07/11/30 21:54
(ここはこなたの担任・黒井ななこの自宅である、この日も仕事を終え自宅に帰ってくると２通の葉書が
届いていた、２通共送り主は黒井の学生時代の友人からであった・裏面には「結婚しました」との言葉と共に
旦那と見られる男と産んだとされる赤ん坊を抱いている友人の写真が付属していた)
黒井＜（葉書をゴミ箱へ捨てる）何でやねん！何でウチにはええ男がケーへんのや！！
（黒井の友人・同僚達はみんな結婚していく中、自分はまだ結婚どころか親しい男友人にすら恵まれていない
交友関係に次第に恨みを持ち始めていた（←仕事中はそんな素振りを見せない様に心がけている））
黒井＜今日は教頭から雷（説教）を受けるわ、＠＠＠（同僚の名前・黒井にとっては気に入らない者）
から残業を押しつけられるわ散々だわ！！
（イライラが募る中習慣となってるネトゲーを始めようとするも・・・・・）
黒井＜「メンテナンスにより休止します」やて！？こんな時に限って！！ちくしょー！！
（黒井はやけ酒でもしようとしてるのか街の裏通りに立ち並ぶバーへと向かう）
黒井＜ウィィイィィィィィィィィィ・・・・・・・・・・・。
店のマスター＜お客様、これ以上飲んだら体に毒ですよ・・・・・・・。
黒井（酔っぱらい状態）＜うるしぇー、ひょうはのむへぇー。（「うるせー、今日は飲むで」と言っている）
（こんな姿を黒井の教え子達が見たらどう反応するのだろうか・・・・・・）
黒井（酔っぱらい状態）＜ヒック、はひゃひひもへへおこひょがひょないかなっと！！（「私にも良い男が来ないかな
っと」と言っている）
（酔っぱらったままバーを出て自宅へ戻ろうとすると終電に乗り遅れ街中で朝を迎えようと決めた社会人や
閉まった店の隅へ雑魚寝している酔っぱらい達で溢れていた）
ドン！（←何かが黒井とぶつかる音）
黒井（酔っぱらい状態）＜おい！何処見てんだゴルァアアアアアアアア！！
？？？：（？？？）＜あれ、黒井先生じゃないですか！どうしたんですか？
黒井（酔っぱらい状態）＜ん？白石じゃねーか！こんな時間に何してるんだ？
学校にも来ないから何があったんかと！
（黒井は偶然（？）なのか”邪心”白石みのると会う、”邪心”に生まれ変わったみのるは冷静さを失っている黒井でも
自分が今までに見てきたみのるとは別人の様だった）
”邪心”みのる：`(l "ー ﾉ＜相当イライラが貯まっている様ですね。何があったか聞きますよ。
黒井（酔っぱらい状態）＜つようどええ、ウチの愚痴よーくいきや！！
（数分後２人は学園近くの川に居た、川からの風が黒井が飲んだ酒の酔いを醒ましていく）
黒井（酔っぱらい状態）＜と言う事なんやわ！誰かを指導する事も大変なんやで！！それにウチには男がけーへん。
何でなんや！！
”邪心”みのる：`(l "ー ﾉ＜黒井先生に男が来ない理由は周りから「仕事一筋に生きる女」と見られているせいですよ！
「恋愛している時間と金があるなら自分の趣味に使った方が良い」と考える女性は男性には嫌いですからね！
クラスメイト達も黒井先生は格好の笑いのネタになってますよ！！
118:名無しさん＠お腹いっぱい。
07/11/30 21:57
（”邪心”みのるの誘いが黒井を心の闇に染めていく）
黒井＜友人達はみんな結婚して子供にも恵まれた人生を送ってる。なのに私にはなーんちゃ来ない！
男が来ない、仕事上昇進もない、毎日毎日校長や教頭の機嫌取りに必死にならなければならない、
嫌な同僚と一緒に（仕事を）遣らなければならない、おまけに問題生徒達が起こす問題事の処理に動かないと
いけない、残業が多い、
私が夢見た教職はこんなモノではないはずや！ 仕事に追われる人生なんてもう嫌や！！
（黒井の中にあった
１：友人達が結婚していく中、自分だけ結婚・家庭に恵まれない環境
