スクールランブルIF30【脳内補完】at ENTRANCE2
スクールランブルIF30【脳内補完】 - 暇つぶし2ch2:Classical名無しさん
08/07/16 00:24 pjHCtBlo


3:Classical名無しさん
08/07/16 00:28 hRkerTng
↓テンプレサイト、過去ログ、スクランAA、SS保管庫。関連スレもこちらからどうぞ。
URLリンク(tenma.web.infoseek.co.jp)

SS保管庫(仮)
URLリンク(mikochin.hp.infoseek.co.jp)

SS保管庫
URLリンク(www.geocities.jp)

IFスレまとめ
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
一度投下した作品を修正したものなどはここに投下してください。
SSの書き方について話合ったり質問したりもできるので一度目を通すことをお勧めします


■前スレ
スクールランブルIF29【脳内補完】
スレリンク(entrance2板)

■関連
スクランスレ@エロパロ板 17話目
スレリンク(eroparo板)


4:黒澤怜 ◆NiaVD3lwrE
08/07/16 00:34 H4EXYa0o
クラウンへようこそ!

5:Classical名無しさん
08/07/16 05:20 zObHeOqQ
去年ぐらいに書いたやつがいつの間にかまとめに上がっててとても恥ずかしい 


6:Classical名無しさん
08/07/16 20:15 K43IHuZI
よかったな

7:Classical名無しさん
08/07/16 21:29 sYry740Y
お子様ランチ展開突入したと思った瞬間時間がとんだわけだが
SSの介入する余地ないね

8:Classical名無しさん
08/07/16 21:47 hRkerTng
>>5
俺は恥ずかしくてまとめ覗けん

9:Classical名無しさん
08/07/16 23:30 SdCwyL/o
明日は単行本の発売日か

10:Classical名無しさん
08/07/16 23:48 cWK007Rg
サバゲーで失速したまま、
遂に全盛期の勢いに戻ること無く終了か・・・

11:Classical名無しさん
08/07/17 04:15 qJQEIn1A
>>8
俺もだ 
タイトルだけで変な汗が噴き出した

12:相談 超姉編
08/07/17 19:39 MIfCW5Lw
新スレ記念小ネタ投下

「絃子さんから呼び出しってめずらしいですね。いつもは私が誘う方なのに」
「ん、まあな。実は相談したいことがあってだな」
「お金の相談以外なら何でも聞きますよ(絃子さんの相談と言えば拳児君のことかな)」
「ありがとう。……相談とは拳児君のことなんだ」
「へえ拳児君がどうかしたんですか?(ビンゴ~!もしかして遂に想いを打ち明けたとか)」
「うむ。そうなんだがどう言っていいものか」
「私達の仲じゃないですか。遠慮は無しですよ(これはキスとかしちゃってるな~)」
「誰にも言わないか? 絶対に秘密だぞ?」
「そんなに深刻な話なんですか?(いやもういけるとこまでいってる?)」
「……ああ、とても大事な話なんだ」
「私のこと信じてください。絶対に誰にも言いません。(ふふ、絃子さん顔が赤いですよ)」
「信じていいんだな」
「まかせてください(教師と生徒の禁断の愛ね。拳児君は激しいんだろうな~!いやんいやん!)」
「よし。……やっぱり言い辛いな」
「絃子さんが話せるまで私は待ちますよ(もしかして!もしかして!子供とかできちゃってたりして~!)」
「私は本当にいい友人を持ったな。ありがとう葉子」
「それはこっちのセリフですよ、絃子さん(次会う時は播磨絃子だったりするかも~!)」
「実はだな……」
「はい……(絃子さんがママか~!)」
「……」
「……(子供の名前はどうするんだろ~?)」
「……実は……実は私、拳児君のことが好きかもしれないんだ!」
「……」
「……」
「……」
「……おい、何か言え」
「……」

                                完

13:Classical名無しさん
08/07/17 21:35 ojkh6aIg
うんこ~

14:Classical名無しさん
08/07/18 08:29 Z8K2yog.
恥ずかしいというより、
今の自分から見たら「あ、ココはもうちょっとやりようが有ったな」みたいな点が結構見つかるのがなぁ

15:Classical名無しさん
08/07/18 12:51 eVU4ZoYM
>>12
そんなだから播磨に逃げられるんだよ…ってことか

16:Classical名無しさん
08/07/20 10:56 WH3VcesM
保守

17:Classical名無しさん
08/07/23 12:44 tBe5m0MI
あげ

18:Classical名無しさん
08/07/23 19:33 OSpdDjIg
最終回だったわけだが
過去でも今でもSS書いてた人はこの結末に満足なんだろうか

19:Classical名無しさん
08/07/23 19:52 JYfi3yxM
旗おにが多いから不満ばっかだろうなぁ
かくゆう俺もその一人だしね

あ、でも田中と永山の結婚イベントで書こうかとは思っている


20:Classical名無しさん
08/07/23 21:16 9psmVXmk
いらね

21:Classical名無しさん
08/07/23 21:47 1KNqi5R.
>>19
期待してるぜ

原作があれな分二次は好きやろうと思った

22:Classical名無しさん
08/07/23 21:51 Ixmqy2s2
結末そのものには文句ないんだが、未来へ飛んだ必然性が分からん
旗おにその他を曖昧じゃなくあの時点までは確実に否定したって意味はあるだろうが

23:Classical名無しさん
08/07/23 23:36 VfDq8kCA
単に仁丹が飛ばしたかっただけだろ。
突拍子も無い展開はいつものこと。
そこに必然性を求めてどうする。

24:Classical名無しさん
08/07/23 23:57 Ixmqy2s2
いつものこととはいえ、最終2話だし

25:Classical名無しさん
08/07/24 14:58 8MYB6mYk
姉貴がマガジン買ってきた
はじめにスクラン最終回読んだ
以下ネタバレ

26:スクラン最終回バレ
08/07/24 14:59 8MYB6mYk
教会に集まった元2-Cクラスメイトは全員が喪服だった。
菅 「烏丸が逝っちまうなんてな。
   記憶もほとんど戻らずじまいだったらしい」
麻生「人が死ぬなんてそんなものさ。
   でも、それで悲しむのは残された者なんだよな……」
棺の前でうつむく天満に愛理が静かに歩み寄る。
愛理「烏丸君、最期は何て……」
天満「最期にね、思い出したんだ。
   烏丸君、2-Cのみんなに会いたいって。
   私と出会った学校に行きたいって」
愛理「そう…記憶戻ったんだ」
天満「うん、だからよかったんだよ。
   烏丸君は独りでお空の国に帰ったんじゃない。
   みんなとの楽しい時間をおみやげに持ってけたんだから」
天満はにっこりと笑って見せた。
でも、その笑顔は今にも崩れそうで愛理は見ていられなかった。
どこまでも深く沈んでしまいそうな雰囲気をかき消したのは大きな声だった。
花井「みんな! 烏丸君のためにもう一度学生に戻ろう!
   各自、制服は用意してあるな!」
  「ああ」
  「おうよ!」
  「うん!」
掛け声を合図に一斉に黒服を脱ぎ捨てる2-Cクラスメイト。
みんなが着替えたら、ここは教会なのに、本当に2-Cの教室にいるような気になれた。
  「今でも意外に着れるものねー」
  「うわー、わたし少しお腹がピンチかも」
  「私はちょっと胸が…」
  「すっごい嫌味にしか聞こえないんですけど」

27:スクラン最終回バレ
08/07/24 15:00 8MYB6mYk
久し振りの学生服に恥ずかしながらも甲高い声を上げる女子達。
そして、その女子高生的な雰囲気をおやじの目でいやらしく見る男子達。
西本「成熟した女体に学生服。
   AVだけだと思われた世界が、今まさに目の前にダス!」
菅 「神よ! 楽園は存在した!」
麻生「いつから神を信じるようになったんだよ」
今鳥「ミコチンがDを超えただと…!?」
みんなはすっかり学生のノリに戻って騒ぎ始めた。
その騒ぎを聞きつけたのか、サングラスの男がようやく到着した。
播磨「おもしろそうなコトやってんじゃねえか。相変わらずよぉ」
威勢良く教会のドアをバンと開けて現れたのは播磨だった。
播磨「同窓会通知はもらってねえぞ? 冷てェ級友だな、オイ」
しかしこの男、決定的に間の悪い超絶勘違い男だった。
この場に偶然居合わせた播磨は、この集りが葬儀だと知らなかった。
播磨の軽口に皆閉口し、教会はしんと静まり返る。
播磨「お…おい、なんだってんだよ。俺ってそんなに嫌われてた?」
想定外の沈黙に戸惑いを隠せない播磨。
そんな播磨に声をかけたのは天満だった。
天満「おかえり……播磨君!
   でもね、今日みんなに集まってもらったのは、同窓会だからじゃないの。
   お葬式なんだよ。……烏丸君の」
播磨「今、何て……」
播磨は呆然としながら天満の視線を追う。
壇上には棺がぽつんと置かれていた。
中では烏丸が真っ白な顔で眠っていた。
播磨「う…嘘だろ……。お前が死ぬなんて。
   お前が死んだら、天満ちゃんは……」

28:スクラン最終回バレ
08/07/24 15:02 8MYB6mYk
しばらくの間、播磨は棺に見入ったまま動けなかった。
播磨(悪い冗談だろ?
   ……そうさ、あいつが死ぬはずがねぇ。殺しても死ぬような玉じゃねぇ。
   じゃなきゃ、俺から天満ちゃんを奪えるはずがねぇ)
播磨はもう一度天満を見た。
その疲れ切った目は、嫌でも現実を語っていた。
播磨(……馬鹿野郎が。
   だから、お前に天満ちゃんはやりたくなかったんだよ!)
どうしようもない激情が播磨を突き動かす。
播磨は全速力で柩に向かって駆けだすと、眠っている烏丸の胸倉をつかんだ。
播磨「いつまでも寝てんじゃねぇよ! さっさと起きろオラ!
   起きねぇならぶん殴ってでも起こしてやらァ!!」
本当に殴りかねない勢いでこぶしを振り上げ、激昂する播磨。
その腕を掴んで止めたのは花井だった。
花井「やめたまえ!」
播磨「うるせぇ! 俺は烏丸のヤローを起こしてんだよッ!!」
花井「もう彼は目を覚まさない……!!」
播磨「やってみなきゃ、わかんねーだろォ!!」
天満「もうやめて!!」
悲鳴に近い声が教会内に響き渡る。
その声に播磨の腕の力が抜けた。
天満は泣いていた。
天満「もう…やめてよ……。
   播磨君の気持ちは嬉しいけど……」
みんなの前では明るくいようと思っていた天満だが、それもここまでだった。
一度泣くスイッチが入ってしまっては、もう感情が抑えられない。
しゃくりあげて泣き始めた天満の肩を美琴が抱き寄せる。
播磨(天満ちゃん……)
泣きじゃくる天満を見て己の行動に後悔する播磨。
播磨(泣かすつもりじゃなかったんだ……。
   チクショウ! こんな形で後悔するくらいなら、何があっても天満ちゃんをあきらめるんじゃなかった!!)


