04/09/17 03:58
米物理学者ラップ氏が死去 第五福竜丸を世界に紹介
米紙ワシントン・ポストによると、第二次世界大戦中に米原爆開発計画「マンハッタン計画」に参加、戦後
は太平洋のビキニ環礁で「死の灰」を浴びた第五福竜丸事件をいち早く世界に伝えた核物理学者ラルフ・ラ
ップ氏が7日、肺不全のためバージニア州の病院で死去した。87歳だった。
ニューヨーク州バファローで生まれ、シカゴ大学で物理学の博士号を取得した。広島への原爆投下直前の1
945年7月に当時のトルーマン大統領に対し、日本に降伏の機会を与えなければ原爆投下は「正当化でき
ない」との嘆願書を送った科学者77人の1人。
戦後は一貫して、核爆発で起きる「フォールアウト(放射性降下物)」による放射能被害の実態を訴え続け
、大気圏での核実験に反対。58年に出版した著書『福竜丸』で、54年に発生した第五福竜丸事件を世界
に紹介、議論を呼んだ。
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