自分を語るスレ。at ENTRANCE2
自分を語るスレ。 - 暇つぶし2ch2:Unforgiven ◆xAA3L.EmFQ
10/12/15 21:04 Ewvsf0zc
まず、宣言しておこう。
これは、告発であり、告白であり、遺言であり、声明であり、予告である。
物騒なイメージの言葉も混ざっているが、あまり気にする必要はない。
ただ、私の体験したことを語ってゆくだけだ。
文章中に登場する人名や社名などには、一応、仮名を当てはめておく。
最終的に、それを明らかにする機会もあるかもしれない。

3:Classical名無しさん
10/12/15 21:15 Ewvsf0zc
私が何者であるか、簡単な自己紹介をしよう。
男。三十代前半。
仕事はゲーム開発関連。それについてのプライドは特にない。
おおっぴらに自慢できるような経験もない。
ただ、他にできる仕事がないからやっているだけだ。
安月給で働く貧乏人。貯金はない。
性格的には駄目人間。ろくでなし。屑。
外見も優れているところは特にはない。
ただ、物好きな相手との恋愛等、人並みにこなした経験はある。
ざっと、こういう奴だが、このへんの要素は読む側も次第に判ってくるだろう。

4:イケメンお嬢 ◆lYCuDW21dQ
10/12/15 21:22 igcAxfF2
おもしろそうなスレ発見

5:Classical名無しさん
10/12/15 21:23 BT1G8Z5M
なんかあそこにいると水の中を走るような感覚
大して難しいことでもないのにやたら時間がかかる
時計のスピードが凄まじいいきおいで過ぎていく

6:Classical名無しさん
10/12/15 21:29 Ewvsf0zc
生い立ちから何から全部話そうとすれば、終わらせる目処が立たない。
だから、語りたい部分以外はなるべく簡略化しよう。

私はとある地方都市に生まれた。
両親は普通の夫婦で、兄弟は兄と、のちに妹。
兄は腕白で、私はどちらかといえば大人しい子供だった。
この兄が、私の性格形成に甚大な悪影響を及ぼすのだが、そこは追々語ろう。

経済的な問題からか、保育関係の施設に入れられたのは他の子よりも半年か一年遅れた。
そのせいか、小学一年まで平仮名も読めなかった。
しかし、その後は先生方の尽力もあり、また母が半ば教育ママ化したせいもあって、
小学校での成績は、国語算数理科社会に図工を加えて五科目5を取ったくらいには良かった。
逆に体育は中学校以降も2というレベルだった。

7:Classical名無しさん
10/12/15 21:44 Ewvsf0zc
優等生といえば、そうだったのかもしれない。しかし、同時に問題児でもあった。
トラブルへの巻き込まれやすさという面では、そのころから変わっていないのかもしれない。

先ほど言った通り、兄は腕白だった。大人しい私をよくいじめたものだ。
今とは違い、まだ子供が多く、年長から年少まで近所のガキどもが、
何人も集まって一緒に遊んだりする風習の残る、昭和最後の時代だ。
秘密基地を作ったりした経験を持つのも、私の世代が最後なのかもしれない。
こうした光景は、ファミコンが普及するに連れ、そして子供が減っていくに連れて、なくなっていく。

私も兄に引き回されて色々やったよ。
田舎だったからな。山や川や海といった場所も遊び場だった。
近所のガキどもも一緒に駆け回ったものさ。
しかしね。腕白な兄にどつかれたりからかわれたりする私の姿を見て、
私と同い年の子供はどう思っただろう。
遅かれ早かれ、似たような態度を取り始めるものさ。
私が集団に馴染めない、社会不適合者であるというのは、
このあたりに根源があるのだろう。

8:Classical名無しさん
10/12/15 21:55 Ewvsf0zc
ようするに、いじめられた。
最初は小学校の三、四年くらいのころだが、その後も何度もいじめられたね。
小学校の時は、鼻炎で鼻水たらしてるのが汚らしいとか、そんなことだろうか。
この時は、先生が何か授業をやったら途端におさまった覚えがある。
中学校の時は、不良がうざかったんでチクったらバレていじめられたね。
この時は、キレて不良の一人をボコボコにしたらおさまった。
高校の時は、何だろう。先導したやつはいたな。陰湿でね。
自分が犯人だとはバレないような嫌がらせをしてくるんだ。
それこそ、机を壊したり、画鋲まいたりみたいな。
これで不登校になって転校したのが、私の人生における最初の大きな挫折と言えるだろう。
いじめというのも人格形成に多大なる悪影響を及ぼすのは間違いない。

9:Classical名無しさん
10/12/15 21:59 jg8M84YQ
長文嫌いだがw、読んでるよ

10:Classical名無しさん
10/12/15 22:17 Ewvsf0zc
いじめられる原因になった要素というのは、色々考えられる。
成長するに従って治ったが、鼻炎で鼻水垂らしてたのもある。
鼻にかかった声で舌ったらずな喋り方も気に入らない人はいるだろう。
外見にコンプレックスになるような特徴もあった。

性格も問題だらけさ。まず、大人しかったというのがある。
他に、成績を鼻にかけたり、無駄に正義感が強いところがあったり、
中学高校のころは今でいう中二病チックで斜めに構えて、
半齧りの哲学を振りかざしたり、それが勘違いの塊であったりね。
ああ、ウザいなと思うわ。

社会的立場というのかな。そういうのもある。
小学生の頃は優等生の側だったが、中学に入って母が教えられなくなり、
経済的事情で塾も通えず、また、学校の教師が酷くてね。
数学なんか、一年目は数学教えるの初めて、二年目は新米教師、
三年目は方言で何を言ってるかわからない。
他の教科も似たような感じで、理系科目は苦手になってしまったよ。
それで、高校も志望校には入れず。
つまり、完全に落ちこぼれたってこと。

11:Classical名無しさん
10/12/15 22:26 Ewvsf0zc
ま、不細工で性悪で落ちこぼれの屑だからといって、
変なあだ名つけられたり、殴られたり蹴られたり、物を壊されたり、
トイレの個室に閉じ込められて上から水をぶっかけられたりする筋合いもないんだがな。
しかし、ガキの頃に遭遇したいじめっ子たちというのは、可愛いもんよ。
恨んでいないといえば嘘になるが、後に体験した非道よりは、よっぽど楽だ。
所詮ガキのやることだからな。
大人になった今なら、どう対応しておけば良かったかもわかる。

言い忘れていたが、このように学校で苛められている裏で、家庭でも逃げ場はなかった。
昔から兄弟喧嘩というか一方的な暴力は受けていたが、この頃の兄は特に基地外だった。
何かあれば、隣近所に響き渡るような怒声を発するのだ。
些細なことで私を殴った。階段から蹴落とされたこともある。
焼けたコインを握らされたこともある。指を金属の棒で挟まれ体重かけられたこともある。
性的な虐待を受けたこともある。
母も怯えていたし、妹は泣いていた。
兄も、何らかの問題を抱えていたのだろう。
恨んではいるが、やはりのちに体験したことに比べればマシだ。

12:Classical名無しさん
10/12/15 22:36 jg8M84YQ
父親は感知してなかったのか・・・・

13:Classical名無しさん
10/12/15 23:01 Ewvsf0zc
>>12
父は放任主義でね。
ただ単に、仕事人間だっただけかもしれないが。
帰宅するのも毎日九時十時十一時十二時。客商売の中間管理職だから土日もいない。
幼いころは、まるで他人みたいに感じられて、
話しかけるときの一人称を「僕」にするか「俺」にするか迷ったこともある。
褒められた記憶もほとんどないし、叱られた記憶もほとんどない。
しかし、まるっきり駄目な父だったわけではないよ。
絶対にやっては駄目なことをしたとき、例えば兄が上級生に唆されて万引きをしたとき、
信じられないくら激怒したのを覚えている。

しかし、母には相当な重荷だったと思うよ。
幼いころは、兄のせいか私のせいか兄弟喧嘩のせいか覚えていないが、
困らせて泣かせたこともある。
一軒家だったが、二階に登っていった母を追いかけてみると、
布団に入って鼻をすすっているのだ。
兄は兄で腕白で問題を起こすし、弟である私は私で苛められて問題になる。
いじめの問題では、母がいじめを知ってPTAなどでいじめっ子の親を糾弾し、
それが原因でいじめがエスカレートしたこともあったな。

14:Classical名無しさん
10/12/15 23:23 Ewvsf0zc
余計な部分を簡略化するつもりが、なかなか長くなってしまうな。
三十数年の人生の前半を、この程度のバイト数で言い表すのは困難ということだろうか。
なるべく加速させよう。

さて、しかし歳を経てくると、そうした諸問題は次第に解決していった。
というか、そういう問題に悩まされない時期があった、というべきかもしれないが。
兄はさっさと家を出て行ったし、
私は、転校先の高校では苛められることもなかった。
ある時期を境にして、殻が割れたというのだろうか。
それまでの内向的な性格とは、丸っきり別人のようになった。
いや、本質的にはそういう性質があるのだが、
表面的に明るく、外向的に振る舞うことを覚えたのだ。

友人もたくさんできた。その中にも、おかしなやつはいてトラブルに発展したこともあるが。
殺されかけたり逆襲して警察沙汰になり、相手は少年院送りになり、珍しい経験はしたな。
彼女というのもできた。その時期は何故かモテたな。同時に四人くらいから迫られたぞ。
こう言っては相手に失礼だが、もはや繋がりのない相手なので言うが、
今思い返すとブスばかりだったが。

15:Classical名無しさん
10/12/15 23:27 jg8M84YQ
転校ってプラスに働くこともあるもんね

16:Classical名無しさん
10/12/16 00:01 n0BRg7Fc
幸せな時期ではあったが、そういうのはいつまでも続かないというのが相場だ。
進学先をどうするか、という問題が出た。
中学高校で、私はゲームを作る職業に行こうと、やや漠然ではあるが決めていた。
堀井雄二や広井王子といったカリスマクリエイターへの憧れもあった。
しかし、どうすればいいのかわからない。そんなガキを食い物にする機関があった。
そう。ゲームスクールである。

私は上京してゲームスクールに通った。貧乏だったので、働きながら通った。
遠距離恋愛になった彼女とは別れた。
だが、私の行った学校は課題も多く、それでは無理があった。
働きながら卒業した生徒はほとんどいない、などというのは入学してから知った。
私も結局は挫折し、最後まで在籍はしたが中退だ。
これは、私の人生における二度目の大きな挫折であった。

17:Unforgiven ◆xAA3L.EmFQ
10/12/16 00:14 n0BRg7Fc
ちなみに、後になって業界に入って思ったのは、
ゲームスクールで一年かけて覚える内容は、
現場で働きながら覚えれば一か月で覚えられるということ。
二年なら二ヶ月だ。

今なら違うかもしれない。
もっと役に立つことを教えているかもしれない。
しかし、その授業に百万二百万の価値はないと断言する。
その金があったら、ハイスペックなマシンと、高価なソフトと、
自分がなりたい職種についての書籍を買いあさり、
あとはインターネットの解説サイトを見つつ、
デバッガーのバイトでもしながら独学したほうがよほど為になる。

18:Classical名無しさん
10/12/16 00:34 n0BRg7Fc
二度目の大きな挫折を経験した私であるが、
その時期にも色々とトラブルがあったことは簡単に記しておこう。

チャットで知り合った人々とすれ違いがあって陰険な仲になり喧嘩別れになったこと。
通信料に絡み、当時の私の感覚では高額な借金を背負い、結局それを踏み倒したこと。
幾らかモテた時期があり、寝まくったせいで少し揉めたこと。
勤め先と揉め、仕事を辞めて転居するときに借金をしたこと。これは完済した。

こういうことで私に対して恨みを持っている人間はいるだろうし、
機会があれば謝りたいとも思うが、そんな機会はもう訪れることはあるまい。
中退の挫折と、仕事のストレス、こうした細々としたトラブルの積み重ねで、
自業自得とはいえ、当時の私は疲弊していた。

それを救ってくれた、女神のような女性がいた。
彼女はその時の自分の立場を捨ててまで、私を救ってくれた。

19:Classical名無しさん
10/12/16 00:36 njSXfeyM
ここがクライマックスな予感

20:Classical名無しさん
10/12/16 00:36 n0BRg7Fc
今夜は、このあたりで締めておこう。
また、明晩、語ることができれば語る。

質問や突っ込みは受け付ける。
答えられる範囲で答える。

21:Classical名無しさん
10/12/16 00:40 n0BRg7Fc
>>19
クライマックスには、まだ遠い。
私が告発したいことに、彼女はほとんど絡んでいないのだ。

なお、三十代前半という私の自己紹介を見て計算すればわかるだろうが、
この時点でだいたい世紀末前後の話である。
つまり、現在まで十年もの時間があるのだ。
その中に、世にも奇妙な体験が含まれる。

22:Classical名無しさん
10/12/16 00:43 njSXfeyM


第三者が見ると、物事の物差しも違うし、まぁ難しいわなw
おれの人生とも大分違うし。
一つ言えるのは、ちゃんと仕事も恋愛もしてる(た)し、
それすらしない人間もこの界隈は多そうだ、ってことだw


23:Classical名無しさん
10/12/16 20:52 n0BRg7Fc
さて、今日も適当に語ろう。
昨日の続きの前に、昨日の書き込みでの補足箇所だ。

中学高校で落ちこぼれた理由に、教師のことを挙げたが、
もちろん自分自身の努力不足ということもあるし、
いじめで鬱気味になり勉強に集中できなくなり成績が落ちて
誇るものもなくなりそれがまたいじめにつながる、
といった、様々な要素が絡み合って様々な状況を引き起こした、というのはある。
いずれにせよ、いじめは対象のその後の人生に多大なる悪影響を及ぼすのは事実だが。