29:スクラン最終回バレ
08/07/24 15:04 8MYB6mYk
後悔の真っただ中、播磨は思いついた。
播磨(―そうだよ! まだ後悔するには早えぇ。まだ何も終わっちゃいねぇ!)
播磨は正面に天満を見据え、しっかりと床を踏みしめて歩を進める。
その顔に迷いはない。
播磨「塚本―いや、天満ちゃん」
呼び慣れない名前で呼ばれ、天満は顔を上げた。
播磨「今、俺は後悔している。猛烈に後悔している。
   だから、言わせてもらうぜ。ちょっと遅れたけどな」
播磨の有無を言わせない雰囲気に、天満ばかりではなくその場の全員が耳を傾けた。
播磨「俺は、今でも天満ちゃんのことがす、す―好きだ!!
   高校に入る前からずっと好きだ!!」
場違いにもほどがある播磨の突然の告白に、一同は呆然となった。
愛理「―な…な、何を言ってんのよ、このヒゲ!
   告白するにももう少し時と場所ってのを……!!」
播磨「時と場所なんて関係ねぇ。
   そんなくだらねぇことばっか気にしてるから後悔すんだろオッ!!」
あまりの迫力に一同は押し黙るしかなかった。
そして、その迫力が説得力になったのか、播磨の行動が伝染し始めた。
結城「わ…わたしも花井君が好きですっ!!」
突然出た、か細くも力強い告白に周囲の視線が集まる。冬木は目を細めて、ふっと笑った。
結城は顔を赤くしながらも花井を見つめていた。
そして、その花井にも視線が集まる。
高野「だそうよ。どうするの、花井君」
花井「ど、どうって言われても。僕が好きなのは―」
美琴「八雲ちゃんってか?」
「私は……」と八雲はチラリと播磨を見る。
今鳥「まだあきらめてねーの? ぜってーにムリくね?」
菅 「そーだそーだ。贅沢言ってんじゃねーぞ!」

30:スクラン最終回バレ
08/07/24 15:06 8MYB6mYk
花井が一斉攻撃を受ける間にも、次の感染者が現れる。
吉田山「俺、実は沢近さんのこと……」
愛理「ごめんね。でも、気持ちは嬉しいわ。ありがとう」
即、テンプレ通りの言葉で断られ、崩れ落ちた吉田山のおっ立てた髪が床に垂れた。
斎藤「よくやった吉田山!」
石山「お前の死は無駄にしない!」
次々と始まる告白に、やんややんやと騒ぎ立てる元級友達。
まるで宴会場に集まった同窓会の様相だ。
2-Cの元気のよさを取り戻した時、異変は起きた。
烏丸「……」
なんと、烏丸の瞼が震えた。
ゆっくりと瞳を開けると、棺からむくりと上半身を起こした。
烏丸「あれ…ここは……」
死体が起きて見回しているのを、全員が息ができないほど驚いて凝視した。
烏丸「あ、みんな。じゃあ、僕は日本に帰ってきたんだ」
天満は夢みたいな光景に、涙をにじませた。
天満「烏丸君、生きてたんだ。よかった……っ!」
烏丸「うん、ちょっと眠っていただけだから」
播磨「ほらな! 起きただろ!」
恋敵の生還に、豪快に笑って喜ぶ播磨。
烏丸「ただいま」
天満「おかえり!」
2-Cの皆「おかえり……烏丸君!」

-fin-

31:Classical名無しさん
08/07/24 15:07 8MYB6mYk
ひどい投げっぱなしENDだった


32:Classical名無しさん
08/07/24 16:06 aHTKceAQ
>>30

この最終回ならマガジン5冊買うのに・・・。

33:Classical名無しさん
08/07/24 19:55 b5emrM.A
このマガジンどこで売ってる?
俺の読んだマガジンには素人の持ち込みがスクランとして載ってたんだが

34:Classical名無しさん
08/07/24 21:01 o0lGgwiY
本編終わったわけだけどスクロワ2に興味ある人っている?

35:Classical名無しさん
08/07/25 03:23 4m5Dd4YE
いない

36:Classical名無しさん
08/07/25 13:19 1x6g1vO.
ところで、あなたのおかげで幸せだったってせりふは回収してるの?

37:Classical名無しさん
08/07/25 16:18 Hnfwnwyo
ん、何を言ってるんだ?

38:Classical名無しさん
08/07/25 16:38 cWK007Rg
Ζで回収するかもね

39:Classical名無しさん
08/07/25 21:46 ZyevPGvE
そもそもなんでそのセリフが最後に回収されるって思ってるんだ?

40:Classical名無しさん
08/07/25 23:15 4m5Dd4YE
そりゃあきっと言うからってんだから言ってくれないとすっきりしないだろ

41:Classical名無しさん
08/07/25 23:19 .hP3np1o
ストーリーに出てくるモンって決め付けてたのがまずかっただけでしょ

42:Classical名無しさん
08/07/26 00:42 xGvaS4.M
一応終わってSS書こうという人達いるかな

43:Classical名無しさん
08/07/26 01:00 kIeuOWeo
いるよ
もう好きにやっちゃおうかなって気持ち
思いっきり鬱な話も書くぞー!

44:タイゾウ
08/07/26 02:30 zLzVASxc
『夏の始まり…終わりの始まり』ってSSを書きはじめたんですがね、エラーばかりで挙げ句消えてしまいました…。
3時間エラーと格闘した結果なんで、疲れましたよ。
まあ、また今夜チャレンジしますよ。

45:スクラン最終回バレ
08/07/26 03:46 Jk0jb.0Y
自分語りウゼー

46:Classical名無しさん
08/07/26 03:50 Jk0jb.0Y
名前消すの忘れてたorz
生意気言ってごめんなさい

47:Classical名無しさん
08/07/26 09:49 bpXjfIRQ
>>42
最終巻?が9月に出るから、自分の中でスクランを一度終わらせてから書いてみようかと
つか、人の付き合いとかが以前にまして増えたんで時間がとれねぇ・・・

>>44
自分のHPなりblogで愚痴るのは好きにするべきだと思うけど、ここは共用の掲示板なんで
そこら辺を分かって欲しいです
エロパロの某氏の作った流れは最低だったが、あなたもNGに入れないといけなくなる

48:34
08/07/26 10:44 zj9tDK6g
いないのか(´・ω・`)
本編も終わって色々思うところもあってやってみたかったんだが
一人じゃしょうがないな

49:Classical名無しさん
08/07/26 12:47 P3mPqlgY
ここより本スレやバレスレの方が人が集まるんじゃないかな?
もしくは企画スレを何処かに立てて状況を探ってみるとか。

ここじゃロワ企画は嫌われてるから話は別スレでやったほうが無難だと思う。

50:Classical名無しさん
08/07/26 15:33 /0UZZAq.
こうなったら開き直って旗成立のSS作ってやろうかな
播磨が数年後まで振り向かなかったダメージは大きいけど

51:Classical名無しさん
08/07/26 19:10 kIeuOWeo
俺の中でラストあたりは無かったことになってるから大丈夫

52:34
08/07/26 19:17 BvgnFbAw
>>49
そっかサンクス
以前のスクロワはIFスレ出身らしかったんで皆スマンカッタ

53:Classical名無しさん
08/07/26 21:11 rOceuyvE
スクールランブル(全5巻)

54:Classical名無しさん
08/07/26 21:53 oKbRUrlw
2巻中盤の播磨放浪編から銀河鉄道・クリスマスぐらい残しであとほとんど省略
歩行祭後編・空港からすぐ最終回と両王道にしぼればそれでいけそうだな

55:Classical名無しさん
08/07/27 00:24 XzhDYu5g
>>52
前にロワやった時になぜ追い出させたか頭を働かせた方が良いんだぜ?

56:Classical名無しさん
08/07/27 00:36 cyf6viuM
>>55
いやホントごめん
長居する気はなかったんだ
SS書きの人らが集まってそうなここでまず反応だけ見ようと思った
悪かった許してくれ

57:Classical名無しさん
08/07/29 01:08 VRjM/IlA
最高ー!

58:Classical名無しさん
08/07/29 07:41 uMKnl6js
保管庫更新してあと榛名の人また書いて

59:Classical名無しさん
08/07/29 14:17 YQkje6v2
うざっ

60:Classical名無しさん
08/07/30 13:42 Rjdx5Dek
奈良健太郎のSS誰か書いて!

61:Classical名無しさん
08/08/03 20:55 jP/ujkaY
最終回だしもう好きに書けるぜ!って動きが全然ないな

62:Classical名無しさん
08/08/03 23:39 QY0CJWRc
グダグダな終わり方だったからな。

63:Classical名無しさん
08/08/04 00:41 V9JBy7xQ
俺は書くなら単行本最終巻とZがどんなもんか様子見してから

64:小ネタ
08/08/04 21:54 ASYMyM/2
「あちーっス。あーちーいーよーぉー」
 こんにちは八雲です。
 今、暑い暑い言っているのは私の姉である塚本天満。
 扇風機の前で声を出して震わせては宇宙人みたいでしょと聞いてくるのですが、
どう返事して良いのか分かりません。そして飽きればコロコロと転がっています。
 たまに服がめくれてチラるお腹はプニプニとしていて、つんつんと人刺し指で突付きたくなる衝動が出てくる。
「姉さん、お腹が見えちゃうよ」
「いいもーん。八雲しか見てないし、構わないっしょー」
「もう……」
 私達の住む家は風通りが良く、窓を開けて扇風機でもかけていればそんなに暑くないし、
冷房を入れていなから冷えすぎは無いと思う。けど、それでも女の子なんだから
危機感というものを持っていて欲しい。夏風邪はやっかいなモノだもの。
「どうしたの八雲。難しい顔しちゃって」
 誰のためだと思ってるの……。ころんころんと転がってる姉さんは放っておいて、
私はキ○ーピー三分クッキングを見ようとテレビをつける。夕飯の献立が決まっていない奥様方の心強い味方だ。
裏が白紙のチラシにペンを用意して。さぁ姉さんを満足させるレシピいつでも来なさい!
 ―?
 すでに番組は終わり十二時前のニュースが始まっている。
姉さんに構っている間に終わってしまったのだろうか。その姉さんはというと
扇風機で宇宙人の真似をするのに飽きたのか足の指でリモコンを扱いだした。
「もうっ。横着したら駄目よ姉さん」
「こんな姿は烏丸君には見せられないーってね」
 リモコンが姉さんの指を離れ床に落ち、それをさらに足で取ろうとするとチャンネルが変わった。
姉さんの足の指が触れたのだろうか、テレビの画面にはタモリさんがマイクを持って現れたのを映していて、
日本のお昼はコレ!といえる、お茶の間でお馴染みのあの歌が流れていた。

65:小ネタ
08/08/04 21:55 ASYMyM/2
「お昼、何にしよっか。……姉さん?」
 さっきリモコンを足で扱って遊んでいた姉さんは、膝を抱えてプルプル震えている。
 風邪をひいたわけでもないし……どうしたのだろうか。このリモコンをマイク代わりにして―
姉さんにマイクを向けてみましょう。
 ねえさん? ねえさーん!
「知らなかったの、あんな大御所さん達に混じるなんて!」
「姉さん……? 明日の……ナージャ?」
「はい……はいあの、すみません」
「明日のナージャのナージャ」
「はぃ」
「はい、お願いできますでしょーか」
「はい、あっ、みなさ……もう許して。八雲、もうリモコンで遊ばないから!」
 姉さん、かなり反省しているようだ。流石にこれ以上つっこむと姉さんが再起不能になってしまう。
 と、画面の中のいいともではコーナーが始まっていて、素人モノマネ選手権が行われていた。
司会をしている慎吾君がちびっこにモノマネをしてくださいと合図をだしていた。
「はい、お願いできますでしょーか」
 駄目、慎吾君!
「もう……ゆる」
 結局、その日の姉さんは借りてきた猫のような引きつった笑顔のまま固まってしまい、
その翌日ではblogで何事も無く平静を装った人みたいな空元気をしていました
「明日の……」
「もうゆる」
「明日の天気は雨みたいだから、洗濯物は出しておいてね」
「八雲、わざとやってない!?」
「やってないやってない」
 怒った姉さんをへらへらとした態度で追い払っては、なんという弱みを握ったものだと心の中でガッツポーズした。
 姉さんを叱る時はこれで行こう。
「姉さん、明日の―」
「もう許してって言ってるでしょ!」

66:Classical名無しさん
08/08/04 21:58 ASYMyM/2
中の人ネタって事で
最近、しょうきよみずさんのTVご出演時のキャプチャを見る機会が合って、
大御所に囲まれるという、なんという処刑台に上がったもんだと

67:Classical名無しさん
08/08/05 14:27 cdC8e8rs
ヤクモンが黒いwww
翌日じゃなくて当日直後だったような気もするが、天満の中の人は美人だね


68:Classical名無しさん
08/08/05 20:40 FPAjYPnI
乙でーす
その時の画像見たことないんだよな~、何かいたたまれない気持ちになりそうだw

ひとつ質問なんだけど
性行為の描写は当然無しだけど性行為の事実があったことを匂わす内容ってこのスレでOK?

