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<イラク>オランダ議会調査団 サマワの治安悪化を指摘
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【ハーグ福原直樹】自衛隊が駐留するイラク・サマワで展開中のオランダ軍について、
現地で活動状況を調査したオランダ議会調査団長、アルバイラク議員(野党・労働党)が
毎日新聞の取材に応じた。同議員は、イスラム教シーア派対米強硬派指導者のムク
タダ・サドル師らが「住民の反米感情を利用して勢力を伸ばし、治安が悪化している」
と指摘した。
調査団(6人)は先月中旬、オランダ軍や米英占領当局(CPA)で聞き取り調査を
行った。当時、サドル師の支持者とオランダ軍、イラク警察が交戦し、調査団は一時
ざん壕に避難し、調査団は予定していた自衛隊訪問を中止した。
同議員は現地オランダ軍の分析として、サマワ住民は反米感情で結束していると指摘。
その上で、イスラム強硬派側は「住民に金銭的援助を与えたり、サマワ周辺で混乱を
起こす場所にあえてモスク周辺を選び、多国籍軍のモスク襲撃を誘発し反米感情に
訴えている可能性が高い」と語った。
また同議員は「住民が多くのことを求めすぎる」と指摘。オランダ軍がイラク警察に
パトカーを提供した際、「冷房がない」などの不満が噴出したといい、こうした不満が
反米強硬派を助長しているとの見方を示した。
一方、サマワのCPA最高幹部は調査団に対して「治安維持は米軍が担当し続ける
べきだ。国連には治安維持能力がない」と国連への不信感をのぞかせたという。
(毎日新聞)[6月7日21時14分更新]