２：仕事をしていく中で知った教職の”理想と現実の差”
それが黒井の中に眠りし心の闇を広げていく、邪心”みのるはそれを見逃さなかった）
”邪心”みのる：`(l "ー ﾉ＜今の現状を変える方法を僕は知っていますよ。
仕事に追われる生活から抜けだし、ネトゲーの様な冒険に満ちた”非日常”を送ることが出来る方法がね。
黒井＜何や、教えてーな！！
（危機的状況から抜け出す救いの手に縋る黒井・それが己の人生を壊すモノである事も知らずに・・・・・・・）
”邪心”みのる：`(l "ー ﾉ＜その方法を使うにはあなたが持っている大切なモノを捨てなければなりません。
この世は不平等に満ちている、人はみな人が生まれながらに不平等に扱われてる。
「人はみな平等」って何処かのCMやスローガンでは描かれている。
確かに、”可能性”とか”期待”と言う曖昧な尺度で計るなら人は平等だ、しかし現実はどうだ？
現実は悲しくも富に恵まれた者と貧困に苦しんでいる者、
才能・能力に恵まれた者と生まれながらに忌み嫌われてる者、
に分類されてしまっている。それが現実なのです。
そんな黒井先生の様な不平等な思いを繰り返さない様にする為にも協力してほしい！
黒井＜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。そや！ウチだけこんな思いをさせる世界なんて壊してしまえば良いんや！
（もはや黒井は心の闇に染まってしまっている）
”邪心”みのる：`(l "ー ﾉ＜さぁ、これを受け取ってください！
（みのるが懐から邪悪な怨念を纏わせた斧を取り出す・この斧を受け取ったとき
人としての心を捨て心の奥まで闇に染まってしまった者”邪心”となる）
黒井＜・・・・・・・・・・・。もうウチには教職の仕事なんてどうでもええ！ウチの夢が叶うなら何でもやるで！！
（斧を受け取る黒井、すると邪悪な波動が黒井の周りを取り囲み肉体に吸収されていく）
黒井＜おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！
ファアアアンンン！（←額に謎の模様が浮かび上がる音）
（近寄る事も出来ないくらいの殺気を伴った闇の波動が黒井の肉体を覆い身も心も”心の闇”に染めていく）
黒井＜ハハハハハハハハハハハハ！！！感じるで、体の奥から力が漲ってくるで！
今のウチには何でも出来る気がするで！！
（黒井の額にはみのると同じく額に謎の模様が浮かび上がり邪悪に満ちたオーラを漂わせる・
”邪心”と言う悪霊に生まれ変わった黒井、こなた達の担任教師としての黒井ななこの姿はもう見ることはない
ただあるのは男に恵まれない現実世界への復讐心だけである）
”邪心”黒井ななこ＜ハハハハハハハハハ！
（真夜中の川には邪心と化した黒井の高笑いだけが響き渡ったのだった）
119:名無しさん＠お腹いっぱい。
07/11/30 21:59
（その翌日・・・・・・・こなた達が登校してると、校門の前には多くの生徒達が中に入らず集まっていた、
学校の周りには規制線が張られ警察のパトカーや鑑識班達の車が多数止まっていた）
みゆき：|从；(ﾟ)ーﾉ|＜何があったんでしょうか？
（校門に近づいてみると、「諸事情により当分の間、休校とする」との立て看板と詳細な説明を求める生徒達、
生徒達を制止している警官達の姿があった）
みゆき：|从；(ﾟ)ーﾉ|＜休校！？どういう事でしょうか？
るい＜おーいこなた！（応援要請を受けて駆けつけた成美るいの姿もあった）
こなた：i(iﾘ；ﾟーﾟﾉﾘ＜るい姉さん！一体何があったの？
るい＜数時間前、この学園の職員室内で校長や教頭、職員の皆さんが何者かに殺されているのが発見されたの。
（るいの説明によれば校門が開く開門時刻頃に職員達が何者かに殺されたらしい、登校前であった事が幸いし