69:Classical名無しさん
08/08/05 20:58 RCqalGdY
良いんじゃない?
下品にならなかったらOKだと思う

70:Classical名無しさん
08/08/05 22:56 54QK3Lis
天満がおまたが痛いよ~って言ったり
男女が布団で寝てて赤い血の跡があるくらいいいんでないかね

71:Classical名無しさん
08/08/05 23:50 FPAjYPnI
ありがと
貰った意見を参考にして書くよ

72:Classical名無しさん
08/08/06 08:57 ISsEv98g
>>66

八雲wwwwwwwwwwwwwwwww

73:Classical名無しさん
08/08/08 14:41 g.zYPyr2
黒い、黒いよ、ヤクモン・・・。

74:Classical名無しさん
08/08/12 00:18 ZBfnJHdg
今でもこのスレ見てる人ってどれだけいるんだろうか?
原作が終わったのだから二次でもっと盛り上がりたいな

75:Classical名無しさん
08/08/12 00:31 QgDr8l2o
そうだねぇ
スクランSS関係の源流なんだから、このスレには頑張ってほしい

76:Classical名無しさん
08/08/12 18:48 kGVujgao
うんこだろ。

77:Classical名無しさん
08/08/14 20:54 MR2lrSGo
何か書きたいなと思っておにぎりか旗で成立後の話を考えてたんだけど
旗は恋人でも夫婦でも話が浮かぶけどおにぎりで夫婦はネタが浮かばん
なんつーか平和すぎる
あとおにぎりの話は発想がエロにばかりいってしまう
俺の中で八雲はずいぶんエロエロなキャラになってしまったようだ

78:Classical名無しさん
08/08/14 22:17 erwXvCQE
持ってる戦力をフル活用さえすれば、八雲がエロエロなのは当然至極

79:Classical名無しさん
08/08/14 23:45 8KeWfvaE
話が浮かぶかどうかも人それぞれだからな
俺はもう旗おにが成立してる姿が想像つかない

80:Classical名無しさん
08/08/15 00:16 2Z5lgtN6
まあラスト2話はなかったことにしてるからな

81:Classical名無しさん
08/08/15 08:51 nmW2.i4I
特に盛り上がることなく終わったからな。
こんな状態になる前に終わっとくべきだったんだ。

82:Classical名無しさん
08/08/16 03:14 n8xEFLNs
播磨が天満を空港に送り届けて、離陸していく飛行機を見ている時の回で俺の中のスクランは終わった
あそこで「あースクラン、なんだかんだあったけど、良い感じで終わったじゃん」と
そしたら、小林センセの次回作にご期待くださいって無かったから印刷ミスかと思ったくらいだ
後は・・・見たけど無かった事にしてもいいよね?

83:Classical名無しさん
08/08/16 06:58 0q9FnX.2
いいよ
むしろ俺には次回作にご期待くださいの文字が見えた気がする
あれ以降はパラレル気味のスピンオフ作品だろう

84:Classical名無しさん
08/08/16 17:14 6sMcW2YU
だな

85:Classical名無しさん
08/08/17 00:16 lslBQ8Ak
認めなきゃ、現実を。

86:Classical名無しさん
08/08/21 18:54 R4IwgfuM
花井関連のカプ書く人いないのかな?
あの最終回でも特にダメージ受けてないだろ

87:Classical名無しさん
08/08/21 23:07 HJQfcUbY

別に上手い下手なんて気にしないんだから、頭に浮かんだのをそのままSSにしていいんだぜ?

88:Classical名無しさん
08/08/22 01:20 OSjY7Hgw
いや、下手なら叩かれるだろ、当然の如く。

89:Classical名無しさん
08/08/22 02:28 SfbEHjsQ
どんだけ下手でも原作よりはマシだから平気だろ

90:Classical名無しさん
08/08/22 10:59 cuqyNChY
奈良健太郎のSSでも書いてくれ。

91:Classical名無しさん
08/08/22 16:33 deE/F6sc
下手なら叩くってなんだよw
「読み手様・読者様」って、そんなんだから誰も寄り付かなくなったんだろw

92:Classical名無しさん
08/08/22 19:24 WX4DEPoI
まあ感想も少ないよな

93:Classical名無しさん
08/08/22 21:35 wLlbBWZs
他派閥なら叩く
同派閥なら褒める

そんな感じじゃなかったか?とくにお子様ランチは

94:Classical名無しさん
08/08/22 22:48 WX4DEPoI
お子様ランチはどっちも好きな奴らだろ?
叩いていたのはスクラン自体のアンチ臭い

95:Classical名無しさん
08/08/23 07:23 61t0Tkd2
>>91
晒すならそれは当たり前だろ。
それが嫌なら身内だけやってりゃいい。

96:Classical名無しさん
08/08/23 07:41 kiKI.2I.
熱くなって>>95に対する反応とかするなよ
ガキ同士の意地の張り合いなんか見たくないし、そんなもの意味がないから

97:Classical名無しさん
08/08/23 13:00 c8D6LP52
お前が一番反応してるだろw

98:Classical名無しさん
08/08/23 14:46 MhvUQHSw
>>86
とりあえず満足しちゃったんじゃないの?結構おいしい話もあったし。
あとはZでの保管話に期待してるとか。

なんつーか、Zって結局マガスペの短編話の延長みたいな感じだったし。

99:Classical名無しさん
08/08/24 12:46 QHGAEwgk
>>98
スクランZの時間軸はどこらへんだった?

100:Classical名無しさん
08/08/24 13:00 XVSyhMJo
江戸時代の話で完全なパラレルだから
時間軸とか関係ないよ

101:Classical名無しさん
08/08/24 13:29 BA2PbaaI
>>99
播磨が天満と出会う前で沢近とか花井とは顔見知りだった頃

102:Classical名無しさん
08/08/24 16:59 /tYUNWig
>>95
何を飛躍してるのか知らんけど、初めて書いた人とかに厳しい意見多いのよ
「ここはこ~した方が」とか「こうしたらもっと上手くなるんじゃね?」的なものでなく、攻撃一辺倒とかね
サバイバル編以降の人気の無さと、そういった読み手様意識のせいで新規の書き手が居なくなったと思うよ
以前から言われてた事だけどね
ここは共有の場なんだし、どっちが偉いとか無いだろうと

103:Classical名無しさん
08/08/24 18:24 C0E4JDMs
>>99
バレスレでは花井周りの話を望む声はけっこうあったよ
そういやバレスレ見てると縦笛、花皿、茶道部とかの花井オタは播磨オタにも数で負けていないように思うけど
投下されるSSの数はあんましないのな
個人的には虹とか読みたかったけど

104:Classical名無しさん
08/08/25 00:08 p4XJjCWo
というか播磨モノじゃないと読み手がつかなかったからな
それが顕著だったのがS3
今の後継サイトの一個手前のS3は特にやばかった

105:Classical名無しさん
08/08/25 18:25 3tQk6GfY
ん?じゃあ結局、花井オタはそれほどいないってことか?
やっぱ2ちゃんのスレはあてにならんもんやね
そういや前にエロパロでリク貰ってスガサガ書いた時も反応薄くてちと寂しかったなw
まあ俺自身も播磨ネタのが読むのも書くのも好きやけど最終回でモチベ落ちたw

106:Classical名無しさん
08/08/25 22:15 Q..bWODo
>>102
飛躍も何も、当たり前のことなんだが。
2chは規制緩いので遠慮が無い意見が多い。
それ故に率直な感想を得られるのが良い点だし。

まあ、不満があるのなら運営に訴えればいいんじゃね?
おそらく相手にされないだろうけど。

107:Classical名無しさん
08/08/29 18:49 BFcxULhQ
ほしゅ

108:Classical名無しさん
08/08/29 20:34 CHZf7MBU
IFまとめWikiも終了のお知らせか……

それと新しく創作支援(?)板というのができたらしいから、次のスレはそっちの方がいいのかな。
まぁ、このスレで終わる方が綺麗かなとも思う。

なんか、残念だな。このスレの絶頂期にここにいなかった自分が……

109:Classical名無しさん
08/08/29 21:11 jp/Dafj2
ええ!Wiki終わんの!?
…まとめの人これまでおつかれさまでした

まだ書くネタはいくつか残ってんだけどなぁ
中途半端で終わらせてるやつもあるしこのスレ終了までにはなんか投下したいな

110:Classical名無しさん
08/08/29 23:46 BFcxULhQ
何かあったの?

111:Classical名無しさん
08/08/30 03:14 m1973uek
IFまとめ終わってなかったぞ

112:Classical名無しさん
08/08/30 05:59 vYrUxoYY
>>106
亀で横レスなんだがちょっと口挟むけどさ、
遠慮の無い意見と攻撃的な意見は違うと思うぞw
レス先の人だってそれを踏まえた上で、もっと良い感じにスレが回っていけば良いのにね、と言ってるのだし
そこで運営に~とか言ってる方が飛躍してないかい?

>新しく創作支援(?)板
どこに出来てんの?S3の避難先かい?

113:Classical名無しさん
08/08/30 06:02 vYrUxoYY
>>104
同じ書き手さんのSSでも、播磨と誰か女キャラのSS>(何倍かの差の壁)>播磨以外のキャラのみSS
だったからなー
播磨に自分を重ねてるSSは~なんてSS書きや読み手の論争があったのも良い思い出です

114:Classical名無しさん
08/08/30 07:31 NLflR8RM
>>112
これでしょ

創作発表
URLリンク(namidame.2ch.net)

つかまとめ終わってなかったのか、良かった…
ビックリガックリしたぞ

115:Classical名無しさん
08/08/30 08:49 7ZzjUiQA
誰か奈良健太郎のSS書いてくれ!

116:Classical名無しさん
08/08/30 10:43 vYrUxoYY
>>114
ありがと
アドレスが隔離板w

117:108
08/08/30 13:11 jdTwTbLA
誤解を与えてすいません。
wikiまとめの更新がなかなかないのを皮肉っただけで……
誰も更新しないなら終わったも同然かなと思ったので。

118:Classical名無しさん
08/08/30 19:42 vYrUxoYY
まとめはボランティアでやってるもんなんだから、義務や仕事じゃないんだよね
皮肉る必要はまったくないし、憂う気持ちが強いならあなたが変わりにやっても良いわけで

119:108
08/08/30 21:03 jdTwTbLA
その通りですね。
もう少し笑いとかツッコミがあるかと思い、ふざけてしまいました。

120:Classical名無しさん
08/08/30 21:40 NLflR8RM
俺は108の掌で踊らされていただけかw
お詫びになんか投下してちょ

121:Classical名無しさん
08/08/30 21:47 6.aLkWR6
スクランIFもSS板に移動するのか?
ちなみに無効もIDは出るみたいだ

122:Classical名無しさん
08/08/31 02:14 LAgDmi36
age

123:Classical名無しさん
08/08/31 05:43 XgKF.NgU
>>119
ボケが不十分なのにツッコミ出来るもんかよ
なんでも中途半端だなお前って

124:Classical名無しさん
08/08/31 14:33 CArvgGSY
>>112
同じだと思うぞw
現状のままで十分。養殖やりたいのなら余所でやればいい。
今のままで良いという人、変えて欲しい人、様々だな。
こういう問題は利用者が一部のスレでグダグダ言っていても仕方が無い。
しかるべき場所で議論をし、その上で管理側に判断を仰ぐのは同然のことだと思うが。
どこが飛躍なのか疑問。

125:Classical名無しさん
08/08/31 15:56 lEkSASUI
俺は112じゃないが、
>>124みたいにレベルの高いSSばかり望むと、ほとんどのスレが寂れるよ。
それに、スレの雰囲気のことだけで運営に相談とか、どう見ても話が飛躍しすぎだろう。
投下がないこの状況でよしとするなら、もう何も言わない。

俺もSS書きの端くれだけど、ここにまた投下する勇気はないよ。
と言うか、投下する場所なら他にいくらでもあるし。

126:Classical名無しさん
08/08/31 16:56 Vm5MoyTo
>>124は荒しじゃないの?
皆あえてスルーしてるのかと思ってた

ところで他の投下する場所ってスクラン関連で何かあるってこと?

127:Classical名無しさん
08/08/31 18:20 f1mXv0oE
スクラン関係ではないでしょ
ハーレム話書いて受け入れられないなんてスクランくらいだよ
そりゃ居心地悪くなるさ

128:Classical名無しさん
08/09/01 23:08 Jm9zm5ME
>>125
現状を変えたいのなら然るべき手順を踏んで行動するべき。
それもせずにグダグダ言うのは、自分の思い通りにならずに泣き喚いている餓鬼と同レベル。
やる気が無いのなら最初から黙ってればどうかと。煩いだけだし。

ウンコを投下されても鬱陶しいだけなので、現状のままで十分。
もう何も言わなくていいよ。

129:Classical名無しさん
08/09/04 10:42 .LN8OF2o
誰かがお題を出して、そのお題に沿った即興SS描くとかやってみたい
面白そうだから

130:Classical名無しさん
08/09/04 18:35 sHvAPQDw
お題だしたら書いてくれるの?
俺は自分で自分にお題だしてSS考えてたな

131:Classical名無しさん
08/09/04 22:19 UZvA9hBs
>>130
即興でよければ

132:Classical名無しさん
08/09/04 23:53 sHvAPQDw
んじゃ書きやすそうなネタで「ファーストキス」

お題ってこんな感じでいいのか?