それと、家庭でも逃げ場はなかった、という時期もあったのは確かだが、
学校でもいじめに遭わず、家でも兄は出て行って平和、という時期もあった。
また、いじめられている時期であっても、少数ながら友人と呼べるような相手はいたので、
全く逃げ場がなかったというわけではない。
ただし、後にその関係が崩壊することが起こるのだが。

24:Classical名無しさん
10/12/16 21:01 n0BRg7Fc
いじめについては、もう少し私の考えを語っておきたい。
もしも、この書き込みを読んでいる中に、
いじめられっこがいたなら、徹底的に戦え。と、アドバイスする。
私はあるとき、逃げてもいいんだよ、と教わった。
その言葉は私を救った。私は逃げた先で良好な人間関係を築くことができた。
ただし、それで逃げ癖がついてしまった感は否めない。

だから戦え。
教師や親は利用できるだけ利用しろ。何かあればチクれ。
犯人が分からないような嫌がらせであれば、そのたびにチクリまくれ。
暴力などのいじめを受けたなら、階段から蹴落とすなり、ナイフでぶっ刺すなりしたっていい。
相手は、そうされても仕方がないことをしているのだ。
自分が怪我したりしたときは病院に行って診断書とって来い。大切な武器になる。
場合によっては、学校から警察に110番通報してやれ。学校に本気を出させることができる。
学校が駄目なら教育委員会、それが駄目なら市役所や文科省にでも連絡しろ。
君を助けてくれる大人は絶対に存在する。
心が折れてどうしても戦えない、その時だけ逃げろ。

25:Classical名無しさん
10/12/16 21:08 n0BRg7Fc
行き詰まったときは、おおごとに発展させていくのが良い。

26:ヨイサーζ('A`)ζ ◆nxvmZVzPDU
10/12/16 21:11 V6xOIsqA
ポエムや

27:Classical名無しさん
10/12/16 21:23 rSNWa6oM
ipod側からでも消せたらいいのに
それか再生済み表示か…
あー回数表示があったね

28:Classical名無しさん
10/12/16 21:32 n0BRg7Fc
さて。では、昨日の続きを話そう。

上京して働きながらゲームスクールに通うも挫折し、
職場やチャットでの人間関係でも揉め、疲れ切った私を救ってくれた女性がいた。
彼女とはチャットで知り合った。
回線を通して事前に一か月も話していたので、性格の相性はわかっていた。
彼女は私を受け入れ、一緒に住むことになった。
私は今でも彼女に心底感謝している。
同時に、彼女は私に引きずられ、故に彼女の将来の道を一つ、
潰させることになってしまったのを、私は悔いている。

それと、同棲中は喧嘩が絶えなかった。
環境があまり良くなかったせいもある。
次第に関係は冷えて、私は浮気をした。あとで、彼女も浮気をした。
色々あったのだ。色々あって別れることになった。


29:Classical名無しさん
10/12/16 22:05 n0BRg7Fc
彼女と同棲しているときは、平凡なバイトで食いつないでいた。
彼女と別れてからは、ゲーム業界に入った。
ゲームスクールも中退した私だが、あまりにすんなりと入ることができて驚きだった。
が、酷い会社だったよ。

ろくに技術もない私を拾い上げてくれたことは感謝しているよ。
社会人としての教養も多少なりとも教えてもらえたことも。
だが、いわゆるブラック企業というやつだった。
毎日終電まで仕事させられ、土日出勤も毎週のようにあり、
それでいて手当はゼロという。この業界だと珍しくはないがね。

それでも、せっかく憧れの仕事に就いたんだ。私は必死に仕事したさ。
最初は細々とした作業から、次第に大きなことも任せられた。
もちろん、未熟で及ばなかったことも多々あったが、頑張ったつもりだよ。
立場的には、偽装請負、でね。
社内外注とも呼ばれる偽装請負は、労基法違反や脱税の温床ということで、
一時期問題になって今は減ったのかもしれないが、
私はそういう立場だったわけだ。

30:Classical名無しさん
10/12/16 22:25 n0BRg7Fc
そういう立場でありながら、給与や社保を除けば、社員と同じ扱い。
開発の中枢を担ったこともあるし、渉外的なこともしたし、
私が作ったゲームがそこそこのヒットを飛ばしたこともあった。
だが、社長には全く認められなかった。

理由のひとつには、遅刻がある。
私は遅刻が多かった。それは駄目だとは思う。
が、毎晩毎晩、何時間もサービス残業して、
翌日疲れが抜けずに十分二十分遅刻するからといって、
何故、批判されねばならないのだ。

それ以外にも、アグレッシブな社長と、ネガティブな私とでは、
根本的に噛み合わなかったのだろうと思う。

それでも最初のうちは社長も親身に私を指導し、私の考えを述べる機会もあったのだが、
会社が成長するに従い、社長が現場で指示をすることも少なくなり、
意識の乖離が広がるというか、そのあたりを擦り合わせるような機会も減っていった。
徹夜明けで朦朧としているところに、
社長の趣味の車自慢でパーツが幾らだのと聞かされた日には、
殺意さえ覚えたものだ。

31:Classical名無しさん
10/12/16 22:42 n0BRg7Fc
不満は募っていった。やる気は失われていった。
これもまた、色々な理由がある。
社長との仲、同僚との仲、感性の違い、待遇面。
特に待遇は酷かった。
労働環境の酷さを理由に辞めて行った人がたくさんいた。
人の出入りが激しい会社だったと思う。
が、それでも私は粘った。

私が入った時は小さな会社で、私以外に同職はいなかった。
だから、私はある程度好き勝手にやることができた。
その反面、経験がないために、どうをすればいいのか判らないことも多々あった。
途中、ベテランの中途採用の人が入って色々教わったりもしたが、
その人もあまりの環境の酷さに辞めていった。

その後、新人が何人か入ってきた。
その中の一人は、私のような駄目人間ではなく、真人間だったと言っていい。
知識的な面でいえば私のほうが圧倒的に上だったろうが、
私よりもはるかにコミュ能力が優れていたし、ちゃんと成果も出した。

32:Classical名無しさん
10/12/16 23:04 n0BRg7Fc
後輩は上司に可愛がられたよ。つまり、私は立場を奪われたわけだ。
同じ時期、私と後輩は、それぞれ別のタイトルで同じくらいの数字を出した。
社長は後輩の功績を褒め称えた。私の作ったタイトルには全く触れなかった。
後輩が才能を秘めていたのはわかる。
性格の捻じ曲がった私よりも、後輩が可愛がられるのもわかる。しかし、おかしい。

同職が私しかいなかったことから私に任されていた仕事も、
新人が入り、次第に後輩のほうに移って行った。それは仕方ない。
でもね。そうやって、後輩が色々と仕事を覚えて私から奪っていく中で、
後輩が適当に投げ出した仕事の、尻拭いをしたのは私なんだ。
後輩がやるやる言って引き受けたはいいが回らなくなった仕事。
私は私の仕事を抱えながらも、本来引き受けた後輩がやるべき作業を代行した。
代行してさ、でも満足できる出来にするには間に合わなかったこともある。

33:Classical名無しさん
10/12/16 23:12 n0BRg7Fc
ああ。こんなことがあったのを覚えているよ。
後輩が忙しいからと言って投げ出した仕事を引き継いで、
あまりに適当な作りだったものだから色々と弄ったりしたんだ。
そしたら後輩は憮然とした顔で、
「何でこんな風にしたんですか・・・!」と私に詰め寄ったんだ。
途中で投げ出して他人任せにするってのは、そういうことだろう。
いや。今、彼が何をしているかわからないが、そのへんは理解しているとは思うが。
私が内心で苛立ったのは違いない。

ちなみに、後輩の尻拭いのほうに注力したせいで、
そのときに私が抱えていた別の作業がいい加減になってしまった。
他人の尻拭いで自分のケツが拭けなくなったわけだ。
ま、私も相当に駄目な人間だな。

34:Classical名無しさん
10/12/16 23:30 n0BRg7Fc
比較的大きな仕事を完遂させ、それなりに実績を作っても、全然、評価されることがない。
一方で、上司たちに可愛がられている後輩の実績は評価される。
だんだん、やる気が失われてくる。疲れたんだよ。本当に。
ま、私が駄目人間だとは認めるよ。認めるが、あの扱いはなかったろう?

やる気をなくした原因には、上司との感性の違いというのもあった。
私のコミュ能力不足というのもあるがね。
それなりに古い作品の知識があった私は、そのオマージュとしてベースを作った。
元ネタの面白さを主張したが、上司はその作品を知らず、まるで別物にした。
まったく、面白いとは言えないものになってしまった。
今なら動画サイトでも見せてすぐに理解させられるのかもしれないが。

あるいは、こういうこともある。
可愛いキャラにある意味で残酷な行いをさせるかという話だ。
そのキャラに似合わない行為だから、代替の行為を考えてその部分を作った後だ。
現場に出てこない社長が覗いてきて、残酷な行為を復活させた。
結果、同じ効果を持つ二種類の行為が並立するという、美しくないことになってしまった。

35:Classical名無しさん
10/12/16 23:52 TwAGDIuE
URLリンク(m.ameba.jp)

36:Classical名無しさん
10/12/16 23:56 n0BRg7Fc
なんだか読む人によっては後輩に対する妬みばかり
みたいな印象になってしまったかもしれないが、
私だってそれなりに評価に値する仕事はこなしたのだ。
幾つかの大手企業から受注した仕事をこなした。
もしも、私が勤めていた会社の人間が私のことを悪く言ったとしても、
そのときの発注側の担当者は、
私がそれなりの仕事をこなしたことは覚えているはずだ。
待遇面に反映されることはなかったがね。

ああ、本当に酷い。
私がその会社を辞めたのは複数の要因があるが、
とどめになったのは、デバッガーの待遇を知った時だ。
いつの間にか、デバッガーが社員になっていた。
私はサービス残業で終電時刻まで仕事し、休日出勤もしていた。
それなりに大きな仕事もこなし、渉外的なこともして、
それでいて身分は偽装請負である。
一方、デバッガーは基本的に定時だし、残業となればちゃんと残業代がつく。
社員となったデバッガーがどうだったのかまでは知らないが。

37:Classical名無しさん
10/12/17 00:00 UgFD5ajs
何より大きな違いは、賞与だ。私には賞与がなかった。
そして、私に指示されて動くデバッガーはしっかり賞与を貰っていたのだ。
流石に、これはあまりにも酷い、という風に思ったらしく、
先輩にあたる同僚が社長に掛け合ってくれたらしい。
それで支払われたのは、半月分だ。
私の指示で動き、基本的に定時であがっている部下が、
社員に登用され、ちゃんと賞与を貰っているのに、
指示している私は、毎月信じられないほど長時間のサービス残業をこなしつつ、
偽装請負で、賞与は半月分。

異常だ。


38:Classical名無しさん
10/12/17 00:06 UgFD5ajs
酷過ぎるだろうと社長に掛け合ってくれた先輩。
その人のおかげで、私が社員に登用されるような話が持ち上がった。
保険やら何やらの書類を書かされ、私はその時点でもう社員になったような気分でいたが、
結局、それはきちんと役所に提出されることはなかったようだ。
また、同時に私は精神的な限界も感じていた。
もう、この会社で続けていく自信がなかった。
そして、転職先を探し始めた。

39:Unforgiven ◆xAA3L.EmFQ
10/12/17 00:07 UgFD5ajs
今夜はこのへんで切っておきます。

40:在日lolita(女 ◆FsmAvZlgmM
10/12/17 03:04 UT4b5JcM
理不尽なのは小会社社長の特権だし、まぁ、しゃーないとして、
自己評価の「ネガティブな自分」ってのは、アクティブ=成功者とは
言えない訳だし、ありのままの自分で起業してみたらいいんじゃまいか?
首をくくるのは、その後でいいw

41:イケメンお嬢 ◆lYCuDW21dQ
10/12/18 23:19 NxBLnpMw
サクセスストーリーはこれからだぜ!ヘーイ

42:Classical名無しさん
10/12/19 00:36 9AyWK/2Y
用事とPCの不調で続きが書けなかった。
復旧の目処がたたない。リストアするか。
今も携帯電話からであるが、入力の速度と手間で、ペースが落ちます。

43:Classical名無しさん
10/12/19 01:08 E9VZ5kHY
人間のクズ徳永が今年中に自殺する

44:Classical名無しさん
10/12/19 01:21 9AyWK/2Y
さて、前回は転職を決意するところまで話た。その先を話す前に捕捉。

会社の悪口を書いたが、悪いことばかりでもなかったので、一応良いところも書いておく。
開発者として基本的なことを叩き込まれた。
小さな会社だったので、普通ではありえないほどの裁量を任せられ自由に仕事できた。
参考資料等のためなら経費がいくらでも落ち、ゲームや漫画を買う金を節約できた。
徹夜が多すぎたがその際は買い出しが経費で落ちたので食費節約にもなった。

また、私が会社に迷惑をかけたのも書かねば公平ではなかろう。
私は遅刻が多く、肝心なときに寝過ごしたこともある。
仕事でミスしたことも少なくはない。特にいわゆるホウレンソウは不足気味だった。
次第にやる気を失い、集中力を失い、だらだらネットを見たりすることが増え、
納期に間に合わなくなることも増えた。


45:Classical名無しさん
10/12/19 01:22 9AyWK/2Y
徳永って誰ですかね?

