10/09/10 21:20 KwJ/2HTk
「メイン号を忘れるな」
1895年、当時のスペイン領キューバで起こった独立運動に乗じて合衆国は
アメリカ人保護を理由に戦艦メイン号をバハマ港に送り込んだ。ところが
何者かによって戦艦が爆破され260人のアメリカ人が犠牲になった。
当時のアメリカの大新聞、ジョセフ・ピュリッツアーの「ワールド」と
ウイリアム・ハーストの「ジャーナル」は米戦艦爆破はスペインの陰謀だ
と断定し、スペイン政府がいかにアメリカ人を過酷に弾圧しているかを
誇大に書きまくった。「メイン号を忘れるな」の大合唱となりスペインに対する
敵愾心の高まりの中で世論は対スペイン軍事制裁へ向かったのである。
アメリカは1898年4月スペインに宣戦布告をするや当時ドル箱であったキューバ
(世界一の砂糖産地)のみならず、フィリッピン、グアム、プエルトリコを
あっという間に手中におさめたのである。
開戦から70年後の1969年、米戦艦爆破の真犯人はスペインではなくアメリカ側で
あったことが合衆国から発表された。
(アラモ砦・真珠湾攻撃・トンキン湾等については長くなるので省略)
メリケンたちは自分たちは正義だという幻想に
自分自身で酔いしれたいのだろう。