133:Classical名無しさん
08/09/04 23:59 1T9AiI6A
ファッスキッスからーはーじまるー

134:Classical名無しさん
08/09/05 00:32 a/dXRIZ6
ズキュゥゥゥン

135:もうちょい続きそう
08/09/05 07:36 qSer.c9M
『ファッスキッスからーはーじまるー』
「……」

 最近のアニメは、とても始まっているらしい。少なくとも播磨はそう感じていた。
 OPですでに視聴が辛くなってきたが、これも勉強と浮き立ちそうな腰をより深くソファに沈める。

「君は何を見ているんだね、何を」

 しかし、同居人の絃子に見守られながら見るのはさすがにキツイ。
 絃子の目はあからさまに、かわいそうな人たちを見つめる時のそれになっている。

「いや、ちげーよ! そういうんじゃねーよ」

 なんだかそんな目で見つめられることにいたたまれなくなって、播磨はとりあえず否定した。

「一体何が違うのか、はっきり説明しろ。意味がわからないじゃないか」
「ラブコメの勉強に、三井が見ろって言ってきたから見てるだけだ」

 それ以上のなんでもないと言わんばかりに、腕をしっかりと組む播磨。
 絃子はそんな様子の播磨に呆れつつも、三井って誰だっけ、拳児君担当の編集者がそんな名前だったような、
確かそうだったなぁ、まぁこの際からかえれば誰でもいいや、的なこと考えていた。
 当然、いたたまれないであろうアニメ視聴中の播磨の側からはなれる気はない。それもからかいたいがために、だ。

「この、バカ犬っ」
「君はこういうのが好きだったのか」
「うるせぇ。ちゃちゃいれたいだけならこっから出てけ」

 言ったあとにしまった、とすぐ後悔する播磨。絃子を見やると、目を細めてこちらを見下すように見ていた。

「ここは私の家だぞ。家主がどこにいようと勝手じゃないのかい?」
「おっしゃるとおりです、ハイ」


136:もうちょい
08/09/05 07:51 qSer.c9M
 ここは強く出るべきじゃないと悟った播磨は、すぐに謝罪の意をこめてそういった。
 それを受けた絃子は態度こそ傲岸な全としてるが、その実播磨をからかいたいだけで、
心のうちでは、全く気にした風ではない。

『キキキ、キスしたくせに』
「……」

 プツッ。

 あまりにいたたまれなくなって播磨はテレビの電源を消した。
 最近のアニメは播磨の想像を超えて始まっていたのだ。ヒロインと主人公のやり取りが余りに恥ずかしすぎた。
でも、それがちょっと面白いかも、なんて思ってないんだからね、と心のうちで呟くほどに播磨すらも毒されている。

「なぜ消す? 中々面白いじゃないか」

 あからさまにニヤニヤしながらそんなことをいう絃子に播磨は嫌気がさしたのも致し方ないことだろう。

「うるせぇ」

 だから絃子にそう言ってやるのが精一杯の抵抗だった。

「うるさいとはなんだ、このバカ犬」
「グッ」

 ぐうの音も出ないとはこのことだ、と心底播磨は感じていた。相手は他人を貶めることに精通している絃子なのだ。
播磨より何枚も上手な、そんな相手に敵うはずがない。

「ところで拳児くんもファーストキスから何かが始まったのかい?」
「なっ! 始まるわけねーだろ! まだ始まってすらいねーよ」

 動揺を隠し切れないのか反論の論点がずれてる気がしなくもない播磨をニヤニヤ顔で見守る絃子の表情が瞬間変わった。


137:最後、タイトルはお題通りのファーストキスで
08/09/05 08:00 qSer.c9M
「キスしたくせに」

 ジトッと張り付きそうな目でそんなことを言ってのける絃子。
播磨がそのときどんな顔をしていたのか、それは絃子の底なしの欲望も満たすものだったのかもしれない。
そんな播磨の様を見つめると、絃子は満足といわんばかりの顔を貼り付け、腕を組みつつ播磨に背を向けた。

「キスしたくせに」

 そう言いながら部屋を出て行く絃子に、播磨は結局何も言えなかった。






自己満になったかもしれないんですが、やっぱりこういうのは楽しいです。
ここ覗いた時にまた何か、お題があったら書くかもしれないです。
お目汚し、スマソ。それではノシ

138:Classical名無しさん
08/09/05 18:30 QlwfmdfQ
おお!乙です!
本当にやってくれるとは
絃子さんかわいい!でもラストがちょっぴりホラーちっくだw

139:Classical名無しさん
08/09/05 21:29 jTcvAFKo
乙です

これ、書いてくれた人が次のお題を出すようにすれば次に繋がりやすそうじゃない?

140:Classical名無しさん
08/09/06 04:12 X1lUC/fM
意味が分からない内容だったな。
何か元ネタがあるのかな?

141:Classical名無しさん
08/09/06 12:04 YQquERLs
>>140
あるっちゃあるけどないっちゃないつもりで作ったんですが
なんか意味わからん感じになってしまってましたかw

終わらせ方に無理やり感ありまくりなのは確実に反省点ですね


んじゃ次のお題はさくらんぼキッス、と言いたいところですが
『あの人は今』で!

142:お題 あの人は今
08/09/06 22:43 8THA63eQ
 きしむ筋肉。スプリングが極限まで圧縮され反発する為の力を得ている感触。
筋繊維の一本一本にまで酸素を送り込む血管と血液。トレーニングルームには他の音は無く、
何にも邪魔をされずに没頭できた。
 軽く息を吐きながらハンドルを元の位置まで戻していくと、張り詰めていた筋肉が
弛緩していくのがはっきりと分かった。逃げ場の無かった力が発散され、甘ったるい疲労感が訪れる。
「ふぅ~。シメに腹筋を百回やってから寝るか!」
 俺の名は東郷雅一。
 こうして体を鍛えているのは俺の日課だ。己を鍛え、心を磨き、男をあげる。
そうすればアイツだって―。
「うぉおおおおおおおおっ! 百回じゃ足りん!二百、イヤ……五百だ!!
燃えて来たぜぇえええええええええっ!」
 腹筋の台へ飛び乗ると猛烈な勢いでこなしてく。
 そう、熱い想いと同じくらい燃えているぜ。俺の腹筋はよぉ!!!
「もうお兄ちゃん。うるさい! 何時だと思ってるのよ」
「おお榛名。お前も腹筋どうだ? 最近、腹周りがたるんできた様だが―」
「うっさいな! 痩せすぎなんて流行らないのよ」
 痩せすぎ……そうだ、アイツだって標準的な体型だ。それもそうだな。
「確かに、ガリガリな女は魅力的ではないな」
「珍しいわね。お兄ちゃんと意見が合うなんて」
「かといって弛んだ体型を良しとは言ってないぞ。どうだ榛名、お前も鍛えていくか?」
「もうお風呂済ませちゃったし、ヤダ」
「お前にも好きな男くらい居るだろう。鍛えておいて損はないぞ?」
「いいって言ってるでしょ! お兄ちゃんみたいにムキムキになってどーするのよ」
 そう言いつつ榛名は、バランス良く鍛えるためにブリッジをしている腹の上に乗ってくる。
なんだかんだいっても構って欲しい甘えん坊なんだろう。コイツがつれてくる漢はどんなヤツだろうか。
 榛名は髪に付いた水滴をタオルに吸わせつつ尋ねてきた。
「最近、お兄ちゃん楽しそうじゃない。ハリーさんとだけじゃなく、二年の先輩方を巻き込んで遊んでる」
「まぁな。良いヤツらばかりだぜ」
「お兄ちゃんのぶっ飛んだ行動に付き合ってくれてるんだもん、そうよねぇ」

143:お題 あの人は今
08/09/06 22:46 8THA63eQ
 ブリッジを終え、最後の仕上げ、腕立てだ。
 榛名は当然のように背中に乗ってくる。
「それも有るんだけど……ううん、そうじゃなくて。お兄ちゃん、好きな人でも出来た?」
「ああ、出来たぞ!」
 俺の背中からコロンと榛名が落ちた。目を丸くして腕立てをする俺を見てくるが、体勢を立て直すと再び背中に乗ってくる。
「フツーは隠すものじゃないの? 言葉を濁すとか。信じられない……って、お兄ちゃんだもんね。フツーじゃないよね」
 榛名の奴は俺の背中をベンチか何かだと思っているのだろうか、ペシペシと叩いてきた。
「なんなら、好きなヤツの名前も―」
「結構ですよーだ。そんなに私に見てもらいたいなら家に連れてきなさいな。そうしたらお兄ちゃんの好きな人を見てあげるわよ」
 これは榛名なりの応援なのだろうな。よし、期待に沿えるようにもっと鍛えねば!!
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 榛名、待ってろよ! すぐに連れて来てやるからな!!」
「ああっ、もうっ。危ないじゃない! その人がどんな人か知らないけど、気の毒でしかないわ。
その人は今なにをやっているのかしら、出来れば遠くに逃げて欲しいな」
 榛名の言葉など気にしない。俺が気に入った女だ、どこまでも追いかけて振り向かせるだけさ!!
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 榛名、もっと太っても良いぞ! より鍛えられるからな!!」
「うっさい! 自分の体重のコントロールくらいできるわよ!」
 とはいえ、あいつは今なにをしてるんだろうか。ふっ、もう寝ているか。
「もー寝る。おやすみなさい、お兄ちゃん」
「おう。俺も風呂に入って寝るぜ」
「そうそうお兄ちゃん。今度のパパが帰ってくる日、パパが帰ってこれなくなったでしょ?
ちゃんとショッピングに付き合ってよね」
「当然だ。親父が帰ってくるか来ないかで賭けた勝負だったからな!」
「ん。分かってるならヨシ。おやすみー」
 榛名は機嫌良く部屋を出て行った。体は大きくなってもまだまだ子供だな―

144:お題 あの人は今
08/09/06 22:49 8THA63eQ
ん? 何か忘れていたような。……そうだ、高野に呼び出され播磨達とつるむ予定だった!!
そこには、アイツも来るだろう。いつものように髪を両側で結って太陽のような明るい笑顔で。
「……どうする。東郷雅一」
 トレーニングルームにかけられたカレンダーを眺めていると、先ほどの嬉しそうな榛名の顔が通り過ぎていく。
俺は高野に断りの電話を入れようと思った。




 朝、家を出る前にスレが伸びてると思ったら楽しそうな事をやってたので参加を
 こういう大喜利みたいのは悩まずに時間決めてやった方が良さそうなので、1時間に限定してやってみました
 お題とか出して良いんですかね
 次回のお題は、『え ん ぴ つ』

 派閥の鉛筆でも良いし、文具の鉛筆を使った物でも良いし、関係や物の喩えとして使っても構いませんよー
 よろしくです

145:Classical名無しさん
08/09/06 23:06 8THA63eQ
ちょっと連投になっちゃうんですけど、
ファーストキスの方も出来てた(あの人は今、より先に出来てた)ので投下良いですかね
もし駄目なようならレス指定でNGにでも入れといてください