生徒達に被害は及ばなかった・学園の責任者である理事長は出張で不在だった為難を逃れたとの事
この時間は職員達による職員会議をしていた時刻である、通報したのは
この日たまたま会議に遅刻していた養護教師だったらしい・・・・・・・）
こなた：i(iﾘ；ﾟーﾟﾉﾘ＜そんな事が！！
るい＜今鑑識が現場を調査している所なんだけど・・・・・・・・・・。いくつのも現場を見てきた私でもこの現場は
血の気が冷めたわ・・・・・。
（るいでも職員達が血まみれで死んでいる姿かつ書類等が散乱している職員室内は気分を悪くしてしまう程の
無惨さであった・同時に県警本部からの連絡により職員の１人であった黒井ななこの行方が分からなくなった事も
判明する）
るい＜黒井さんが行方不明になった事とこの事件、何か関連がありそうね・・・・・・・。
みゆき：|从；(ﾟ)ーﾉ|＜それで私たちはどうなるのですか？
（職員の死亡により学園の機能が働かなくなった事による休校となった、学園側は生徒達の処置についての対応
に追われた）
”邪心”黒井＜ファァハハハアハハアハアハ！！ウチをこんな目に遭わせた奴らをコテッパンにやっつけて最高やで！
（ここは現世でも冥界でもなく、空間の狭間でもない現実世界ではない世界・
血に塗れた斧を誇らしげに飾る黒井、そう学園の職員達を殺害したのは邪心と化した黒井であった！！）
”邪心”言葉：l| "ワﾉl|＜どうですか？復讐を果たした気分は？
”邪心”黒井＜スッカーとしたで！サヨナラ満塁ホームランや！！白石、アンタの誘いに乗って正解やわ！
（自分を不遇な目に遭わせた校長や同僚達を殺し”心の闇”に染まった黒井）
”邪心”みのる＜人の心は実に醜い、世の中は不平等だ、その不平等のせいで世界中の人達は苦しんでいる。
人間なんて「私欲を満たすためには仲間をも平気で裏切る残虐さ」を持った醜い生物なのさ。
その醜さが心の闇となる、心の闇に身を任せれば己の思いのままに支配出来る、人間はなぜそれが分からないんだ？
”邪心”言葉：l| "ワﾉl|＜分からないんなら力づくで分からせるだけです！新たな心の闇が
私を呼んでいますね。（←言葉の後ろにはみのると同じく言葉の誘いに乗った”邪心”達が敬礼をしている）
（その数時間後・・・・）
某会社幹部＜グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！
心の闇に染まり邪心に生まれ変わった男２人＜フフフフフ、ハハハ！！
（男は自分をクビにした会社幹部達を殺害し満足している・心の闇が新たな”邪心”を誕生させている・・・・・）
120:名無しさん＠お腹いっぱい。
07/12/03 01:01
(屋上で突然激しい爆発が起こり、茉理がその爆風に吹き飛ばされる。
何者かが彼女に向けて遠くから爆弾を投げつけて来たらしい。)
茉理：ヽ!TヮTﾉ ＜アァァァァァァァァッ！！！
(ちひろの救助も間に合わず、彼女は爆発の衝撃で全身を強く打ち付け意識不明の重体に陥る。)
ちひろ：ヾ(lTヮTﾉ ＜茉理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ！！！
(茉理は直ぐに恭子によって手術を受けたものの意識は回復せず予断を許さない状態だった。
一方、さやか＆るいが現場から速攻で逃走したグレーのツインテールの少女について調べた結果
竹内理緒という「ブレード・チルドレン」の一人で父親のミズシロ・ヤイバが黒幕である事も判明した。
ヤイバは天才的能力を持った自らの血を広げる事〈ブレード・チルドレン計画〉で、
創造主が自らに託した任務・旧人類の抹殺を成し遂げようとしていた。
だが、彼等が茉理を殺そうとした理由は一体何なのだろうか？)