46:Classical名無しさん
10/12/19 01:58 9AyWK/2Y
しかし、やはり酷い会社だったと思わざるを得ないが。
過去に勤めた職場で、あれほど喧嘩別れ的に辞めていく人が多い職場は他になかった。
当時、私も鬱になっていた。その原因の一つは過労に違いない。

過去に、学校でいじめられた時期や、中退を含む様々なトラブルを抱えた時期も、
私は鬱状態または鬱病だったのだろう。
私はそういう因子を持っているのだろう。
いや、鬱というより双極性、躁鬱かもしれない。
嫌でないことなら逆にハイテンションになりすぎて失敗することもあった。

また、鬱であることを利用したこともある。
先述の借金を抱えたとき、鬱で働けない返せない無理と言ったら催促の連絡が来なくなった。
そうこうするうちに住所が変わったりして連絡自体不能になり、
結局踏み倒したままになってしまった。

話を戻すが、私がそんな屑であるなら、私のいた会社も悪くない、
おまえが一方的に悪い、と言う人もいるかもしれない。
この会社については私はそうは思わない。

47:Classical名無しさん
10/12/19 02:17 9AyWK/2Y
結局、私は同業他社へ移籍することにした。
辞める時に、自宅のパソコンのキーボードが壊れていたので、
会社にあった新品を頂戴した。
あと、古い携帯ゲーム機一台とゲームソフト二、三本もパクった。
犯罪だが、罪悪感はない。これは批判されたくもない。
支払われるべきなのに支払われなかった給料は、どんなに少なく見ても二百万は軽く越えるはずだから。
正確にいくらになるのかはわからないが。

ちなみに、辞めたあと社長は、私が社長に借金したまま返していない、
などと周囲の人間に話していたらしいのを人づてに聞いた。
入ったばかりのときにいくらか前借りしたことはあったが返したし、
その後に返済を催促されたこともなく、全く心当たりがない。
どういう意図でそんな話をしたのか、理解に苦しむ。

48:Classical名無しさん
10/12/19 02:46 9AyWK/2Y
同業他社に入るときの話だ。
面接でアピールするネタには困らなかった。
前の会社では嫌われつつも、それなりの量の仕事はこなしていたからだ。
職務経歴書をびっしり書くことができた。
多少誇張というか強調しすぎた印象もあるかもしれないが、
実績について嘘は言ってない。


49:Classical名無しさん
10/12/19 03:11 9AyWK/2Y
それよりも、このとき、私は一つ大きなミスを犯している。
それは、前の会社では、私は特殊な立場だったことに要因がある。

入社の流れが変わっていて、履歴書すら渡したか記憶にない。
契約書も交わしていない。給与明細は発行されず。自分で確定申告をやっていた。
皆と同じ仕事をし、クライアントとも直接的にやり取りすることもあり、
それなりに責任も求められていながら、社員でもアルバイトでもない。
労基法や最低賃金法の違反や、所得税の脱税の温床として、
一時期社会問題になった、いわゆる偽装請負というやつだったのだ。
社員とバイトの他、社外のフリーランスもいたが、
どうも社内で偽装請負しているのは私だけだったようだ。
アルバイトの部下を管理し、社員の後輩に指示しながら、
契約上は根なし草だったわけだ。
社長は私が嫌いだったようだし、遅刻が多い点がが気に入らず、
不安に思っていたようだから、社員登用しなかったのだろう。

50:Classical名無しさん
10/12/19 03:21 9AyWK/2Y
ちなみに、偽装請負だと外注と同じで成果報酬扱いなので、
残業代も賞与が出ないのが当たり前。
ま、社員も裁量労働制を口実に残業代が出ないことは多いが、賞与は出る。
バイトは賞与がないが、残業代は出るのが普通。

さて。
自分の仕事とヲタ的なことに関する知識以外は
全く無知だった当時の私は、そういう自分の立場が良く解っていなかった。
辞める前にようやく社員登用の話が持ち上がり、
保険など様々な書類を書かされたので、それだけで社員になったんだなと思った。
実際には、これらの書類は役所に提出されていなかったようだが。
それで、履歴書には「アルバイト契約」ではなく「入社」と書いた。
経歴詐称といえば、そうなる。
しかし、そんな相違はすぐに気づくわけで、新しい会社の社長は解っていたようだ。

51:Classical名無しさん
10/12/19 03:43 9AyWK/2Y
こうして他社に移籍したのだが、そこでは、あまり上手くいかなかった。
原因はいくつも考えられる。

前の会社では質より量でこなしていたのが、
この会社では量より質を求めており、バランスの変化が極端だった。

前の会社では作ってから調整を重ねる傾向が強かったが、
この会社では計画段階で練り上げる傾向が強かった。

前の会社では、一部の人間から嫌われつつも活発な意見交流があり、
それを自分の担当部分に反映させることができたが、
この会社では余所者がきたという感じで、席の配置的にも孤立しており、
つまりは馴染めなかった。

もちろん、相性的な問題だけでなく、技術的な未熟さといった面もあったろう。
前の会社でそれなりに経験は積んだとはいえ、
今見直したら酷いような仕事も少なからずあった。


52:Classical名無しさん
10/12/19 04:21 9AyWK/2Y
ただ、そんなのは些細な問題だったのかもしれない。
前とやり方が違おうと人間関係が余所余所しかろうと、
健康な状態であれば適応はできたはずである。

新しい会社に適応できなかった一番の問題は、前の会社での疲労を引き摺ったことだ。
これも根底に鬱があったのだろうが、
前の会社を辞める前は体調を壊すことが多かった。
そういう状態が新しい会社に入っても抜けなかった。

心機一転のつもりが、そうはできなかった。
頭がぼんやりして、仕事に集中できなかった。
今思えば、あの時期は少し休養を挟んでおいたほうが良かった。
もっとも、休んで回復したところで、
似たり寄ったりな環境に復帰したら、また倒れるだけなのだろうが。


53:Classical名無しさん
10/12/19 04:31 9AyWK/2Y
ちなみに、この会社でも、前の会社ほどでないにしろ、残業や休日出勤は多かった。
徹夜はあまり多くはないが、毎日終電まで残業があった。

契約の関係で、ここでも残業代は出なかった。
その代わり、私も仕事を怠けたりしていたので文句は言い難い。
前の会社では怠けた時間よりサービス残業のほうが圧倒的に多かったが。

この会社でも残業代は出なかったが、
タイムカードがあり、遅刻早退欠勤はしっかり引かれたので、
なるべく遅刻しないように、気を付けるようになった。

前の会社では遅刻の日のほうが多いくらいだったが、
この会社では月に二、三回だった。それでも多いと言われたが。
多いのかもしれない。
だが、夜中まで残業していれば翌朝つらいのは当然で、
堪忍してほしいとも思う。
日本企業特有ともいう残業しなければいけない雰囲気は、
なくなってほしいものだ。

54:Classical名無しさん
10/12/19 04:47 9AyWK/2Y
そんな感じで、前の会社と比べて多少楽になったとはいえ、さほど変わらず、
むしろ適応できない悩みのほうが大きく、
集中力を欠き、ミスしたり怠けたりして、
社長からも繰り返し叱られるようになり、
精神的に悪い状態にあることを、はっきりと自覚した。

そこで、心療内科に通い始めた。
過去に挫折したとき、一、二度、行って軽い薬を処方されたことはあるが、
本格的に通い始めたのはこの時である。

が、このとき最初に処方された薬は苛立ちが増えるばかりで、
かえって仕事に支障をきたすようになった。

また、現実逃避的に酒の量が増えた。
わざわざ飲みに行って、その場は騒いで一時的に楽しい思いをしても、
翌朝にはつらい現実が待っている。
酒は鬱を加速させる。

55:Classical名無しさん
10/12/19 05:01 9AyWK/2Y
何もできなくなった。
全く思考が働かないのだ。
会社でパソコンに向かっても、何をすればいいかわからない。

もう駄目だ。限界を迎えた。
社長から今のプロジェクトが終わったら辞めるように言われ、
同時に私からも辞めたいという旨を伝えた。
プロジェクト終了までは、まだ時間がかかることが予想された。
しかし、私はもう何をすることも不可能だった。
仕事をしようとすると、思考が止まり、体が固まり、手が震え、
息ができなくなるような感覚になるのだ。
それどころか、通勤の電車の中で他人がゲームをしているのを見て、
吐き気すら覚えるようになった。

56:Classical名無しさん
10/12/19 05:27 9AyWK/2Y
ある日のこと、目覚めたら昼過ぎだった。
業務開始時間を大幅に過ぎていた。
会社からの着信履歴が何件もあった。
気づかずに寝坊していたらしい。
そのとき、また着信があったが、無視した。
鳴り終わってから、電話の電源を消した。
そして、玄関の鍵は掛けずに部屋を出た。

行く宛もなく歩き回った。
ああ、自分はなんという駄目な人間だろう。
死にたいと思った。

死にたいと思ったのは初めてではない。
それ以前にも何度かあった。
それが本気だったかはわからない。
生きているということは、そうでもなかったかもしれない。

どちらにせよ、引き返せない挫折であることは違いなかった。
私の人生における三番目の大きな挫折だ。


57:Classical名無しさん
10/12/19 05:31 9AyWK/2Y
今夜はここまで。

58:Classical名無しさん
10/12/19 05:35 9AyWK/2Y
この後、この挫折は世にも奇妙な事態に連鎖していくのだが、
非常に説明が厄介だ。
その話だけでは、妄想か作り話だと思われかねない内容なのだ。


59:在日lolita(女 ◆FsmAvZlgmM
10/12/19 08:21 sFoVI5R.
ということは、ここまでは壮大な前振りで、ここから
SFチックなw、ねじれた世界に突入づるわけだな

しかし、こういうのを読んでると家庭を作るどころじゃないし、
少子化が進んだり、結婚しても妻が浮気しほうだい、とか
妻が子育てに疲れ、子殺しとか、やっぱ根はこういうとこにあるんだよなぁ

60:Classical名無しさん
10/12/19 11:46 9AyWK/2Y
SFというかホラーというか、
当事者にならなければ、普通は誰も信じないような話ですね。

経済の問題は重要です。
景気が良ければ生活に困ることも少なく、
ブラック企業に苦しめられる人も少なく、
精神的に病むことも少ないでしょうから。

61:Classical名無しさん
10/12/19 12:16 ZuGVzi7A
他の出演作品も多く
代表作というわけでもなく
その作品の番組でないのに
なぜ専用コーナーが
そういうイメージで行きたいということか

62:Classical名無しさん
10/12/19 18:30 Yf.UXbWY
無味無臭です

63:Classical名無しさん
10/12/19 23:49 9AyWK/2Y
今夜も語ろう。
明日は仕事なのであまり夜更かしもできないが。

64:Classical名無しさん
10/12/19 23:59 9AyWK/2Y
私は逃げ出した。
自分の果たすべき責任を放棄した。

会社を無駄欠勤し、電源を切った電話を持ち歩きつつ、行く宛もなくさ迷い歩き、
漫画喫茶に止まって夜を明かした。
怖かったのだ。社長と話すのが。自分の部屋に訪問されたりするのが。
一晩か二晩か、それ以上だったか覚えていないが、そんな風に過ごした。
その後、意を決して社長にメールをしてみた。
謝罪の言葉と、もう辞めますという内容のメールだ。
案の定、怒り心頭な返信がきた。
それ以降、長い期間、私は社長と連絡を取ることはなかった。

65:Classical名無しさん
10/12/20 00:09 ZHgn9C0s
社会人失格、人間失格。
その通りだ。社長に迷惑をかけ、同僚に迷惑をかけ、クライアントに迷惑をかけた。
自分の無能さの自覚と罪悪感で押し潰されそうだった。
アンビエント的な感情であるが、それと同時に憎悪もあった。
何で私がこんな目に遭うんだ。社長や同僚を恨んだ。
逆恨みといえば、その通りかもしれない。

いずれにせよ、私は転落した。
それまでにも幾度も挫折は味わったものの、憧れていた職業に就き、
一時的にでも情熱を燃やして充実した生活を送っていた。
それが、その仕事すらできなくなり、吐き気を催すくらいになったのだ。
かつて味わったことないほどの挫折感だった。

66:Classical名無しさん
10/12/20 00:27 ZHgn9C0s
この後に起こった出来事に比べたらまだマシだったのだが。それば、まだまだ先だ。

私は自宅に帰り鍵をかけて閉じ籠り、半月か一ヶ月か寝て過ごした。
しかし、金が尽きようとしていた。

その頃の私は、金や時間の使い方をまるで理解していなかった。
だから、貯金もなかった。
具体的には、当事の私はゲームや本や交遊にかける金が多すぎたのだ。
ちなみに今でも貯金はないが、この頃よりも給料がかなり安いので仕方ない。

寝ているだけでも腹は空く。やむを得ない。バイトを探した。
すぐに受かったが、時給は安かった。その額で暮らすには無理があった。

それまで私は状況にあわせて都内を点々としていたが、
そのとき住んでいたところは私の収入に比べて家賃が高すぎた。
比較的会社の近くでそれなりに住み心地の良さそうな部屋を選んだのだが、
収入が下がってみると大きな負担となってしまった。

67:Classical名無しさん
10/12/20 00:33 ZHgn9C0s
最初のバイト先では生活が苦しすぎたため、別のところを探した。
そこで見つけたのは、かなり辛い肉体労働だった。
そのぶん、収入はそこそこ多かったため、当面の生活は保証された。

だが、肉体労働は初めてではなかったとはいえ、
今までデスクワークをしていた私が、現場責任者の罵声を浴びながら肉体労働である。
はじめはとても辛かった。が、次第に感覚が麻痺した。

68:Classical名無しさん
10/12/20 00:53 ZHgn9C0s
昔から憧れていてようやく手に入れた仕事を失い、転落した。

肉体労働のバイト。
周りの人間も、少年院上がりやギャンブル廃人みたいな底辺である。
彼らも真面目に働いているいるので偏見は良くないが、
そうはいっても、あまりに人種が違いすぎ、ヲタとヤンキーでは話が合わない。
なので、職場では特に誰と親しくなるわけでもなく淡々と働くだけだった。

シャツを搾れるくらい汗をかきながら暮らす日々。
将来のビジョンを描くことも出来ない。

その点、同僚の中には将来自分の料理店を開きたいと
複数のバイトを掛け持ちで働いている人もいて、立派なものだった。
ま、そういう人は例外で、大半はやはり飲む打つ買うだけの底辺だったが。