146:お題 ファーストキス
08/09/06 23:07 8THA63eQ
 あぁ、なんて甘酸っぱい響きなの?
 私の初めてはもちろん……
「ほら天満、しっかりしなさいよ。何の為に集まってあげてると思ってるの」
「分かってるけどさ、分かんないんだよ」
 私の前には愛理ちゃんと美コちゃんがいる。晶ちゃんは用事があるらしく欠席してるけど、
私達は今日も今日とてメルカドにやってきたの。
「ファーストキスねぇ~」
 今日の集まりは、烏丸君とどうやったらもっと仲良くなれるかというモノ。
話の流れからキスの話題になって、今はこうやってファーストキスの話をしてるの。
 愛理ちゃんは美コちゃんを見てニヤニヤしているが、どうしてだろう? あ、そうか。
美コちゃんはファーストキスの経験があるんだ!
「さっ、沢近! あれはノーカンだって事になってただろ、たぶん!」
「たぶんって何よたぶんって。あれはどう見てもファーストキスじゃない」
「美コちゃん。くわーしく教えてもらいましょーか」
「あっ、あのな。お前が言うなよ」
 愛理ちゃんはお腹を押さえて笑っているけど、何の事だろう? 美コちゃんはというと、
怒っているような照れているような微妙な顔をして私を睨んでる。
「もーいい。店員さん、パフェ追加ね。沢近のツケで」
「ちょっと美琴、それは無いんじゃない?」
「いーや、有りだ有り」
「ねーねー二人とも。私に関係あるの? 教えてよぉ」
 なーんかアヤシイ。
 注文をとりに来た八雲に「お静かにお願いします」という注意を受け三人揃って頭を下げつつ、
私はもうちょっとだけ攻めてみた。
「私に関係あるんでしょ。教えてくんなきゃ今頼んだパフェ、私が食べる!」
「あたしんのだからな」
「いーや、私の」
 愛理ちゃんを挟んで正面向いた私と美コちゃん。晶ちゃんの居るべき席には注文を取りに来た八雲。
八雲はどうこの場を収めようかと苦労しているが、そんな八雲かわいい。おねーちゃん、鼻高々だよ。

147:お題 ファーストキス
08/09/06 23:08 8THA63eQ
「八雲、早く行きなさい」
「沢近先輩……でも」
「貴女は他のお客様のオーダーも取りに行かなければならない。ここは私が受け持つわ」
「……ハイ」
 おじぎをして去っていく八雲の姿を満足げに見送った愛理ちゃんは、
伝票をテーブルに置くとパチンと音を立てた。伝票を指で弾いた音だったけど、私も美コちゃんも注目する。
「まったく、しょうがない子達ね」
「沢近?」
「愛理ちゃん?」
「天満、一度しか言わないからよーく聞いておきなさい」
「う、うん」
 伝票を弾いた指が美コちゃんの方に向く。その瞬間、美コちゃんの顔が真っ赤になった。
「おい、沢近」
「美コちゃん?」
「天満、あんたのファーストキスの相手は美琴なのよ!! そして、美琴のファーストキスの相手もね!!」
 私も美コちゃんも雷にうたれた様に顔を引きつらせたまま固まった。
 なんで? どーして? 私のファーストキスの相手が……美コちゃん!?
「あ……あのな、沢近。あれはノーカンだって―」
「ノーカンはどーでも良いの! どういう事、私の、ファ、ファ、ファ、ファーストキッスがぁあ美コちゃんだって!」
「どーしたもこーしたも無いわよ。休日に遊ぼうって集まった時に、あんたが美琴に飛びかかってキスしたんだから」
「嘘!」
「嘘なもんですか。ほら、晶のデジカメから貰った画像データ」
 嘘だ。しっかりハッキリくっきりビックリ、そこに写ってるのはキッスしてる私と美コちゃん。しかも外で。
「oh,ヨクデキタコラージュデスネ」
「コラージュじゃないわよ。嘘かどうかは、あそこで燃え尽きて灰になってる美琴の姿を見れば一目瞭然でしょうか」
 美コちゃんは口から幽体離脱していっているのか、体から血の気が引いていって真っ白になっていた。
嘘のつけない美コちゃんがこの有様ということは、真実ということ。
「あの……パフェですけど、どなたが」
「私が頂くわ、八雲」
「ハイ、沢近先輩」
 目の前を通り過ぎていくパフェの、神々しいまでの輝きなんて今の私には関係ない。
こんな俗な食べ物などあってはならないのだ。

148:お題 ファーストキス
08/09/06 23:09 8THA63eQ
「ねぇ八雲」
「姉さん?」
「サラちゃん、教会のシスターやってたよね? 私、尼になる」
「尼になるって、教会住まいになったら、千石の時代劇見れないよ?」
「ぐっ……いーや、尼になるの! シスターに!」
「子供達のお守り優先だから、ご飯を食べるのも後になるし、漫画も読めなくなるよ?」
「ぐっ……ううん、止めないで八雲」
「今日は鰤の照り焼きとほうれん草のおひたしだから、七時までには帰ってきてね」
「……うん」
 八雲の説得にほだされた私は、愛理ちゃんからパフェをチョビチョビ分けてもらいつつ美コちゃんのぼんやり眺めていた。
美コちゃんとキスとか、記憶にまったく無い。というか、有ったらこうやって会ってないだろうし。
 愛理ちゃんに尋ねてみた。記憶に無いんだけど、って。
そしたら「写真のデータ消しといてあげるから、天満も美琴も忘れなさい」って。
「晶に言って、デジカメのデータも処分してもらっておくから、あんた達もいい加減に復活しなさい」
 その言葉に美コちゃんも復活し、私もちょっとだけ生き返った気分だ。
「ありがとう愛理ちゃん」
「沢近……」
「ま、気にすること無いわ。こーいうのも悪くないものね」
 愛理ちゃんは最後のパフェの一口を口に運ぼうとして、美コちゃんに止められた。
そしてそのままスプーンに乗っかったチョコアイスは美コちゃんの口の中に消えていく。
「何してるのよ美琴」
「大体、あたしが頼んだパフェだろ? なんで沢近が食べてるんだよ」
「私が払うんだから私が食べて当然じゃない!」
「そもそも沢近が口を滑らせなければ、あたしの傷口が開くことは無かったんだ!」
「なんですって」
「なんだよ」
 そーいえば、気になった事が一つ、急にどこかから沸いて出てきた。
「ねー愛理ちゃん」
「ちょっと待って天満。この子に人に対する礼儀ってものを教えてあげなきゃならない所だから」
「悪いな塚本。今回ばかりは譲れないんだ」

149:お題 ファーストキス
08/09/06 23:13 8THA63eQ
「まぁどっちでもいいんだけど、愛理ちゃんのファーストキスの相手は誰? 私と美コちゃんの事は分かったんだけど、
愛理ちゃんだけ言わないのって不公平じゃない?」
 臨戦態勢に入っていた愛理ちゃんの動きがピタリと止まった。
「あーそうだそうだ。沢近、もちろん言うんだよな」
「あ、あのね。なによ急に!」
「急にじゃないよ。ズルくない? 私と美コちゃんばっかり。ね、美コちゃん?」
「そうそう。沢近だけズルっこいな」
 愛理ちゃんは伝票を持って席を立つと足早に出て行こうとする。これはもしかしたら愛理ちゃん持ちか、
と美コちゃんとニンマリしていれば「あなた達は自分の分を払いなさいよね」と釘を刺されてしまった。
「ねーねー愛理ちゃん」
「なーなー沢近ー」
「しつこいわよ」
 早足で歩いていく愛理ちゃんを追いかけつつ、私と美コちゃんは絶対に聞き出してやろうと熱く頷きあったのだった。
「ねーねーファーストキッスー」
 愛理ちゃんは顔を真っ赤にしてフンと鼻をならした。
 私と美コちゃんはそんな愛理ちゃんをここぞとばかりに攻め立てる。仲良しだから出来る戦法なのだ。
「あーもうっ。知らないっ!」
 愛理ちゃんは本気で怒ってはいない。だって、私達を振り払う速度で歩いてないもの。

 おわり


と、言うわけで、連投すみませんでした
お題は『えんぴつ』なのでヨロシクです

150:Classical名無しさん
08/09/07 02:41 wXn3LHfk
乙です
やっぱお題はリレーしてったほうが面白そうですね

『あの人は今』だから数年後ネタでくると思ったんですが、そう来ましたか

151:Classical名無しさん
08/09/07 04:27 YFTKEt9Q
レスが沢山付いていたので期待して来てみたら……。
少しは自重しろよ。

152:Classical名無しさん
08/09/07 08:25 lzX1o.So
GJ!
ここで東郷が来るとは……東郷の一人称は初めて読んだ気がする。
榛名はやぱり可愛い。
そういえば天満と美琴はあれがファーストキスだったんだなw

153:Classical名無しさん
08/09/09 22:59 38Gr00bg
過ぎたるは及ばざるが如し

154:Classical名無しさん
08/09/12 00:16 Y/XmhSgk

榛名可愛いよ榛名

えんぴつと言えば、美琴と播磨って結構なんとか上手くやってけそうな雰囲気なんだよな
つか美琴が尽くすタイプだから誰とでもやっていけそうなんだけどさ

155:Classical名無しさん
08/09/13 13:53 QutCo.Dw
もっとラフにやろうぜー。なんかやたらと重苦しくしようとしてる奴がいるけどさぁ

156:Classical名無しさん
08/09/13 18:30 U7M.QI0k
お題「えんぴつ」投下します
下品な話なのでご注意を

157:Classical名無しさん
08/09/13 18:33 U7M.QI0k
「ふー、極楽極楽」
 手足を一杯に伸ばして肩までお湯につかると、温かいお湯が凝り固まった体をほぐしてくれる。一緒に浸かる面子が水着相撲のやつらだというのがどうにも締まらねえけど、たまには銭湯もいいもんだ。
 
「おい、菅。あれ播磨たちじゃねえか?」
「ん? おー本当だな」
 視線の先には三人の男。播磨に花井に東郷。ひどく暑苦しい面子だ。そしてどいつも屈強な体をしている。
 厚い胸板。割れた腹筋。丸太のような上腕筋。
 そして視線を下に降ろしていくと……。
(コブラだ! コブラがいる! 何故こんなとこにコブラが!? 砂漠化は日本にまで進行していたのか!)
 なんだか男としての強烈な敗北感。
(くそ、せっかくいい気分だったのに何で惨めな気持ちにならなきゃいけねえんだ。)
 しかしまだ慌てるような時間じゃない。自分より下を見つけて心の安定を図るべきだ。

158:Classical名無しさん
08/09/13 18:34 U7M.QI0k
「俺、播磨……さんの背中を流しに行ってくる」
「甲斐甲斐しいな」
「頑張ってくるダス」
 男の常識その1。アレの大きさは体の大きさにも関係する。
 その点、吉田山は髪の毛を抜かせば相当小さい。女子にも負ける。
 更には人間も相当小さい。ならば……。
 吉田山が湯船から上がり、局部が露になる。
(なんだと! 長さこそ俺と変わらないが、ふ、太い!)

「菅君、何を歯噛してるダス?」 
「い、いや何でもねえよ」
 ま、まだまだ慌てるような時間じゃない。
 男の常識その2。デブはアレが小さい。
 これは経験にも裏打ちされた確かな話だ。
 西本が湯船からあがるその時をじっと待つ。
「頭洗ってくるダス」
 ザパァと大きく湯を波立たせ、西本が立ち上がる。
(さあこい! 俺にお前のモノをみせてみろ。……な、なんだと)
 西本の腹の下で自己主張するそれはその巨体にふさわしいものだった。
 しかも……。
(ズルムケじゃねえか)

159:Classical名無しさん
08/09/13 18:35 U7M.QI0k


「菅はなんであんなに凹んでんだ?」
「知らんダス」
「そうか。おい、菅、早く着替えろよ。もう変えるぞ」
 菅は更衣室の長椅子に座り深くうつむいていた。
(男は顔じゃねえ、もちろんアレでもねえ。 やっぱりハートだろ、ハートだろ)
 そう自分を鼓舞するがなかなか顔を立ち直れない。
「菅君どうしたの? 大丈夫?」
 その声に反応して、少し顔を上げる。
(なんだ奈良か。こいつもいたのか)
 奈良の腰にはタオルが巻かれている。
(ああ分かっている。どうせこういう奴が一番すごいモノを持っているというオチだろ。いっそトドメをさしてくれ!)
 
 ピラ

「!? なにすんのさ菅君!」
「……奈良」
「なんだよ!」
「うまい棒おごってやる」
「え? なに、なんなの? なんでそんな優しい目してんの?」
「何本でもいいぞ」
「ちょっと! その目やめてよ! なんか心が痛いよ」
 後ろで奈良がまだ何か叫んでいるが、早く着替えないとあいつらが待っている。
 やっぱりたまには銭湯もいいもんだな。

160:Classical名無しさん
08/09/13 18:36 U7M.QI0k
投下完了
それとおまけでお題「あの人は今」で小ネタです

 俺、高校二年ときに同級生に間違って告白したことあるんだが
そのネタで高校で「あいつが私にwぷぷぷ」って馬鹿にされ、
膝蹴り食らったり、ドロップキックを食らったり、本当に散々だ
今だに夕食の時はそいつの飯を食わされる

161:Classical名無しさん
08/09/13 18:37 U7M.QI0k
次のお題は「買い出し」でお願いします

162:Classical名無しさん
08/09/13 20:31 2S89Ujhg
乙ww
菅・・・なんてちっせぇ男なんや・・・

163:Classical名無しさん
08/09/14 03:12 QUXMRQTs
ありきたりな内容でつまらん

164:Classical名無しさん
08/09/14 20:13 Q7avSmoM
ありきたりじゃない話ってどんなのだろ?
ガチなシリアス話とか?

