彼女が僕に訊ねる。
「いや」と僕は答える。「戻りたくなんかないな」
彼女は僕の答がうまく理解できないようだった。
「戻りたくないって・・・・・本当に?」
「もちろん」
「どうして?」
「今のままでいいからさ」

296:名無しが急に来たので
10/06/28 23:14 CS6G5.HI
僕は34歳で、イングランド代表のオブザーバーとしてベンチに座っていた。
冬の南アフリカの乾いた空気が大地に暗くたちこめ、ブブゼラを吹き続けるアフリカ人たちや、
閑散としたスタジアムの上に立った国旗や、押し黙ったサポーターやそんな何もかもを
フランドル派の陰うつな絵の背景のように見せていた。
やれやれ、またドイツ戦で敗退か、と僕は思った。


297:名無しが急に来たので
10/06/28 23:40 CS6G5.HI
「どうしてここに隠れて住むようになったの?」
「きっとあんた笑うよ」とアネルカは言った。
「たぶん笑わないと思うよ」と僕は言った。
「誰にも言わない?」
「誰にも言わないよ」
「ドメネクの悪口を言ったからさ」
我々はしばらく黙って歩いた。


298:名無しが急に来たので
10/06/28 23:53 CS6G5.HI
僕はコーヒーの残りを飲んだ。
「僕はあなたを見ていて、そのイングランド代表をふと思いだしたんです」と僕は記者たちに
言った。「僕の言いたいのはこういうことなんです。ある種の代表への期待は、ある種の
母国としてのプライドは、それ自体の力で、それ自体のサイクルでどんどん増殖していく。
そして、あるポイントを過ぎると、それを止めることは誰にもできなくなってしまう。
たとえ当事者が止めたいと思ってもです」
記者たちの顔にはどのような表情も浮かんではいなかった。微笑みも消えていたし、苛立ちの
影もなかった。
僕は話を続けた。「いいですか、僕はイングランド代表が本当はどういうレベルのチームかよく知っています」


299:名無しが急に来たので
10/06/28 23:59 CS6G5.HI
「あなたマラドーナの戦術論って聞いたことある?」とベーロンが訊いた。
「あるよ。もちろん詳しくは聞いてないけど。他の大抵の人と同じように」
「理解できた?」
「理解できるところもあったし、できないところもあった。マラドーナの采配を
正確に理解するにはそうするための思考システムの習得が必要なんだよ。
もちろん総体としてのやりたいサッカーはだいたい理解できていると思うけど」
「メッシのいないチームでマラドーナに監督が務まると思う?」
「まず無理じゃないかな、そりゃ」と僕が言った。


300:名無しが急に来たので
10/06/29 00:33 le76vDM.
maravilla!!!!!!!!!

301:名無しが急に来たので
10/06/29 22:50 fPVpA0VY
「またどこかで会おう」と僕は言った。
「またどこかで」と本田が言った。
「またどこかでね」と松井が言った。
それはまるでこだまのように僕の心でしばらく響いていた。
バスのドアパタンと閉まり、長谷部が手を振った。何もかもが繰り返される・・・。
僕は一人スタジアムに戻り、冬の光が溢れるピッチでリフティングをしてからフリーキックの練習をした。
そして通り過ぎていくワールドカップの風景を眺めた。何もかもが透き通ってしまいそうなほどの六月の静かな南アフリカだった。

302:名無しが急に来たので
10/06/29 22:58 fPVpA0VY
「うまく言えないけど」と僕は言った。「君達がいなくなるととても寂しいよ。」
「私たちもよ。」
「寂しいわ。」
「でも行くんだろ?」
二人は肯いた。
「本当に帰るところはあるのかい?」
「もちろんよ。」とイタリアが言った。
「でなきゃ帰らないわ。」とフランスが言った。


303:名無しが急に来たので
10/06/30 00:21 z1Gl2VKM
日本はサッカーの強国じゃないんだ。
どうも解説の人たちは代表の試合にプラクティカルな物を求めすぎる。

304:名無しが急に来たので
10/06/30 04:05 BYtpR4QE
「ピース」、と駒野が言った。
「ピース」、と岡田も言った

「俺と一緒に、ウルグアイに行っちゃえばいいんだよ」、と駒野はカウンターに
肩肘をついたまま言った。
「それも悪くないな」、と岡田は笑って言った


305:名無しが急に来たので
10/06/30 20:43 6eC5WS6o
眠りたかった。
眠りが何もかもをさっぱりと消し去ってくれそうな気がした。眠りさえすれば・・・
目を閉じたとき、耳の奥に波の音が聞こえた。防波堤を打ち、コンクリートの護岸ブロックの間を
縫うように引いていく冬の波だった。
これでもう誰にも説明しなくていいんだ、と岡田は思う。いや、もう何も考えたくない。
もう何も・・・。


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