69:Classical名無しさん
10/12/20 01:02 ZHgn9C0s
そうした状況下で色々なことが起きていくのだが、
それを語る前に、この状況に至るまでに私が繋がっていた人間関係を整理する必要がある。
ここから先は登場人物を識別しやすくするため、名前を出す。
一応仮名にするが、機会があればいつでも本名を公開したいと考えている。

70:Classical名無しさん
10/12/20 01:10 ZHgn9C0s
これを読んだ人は前フリが長いと思われるかもしれないが、
実は、全てがこの出来事の伏線になっているのだ。
私の生い立ち、過去の出来事、その時々の友人や知人、それらが絡んでくる。
それまでも変わった経験をしたり変わった人と会ったことはあるが、
そんなものを吹き飛ばすくらい、極めて異常な体験だ。


71:在日lolita(女 ◆FsmAvZlgmM
10/12/20 01:17 g.4nm8mI
期待してるぞw

72:Classical名無しさん
10/12/20 01:33 5Q8OsOFo
ワシャこれから一体どうやって生きてけばええんや(´・ω・`)

73:Classical名無しさん
10/12/20 01:34 ZHgn9C0s
いや、そこまで期待はしないで欲しい。
ある意味では類型的な妄想に聞こえるに違いないから。
ただし、妄想では終わらないからホラーなのだが。


74:Classical名無しさん
10/12/20 02:48 ZHgn9C0s
続きは明晩にするが、何やらスレ乱立板荒らし出没中につき、
定期あげが必要かもしれない。


75:Classical名無しさん
10/12/20 08:52 ZHgn9C0s
あげ

76:Classical名無しさん
10/12/21 05:04 nr2.5wFA
もうすぐ朝になってしまうが今夜も少しだけ続きを進める。

まずは人間関係について。
昔から内気で友達の少ない人間だったが、全くいなかったわけでもない。
学校や会社ごとに、よく話したり遊んだりする相手はいたものだ。
明るく振る舞うことを覚えた後は増えた。
ただ、あくまで表面的な関係であり、深入りすることは少なかった。
私は単独行動を好んだし、周りからはどこか変な奴と思われていた。

それでも、その学校や会社を去った後も繋がりが残るような相手も、少ないながらいたものだ。


77:Classical名無しさん
10/12/21 05:29 nr2.5wFA
ある程度以上には、二人か少人数で遊んだり飲む機会があったくらいには
親しかった人間を、幾人か例に挙げよう。

小学校のときは今川君とよく遊んだ。
私はファミコンをやり過ぎて親に壊されて以来、ゲームを買って貰えなかったが、
彼の家は裕福で大量に持っており一緒に遊んでいたので、
当時プレイしたゲームの本数は同世代としては比較的多いほうだと思われる。
彼とは親しい友好関係にあり高校まで続いたが、崩れることになる。
原因は私にあり、ある品物を倍の値段で売り付けたのがバレて気まずくなったからだ。
彼には申し訳ないことをしたとは思うが、
ただし、バレたら不味いなと思いつつそんなことをしたのには、理由もなくはない。
彼は昔から短気で度々暴力を振るうことがあった。
そのあとは大人しくなるし、彼の親から謝られたりもしたので、友好を戻すのだが、
そんなことを繰り返していれば不満も積もっていた。
そんなわけで、彼との縁は切れた。

78:Classical名無しさん
10/12/21 05:52 nr2.5wFA
この調子で細かいエピソードを書き連ねていたら終わりが見えなくなるので、
もっと簡単な説明にする。

未成年の頃に仲良くなったのを幾人か挙げる。
阿部君はハード系に強いヲタだった。
平尾君とは映画の話をよくした気がする。
瓜浜君はゲームヲタであるがかなり行動的で外向的なタイプだった。
小鷹君は特に親しいというほどでもなかったが、後に偶然再会したため弱い繋がりができた。

彼らはそれぞれ別のコミュニティで出会った。
そこを去った後も縁が残り、
二人で飲みに行く機会があるくらいには、親しかった。


79:Classical名無しさん
10/12/21 06:28 nr2.5wFA
次は成人後に仕事絡みで出来た繋がりを幾人か。

植木君は同僚で、その職場を去った後も別の職場で一緒に働く機会があった。
鈴本さんは頼りになる先輩で、何かと世話になった。
暇丘さんは同僚だったが独立した。

彼らは職場で言葉を交わす機会も多く、時に飲みに行くようなこともあった。
その職場を去った後も、繋がりが残った。
ただし、プライベートに深入りするようなことは全くなかった。

他にも、仕事絡みで挙げておくべき人間はいるかもしれないが、
繋がりが薄かったとか、後々の問題で世話になったという理由で、伏せる。


80:Classical名無しさん
10/12/21 06:49 nr2.5wFA
次はネットを介しての関係について言及しておこう。
私にはネットを介して知り合ったメル友やオフ友がいた。

メル友の中でも本名を知る機会があったという程度には、
頻繁にメールを交わした時期もあった相手として、
岡場さん、河原さん、飯倉さんがいる。いずれも女性だ。
オフで会った相手もいるが、男女の仲になったというわけではない。
他にもいた気がするが忘れたことにする。

他には、地域の掲示板で知り合った犬飼という人。近所に住む男性だ。
職業系のオフ会で知り合った大石という人。女性。

名前を挙げるべき相手は他にいただろうか。思い出せないな。

81:Classical名無しさん
10/12/21 07:34 nr2.5wFA
ここまでに紹介したネットを通じた関係は、それほど深いものではなく、
相手ごとに知り合った経緯も異なり、一対一の関係だった。

逆に、オフ会で知り合って以降、
グループで一緒に飲んだりする機会が多かった連中もいる。
おおまかなグループとハンドルネームをもじったもので示す。

ひとつは生まれた年度のオフ会のグループ。
茜色、M、ゆかり、ガチャピン、牛子、他多数。
彼らや彼女らとは何度か飲んだが、私は浮いた感じで、次第に疎遠になった。

もうひとつは地域のオフ会のグループ。
チョキ、渚、老軸、強欲、わらべ餅、茜色、他多数。
こちらは比較的長期間関係があり、
親しくなった数人とは私の部屋で飲み会を開いたことも何度もある。


82:Classical名無しさん
10/12/21 07:36 nr2.5wFA
なお、二つのグループとして挙げたが、
茜色などは両方のオフ会に参加していた。
牛子など、他にもそういう人間はいた。
また、オフ会という大きなグループの中でも、親しい小グループがあった。
前述の中では、チョキ、渚、老軸、強欲のグループ。
茜色、わらべ餅のグループ。
私はそれぞれと交流があり、それぞれ別の機会だが幾度も家飲みした。

なお、茜色は同年度で近所ということもあり、
二人きりで飲む機会も何度かあった。
わらべ餅は某大手ゲーム会社勤務、某大作ゲームのメインスタッフで、
職種や経験は違えど同業者ということで比較的親しくなった。
この三人で飲む機会も何度かあった。


83:Classical名無しさん
10/12/21 07:43 nr2.5wFA
最初に挙げた小学校のときの友人である今川君を除いて、
ここに挙げた名前が、この頃に私が持っていた人間関係であり、
だいたいアドレス帳に入っていた人間だ。
彼らや彼女らが、大まかな登場人物になる。


84:Classical名無しさん
10/12/21 07:44 nr2.5wFA
朝になってしまった。
ここで切ります。

85:Classical名無しさん
10/12/21 20:30 nr2.5wFA
続きを語ろう。
だが、少し、話をさかのぼる必要がある。

私が元々友達が少ないことは繰り返し語っている通りだが、
表面的に明るく振る舞うことを覚えてからは、
人見知りするというわけでもなかった。
むしろ、時期によっては積極的に新たな出会いを求めた。

そこには、男性であれば主にコネクションとして機会があれば世話になりたい、
女性であれば主にガールフレンドとしてあわよくばという下心、利己的な面もあった。

実際、それはある程度上手くいき、
ヲタが聞けばあの作品の人かと思われるような人との付き合いも幾らかあった。
その心理を、とやかく言われたくはない。誰だってそういうのはあるはずだ。
ただし、自分に実力と実績がなければコネなんか意味がないし、
ルックスか財力がなければ異性を口説くのも難しいのも然り。

もちろんそういう相手だけでなく、単純にオフ会に参加したりして、
飲みたいときに飲んで騒げるような相手を求めることもあった。
その中には親しくなり悩み事の相談をしたりされたりするような相手もいた。

86:Classical名無しさん
10/12/21 21:14 nr2.5wFA
話は業界に入ったあたりにさかのぼる。
今度は仕事ではなくプライベートについて話してゆく。

この頃、私のプライベートな人間関係はあまりなかった。
彼女とは別れたとはいえ半ば付き合っているような曖昧な関係だったのだが、
私が忙しくなるのと彼女が新しい彼氏と親密になるに従い疎遠になり、
恋愛的な関係は完全に終わった。
ちなみにこの頃、私はまたも彼女に迷惑をかけてしまったのだが、
彼女から言われるのはともかく、全く無関係の人間に何か言われる筋合いは全くない。

友人も、電話やメールでしばしば話すことはあったが、
直接会うのは多くても年に一度か二度という程度。
同僚も、職場で親しく話したり、稀に飲みにいくような機会はあっても、
プライベートに踏みいって、例えば休日一緒に遊びにいくようなことは全くなかった。


87:Classical名無しさん
10/12/21 21:20 nr2.5wFA
その当時の私はコミュニケーションに餓えていたのだろうと思う。
しばらくはそんな孤独な時期を過ごしていたのだが、
次第に、もっと誰か話したり飲んで騒いだりしたいという欲求が強くなってきた。
それで、掲示板でメル友を募集したり、オフ会に参加したりするようになった。

折しも、ネットを介した人間関係についてのニュースが、
良くも悪くも話題になっていた時期だ。
私は孤独を紛らわせるために、ネットを介した人間関係を多々築いていくことになる。
それが先に挙げたメル友やオフ友である。


88:Classical名無しさん
10/12/21 21:41 nr2.5wFA
メル友を募集したり応募したりする一方で、
オフ会を取り扱う掲示板で、同年度、地域、業界人などカテゴリ別の、
様々なオフ会に参加してみた。
新たな出会いというのは大変刺激的であった。

長時間の残業と休日出勤をサービスでこなす中で、
この頃の私は空いた時間をオフ会などに費やしていた。
その中でも馬があった相手とは度々一緒に飲むようになった。

仕事のほうは段々と次第に苦しい状況になっていた。
自分の仕事が評価されず、同じ数字でも後輩は評価され、
主張したセンスは無下に却下され、かわりに採用された案が、糞。

ああ。思い出したのだが、私が出したアイデアはありがちすぎると却下され、
後輩がほとんど同じアイデアを出したら採用されたな。
あれは何だったんだろう。


89:Classical名無しさん
10/12/22 01:46 lVEsr7uc
そうこうするうちに同業他社に転職することになり、
そこでも上手くいかなくなって逃げ出すことになり、
ともあれ、何をどうすれば良いのかわからなくなるに連れて、
現実逃避するように、私はネットを介した人間関係を深めていくことになるのだった。


90:Classical名無しさん
10/12/22 02:07 lVEsr7uc
だいぶ前のことですぐに思い出せないこともあり、
細かい部分で順序が違ったりすることもあるかもしれないが、そこは許して欲しい。
自分を有利に見せようというような意図はない。

さて、この頃の私は前述のように出会いを求めていたが、
かといっていかがわしい出会い系サイトを利用することはなかった。
一応は健全に見えるような場で新しい繋がりを求めた。
ま、今とは違って怪しげなオフ会が堂々と募集されていたりはしていたが、
そうこうのに参加することもなかった。

しかし、普通のオフ会でも男女の出会いの場的な役割も果たすのは周知である。
オフ会後、二人きりで飲んだ相手もいた。


91:Classical名無しさん
10/12/22 02:19 lVEsr7uc
製作系業界のオフで知り合った大石という年上の女性とは、
少し良い雰囲気にはなった。
二人きりで飲み、手を繋いで歩き、抱き締めるくらいはした。
そのときは相手もちゃんと手を回してきたので嫌がってはいなかったが、
無理やりっぽくキスをしたら逃げられてしまった。

こういう話をよくした相手が、地域のオフ会で出会った茜色とわらび餅である。
ちなみに、先述の際は咄嗟にわらべ餅にしたが、
商標かもしれず問題かもしれないのでわらび餅に修正。

一応言っておくと、茜色もわらび餅も男である。

92:Classical名無しさん
10/12/22 02:29 lVEsr7uc
私は誰かと語り合うときには、面白おかしく大げさに話すことがある。
時には嘘を織り交ぜ、時には他人から聞いたことを自分の経験として話し、
時には相手に話をあわせる為に適当に知ったかぶる。
特に酒を飲みすぎれば、美味しんぼの富井副部長ほどではないにしろ、
馬鹿にしか見えないような失言や失態を犯すこともある。

大石さんに逃げられたのはその一例である。
そういう話を茜色やわらび餅に話し、相談することもあり、
彼らは彼らで無責任にどんどん攻めろみたいに囃し立てるのだった。

93:Classical名無しさん
10/12/22 02:39 lVEsr7uc
彼らは私が、下心丸出しで女に絡むモテない男、みたいなイメージで捉えているところがあった。
実際、当時の私は孤独を癒してくれるような相手を欲しており、
そういう面もあったのは否定しないが、
それを友人としてからかっているというよりは、
愛されキャラだのいじられキャラだのという言葉があるが、
そういう意識が彼らの中にあったのだろう。


94:Classical名無しさん
10/12/22 02:48 lVEsr7uc
他にはどんな連中とよく飲んだかというと、
まずは茜色を含む同年度のオフであるが、それに何度か参加し、
その中でも茜色や他数人の小グループの集まりに参加したこともあるが、
彼らは私がオフ会に参加する以前からグループとしてまとまっており、
私のようなヲタでもなく、入り込める感じではなかった。
打ち解けることはなく次第に疎遠になった。