165:Classical名無しさん
08/09/14 23:38 IwtG/1QU
超シリアスな話をいくつか書いているが2chなんぞで公開する気はないな。

166:Classical名無しさん
08/09/15 06:42 CoKaW5Cg
俺もいくつかあるけどやっぱ2ちゃんではやめた方がいいのか?
変な人も粘着してるしなあ

167:Classical名無しさん
08/09/15 15:21 no3cgygo
そのくらい自分で決めればいいだろ。
けどまあ、お前は止めとけ。
自信がある人、叩かれても逆にやる気になる人じゃないとお勧めできない。

168:Classical名無しさん
08/09/15 18:05 CoKaW5Cg
別に叩かれるのは構わんのだけどね
やめとくわ

169:Classical名無しさん
08/09/15 19:24 D.Yhxi2s
>>160
乙です
小ネタの旗っぷりにちょっとほんわかしたw
やっぱ未来ネタはガチ展開多い気がする

>>165-166
しかし現在レスポンスが十分に期待できるスクランでのSSサイトってここだけなんだよな
やっぱり書き手としては反応があることは一番の喜びだ

だからここ見てる人はROMにならずになんでも感想付けてあげてほしい
現S3見てる人にも言えるが感想あるなら絶対書いてあげて欲しいね
ここ数年は今より人数少なかった初期のIFスレやサイトよりも感想減ってる気がする

170:Classical名無しさん
08/09/16 00:39 s9fvRIdo
>>165 >>168
叩きもガチ感想も煽りも乙の一言のみでも、どんなものでも来いや!くらいで良いんだよね
投下してそれから1週間くらいはそのスレ覗けないヘタレの俺でも投下した事あるんだぜw
試しに短いのを投下してみてはどうだい?

171:Classical名無しさん
08/09/16 19:48 oWbe/.Gs
>>170
反応は欲しい、でも叩かれるのは嫌。
だからマンセー以外は禁止ですぅ。ということなんだろ。
どんだけ我侭なんだか。
嫌だと言ってるんだから放置しとけ。
どうせ叩かれて、逆恨みして、スレが荒れるだけだ。

172:Classical名無しさん
08/09/16 20:12 dndexKgU
>>170
既にいくつか投下してるよ
いちお投下後のスレは覗けるけどまとめはなんか恥ずかしくてなかなか見れんねw
花井の当て馬展開じゃないけど考えてるネタが人によっては反感持ちそうなネタだったから自粛したのよ
「自分でサイト開いてそこでやれ」と言われても仕方ないと自分でも思ったからさ
親切にありがと、投下する人が増えてまたこのスレが盛り上がるといいなあ

173:Classical名無しさん
08/09/16 20:34 YtTV4YO.
叩くのが前提の空気ってどうよ

174:Classical名無しさん
08/09/16 22:16 s9fvRIdo
>>173
心構えの問題だって言いたいのよ
もしかしたら自分だけ面白いだけで実はメチャ反感買うかもって事はリアル含めてよくある
つか、個人blogでだってどこだって発信するからには反応が返ってくるわけで
blogのコメント欄を無くしても訪問者数で分かるもんだ
でも見て欲しいし感想欲しいしって有るじゃない

175:Classical名無しさん
08/09/20 10:04 nFEP1xec
奈良健太郎のSSも書いて欲しい。

176:Classical名無しさん
08/09/20 13:10 jZPkJVz6
自分で書けば

177:Classical名無しさん
08/09/20 18:53 kTgyzsuo
えんぴつのお題SSで奈良でたやん
オチをかっさらっていったやん

178:Classical名無しさん
08/09/24 21:59 iHEmZPfM
描いて欲しいカプやキャラはあるかい?

179:Classical名無しさん
08/09/24 23:06 mwSSz492
旗か鉛筆でお願いします

ところでこのお題リレーって自己リレーあり?

180:Classical名無しさん
08/09/25 00:31 fY6Mdm86
有りよw
バトン渡さずにもう1周頑張っちゃったと思えばおk

181:雨の放課後 1/3
08/09/27 08:29 YUIpUw1o
空気読まずに縦笛投下します。
お題関係なしなので悪しからず。



 見上げると空一面どんよりとどす黒い雲が覆い、地面をざあざあと雨が激しく打ちつける。
 そんな時に限って傘が手元になかったりするのが世の常というのか、まあ大概は個人の不注意が原因だろうが。
 そういうあたしも多分に漏れてはおらず。
 午前中は全く晴れていたのだが、昼が過ぎた頃から雲行きは怪しくなり、帰りのホームルームが終わった頃にはいつ雨が降り出してもおかしくはないそんな様子の空だった。
 ―だから早く帰るつもりだったんだが。
 放課後なので他の生徒は殆ど帰っちまっていない。『2-C』の下駄箱を見ても誰の靴も残ってなかった。
 昇降口から覗く雨は一向に止む気配はない。ただ虚しく雨音が人気のない校舎に響いている。
 うぅ谷さん流石にあんたを恨むわ。

182:雨の放課後 1/3
08/09/27 08:32 YUIpUw1o
「おお周防、良かったまだ居たのか」
 ホームルームが終わり塚本、沢近、高野のいつものメンバーでいつものように会話に花を咲かせ、そして帰ろうと教室を出た時に谷さんに呼び止められた。
「すまないがちょっと頼まれてもらえないか」
「ああ、パスパス。丁度帰るところなんだ今」
 即答で断ったのだが。
「いやいや、本当にたいした事じゃないから。頼む!」
 やっぱり、お願いされると弱いんだよな。
 塚本達も手伝ってくれると申し出てくれたのだが、先生が「たいした事じゃない」って言うし、天気も悪いから先に帰ってもらったんだけど。
 けれどその仕事は先生の言ってた通りたいした事はないのだが、如何せん時間が掛かる単純作業。明日先生が授業で使うプリントらしいんだが、それを決まった順番通り重ねて、ホチキスでひたすら留めていく。
 雨が先か、この作業が終わるのが先かのデッドヒート。
 こんなことなら手伝いの申し出を断るんじゃなかった。
「花井がいれば花井に頼んだんだがな」
二人だけの教室にパチンパチンという規則的な音が続く、事も無げに。
「だったら、花井が帰る前に言ってくれれば」
「まあお前ら幼馴染だから良いだろう」
「意味分からん」
 いつしかその音混じりパラパラと雨音が鳴り出し、それが激しくなる頃にやっと作業が終了した。

 そして現在に至る。

183:雨の放課後 3/4(急遽四分に、↑は2/4ですorz)
08/09/27 08:37 YUIpUw1o
 昇降口に立ち尽くしてどれ位立っただろう。止まないな。
 これはもう濡れるのを覚悟で行くしかないかな。
 けたたましく雨が地面を打ちつける音は、学校の休み時間の喧騒に似ている。
 賑やかに教室でも、廊下でも自分も他の生徒たちも思い思いに会話を繰り広げる。馬鹿な男子が仕様もない話で盛り上がり大声を上げたり、私たちもケラケラとそれを見て笑ってたりする。
 だけど今は誰も居ない。胸の奥に響くその雨音のせいなのか、何故かふと心細くて、寂しくて堪らくなる。
 この校舎どころか、この町からも誰もいなくなってしまったような不思議な感覚。
 この感覚、そういえば小学生の時も。
 あの時はでも確か。
 うん?
 外を見ると雨の中を黒い陰がこちらに向かってくる。
「あ!」
「やっぱりまだ此処に居たのか」
「うん」
 そこには見慣れた顔。肩口を見ればしっかり雨に濡れている。
 そんな幼馴染をみて何だか照れくさくなる。変なの。
「どうした?」
「な、なんでもねえよ」
「ほら」
 そう言って差し出す傘を受け取り広げると幼馴染の隣に肩を並ばせ歩き出した。
 ふと隣を見る。
 あんなに弱っちかった花井がなあ。
「何だその目は」
「別に」
 いつの間にか頭一つ分程追い抜かれている背丈。体だってガッチリとして、空手だって本気でやればとても敵わない。
 頼りに、なんのかなあ。
「なあ、花井」
「なんだ?」
「前にもこうゆうこと、あったよな」
 傘を伝って一粒、滴が『彼』の肩に落ちた


184:雨の放課後 4/4
08/09/27 08:41 YUIpUw1o
「前といってもなあ。お前しょっちゅう傘忘れていたから、いちいち覚えていられるか」
 言葉より先に拳が出ていた。
「悪かったなあ!」
 目の前の幼馴染を思いっきり殴り倒した。
 べしゃっ、という湿った音。
 そのまま放って置くことにして早足で歩き出した。
「もう!」
 ったく! あいつはやっぱり昔のままだ、何も変わっとらん!
「助けてくれー!」
「知るか!」




    ― おわり ―


以上です。

185:Classical名無しさん
08/09/27 14:16 gRsdpQ6M
奈良君のSSを…。

186:Classical名無しさん
08/09/27 18:53 ohtZe98g
いつもROMってるだけだが、楽しみにしてる奴もいる事を知って欲しい。

187:Classical名無しさん
08/09/27 18:55 7ooR6FSg
良いよ良いよ
描写なのかキャラの心情なのか分かり辛い所が気になったけど、すごく丁寧だね
乙かれー

188:Classical名無しさん
08/09/27 21:32 fdL.3U6o
いいね、二人の関係を少ない文量でも充分伝わってきた


リレーとは違うんで却下なら却下でいいんだけど
お題リクしていい?
書いてくれる人がいるなら

『間違いメール』で

189:Classical名無しさん
08/09/28 01:05 h/hYihxg

「うん、濃過ぎ」こう書くつもりだった。
だが、文面が「ウンコ過ぎ」となっていたことに気が付いたのは、
メールを送信して10分以上も経ってからだった。

END

190:Classical名無しさん
08/09/28 15:40 wJKNru/g
前のお題も勿体無いから使ってこうぜってことで
>>161>>179から「買い出し」とカプで「鉛筆」をばやらせていただきます
リアルタイムに書いてるんでちょっと時間かかるかもしれません

先に出来てるんだけどな人がいたらどうぞ投下してくださいな

191:Classical名無しさん
08/09/28 16:14 wJKNru/g
「はぁ」

 隣からこちらを気遣うことなく聞こえてきた播磨のやる気のないため息に少し苛立ちを覚える。
アタシが嫌いだからとか、そういう類のため息ではなく、単純に面倒なだけだからという理由でのため息なのはわかってる。
 それでも、それでも一応はアタシだって無理やり買出しに借り出されているわけで、ため息はどうなのよと思うのは当然で。
 考えれば考えるほどにやり切れなくなり、ついぞ播磨に何か言ってやろうと思ったとき暗いレンズがこちらを向いた。

「んで何を買えば良いんだ? 俺は料理なんて全くわかんねーぞ」
「期待してないから平気だよ」

 一応、買出しについて考える気はあるらしい。
当然のことながら播磨が具材や買い物に詳しいなんて思っちゃいないので、
それだけで先ほどのやる気皆無の振る舞いを少しは許してやろうと思えた。
 もちろん全て許すつもりはないけど。

「それにしてもお前ため息つきすぎ」
「そうか?」

 うん、と返事をしながら、にやけてやる。
たまった鬱憤を、どう晴らしてやろうかと、アタシの頭脳が単純な構造ながらも動き出す。

「アタシなんかと一緒の買い出しで申し訳ございませんね。どうせなら沢近が良かったよなぁ?」

 そんなことはないのだろうけどとわかりつつ、半ばちょっと本気の声色は播磨には応えたらしい。
動揺しながら「なんでお嬢と」、「どうせなら天……いやなんでもねー」などという言葉が播磨から届く。
 だがしかし、いくら待てども、アタシとの買い出しについての肯定的な意見が聞こえてこない。
 そういうときは嘘でも「周防でよかった」、「周防だから嫌ってわけじゃなくて」とか何とか言うものだ。
 播磨にそんな言葉を期待しちゃいないが、それでもムカつく。
 別にアタシだってこいつから甘ったるく、くっさい言葉なんかが聞きたいわけじゃない。
それにこいつが私をそこまで嫌がってるとも思わない。
 別に気になる相手じゃなくても、それでも不安になるのが女の子で、アタシだって女の子で、
だからやっぱり安心したい気持ちだってあるんだ。

