05/08/24 05:10
中国石油大手 ペトロカザフスタンを高額買収 資源戦略で印と競合
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【北京=福島香織】中国の海外エネルギー企業買収戦略にギアが入った。
中国海洋石油(CNOOC)の米石油大手ユノカル買収失敗にひるむこともなく、
今度は中国石油最大手、中国石油天然ガス(CNPC)がカナダの石油大手、
ペトロカザフスタン(PK)を四十一億八千万ドル(約四千六百億円)という空前の
高値で買収合意にこぎつけた。インドが対抗買収を仕掛ける可能性は残るが、
成功すれば中国にとって最高の企業買収額を記録することになる。
原油価格高騰が続くなか、買収による資源確保が中国のエネルギー戦略の
重要な柱であることを改めて鮮明にした。一方で、中国の国策石油企業の
国際石油ビジネスにおける存在感が増してきたことも浮き彫りになった。
PKは本社をカナダ・カルガリーに置くが、資産はすべてカザフスタン内。カザフ
国内の原油生産量の12%を占める年産七百万トン余りの油田を擁し、製油、
販売まで手がけている。CNPCはその傘下の上場企業・中国石油と折半で
出資した合弁企業を通じて買収案を提示。一株当たり五十五ドルで十九日の
終値より21%のプレミアムを付けたことになる。株主総会で承認されれば、
中国にとって初のエネルギー企業買収の成功となると同時に、過去最高の
企業買収額となる。
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