95:Classical名無しさん
10/12/22 02:55 lVEsr7uc
それともう一つのグループであるが、地域のオフ会に何度も参加し、
それなりに楽しい時間も過ごしたのだが、
こういうオフ会は次第に親しい者同士の小グループに分裂していくことが多い。
その中で、チョキ、老軸、渚と仲良くなり、
そこにプラスして強欲やその時々で違う二、三人を加えたくらいの人数で、
店でも飲み、家でも飲み、季節によっては外でも飲んだ。


96:Classical名無しさん
10/12/22 03:09 lVEsr7uc
整理する。

最初は年度オフに参加していたが疎遠になった。

並行して地域オフに参加するようになったが、
次第に、チョキ、老軸、渚を毎回含む小人数だけで飲むようになった。

それとは別に、同じ地域オフに参加していた、
同年度で近所でもある茜色と二人で飲むか、
同業者のわらび餅を加えた三人で飲むか。

こうしたグループの他に、業界系オフや、ヲタ系オフに参加したり、
先述の、大石さんや犬飼さんと個人的に飲んだりしていた。

だいたいこんな具合だ。

97:Classical名無しさん
10/12/22 03:16 OR2l8w8I
自分を騙るスレ

98:Classical名無しさん
10/12/22 03:23 lVEsr7uc
中でも、チョキと老軸と渚のグループと、茜色とわらび餅のグループとは、
ことあるごとに飲みに誘われたし、こちらから誘ったことも多い。

仕事上の立場が崩壊し、鬱に陥っていく中で、
プライベートではそういう関係を築いていたわけだ。
当時、彼らには私の仕事の詳細など話していなかったし、
私が鬱で病院に通いはじめたのは話したが、
酒を飲んでいる一時はテンションも上がっていたので、
大したことじゃないと思われていただろう。

しかし、実際には、会社から逃げ出し、
将来のビジョンなど全くない肉体労働を続けるうちに、
私の精神は次第に狂気に蝕まれていくのだが。

99:Classical名無しさん
10/12/22 03:33 lVEsr7uc
自分を騙るスレ?
何とでも言えばいい。

100:Classical名無しさん
10/12/22 03:51 lVEsr7uc
同時期、新たにできたメル友で頻繁にメールを交わすようになった人がいる。
名を和恵としておこう。
この件における最も重要な当事者の一人だ。

彼女はメンタルの病気が原因で何年も引きこもっており、かつ、ヲタであった。
好きな作品の被りもあったので話も合い、
同じようにメンタルな病気を抱えていることから互いを励ましあい、
当時の人間関係の中では、最も頻繁にメールを交わしていた。


101:Classical名無しさん
10/12/22 04:13 lVEsr7uc
肉体労働をしつつ、和恵さんとメールを毎日交わしつつ、
休日は寝ているか、たまにチョキたちか茜色たちと飲む。
これが、その時期の私の生活だった。

そういえば、この時期に、わらび餅からスポーツに誘われたことがある。
わらび餅の勤める大手ゲーム会社の中で、
あるスポーツを趣味でやっている人々がいて、一緒にやらないかと言われた。
茜色も一緒だったというか茜色を介して誘われた。

それ以前にも、業界人で集まって花見をやるから来いと、
誘われたことはあった。
その時は、いつどこでやるか口頭で聞いただけで、直前の連絡もなかったので、
すっかり忘れてすっぽかしてしまい、わらび餅の機嫌を損ねてしまったのだが、
今度はそんなことはなく、ちゃんと参加した。

102:Classical名無しさん
10/12/22 04:25 lVEsr7uc
一回目は靴に気が回らず、というかスニーカーを持っていなかったか何かで、
革靴で行ってしまい、そのままプレイしたのを覚えている。

二回目は何があったか。
激しいぶつかりあいで目の辺りを軽く負傷したな。

かなり激しいスポーツだったので、財布や携帯電話を含む荷物は、
余剰人員でカメラを回していたわらび餅に預けてプレイしたのを覚えている。

参加したのは二回だけだ。
それ以降は誘われなくなった。
別段、互いに印象が悪かったわけではないとは思うが、
元々その会社内のチームで面子が足りないから呼ばれただけなのかもしれない。
私もスポーツは特に好きなほうではなかったから、
誘われなくても何とも思わなかった。

103:Classical名無しさん
10/12/22 04:39 lVEsr7uc
話を戻す。
和恵さんとはメールでどのような話をしたのか。
色々な話はしたが、小説の話が多かったように思う。
彼女は作家を志望しており、
それに影響を受けたのだったかどうだったか覚えていないが、
ゲーム開発者としては挫折した私も、作家でも目指してみるかな、
と思い始めて少し書いたりもした。
しかし、鬱のときにそういう想像力は沸いてこないものだ。
一向に作業が進まない。
これが鬱のせいであることは、
後に落ち着いてからはちゃんとできたことで証明できる。

104:Classical名無しさん
10/12/22 04:50 lVEsr7uc
私は和恵さんとメールを交わすうちに彼女の性格に好意を抱くようになった。
ただし、だからといってこの時点では別に会って関係を進めたいとか、
そういうことは特に思ってはいなかったし、そういう話もしていなかったはずだ。
いや、したかもしれないが、せいぜい軽いカマかけ程度だったろう。

それに、実際に会ってみたら不細工だったというような状況は、
過去に体験したこともあったし、逆に相手をガッカリさせたこともあるから、
過多な期待などはなかった。


105:Classical名無しさん
10/12/22 05:09 lVEsr7uc
こういう話を、茜色やわらび餅にもしたことがある。
彼らは私からメル友の話を根掘り葉掘り聞き出し、私も調子に乗って論評した。
実際会ってみたら可愛かったとか不細工だったとか、
本人の耳に入れば怒るに違いないことも言ったはずだ。
和恵さんに対することも、ニートとかうらやまし過ぎるとか皮肉っぽい、
否定的なことも言った覚えがある。

非常に失礼な言動ではあるが、
しかし、こういうのは友人同士、特に同性間なら別に珍しい会話でもあるまい。
女だってあの男がイケメンだとかあいつはキショいだとか、論評しているじゃないか。

それに、彼らと私のメル友に接点はなく、本人の耳に入る心配はない。
本人を傷つけたり評判を貶めたりすることはないのだ。
そういう論評みたいなことは好ましい行為ではないだろうが、
影で噂話を広めたり、本人に聞こえるように悪口を言うような幼稚さとは、
まるで別物だということはご理解頂きたい。

106:Classical名無しさん
10/12/22 05:29 lVEsr7uc
しかし、私が和恵さんにある程度の好意を抱き、
あわよくばというような下心があったのも事実だ。
彼女の気を引くためというと大げさだが、嘘もついた。

例えば、リアルの友達も、メル友も、ほとんどいないという類の話だ。
実際には、チョキたちや茜色たちとたまに飲んでいたし、
頻度こそ和恵さんには全然及ばないが、他にもメル友はいた。

あとは何だ。
作品の執筆作業は順調だとか、
実際には全然進んでいなくても、そういう風に話した。

こういう細かい嘘というのがどうなのかというのは、
人によって感覚が違うだろう。
潔癖な人なら許せないし、あまり気にしない人もいるだろう。

107:Classical名無しさん
10/12/22 05:58 lVEsr7uc
そうこうするうちに、和恵さんのほうも多少は私に好意を抱いたらしく、
段々、そういう内容のメールを寄越すようになった。
何処か世間ずれしたような雰囲気を持つ、
気恥ずかしい文面のメールだ。

私はのぼせたよ。
それで先を急ぎすぎたかもしれない。
彼女の本名を聞いたので、こちらも本名を教えた。写真も送った。
会ってみたいとはっきり伝えた。
だが、彼女の反応は急に鈍くなった。退かれたのかもしれない。
パタリと返信がこなくなった。

108:Classical名無しさん
10/12/22 06:11 lVEsr7uc
私は大きなショックを受けた。
つい先日まで親しくメールを交わしていた相手から、急に連絡が途絶えた。

理由は何なのか。何かトラブルでもあったのか。不幸が起きたか回線の故障か。
私が失礼なことを言ったからなのか。
そういえば、前に半ば冗談のつもりで失礼にも聞こえるような
突っ込みを入れたことがあるが、怒らせただろうか。
それとも写真を送ったのが原因か。
写真を送って相手がつれない態度になるというのは、よく聞いた話だ。
はたまた、ナルシスティックな語りをした覚えもあるが、
気味悪がられただろうか。


109:Classical名無しさん
10/12/22 06:33 lVEsr7uc
逃げ出して以来、私の精神はかろうじて正気を保っていた。
挫折感と罪悪感と後悔と憎悪とを抱え、怒鳴られながら肉体を酷使し、
将来に希望を抱くこともできず、先の見えぬ生活をしていた。
そのストレスは着々と私を蝕んでいた。

ああ、過去にも似たようなことはあった。
転校したときは、悩みの元である人間関係が切れたので立ち直った。
表面的な人付き合いの仕方を修得するというおまけつきだ。
中退したときは、トラブルの要因から遠ざかり、彼女のおかげで立ち直ることができた。
結局別れたが、その後にやりたい仕事をやることができた。

しかし、今度は違う。
好きだった仕事に吐き気を覚えるまでになり、逃げ出し、
逃げ出しても行き場はなく、辛い生活が続いていくだけだ。


110:Classical名無しさん
10/12/22 06:48 lVEsr7uc
その中で、オフ友やメル友との関係だけが、
かろうじて私の精神のバランスを支えていた。
その一角が突然崩れたのだ。

当時の私は、かつて救ってくれた彼女のような人間を求めていたのだと思う。
そしてそれを和恵さんに期待したのだろう。
そのあたりの自己分析は後でまた語るが、
いずれにしても、返信がこなくなった事実は変わらない。
親しくメールを交わしていた相手から返信がこなくなり、理由すらわからない。

張りつめていた神経は切れた。
これを引き金にして、私は正気を失い、狂気にそまっていく。

111:Classical名無しさん
10/12/22 06:49 lVEsr7uc
ここまで。

112:Classical名無しさん
10/12/22 20:51 lVEsr7uc
今夜も続きを語ろうか。

それまで親しくメールを交わしていたメル友の和恵さんからのメールが
突然こなくなったことを引き金にして、私は正気を失った。

発狂したのだ。

ちなみに、過去にも似たような時期はあった。
また過去の話に戻らないといけない。時系列がスパゲッティになってしまうな。


113:Classical名無しさん
10/12/22 21:01 lVEsr7uc
前に、女神のような、と形容した、二度目の挫折のときに救ってくれた彼女であるが、
そういえば仮名も設定していなかった。荒川さんとしておこう。
彼女との付き合いは波乱に満ちたものだった。

実に些細なことで喧嘩をしたし、暴力を振るわれたことも何度かある。
こちらから暴力を振るったのは二度ほど。
一発平手打ちで叩き返したら、呆然とした表情で「叩いた……」と呟いたのを覚えている。
あとは狙ったつもりはないが、ご飯を投げつけたら「熱いっ」とか。
いや、そんな細かなエピソードはどうでもいいか。
彼女が激昂すると「死ね!」と叫ぶ。
そこで「じゃあ死んでやるよ」とベランダに乗り出すと「やめて!」と叫ぶ。
いや、その話もどうでもいいか。

まあ、そんな感じで冷めていった。
そこまで頻繁に喧嘩した理由というのは、
性格の不一致というか一致の面もあったし、生活環境の面も大きかった。決して相性自体が悪かったのだとは思わない。
また別の環境であれば上手くいっていたかもしれない。残念だ。


114:Classical名無しさん
10/12/22 21:10 lVEsr7uc
結局、別れることになり、しばらく連絡を取らなかったのだが、
彼女が一つ嘘というか約束を破ったことがあった。
彼女自身忘れているような実に下らぬことであったが、
私はその事実にショックを受け、死んでやる!と言いはなった。
別に付きまとったりしたわけではないのだが、
ストーカーじみた言動ではあったし、そのことで彼女を落ち込ませ、悩ませた。
そういうことがあった。
それでも何だかんだいって、その後も、
向こうのお情けかもしれないが、たまには連絡を取り合っていた。

ここでの話のポイントは、私がストーカー的な言動を取ったということだ。
私にもそういう資質があったということだ。

それより以前、ある女性からストーカー被害の相談を受け、
私は奔走し、なんとか解決したことがあった。
その女性とその母親からは、大変感謝されたものだ。

しかし、そんな自分にも異常な気質が眠っていたわけである。
それが表面に出たのが荒川さんとの件だ。

115:Classical名無しさん
10/12/22 21:26 lVEsr7uc
そして、和恵さんからのメールが途絶えて発狂した私は、
彼女に幾度もストーカーのようなメールを送りつける。

どうして返事をくれないのでしょう、気に入らないことをしたなら謝るから、
いきなり連絡を絶つなんて失礼だ、理由を言えよ、ふざけんなよ。
謝罪し、詰問し、罵倒し、かなり長文のメールを五通か十通か。
それでも返信がこない。迷惑メールに分類されていたか。

一通り鬱憤をぶちまけたあと一時的に冷静に戻り、
「ごめんなさい、もうメールしません」と送った次の日だったか、
日付は覚えているが。

私が彼女とメル友になった掲示板で、彼女の新しい募集の書き込みを見つけた。
こっちはいきなり連絡を絶っておいて、また募集か!失礼すぎるだろう。
しかし、もうメールしないと言ったので、
私は掲示板の独り言系スレッドに、鬱憤をぶちまけた。

116:Classical名無しさん
10/12/22 21:54 lVEsr7uc
独り言系のスレッドというのは、
誰にも言えないような鬱憤をぶちまけるには便利な場所だった。
その場所を見つけた私は書きなぐり続けた。
そうだな。今でいうツイッターのような感覚だ。
この板にもその手のスレッドがあるが。
それぞれが匿名で好き勝手な書き込みをするから、
かなりカオスでフリーダムな場だ。