192:Classical名無しさん
08/09/28 16:32 PIrEWD3E
梅津刑事「円、なぜ麻薬捜査官であるお前が香港マフィアに目溢しなんかを・・・・」
城戸「それはね、・・・・・中国人に恩返しするためよ。
私の祖母は満州で育った。やがて戦争が終わって
引き上げなどの混乱のなか祖母は親とはぐれてしまった。一人泣きながらさ迷ってると
ある一人の親切な中国人に命を救われたのよ」
梅津「そうだったのか・・・」
と、突然円が倒れ込む!銃で打たれたのだ。
城戸「うっ!」
梅津「大丈夫か!」
さらにもう二発!
そのまま城戸は息をひきとる

193:>>191の続き
08/09/28 16:50 wJKNru/g
「はぁー」

 だから思い切りため息を吐いてやる。
播磨にはどうせため息の意味なんてわからないだろうけど、それでも精一杯吐いてやった。

「なんだよ?」

 大きなため息を吐けば、紳士には程遠かろう男でも気にはなるらしい。
 アタシは、そんな非紳士に一瞥をくれる。

「なんでもないよ」

 こいつをこの方向でしてやってもお望みの言葉は何も出そうにないし、言葉が出たところで意味はないと自分なりに結論は出ていた。
 
「いいからさっさと歩け」
「あいよ」

 だが別方面で疑問をぶつけてやることにする。

「播磨はカレーと肉じゃがどっちが好きだ?」
「カレー」
「カレーの具は何が好きなんだ?」
「エビ以外なら何でも」
「そんで結局誰が好きなんだよ?」
「て―ちゃんって、いやそれは、関係なくね」

 いきなりの強風で肝心の部分が聞こえなかった。再度たずねても当然のように教えてくれない播磨。

「いいから教えろよ」
「断る」

194:>>193の続き
08/09/28 17:00 wJKNru/g
 そんなやりとりが数分続く。
 次第には「お前には関係ないだろ」とまで言ってきやがった。
実際そうなのだが、これはよくない。断じて良くない。なので余計にしつこく詮索してやることにする。

「沢近なんだろ?」
「ありえねー」
「んじゃ八雲ちゃん?」
「なんでそうなる」
「ひょっとして高野か?」
「誰だよ」

 最後の返答は高野に言いつけてやるとして、播磨はしらばっくれてるのかわからないが、
クラスメイトのほとんどの名前が出てきても口を割らない。
 ここまで強情だと、もう降参するしかないわな、なんて思いつつ、ちょっと間がさして、
普段ならありえない冗談を口にしてみたくなった。

「ひょっとしてアタシ?」

 言うが早いか、途端に熱くなった自分の顔を、これも熱するよりも早いか、
さわやかというには強すぎる風がアタシと播磨を打ちつけた。
 目に砂が入らないように、アタシは風とは逆を向く。
自然それで、播磨からアタシの顔は見えなくなり、たとえ顔が朱に染まっていたとしてもこれで平気だから、
なんてのは本当に事のついで。

「は? なんだって」

 アタシの言葉は強風にかき消されたらしい。正直届かなくて良かった、と思う
聞こえていたら冗談とはいえ、気まずいから。

「なんでもないよ」

 だから本当に何でもなさそうに言ってやる。

195:>>194
08/09/28 17:02 wJKNru/g
「だから荷物は全部播磨持ち決定な」
「なんだそれ。まぁ別にいいけどよ。それよりさっきはなんて言ったのよ?」

 播磨の言葉は聞こえない振り。
 風が強いから買い出しはゆっくりしてやろう。
戻ったら、こんなに時間かけて何してたのよなんて沢近が怒鳴るのが想像できたが、
それでも今日は、急ぐ気になれない。

「さっさと行くぞ」

 追求を諦めた播磨がどうでもよさそうに言ってくる。でもダメだ。
どうでもよさそうな態度じゃこの決心は譲ってやらない。

「そんなに早く沢近の元へ行きたいのか?」

 隣から否定の声が上がる。
風が強いから、もっとゆっくり行こう、なんて呟きは外気に触れるまもなく胸のうちでかき消される。
 それでも足取りだけはゆっくりとしていて。
 ただただ背を押す風が恨めしくもあり、心地よくもあった。

196:Classical名無しさん
08/09/28 17:09 wJKNru/g
全然買出し関係なくなったかもしれません。お題提供者スミマセンorz
タイトルはお題通り「買いだし」で

なんにしてもこんなに時間かけないつもりだったのですが
1時間以上もたってるし全然即興じゃなくなってる気がしなくもないです


それにしても途中に投下されたウメマドは良くわからなかったけど正直吹いたww

197:Classical名無しさん
08/09/28 19:53 jiyMmBb.
乙ー
その前に、次のお題を忘れてるぞwwww

198:Take Me Home, Country Roads
08/09/28 20:43 zokAowNE
そこで空気読まずに投げてみる。
単行本完結したので大目に見てくれるとありがたい次第。

-----------------------------------------------------

「どうなんです?」
 実際のところ、と。含み笑いの上に重ねられた言葉。
「分かったよ、正直に言えばいいんだろう?」
 その問に、仕方がないとでも言ってみせるように肩をすくめながら、
彼女は答えた。


「なんだか久しぶりですね、絃子さんの部屋に来るの」
「君とは毎日顔を合わせてるから、そういう気はあまりしないけどね」
 そうですか?、と言いながら両手に持った買い物袋をテーブルの上に
置く笹倉葉子。疲れた、と肩を叩くその仕草は、どちらかと言えばあまり
他人に見せられたものではないよなあ、などと溜息をつきつつ、部屋の
主たる刑部絃子は小さく肩をすくめる。
「ちょっと買いすぎなんじゃないか、それ。……で、今日は一体どんな
 風の吹き回しなんだい?」
 なんやかやと雑用を片付けていたら、今更出かけるには少しばかり
中途半端な時間になってしまった、そんな休日の昼下がり。そこに、
今から遊びに行きますから、と唐突に送られてきたメール。文面に
こちらの都合を問う言葉が一切い、という彼女らしさに苦笑しつつ、
了解の返事をしたのが小一時間ほど前のことになる。
「面白い土産物がある、っていう話だったけど」
「それはあとのお楽しみです」
 こういう場合、十中八九ロクでもないことなんだよなあ、そう胸の
内でぼやく絃子をはぐらかすように、それにしても、とリビングから
歩を進める葉子。
「やっぱり広くないですか? ここ」
「かも、ね」

199:Take Me Home, Country Roads
08/09/28 20:43 zokAowNE
 その言葉が、絃子をほんの一瞬だけ過去へ引き戻す。
 あの騒がしく、それでもにぎやかだったと言えなくもない、そんな
懐かしい日々に。
「もう慣れたさ。元々一人だったんだからね」
 葉子が向かった先、かつて彼女の従姉弟が暮らしていた部屋で、絃子
は口の端に小さな笑みを浮かべて言った。そう、あの頃の方がおかしな
状態だったんだ、そんな言葉が、今はもう何も置いていない、がらんと
した部屋の空気に吸い込まれて消えていく。
「うーん、私だったら誰か居れば退屈しないなあ、って思うんですけど」
「退屈、か……否定はしないよ。同じくらい厄介事も背負い込むことに
 なるのも保証するけど」
 期せず、どこか投げやりになってしまった言葉。そこに重ねるように
して、部屋の中央でくるりと絃子の方に向き直った葉子が問う。
「どうです? 彼が居なくなってから」
 真っ直ぐな視線は、ずっとそれが訊きたかった、そう語っている。
「どう、ね……」
 さて、どうなんだろう。
 この部屋に、あのわりとどうしようもない居候がいた頃のことを絃子
はゆっくりと思い返す。下ろした目蓋の裏に浮かぶのは、ロクでもない
出来事の数々。
 それでも、そのすべてをどういうわけか記憶している自分に気がついて、
やれやれと嘆息。
 それを予期していたのか、目蓋を持ち上げれば、面白そうな顔でこちら
を見ている葉子の姿があった。

200:Take Me Home, Country Roads
08/09/28 20:44 zokAowNE
「どうなんです?」
 実際のところ、と。含み笑いの上に重ねられた言葉。
「分かったよ、正直に言えばいいんだろう?」
 その問に、仕方がないとでも言ってみせるように肩をすくめながら、
絃子は答えた。
「……まあ、寂しくないと言ったら嘘になるよ」
 居たら居たで、ロクでもないことばかりしでかすし、困ったものなん
だけどね、苦笑いとともにそう続ける。ただ、その視線にはどこか昔を
懐かしむような色が浮かんでいた。
「あれでも一応、家族みたいなもんだからさ」
 かわいげの欠片もない上に、出来も悪い弟だけどね、お手上げだ、と
いう仕草でそう締めくくった絃子に、
「だってさ」
「うん?」
 くすくすと笑いながら呟いた葉子がバッグから取り出して見せたのは、
携帯電話。通話中を示す表示がカウントを刻んでいる。
「おいおい、もしかして……」
「そういうことです」
 これ以上ないくらいに楽しそうにそう言って、玄関へ向かう葉子。彼女が
開いたドアの向こう、そこには携帯を片手に立ち尽くす一人の男。
 即ち、播磨拳児その人である。
「何をやっているのかな、君は」
 彼にとも彼女にともつかないようにぼやいてから、なるほどこれが『面白い
土産物』か、と悟る絃子。
「たまたま街で見かけちゃったんです。それでつい、こう」
 こう、何なんだろう。にこにこと微笑みながら、猫でも抱え上げるような
仕草を見せる葉子に、いつもながら呆れを通り越して尊敬めいた気持ちを
抱いてしまう絃子。それでもどうにか気を取り直し、次に拳児に向き直る。
「しかし君も君だよ、馬鹿正直に待ってることなんてないだろう? 逃げる
 なり何なりすればよかったじゃないか」
 いつの間にか、かつての口調に自然と戻っていることに、今日幾つめに
なるのか分からない溜息を内心でオーダーしてしまう絃子。

201:Take Me Home, Country Roads
08/09/28 20:45 zokAowNE
「逃げたらどうなるかなんざ、分かりきってるじゃねぇか……」
「……それもそうだな」
 笹倉葉子、という人物についてある意味で最もよく知る二人は、そろって
半眼でそちらを見やる。一見温厚そうな彼女が、その実手段はおろか時には
目的すら選ばないことは、彼らの間では自明の話だ。
「どうしたんですか、二人とも。ほらほら、拳児君もあがってあがって」
 あっけらかんとしたその口調に、やはり彼女には敵わないと改めて絃子は
思う。もっとも、そもそも彼女と渡り合える相手がいるのか、というところ
から疑問にも思っているのだけれど。
「まあいいさ、あがってけ。飯ぐらい食ってくんだろ?」
 いささか買いすぎに見えた食材の山も、つまりはそういうことだったの
だろう、と横目を葉子にやりつつ拳児をうながす。経緯はともかく、今更
無下に追い返すのも彼女の流儀に沿わない。
「……ったく」
 ぶつくさと呟きながら、それでも、オジャマシマス、とぶっきらぼうに
妙な発音で言って靴を脱ごうと屈み込む拳児。
「なあ」
 だが、そこに絃子の声が降ってくる。


202:Take Me Home, Country Roads
08/09/28 20:46 zokAowNE
「確かに私は君をここから追い出したし、君はここから出ていった」
 だけどね、そこでいったん言葉を切る。
 その先を言うべきか、言うまいか。
 ほんの一瞬だけ悩んで、けれどもう手遅れか、と再び口を開く。
「別に二度と来るなとは言わなかったよな? たまには顔を見せるなり連絡を
 よこすなりしろ、こっちだって心配くらいはするんだぞ」
 ―まったく、葉子にはいつもいつもしてやられる。
 そんなことを思いつつ。
「それに、だ。さっきも言ったけどね、君は一応私の家族みたいなもんなんだ。
 だったら、今ここで言うのはそうじゃないだろ?」
 一気にそこまで言って、返事を待つ。別に彼がどう返そうとも構わない、ただ、
たまには口にしないと忘れてしまうことがある、そう思いながら。
 数秒、しんとした沈黙が過ぎた後で。
「……ただいま、絃子」
 ぎこちなく、けれどはっきりとそう言った彼に。
「おかえり、拳児君」
 絃子は小さく微笑んだ。


