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イラク・イスラム聖職者協会、国民大会議への参加拒否 (読売新聞)
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【バグダッド=柳沢亨之】イラクのイスラム教スンニ派法学者の有力組織「イスラム
聖職者協会」幹部のアブドッサラーム・クバイシ師は21日、本紙の取材に応じ、
主権回復後の7月に開かれる「国民大会議」について、「(米英など)占領軍が
作ったもの」などと批判し、同協会は国民大会議には参加しないことを明らかにした。
同協会のボイコットは、国民大会議で国民のお墨付きを得たい暫定政権にとって、
大きな痛手となり得る。
クバイシ師は、同師自身のほか、協会最高幹部のハーリス・ダーリ師が国民大会議
への招待を受けたとした上で、「国民大会議は、言われているような『国民』の会議
ではない。占領体制の打破の方が重要だ」と語り、参加拒否を明言した。
聖職者協会はスンニ派の間で強い影響力を持ち、4月に日本人3人が武装勢力に
人質にとられた事件では、クバイシ師らが犯人側との事実上の交渉役を務め、
解放に貢献した。今回の発言は、親米色が強い暫定政権に揺さぶりをかけ、
主権回復後の発言権拡大を狙った可能性もある。
国民大会議は、暫定政権作りを担ったブラヒミ国連事務総長特別顧問の構想に
沿って開かれるもので、各地の政党、部族、宗教指導者ら約1000人が一堂に会し、
暫定議会「諮問評議会」(約100人)メンバーを選出する。
[ 2004年6月23日3時17分 ]