そこで私が和恵さんのことを罵っていると、といっても名前は出していないのだが、
私の書き込みに食いついてきた人がいた。
どうやら私の罵倒の書き込みに当てはまる条件の人が食いついてきたようだ。
しかし、当時の私は偶然一致しただけの病み気味の赤の他人という可能性には考えが及ばず、
和恵さんに対しての罵倒に反応したのだから和恵さんに違いないと思い込んだ。


117:Classical名無しさん
10/12/22 22:22 lVEsr7uc
こうして、和恵さんにメールを送ったり、掲示板に病んだ書き込みをしている間も、
チョキたちや茜色たちとの交流は続いていた。

チョキ、老軸、渚、プラス強欲など入れ替わりで数名は、私の部屋で鍋などをしたな。
食べ終わったら近所のカラオケへいくのが常だった。
渚は紅一点のような感じだったが、彼女が部屋に止まったとき胸に軽く手を触れたが、
はっきりと拒絶されたので諦めた。

茜色たちのほうはどうだったろう。
相変わらずのノリで、私は弄られていた気がする。
気になるメル友とはどうなった?などと聞かれ、
まさか返信がこなくなってストーカーみたいなメールを送ったともいえず、
曖昧に言葉を濁すしかなかった。



118:Classical名無しさん
10/12/22 22:39 lVEsr7uc
私はどんどん狂っていった。

独り言のスレッドでは、私の書き込みに絡んでいた人がいたが、
しばらく罵りあってみるとどうも話が噛み合わないので和恵さんではなさそうだった。

しかし、その代わりに、今度こそ本物の和恵さんと思われる書き込みがあった。
私が書き込みした後に、アンカーはついてないが、私に向けられたようだった。
口調はやや乱暴だったが、文章の癖や話す内容が和恵さんのメールと酷似していた。
その書き込みを要約すると、以下のような内容になる。
詳細は違うだろうが大まかな内容だ。

共通の知り合いに聞いて来てみれば…、
私が縁を切ったのは嘘ばかりついてるからだ
こんなところに妄想で書き込みしているな、
作家になりたい語ったのは砂上の楼閣か、
といった内容だ。


119:Classical名無しさん
10/12/22 22:40 lVEsr7uc
このへんで一度、精神病について説明を挟んでおくべきか。

120:Classical名無しさん
10/12/22 22:53 lVEsr7uc
私が掲示板上の匿名書き込みを和恵さんが書いたに違いないと思い込んだのは、
端からみればたたの妄想だろう。

ただの妄想にも幾つも種類がある。
嫌がらせを受けているなどの被害妄想、
常に見られているという注察妄想、
尾行されているという追跡妄想、
何でも自分と結びつけて考える関係妄想。
この他には、自分が神であるとか電波が聞こえるなどの妄想も有名だ。

妄想といえば統合失調症が有名な病気だが、
統失でなくとも過度のストレスや重度の鬱のときも、
妄想を抱きやすいものらしい。

そういう意味では、私は妄想を発症する条件は整っていた。
ここに挙げた中では関係妄想に当たるだろうか。

121:Classical名無しさん
10/12/23 05:44 ZweuTnKg
状況はどんどんおかしなことになっていく。
私は発狂して独り言系のスレッドに書き込みまくっていたのだが、
頻繁に突っ込みが入るようになったのだ。

それは先の和恵さんと間違えた相手とも違うノリだった。
私が何か書き込めば、直後か、そう時間の立たないうちに、
それに呼応するような書き込みがある。
必ず、私の書き込みを否定する形で、だ。
煽ったり叩いたり嘲ったりするのだ。
私が誰かを想定して愚痴を言ったり罵倒するような書き込みをすれば、
おまえが悪いんだろ、因果応報だ自業自得だとレスがつくのだ。
そういう書き込みでなく、たとえばカレー美味しいとでも書き込めば、
うんこでも食ってろというようなレスがつく。


122:Classical名無しさん
10/12/23 05:49 ZweuTnKg
匿名掲示板とはそういう場所だろう。
無意味に殺伐としたレスがつくのは珍しいことではない。
しかし、毎回そういうレスがつくのだ。
私が私の中に溜まった鬱憤をネットに吐き出していると、
それを邪魔するようなレスがつくのだ。

独り言系のスレッドだけではなかった。
占いのスレッドに書き込みすれば直後に占いを信じるような奴は馬鹿、
というようなレスがつくのだ。
アンカーをつけてレスされる確率もかなり高かったと思う。

私は掲示板に書き散らすことでストレスを発散していたのに、
その場もストレスを受ける場所に変わってしまった。

123:Classical名無しさん
10/12/23 06:14 ZweuTnKg
何かのニュースのスレッドなど、当然それに関係することを書き込むのだが、
その際、私が過去にした悪事を書き込むような機会もあった。

それは例えば、万引きに関係のあるニュースのスレッドで、
コンビニで本を万引きするには腕に抱えたまま他の買い物をすればいい、
というような犯罪指南的書き込みをしたことがあるのを覚えている。
それは、私が過去に呆けて腕に抱えた本だけ精算せずに店を出てしまい、
店員も気づかず、返しにいくのも面倒で、結局万引きになったことが二度か三度あった。
精神的に落ち着いた状況であれば、その経験を書き込むにしても、
犯罪自慢のような形ではなかったろうが、そのときはそんな書き込みをしたと思う。


124:Classical名無しさん
10/12/23 06:16 ZweuTnKg
すると、直後に万引き犯死ねというような書き込みがあった。
そのニュースのスレッドではなく、いつも書き込みしていた独り言のスレッドに、だ。
もちろんスレッドがたつくらいのニュースなわけだから、
その書き込みをした人も単にそのニュースを見て書いたのかもしれない。

しかし、そんなことは一度二度ではなかった。
私が書き込みしたスレにそのままレスがつくこともあれば、
繋がりのない独り言のスレにその話題が投下されたりもした。

125:Classical名無しさん
10/12/23 06:41 ZweuTnKg
いや、メールのほうが先だったか。
奇妙なことは重なった。
このあたりのことは並行しとおきており、話すのが難しい。

そういえば、先述の和恵さんと思われる書き込みに、気になる一文があった。
「共通の知人から聞いてきてみれば…」
このときの書き込みが私に向けられたものであるのはわかるが、
この一文だけが理解不能だった。


126:Classical名無しさん
10/12/23 06:42 ZweuTnKg
私と和恵さんは一対一のメル友であって、共通の知人などいなかったからだ。
しかし、その書き込みにもあったように、
私が彼女に対して幾つか細かい嘘をついていたのは事実で、
どうも共通の知人が存在するようだった。
その、共通の知人が、私が彼女に対してついていた嘘を彼女に伝え、
それに怒った彼女が私との連絡を絶った、そういうことのようだった。

一対一のメールだけの関係に、共通の知人などいるはずもない。
だが、その手の偶然は結構珍しくはないものだ。
新しく知り合った人間が、古い知人と繋がりがあったりしたのは、今までに何度もある。
どうもそういうことらしい。

では、それは誰だ。

127:Classical名無しさん
10/12/23 06:56 ZweuTnKg
和恵さんというメル友が気になってるというような話をした相手は複数いたはずだ。
チョキたちか、茜色たちか、
それか久しぶりに単発のオフ会に一度行ったが、そのときの面子か。
思い浮かぶのはそのへんだったが、はっきりしなかった。

別の可能性も考えた。
そういえば、前に一度、
和恵さんにメールを送るとき間違えて何人かに一斉送信で送ったことがあった。
謝ったが、私のメル友同士が相互にメアドを知る機会があったのはそのときくらいか。
そのときにメル友同士が連絡を取り合い交流を持った可能性はないだろうか。
そんなことも考えた。

128:Classical名無しさん
10/12/23 07:07 ZweuTnKg
独り言のスレに共通の知人は誰か、このスレで私に絡んでいるのは誰か、
私は推測や想像でカマをかける書き込みをしてみた。
その後には「気づいてねえw」「全然違うw」というような書き込みがあった。

そもそも、考えてみれば、こんな会話が行われること自体が異常事態だ。

129:Classical名無しさん
10/12/23 07:11 ZweuTnKg
異常なのは、それだけではなかった。
私が他のメル友にメールした内容に関する話題が、
一日も立たないうちに、その独り言のスレに書き込まれるのだ。
私には学歴コンプレックスがあるが、メル友と学歴の話題をすれば、
そのコンプレックスを刺激するような書き込みがなされるのだ。

130:Classical名無しさん
10/12/23 07:17 j/j4RuoQ
メンヘラの独り語りか
やっぱり2chだなw

131:Classical名無しさん
10/12/23 07:18 ZweuTnKg
まるで、普通に返信メールしたけど、
内心はおまえのことを馬鹿にしていますよ、というように。

おかしい。
常識的に考えれば、そんなことはあり得ないのは、
発狂していた私にもわかる。
メル友はどこで私がそのスレに書き込みしていることを知ったというのだ。
しかし、私がメル友に送った内容の返事としか思えないような書き込みがなされるのだ。

132:Classical名無しさん
10/12/23 07:20 ZweuTnKg
メンヘラの妄想だと思うだろう。
私もそういう風に見えることは理解している。

しかし、意外な事実もあるのだ。

133:Classical名無しさん
10/12/23 07:30 ZweuTnKg
和恵さんとの共通の知人とは誰なのか、
独り言スレを中心に色々なスレで私に否定的なレスが毎回つくのは何故なのか、
メル友に送ったメールについての書き込みがなされるのは何故なのか。

あり得ない。そんなことは、あり得ない。
いくら発狂していても、それくらいのことは解った。

であれば、私はいよいよ本格的に狂ってしまったのか。
統合失調症でも発症して、妄想に囚われてしまったのか。
後に医者に聞いたら、そういう患者はそんな風に疑問に思うこともないそうだが。

おかしい。何かがおかしい。何かがおきている。
しかし、それが何なのかは、さっぱりわからなかった。

134:Classical名無しさん
10/12/23 07:43 ZweuTnKg
「おまえの周りの人は、おまえは最低人間だとみんな言っているよ」
という書き込みがあった。

そんなことはない。
確かに私は間違いも犯してきたが、
私のことを見捨てないでいてくれる。
とレスを書き込んだ。それは甘えた考えかもしれないが、
実際に付き合いは細々続いていた。


135:Classical名無しさん
10/12/23 08:00 ZweuTnKg
しかし、友人たちの交流も少なくなってきた。
チョキや茜色との飲む回数も減った。
メル友たちは向こうからメールを寄越さず、
こちらからメールしても無視か短文の義理メールか。
絶賛発狂中の私の異常さを読み取って、距離を置いたのかもしれないが、
中には不可解な応答もあった。

メル友の岡場さんであるが、
返信のときは自分の文章を引用しないで欲しいと言い出した。
それまでそんなことは全く言ってなかったのに唐突に。

136:Classical名無しさん
10/12/23 08:11 ZweuTnKg
不可解なことは、次第に増えていった。
こういうこと起きていく途中で、私はパソコンを買い替えた。
そして、それまでに昔通信料の借金を踏み倒した都合で控えていたネットに繋いだ。
そのあたりから、不可解なことは特に増えた。


137:Classical名無しさん
10/12/23 08:29 ZweuTnKg
当時、私は陰嚢にできものがあった。
十代の頃から、心身のバランスが崩れると、
できものができることがあった。
それで検索してみたのだが、その後に例のスレを見てみると、
「気持ち悪いものを見せるな」「誰にでも隠して起きたいことはあるよな」
というような書き込み。

また、エロい言葉で検索する。
例えば凌辱物を見たくてレイプという言葉で検索したり、エロサイトを見た後、
例のスレを見てみると、「強姦魔め」「オナニーは済んだか」
という書き込み。

あるいは、当時は夜勤の肉体労働だったが、朝帰宅してパソコンを立ち上げてみると、
「帰ってきやがったか」「底辺乙」というような書き込み。

138:Classical名無しさん
10/12/23 08:38 ZweuTnKg
はじめは全然気づかなかったが、偶然にしては、あまりに重なりすぎた。
ハッと気づいて、Googleの検索窓に入力した。

「見ているんだろ?」エンター

さほど時間が立たないうちに、例のスレを見てみた。

「やっと気づいたwww」
「バレたwwwww」


139:Classical名無しさん
10/12/23 08:47 ZweuTnKg
愕然とした。
犯人が誰なのかはわからないが、とにかく、見られていたのだ。
発狂した私が掲示板に書き散らすのを、ずっと。
それで、パソコンの中のアドレス帳からか、
私の人間関係にも連絡を取られたのだろう。
いつからなのか、どこまでなのか、どうやったのか、
その時点では、まだ解らないことも多かったが後に明らかになってゆく。

140:Classical名無しさん
10/12/23 08:57 ZweuTnKg
どれくらいの暇人がこのスレを読んでいるかはわからないが、
ここまで読んでも、どうせ妄想だろ、と思っている人はいるだろう。

しかし、たとえ妄想だとしても、想像してみて欲しい。
自分が友人や知人たちに観察されていたとしたら。
どす黒い感情や忘れたい過去や隠しておきたい秘密や性的な嗜好まで、
やりとりしたメールから、ブラウザの閲覧履歴まで、
全て晒されていたことに気づいたとしたら。

その混乱、困惑、恐怖、不安、憎悪、憤怒、羞恥心たるや、
如何程のものか、想像してみて欲しい。


141:Classical名無しさん
10/12/23 09:16 ZweuTnKg
私は慌ててセキュリティを確認した。
どういう環境だったのかは詳しく覚えていない。
たしか、確認したら、ウィルス対策ソフトやファイアウォールが
切ってあるにも関わらず警告は出ていなかった気がする。

