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イラクで人質の英国人技師、殺害
ロイター通信は８日、バグダッドで拉致された英国人技師ケネス・ビグリーさん（６２）が
武装組織に殺害される場面を写したビデオを確認した、と報じた。
英政府筋も殺害を認めているとされ、イラク問題をめぐり、野党の攻勢を受けているブレア英政権が、
さらなる打撃を受けるのは避けられない。
ロイターによると、ビデオでは６人の武装した男がビグリーさんの背後に立ち、１人がナイフで首を切ったという。
英政府の事件対応に家族らの不満は強く、ＢＢＣは、ビグリーさんの弟が「ブレア首相の手は血に染まっている」と語ったと報じた。
ビグリーさんは９月１６日、米軍の業務を請け負う会社の同僚の米国人２人とともにバグダッド中心部で拉致された。
武装組織は米英政府に対し、イラクで収監中のイラク人女性の釈放を要求。米国人２人はすでに殺害された。
ビグリーさんが涙ながらにブレア首相に救出を求めるビデオが放映され、事件は英国民の高い関心を集めた。
来年に総選挙をひかえ、支持率回復をねらうブレア政権は外交ルートを駆使。英国のイスラム組織がイラク入りしたほか、
パレスチナ自治政府のアラファト議長やリビアの最高指導者カダフィ大佐も人質解放を呼びかけていた。
(10/09 01:10)
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