混乱していた私はとにかくフリーのセキュリティソフトを色々とインストールしてみた。
一通り検索して、ウィルスも幾つか出てきたが、削除したのだから一安心だ。

ところが、それを嘲笑うかのように、
またもウィルス対策ソフトのアラームが鳴りはじめた。
海外ソフトの悪趣味な豚の悪魔の絵が何度も表示された。
ブラウザのウィンドウがブラクラのように大量に開いた。
DVDドライブがガッコンガッコンいいはじめた。

それまで、そんなことはなかったというのに。

142:Classical名無しさん
10/12/23 09:27 ZweuTnKg
私は警視庁のハイテク犯罪相談窓口に電話してみた。
しかし、ご自分でセキュリティを整えてください、
ハッキングの証拠があるならログとか持ってきてくださいと、
面倒くさそうに言われただけだった。当たり前か。

しかし、私にはそのあたりの知識などないし、どうすればいいかわからなかった。
パニックの中で、転落した環境、発狂した精神、恐怖と憤怒と羞恥心、
そして、友人や知人らから裏切られた、見放されたという絶望。
私に残された選択肢は他に何があっただろうか。

143:Classical名無しさん
10/12/23 09:36 ZweuTnKg
バイトを無断欠勤して、近所の薬局へ行った。
どこで仕入れた知識か忘れたが、
鎮痛剤に含まれるアスピリンには毒性がある。
ある有名な薬だと、半数致死量は男性で八十錠程度。
怪しまれないように、幾つかの店を回って買い集めた。

帰宅し、錠剤を噛み砕きながら、チューハイで押し流し始めた。
それを例のスレで実況しはじめた。
元々流れの早いスレではなかったが、
私が書き込みすればわりとすぐに何か反応があったのに、
その日は静かだったと思う。


144:Classical名無しさん
10/12/23 09:50 ZweuTnKg
十錠、二十錠、三十錠。
だんだんと口の中が薬臭くなってきた。それをチューハイで流し込む。
本能的な死への恐怖が沸き上がり、それを押し流すために、また飲む。
鎮痛剤を飲んでいるのに、頭が痛くなってきた。耳鳴りもした。

酔っ払うと無性に寂しくなってきた。
最期に別れの挨拶をしようと、荒川さんに電話して、泣きながら話した。
何を話したかはよく覚えていないが、引き留められはしなかったはずだ。

145:Classical名無しさん
10/12/23 09:54 ZweuTnKg
次に、ふと思い出した相手で、ゲームの仕事で世話になった鈴本さんに電話してみた。
情けない話だが、誰かに引き留めて欲しかったのだろうと思う。
その会社にいるときに一緒に開発したタイトルを挙げて、
あのときは世話になりましたと伝え、今やっていることを伝えた。
彼は「何してんだ」と私を叱りつけた。私は電話を切った。


146:Classical名無しさん
10/12/23 10:09 ZweuTnKg
十分もしただろうか。
鈴本さんの指示を受けた昔の会社の同僚が、
おそらくタクシーでやってきた。
私の部屋のドアを叩いたが、私は開けなかった。
彼は近所の交番に向かった。
その隙に私は薬と酒を抱えて外に出た。
後で空き箱を数えると、この時点で六十錠飲んでいた。

薬を飲みはじめてからは一時間ほどしか経っていなかったと思うが、日が暮れていた。
私は薄暗い公園の茂みの裏で続きをはじめた。
二十錠ほど飲んだ。


147:Classical名無しさん
10/12/23 10:24 ZweuTnKg
散歩中の老人に連れられた犬に見つかった。
仕方がないので立ち上がり、
かくれんぼしてたんです、などとわけのわからない言い訳をしながら立ち去った。
怪しすぎるだろう。

近所を歩き回り、大通りに出てみると、瞳孔が開いているせいか、
街灯や車のライトがやけに眩しかった。
人通りの多い道を避けて、裏道に戻った。


148:Classical名無しさん
10/12/23 10:27 ZweuTnKg
部屋を出て三十分は経っていたと思う。
ふと、私は電話の電源を入れ直して鈴本さんにかけてみた。
罵倒され、交番に向かうように指示された。
私は従った。何故だったろう。
こういう騒ぎを起こしたのだから、あとは私が死ななくても、
警察がこの件を捜査して、問題を解決してくれるに違いない。
そんな風に考えたような気がする。

あ、バイトを無断欠勤してと前述したが、どうだったろう。
夜勤で、無断欠勤だったが、連絡がきた覚えがない。

149:Classical名無しさん
10/12/23 10:35 ZweuTnKg
交番に行ってみると警官と大家と元同僚がいた。
警官は私をこっぴどく叱った。
大家は穏和な人で何か優しい言葉をかけてくれた。
元同僚は、私をタクシーに乗せて最寄りの救急病院へ連れていった。
病院の前で救急車じゃなきゃ駄目だと宿直医に言われるなど揉めた。
しかし元同僚の説得とタクシーの運転手の加勢で、
治療と入院ができることになった。


150:Classical名無しさん
10/12/23 10:50 ZweuTnKg
胃洗浄は苦しかった。
胃までホースを突っ込まれ大量の水を流される。呼吸もままならない。
涙と鼻水とゲロが吹き出て、糞も漏れそうだった。
胃の中を洗い流すと、腸のほうまで綺麗にするために、
たしか、下剤と活性炭が具の真っ黒な水を飲まされ、トイレで下痢を排泄した。
治療が終わるまで待ってくれた元同僚には感謝する。

151:Classical名無しさん
10/12/23 10:55 ZweuTnKg
その後は点滴を打たれつつ病室のベッドに。
ここで猛烈な吐き気を生じ、ボールに嘔吐した。
看護師が背中をさすってくれた。
あまり可愛いわけではなかったが、天使のように見えた。
おぞましい音を聞かせた同室の患者には申し訳ないことをした。


汚い話ばかりで申し訳ない。
しかし、彼らのしたことがどんな影響を及ぼしたか、私は伝える必要がある。

152:Classical名無しさん
10/12/23 11:11 ZweuTnKg
私は狂っていた。

久しぶりに和恵さんにメールを送ってみた。
おかげでこんな苦しい目にあった、どういうことか全容を教えろ、
という内容だ。返信はなかった。

従兄弟にも服を持ってきてくれるようメールした。
あと、もし自分が死んだら、消費者金融に伝えるように頼んだ気がする。

153:Classical名無しさん
10/12/23 11:24 ZweuTnKg
当時、私は逃げ出したために給料が貰えず生活に困ったり、
収入がかなり少なかった時期の生活費や、それとパソコン購入で、
合計五十万円ほど借金があった。
しかし、先の見えない生活を送っていたとはいえ、
収入的には返せる見込みはあったことは付記しておく。

ただし、過去に借金を踏み倒したことはある。
電話会社と、さおりという女性であるが、
後者はこれから取りに行くといわれたが来ず、その後の連絡も途絶え、
それを良いことに、こちらからも連絡を取らず、
そのうちに引っ越したり電話番号がかわり、
向こうの連絡先も捨ててしまい、連絡不能になった。
今では謝って返したいとは思うが、手がかりもないので無理だろう。


154:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 11:27 RtD6IXMk
…なかなかの文章力だな。

で、これからどうしたいんだ?

ベクトルを示せ。

155:Classical名無しさん
10/12/23 11:40 ZweuTnKg
私の罪を告白し、彼らの罪を告発し、また別の人々に警告するのが、
このスレを立てた目的だ。


156:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 11:44 RtD6IXMk
…懺悔なら教会に行け。

告発は民事でも刑事でも警察や裁判所に。

聞いてもらいたいと言うカタルシスだけでは読み応えがない。

157:Classical名無しさん
10/12/23 11:49 ZweuTnKg
この話、つまらないですか?


158:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 11:51 RtD6IXMk
…ベクトルが示されていないな。

いま自殺が多いからな、後ろ向きな話は自殺を誘発してしまう。

159:Classical名無しさん
10/12/23 12:16 ZweuTnKg
感謝と謝罪と復讐。
彼ら真人間の仮面を剥ぎ取り、狂人の素顔を暴くことが目的ですよ。

そうですね、実はこの問題は今にも続いているんですが、
最後にどこかで全員の本名と年齢と性別と住所と勤務先とその他、
知っている限りの個人情報を晒すというのはどうです?
中には正確な本名を知らない相手もいますが、
周りの人が個人を特定できる程度には知ってますからね。
実際、ここまでの書き込みも、当事者が読めば誰が誰かは大体わかるはず。
彼らは己の行為を大した罪ではないと認識していたようだが、
それを公にしたとき、彼らがどんな言動をとるかと思うと、ハッハッハ! 傑作だ!

……喩え話ですよ。
もちろんそんなことはしません。
犯罪になりますからね!



160:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 12:20 RtD6IXMk
>>159
…法律的には不特定多数への脅迫行為の示唆と言うコトになるな。

これだけでは立件できないが、何かが起こると真っ先に疑われる対象になるな。

たぶんサイバー巡視の対象になっていると思う(警告)。

161:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 12:26 RtD6IXMk
まあオレのビッグな宇宙観には敵わないだろうけどな(笑)

162:Classical名無しさん
10/12/23 12:41 ZweuTnKg
何かあればですね。何もなければ良いわけです。
彼らがやったように。やっているように。
私は今のところ自らの体験を仮名を使って語っているだけです。
これを読んだ当事者がどう思うかは知りませんがね。

別に、この先、私はどうなろうとそれほど問題ではないのです。
私は、この件で死んだのですよ。粉々に壊されました。
粉々の破片を繋いで元に近い形にしたとしても、同じにはなりません。
今ここにいるのは、意思を持つというだけの死体です。
それでも私が心臓を動かしているのは、恩義のためですが、
このまま恩返しもできそうにありませんし、早く心臓を止めるべきかもしれません。
心臓を止めようと、監獄にぶちこまれようと、
そのことでまた誰かに迷惑をかけようと、大した問題ではありません。

ただ、狂人と、真人間の面を被った狂人たちの、狂った喜劇が行われるだけです。

163:[ X | I.I.T. ] COURANT DE CONSOLE ◆SD2/42SuKs
10/12/23 12:43 RtD6IXMk
もうこのコピペ見飽きてるからな(笑)

164:Classical名無しさん
10/12/23 15:57 ZweuTnKg
続き。ともあれ、肉体的にも精神的にも最悪の状態にあった。
肉体的にはだるさもあるし、薬の後遺症か治療の影響か、
耳が遠くなり、鼓膜に膜を張ったようになった。
数日続いた後で直ったが、それ以来耳が悪くなった気がしてならない。

精神的にも最悪なのはわかっていたが、この頃、しばらく病院に行っていなかった。
会社に社会保険証を送り返してから、国民健康保険証を発行していなかったからだ。

連絡を受けて上京した母に連れられて、
国民健康保険証を発行する手続きを取り、病院を受診した。

いい歳をした男が、母に連れられて行動である。情けない。
しかし、その頃の私はそれくらい衰弱していたのだ。

165:Classical名無しさん
10/12/23 16:12 ZweuTnKg
バイトのほうは、急病で入院していたことにして復帰した。
そのような状態でも、例の掲示板に書き込むというのはやめなかった。

退院してから掲示板を見てみると、
「あいつ死んだらどうすんだよ」「大丈夫、死なない死なない」
などと当事者同士で私の行動を評するような、
責任を押し付けあうような書き込みもあった。


166:Classical名無しさん
10/12/23 16:13 ZweuTnKg
その中には鈴本さんと思われるような書き込みもあった。
「何年も前のタイトルのことなんか知るか!
その作品は何?よそさんでどんな仕事してたの?」
というような書き込みだ。
何年も、という部分には、私が鈴本さんと仕事をしていた時期から現在までの期間が入っていた。
作品云々は、私のハードディスクには、私が業界で働く前に作った、
作品といえないようなまま放置していたゴミが残っていた。

167:Classical名無しさん
10/12/23 16:22 ZweuTnKg
実際には、全く無関係な書き込みだって多々あったろうが、
あまりにピンポイント的な私に向けられたであろう書き込みを見るにつけ、
全ての書き込みが私のことのように思えてきて、
あまり身に覚えのないことでも必死に自分との関連性を求めてこじつけた。


168:Classical名無しさん
10/12/23 16:27 ZweuTnKg
そのスレに書き込まれる一言一句に一喜一憂、というか泣いたり怒ったりだ。

「どうせ同情を求めているだけだろ」という書き込みがあれば
そうだ私はこんな屑のくせに他人に同情を求めてる最悪なやつだと泣いたり、
「自業自得だおまえが全部悪い」と書き込まれれば、
そんなことがあるかと怒って反論を書き込んだ。

169:Classical名無しさん
10/12/23 16:33 ZweuTnKg
「だっておまえは過去にこういうことをしただろう?」というような書き込みもあった。

確かに私は色々な人に迷惑をかけてきた。
傷つけたり騙したり迷惑をかけてきた。
それは今このスレに書いてある通りだ。
しかし、ここまでのことをされねばならないだろうか。
だから反論するのだが、その後は罵倒や嘲笑のレスが並ぶのだった。

170:Classical名無しさん
10/12/23 16:41 ZweuTnKg
果たして誰が主犯であり、他に誰が関わっているのか。
ハッキングなら技術がなければならない。
ふと思い出したのはチョキだった。たしか技術っぽい仕事をしていなかったか。
いや、年度オフの連中から地域オフの連中まで、
IT関連の仕事をしている人ばかりだったのだが、
たしか、かなり前になるが最後に飲んだときに私は酔いつぶれ、
そのとき携帯電話を取り上げられ弄られた気がする。

茜色やわらび餅はないだろう。ここ最近はほとんど連絡を取っていない。

171:Classical名無しさん
10/12/23 16:48 ZweuTnKg
いや待て。ここまで酷いことをされるのなら、私がもっと迷惑をかけた相手ではないか。

たしかにチョキたちや茜色たちにも失言したり失態をさらしたことはあるし、
その後も普通に一緒に飲んで騒いでいたじゃないか。
それに向こうが非礼に及んだこともある。

茜色ともう一人名前忘れたがAVの仕事をしている人と飲んだとき、
店で飲んだあと私の家に行こうと言うのだが、
断っても断っても断ってもしつこくついてきたので110番にかけたら
その会話を聞いて逃げていった。

そんなことがあっても、その後また飲む機会はあった。

172:Classical名無しさん
10/12/23 16:58 ZweuTnKg
私がそこまで酷いことをされるに相応しい相手といえば、
ああ、私が逃げ出した会社の社長か。そうかもしれない。そうに違いない。
何か証拠があったわけではないがそんな風に思った時期もある。

それで、ごめんなさいごめんなさい、履歴書を間違えたり、
逃げ出したりしてごめんなさいと書き込んだりしたが、
「おまえそんなことまでしてたのかよ」「円満に辞めたんじゃなかったのかよ」
というようなレスがつくだけだった。

それと、社長の名前四文字の前三文字の別人のサイトのURLがスレに貼られた。
真犯人だったら自分の名前そのものでなくとも晒すことはないだろう。

173:Classical名無しさん
10/12/23 17:05 ZweuTnKg
ちなみにその会社の社長には相当長い時間を経てからきちんと謝罪した。
社長は笑って許してくださった上に、
向こうからも仕事で辛い目に遭わせたと謝ってくださり、
励ましの言葉も頂いた。

だから、そのことについて他の誰かに何か言われたくはない。

174:Classical名無しさん
10/12/23 17:20 ZweuTnKg
犯人探しを続けた。
こういうことがあってODしたんだが、何か知らないか、
というようなメールを送ったりもした。
すると「話したがりやめ!」みたいな書き込みがついた。

いや、ODをする前後から、連絡を取った友人や知人の反応は、軒並み酷いものだった。
メールを無視されるのはまだわかる。
電話なら凄く迷惑だと言わんばかりに忙しいからと切られるのも。
話を読んだか聞いたかした上で「自業自得だろ」と言われるのが一番辛かった。


175:Classical名無しさん
10/12/23 17:29 ZweuTnKg
この奇妙な出来事について、どうもハッキングされているようだと、
私が友人や知人に直接話したのはODの前後からだ。

これを読んでいる人は、もし自分の友人がそんなことを言い出したらどうするだろう。
妄想だろ、気にするな、疲れてるんじゃないか、などと答えるか、
とんでもないことだ、警察に行ったらどうか、とアドバイスするか。

信じないのは普通だ。
信じるとしたら、友人がそんなことを言っているのだから、
アドバイスしたりするだろう。
まして、私は被害者として私に都合の悪いことを伏せて相談しているのだ。

それを、信じた上で「自業自得だろ」などと答えるのはあり得ない。

176:Classical名無しさん
10/12/23 17:41 ZweuTnKg
例えば、平尾君だ。
彼に電話すると彼は露骨に隠し事があるような態度を取った。
元々もったいつけて話すような奴だったが、
知ってるかもしれないけど知っていても言わない、というような話しぶりをした。

その上で、国家の陰謀で監視される男の逃亡劇を描いたハリウッド映画のタイトルを挙げ、
君も国に監視されているんじゃないか、などと言う。
どこの国がこの屑を監視するというんだ。
それこそ映画にしたら面白いかもしれないが。

177:Classical名無しさん
10/12/23 17:50 ZweuTnKg
瓜浜君の場合は態度の変化が露骨だった。
私が電話したとき、彼はいつものように明るく話し、
私の話を聞いて同調し、色々とアドバイスしてくれた。
久しぶりに、まともな会話をした気がして嬉しかった。
そこで例のスレに「私にも信頼できる友人がまだ残っていた」と書き込みしてしまった。

しばらくしてまた瓜浜君に連絡を取ろうとしたら、彼は電話に出ず、
「やっぱり自業自得じゃないか?」というようなメールがきた。

「だって仕方がないだろ。友人がいきなり発狂したのを知って同じように振る舞えるか」
同じ日か次の日かは覚えていないが、スレにそういう書き込みがあった。

178:Classical名無しさん
10/12/23 17:57 ZweuTnKg
謝れば許してくれるかもしれないと、私は私が過去に犯した罪を書き込みした。
その上で、もしも犯人が私に自供したら警察につきだしてやるといったことも、
犯人側の人間かもしれない相手に話していたのだから、
この件に加わった人間が名乗り出るはずもなかった。


179:Classical名無しさん
10/12/23 18:11 ZweuTnKg
こういうこともあった。
毎年、とある年中行事の日に、私は友人やメル友の中でも幾人かの限られた人間に、
挨拶のメールを送っていた。
しかしその年はそんな調子だったので忘れていてメールを出さなかった。
すると、その相手の一人から「今年はメールくれないの?」というメールがきた。
それだけなら普通のメールなのだが、
そのあと、数時間のうちに立て続けにメールが三、四通着信した。
ほとんど同じ文面のメールだ。
相手によっては何週間も連絡を取っていなかったのに。
いや、メル友の飯倉さんやオフ友の渚には、
過去にその年中行事の挨拶メールを送った記憶もない。
それなのに「今年はメールくれないの?」だ。

180:Classical名無しさん
10/12/23 18:28 ZweuTnKg
ここまで挙げた以外に、私が犯した罪とは何があっただろう。

そういえば、とある知人女性のブログを見たら、
強姦されたことがあると書かれてあったのを見つけた。
私はその女性と性的交渉を持ったことがあり、
一度、無理矢理気味にしたことがある。
とはいっても、その女性もはっきり拒んだわけでなかったし、
その後も普通にする機会があった。

実際、ブログの記述は私を指していたわけではないようだが、
それを見たときは私のそのときのことだと思い込み、
例のスレに「あんなことしてごめんなさい」などと書き込みした。
例によって「強姦魔め!」「本当に最悪な男だな」などとレスがあった。

181:Classical名無しさん
10/12/23 18:36 ZweuTnKg
あるいは、こんなこともあった。
私は会社に迷惑をかけて逃げ出したことに強い罪悪感を覚えており、
思考力を失っていた私は一時期、
もしかしたら社長が何らかの手段でやっているんじゃないかと妄想したため、
平尾君に問い掛けてみた。
「もし私が人を殺していたらどうする?どんな態度を取る?」と。
私が会社に迷惑をかけたのは、それくらい重い罪だという意識があったのだ。
平尾君は「殺したのか?」と答えた。私はもちろん否定した。

182:Classical名無しさん
10/12/23 18:40 ZweuTnKg
後で、例のスレには「ついに死人まで出たか」「人殺し!」と書き込みがあった。
私は喩え話だと平尾君にメールしたか書き込みしたが、そのあとにもスレには、
「いや、嘘だな」「こいつなら殺してるに違いない」という書き込みがあった。

183:Classical名無しさん
10/12/23 18:54 ZweuTnKg
この話を読んだ無関係なあなたは、どう思っただろうか。
やはり狂人の妄想だと思っただろうか。
それとも、もしかしたら本当かもしれないと思っただろうか。
心療内科医は後者だったようだ。
久しぶりに通院し、経緯を説明した時、はじめは統失を疑っていた節がある。
しかし、掲示板やメールのログを見せると、
もしかしたら事実かもしれないという態度になった。
後に転院する際の紹介状をちらりと見る機会があったが、
「本人の妄想だと断定できず、事実の可能性もあり」というような文言が見えた。

だが、医者は警察ではないので三環系とSSRIという、
ドギツイ組み合わせの薬を処方されただけだった。

184:Classical名無しさん
10/12/23 19:00 ZweuTnKg
ちなみに三環系やSSRIは統失ではなく鬱の薬だ。
その前もその後も何種類も薬を試したが、
悪化した重度の鬱には比較的効果はあったと思う。
しかし、根本的な問題が解決したわけではなかった。


185:Classical名無しさん
10/12/23 19:11 ZweuTnKg
何かおかしなことが起きているが、原因はさっぱりわからない。
ハッキングされている疑いは強いが、私の技術では解決法もわからない。
一度、ネットの接続ログを取って、接続したIPアドレスを片っ端からブラウザに入力した。
すると、一度どこかのサーバーに繋がり何やら妙なフォルダとファイルが並んで見えた。
何だこれと思いつつサブフォルダをクリックしてみたが、
接続許可がないと表示され、二度とそこに繋げなくなった。

直後に例のスレを見ると「他人の家に入るときはノックくらいしろや!」と書き込みがあった。

186:イケメンお嬢 ◆lYCuDW21dQ
10/12/23 19:20 nHzfeBM.
ワシャ横山ノックかい怒るでしかしっつって黒ぶち眼鏡を人差し指でカクカクカク

187:Classical名無しさん
10/12/23 19:25 O9S2tHYY
先日、スレ立てたら長いですとエラーになったので立て直したら、立てすぎになりました。自分を語るスレには自分にまつわる話ならなんでも大丈夫ですよね。

188:Classical名無しさん
10/12/23 19:26 ZweuTnKg
対処法がまるでわからなかった。
いや、今でもよくわかっていない。

パソコンがハッキングされているというのはわかった。
しかし、携帯電話のメールが読まれているみたいなのは何なのだ。
友人や知人が当事者になっているならわかる。
しかし、それなら首謀者はどうやって各方向に連絡を取ったのか。
全員が首謀者とリアルの友達だとでもいうのか。そんな馬鹿な。

和恵さんのメールがこなくて発狂した時期は、部屋に回線を引いていなかった。
携帯電話でメールを送ったり書き込みしたりしていた。
携帯電話にハッキングなんて、できるものだろうか。

189:Classical名無しさん
10/12/23 19:29 ZweuTnKg
愚痴でも妄想でも明るい話でもお好きにどうぞ。
私の話に興味がある方はIDをたどってください。

190:Classical名無しさん
10/12/23 19:32 O9S2tHYY
体験的に、老いるのは憂うつなことであり、物忘れが烈しくなるので、ビジネスに関わる間は、この物忘れがあると効率が落ちるためか、うつ病の特徴として、留意され休息や投薬治療の必要なことになります。
老いるのは、素晴らしいことなのだと思えます。長く生きながらえた証と。 



191:Classical名無しさん
10/12/23 19:43 ZweuTnKg
私は電話会社に二度ほど問い合わせた。
できるのかできないのか、要領を得なかった。
二度目には部署の責任者が出てきて「できない」と断言した。

しかし、実際は出来るのだ。
携帯電話ではなく正確にはPHSを使っていたのだが、
オンラインサインアップのページから接続IDとパスを盗み見れば、
本体以外からもメールを受信することは可能だ。
また、セキュリティ許可証に細工すれば、ブラウザの閲覧履歴、書き込み履歴も確認できる。

このあたりは私も中途半端な理解ではあるが、可能かといえば可能。
ただし、本体の設定を外部から回線を通していじることは普通できないので、
電話会社の担当者はできないと言ったのだろう。

192:Classical名無しさん
10/12/23 19:54 ZweuTnKg
可能ではあるが、当時の私は不可能だといわれたのを信じて、他の可能性を考えた。
私は電話をパソコンに繋いで充電していた。
ハッキングされているパソコンに接続しているのだから危険だが、
衰弱していた私は全く気が回らなかった。
通院から帰宅し、ふと見ると電話の画面に「データ通信中」と表示されていた。
充電以外の目的で接続したことがないのにだ。
慌てて引き抜いて、以降は充電器で充電するようにした。
しかし、これで電話のメールまで読まれるような方法があるのはわかった。

193:Classical名無しさん
10/12/23 20:03 ZweuTnKg
首謀者が誰なのかははっきりしないが、
偶然、和恵さんと私と共通の知人がいたのかもしれない。
パソコンはハッキングされていた。
電話のデータもパソコンを介して盗まれていた。

当時の私が考えた首謀者の犯行方法だ。
このあたりは後にわかったところでは、当たらずとも遠からずだ。

しかし、どうしてもわからないのは、
首謀者が最初に私のパソコンをハッキングした方法である。
また、そこから他の友人や知人に連絡を取った方法である。

194:Classical名無しさん
10/12/23 20:19 ZweuTnKg
私は回らない頭で、こういうことじゃないかという推理を組み立て、
スレに書き込んだり、犯人の一味と思われる友人に話したりした。
前述の推理も含めて。

そのたびに「妄想乙」「思い込み激しい奴だな」といったレスがついた。
外れだから仕方がないが、当たりでも同じだっただろう。

195:Classical名無しさん
10/12/23 20:29 O9S2tHYY
今はお加減はいかがですか?話は変わりますが、法律の整備がされていないから、ユーザーモラルがまちまち過ぎて判断が難しいのです。今日は倒れてしまいました。



196:Classical名無しさん
10/12/23 20:34 ZweuTnKg
私に話しかけていらっしゃいますか。
今現在のお話は追々でいたしましょう。

モラルですか。
モラルというのも千差万別ですが、このときの当事者にそれがあったとも思えません。
私のモラルもどうかと思いますが、そのあたりも追々語りましょう。

197:Classical名無しさん
10/12/23 20:46 ZweuTnKg
妄想だの思い込みだのと、スレの書き込みだけでなく、
明らかに犯人の一味とおぼしき友人や知人にまで言われ、嘲笑される。
たしかに推理は間違っていた。
私も思い込みは強い傾向を持っている。
しかし、安定した生活を送って冷静さを維持していればそうでもないさ。
こういう風に、思い込みや感情の起伏が激しくなったりするのは、
生活面が苦境に立たされたときだ。

鬱になり、発狂し、ODし、衰弱していた私に、冷静な判断力を求めるのかね、君らは。
妄想か事実か、世にも奇妙な状況に陥り、友人や知人は敵に寝返り、
少年期の経験から元々強かった人間不信は疑心暗鬼へっ発展し、
著しく重くなったCPUのように麻痺した私の頭脳が必死に練り上げた推理を、
あなたは嘲り笑うのかね?



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