-----------------------------------------------------------------

おしまい、と。
まあ、色々と良くも悪くも思うところのある作品でしたが、お世話になりました記念。

203:Classical名無しさん
08/09/28 22:08 4RzPMprg
「買出し」で一つ。
全然即興じゃなくてごめん。



「こりゃ買い物っつーよりは買出しだろ」

 ここまで来て毒づいても意味ないだろう、いいから次。
 ふて腐れた顔の拳児君は黙々と私の示す品々を買い物かごに放り込んでいく。
 高いところに陳列された品物を軽々と手に取る拳児君を横目に見ながら、少しは役に立つと頷けば。
 私の視線に気付いた彼は、チッと舌打ち。

「こんなに買ってどうすんだよ。山でキャンプでもするつもりか?」
「葉子が泊まりに来るんだよ? わかってるだろ君も」

 ま、酒はないに越したことはない。というより、無いと切れるからな、アイツは。
 とはいえ、さすがに買い物かごが2つめも載せきれなくなるのを見ると、買いすぎかなと我に返る。
 だって仕方ないじゃないか。久しぶりの拳児君との買い物なのだから。
 いつもより浮かれてしまうのは。
 仕方ないだろう。

「どうせ持ってくのは俺だし。いいよなオメーは」

 うるさいヤツだな。
 まあ、さすがにみんな山盛りになった買い物かごを見るぐらいだから、買いすぎのきらいはあるが。
 うん、そうだな。半分に削るか。足りなくなったら、またふたりで買いにくればいい。
 そうして私が拳児君にありがたい提案をしてやろうと彼を見たときだった。

204:Classical名無しさん
08/09/28 22:12 4RzPMprg
 彼は、ジッと拳を握り締めてある一点を見つめていたのだ。
 店の奥、食材コーナー。
 そこで楽しげに買い物をしている一組のカップルを、彼は睨んでいた。

 まったく。
 なんて根暗なヤツだ、と思いもしたが、必死に歯を食いしばるこのバカが愛しくも思う。
 どうせなら、邪魔してやればいいのに。
 もちろん、全力で止めるがね。
 そのぐらいの度胸を見せろってことだよ。
 それで豪快に玉砕して、私を頼れよ。
 私の胸は無駄にでかいんじゃない。泣いてる君を抱きとめてやるぐらいの度量はあるんだよ。

「おい」
「! な、なんだよ絃子。買い物終わったのか」
「いーや、買い物追加だ。次のかご持って来い」
「ハァ? 無理だろ!」

 いいや、決めた。今夜は飲む。
 いいか、普段の量なんて飲んだうちに入らない私達が、飲むと宣言したんだ。
 半端な量だと思うなよ?
 決めた。お姉さんは決めたんだよ。コイツは今日の晩餐だ。
 たっぷりと、私と葉子の酒の肴になってもらう。
 それに、飲むのは私と葉子だけじゃないしな。どうせ君も飲みたい気分なんだろう?

 とことんまで弄り倒してやろう。
 私はそう思いながら、渋る拳児君の背中を小突いてやるのだった。

 おわり
 >>198とかぶり気味でゴメン

205:Classical名無しさん
08/09/28 22:38 lQiVG16E
とってもウンコでした。
わざわざ御苦労さん乙。

206:Classical名無しさん
08/09/29 00:19 /Qla5huw
まさかの絃子さんラッシュか
最多投稿数の人の生存確認までできるとは思ってなかったぜ

207:Classical名無しさん
08/09/29 08:20 i8rv2t92
絃子ラッシュ?何の事だ?
個人blog・HPの事を言ってるのなら晒して良いんだぞ

208:Classical名無しさん
08/09/30 00:17 /oivQlnQ
そんなことより次のお題を出すべき

209:Classical名無しさん
08/09/30 00:48 JHn3S9OQ
>>188に次のお題がある

210:Classical名無しさん
08/09/30 01:15 MN9SnWLI
>>189に、そのお題のssあるじゃんw

211:Classical名無しさん
08/09/30 03:32 G087xQnI
それよりも絃子ラッシュってなんだよw

212:Classical名無しさん
08/09/30 22:37 LaPDMpCE
絃子さんがその胸で播磨にラッシュをかけるんだよ

213:Classical名無しさん
08/10/01 00:26 cWK007Rg
>>210
アレはさすがにスルーでいいかと

214:Classical名無しさん
08/10/01 01:56 uKN17qF6
>>190-196の人が次のお題を出してくれないと続かないんだけどな
それを書いてくれた人、次のお題頼む

215:Classical名無しさん
08/10/01 12:30 8k.C8Q3c
>>214
普通に>>188でよくない?
189は面白くもなんともないし、たった3行しか描いてないし

>>190の人がお題出してくれるって言うんならそれでもいいけど

216:Classical名無しさん
08/10/01 21:34 OU3Qcejg
もう、適当にやっていいよw

217:190
08/10/02 09:37 AKrKuX7E
お題出し忘れてました
というかここのレス見てお題出し忘れたの気づいたんだけど
ここのレス見て他にお題があるって指摘されてたからスルーしてました

色々意見はあるみたいですが>>188でいいと思います
>>189は短いからダメというわけではなく、個人的にまだ『間違いメール』が消化不良な感じしますし
お題が人によって2つも3つも残ってるように感じられたら、僕自身も誤解したように色々誤解が出ると思うんで

お題のあるSSって例えそのお題が個々人で書きにくいものでも書きやすいものでも
縛りがあるからの難しさや楽しさがあって
それに普段なら書かないようなものへのチャレンジとか出来ると思うんで
そういう意味でもどんなお題も好き嫌いせずやってみるべきだとは思うんですよ
というか書きにくいお題だからパスという人は、いたって普通のスクランSS投下すればいいですしね
本来のこのスレはスクランIFなら好きに発表していい場所ですから
なんか企画やってるからとか関係なく普通のSSならそれはそれ、お題はお題でやってけばいいと思いますよ

218:Classical名無しさん
08/10/03 04:00 wj.yVnNM
「なあ絃子よぉ…痛ぇっ!」
「絃子おねえちゃんと呼びなさいっ!」
容赦のない、それでいて微かに気持ちのこもったグーパンチが拳児の頭を叩いた。
「…い絃子おねーちゃん」
(おねーちゃんってガラかよ…)拳児は痛みを堪えつつ言い直した。
「うん。なんだい拳ちゃん?」怒り顔から一転してニパっと絃子は笑った。
その仕草は徐々に大人の風格を身に付けつつある高校生というより、あどけなさの残る少女の笑みであった。
拳児は一瞬、見とれてしまったが慌てて聞こうとした事を思い出した。
「あ、あのよぉ…きのークラスのツレ達が言ってたんだけど、その…『ふぁーすときす。は恋の味』って話題があったんだ。…でさぁ、絃子ねーちゃんは高校生だろ。どんなのか知ってるのか? って思ったんだ」
自分で振りつつも、赤面する拳児。
背伸びしても、まだまだ子供なんだと絃子は内心苦笑した。
しかし…それは彼女にとり、実に答えにくい質問であった。
「ファーストキス…ねぇ」
「い、いや気にすんな! な? ガッコで騒いでるガキがうるさかっただけなんだからな」
絃子の普段のキリっとした眉と目尻がやや下がって、惑いを見せた事に狼狽してしまった拳児は、慌てて質問を取り下げた。だが、彼女は妙に、…微妙な笑みを浮かべた。
「そっか。拳ちゃんもお年頃っかぁ…」
「ちげーよ! 騒いでるヤツが悪いんだよっ!」
彼女のからかいにますます顔の火照りが強まった。
少年は恥ずかしさに耐えきれず、つい視線をそむけた。
次の瞬間、不意に口に何かが重なった。
「!?」
それは『柔らかい』としか言い様のない『何か』であった。
絃子が目の前…最大限に迫っており、あり得ない程頬を朱に染めたのだ。
「…ファーストキスは…拳ちゃんの味だよ」
「…へ?」
「…馬鹿…。ちゃんと覚えた?」
目が点になる拳児。それが二人のファーストキスであった。

219:Classical名無しさん
08/10/03 04:06 wj.yVnNM
今、自分トコのサイトでやってるSSのエピです。
なんか寝れなくて、何となく投下しました。


220:Classical名無しさん
08/10/03 07:52 BvFdKth.
お姉さんぶる絃子さんか
何であんなに現状やさぐれたんだろうなw

221:Classical名無しさん
08/10/03 12:04 vFUnuUT2
>>218
GJ
萌え死にそうだw
この絃子さんかわいすぎだろ
超姉の良さを思い出した今日この頃

つかどこぞのサイトですか?
ヒントをば

222:Classical名無しさん
08/10/03 15:37 wj.yVnNM
>>220>>221 どもです。
誤字脱字がありまして申し訳ないです。
当サイトはポケットスペースにて店を開いてますが、登録申請が上手くいかず公開されてません。
公開登録されたらリンク張ります。その際には本作のver3が掲載されてます。今しばらくお待ち下さい。

223:Classical名無しさん
08/10/03 23:54 vFUnuUT2
>>222
待ってるわー

224:Classical名無しさん
08/10/04 04:48 qiqJp/mc
宣伝ウザイ

225:Classical名無しさん
08/10/04 12:46 V/CtPTG2
最近また活発になってきて嬉しい

226:Classical名無しさん
08/10/04 22:24 iT26Ws4Q
居間からギターの音色が響いていた。無論日中といえど、全開でかき鳴らしていない。
それは何処かで聴いたナンバーだった。
(………あ、懐かしい…)
うたた寝していた絃子は夢見心地のまま、その音色を聴いていた。
(…そっか、ジョン・サイクスのヤツか)
拳児はスコアはそのままだが、非常にスローで鳴らしていた。本来激しい曲だが、そうしていると睡魔がじわじわと押し寄せてくる子守唄の様である。
(…拳児君………)

「…こうして、こう。このリズムを繰り返すの。わかる? さ弾いてみて」
絃子は自分が教えてもらった練習法を拳児に教えていた。
見栄を張りたかったのか、自身も数ヶ月の初心者であったが、自信ありげにフレーズを奏でてみせた。
「え? 俺にかよ! …ま、まぁ絃子がイイん…って痛ぇ!」
彼女はギターを渡す仕草に繋げてグーパンチを叩きこんだ。
「呼び捨てなし! 絃子お姉ちゃんだろ」
「…はい。絃子ねーちゃん」
「うん。よろしい。…さて弾きかたは見ての通り、力は入れすぎないで」
拳児は初めてのギターをおそるおそる手に取った。
(すげ。本物だ!)
少年にとり、未知の道具は憧れと同意義である。華麗に演奏する自分を空想し、カッコよく弦を弾いた…。
『ビン』
(へ?)
『ベン』
(…なんか違うんだけど?)
拳児の戸惑った表情を見て絃子はクスクスと笑ってしまった。「拳児君。指、左手の指は?」「わかってるよ! れ練習なんだからな! ちょっと試してるだけじゃんかよぉ」
誰が見ても慌てているのが丸わかりだが、少年は虚勢をはってみせた。
(拳ちゃんのおバカさん)
しかしそこは年長者。神妙に頷いてみせた。
「うん、そう。練習は大事だからね」
そうして拳児はギターという物にふれたのだった。

(拳児君…上手くなったよ…)心地よい旋律に眠りの世界に呼び戻される間際、過去のシーンが思い出され、絃子は再び眠りついたのであった。

227:Classical名無しさん
08/10/04 22:31 iT26Ws4Q
絃子×拳児の第2弾です。
絃子ねーちゃんは小ネタがやり易くて楽ですね。
ちなみに、自分がやってる本編ではソフトエロ路線です。この間とこのSSでは、そーしたシーンはデチューンしてあります。

228:Classical名無しさん
08/10/05 00:17 bErdBH4k
ウザイ
巣に帰れ

229:Classical名無しさん
08/10/05 11:43 hnBBItjs
>>227

癒された
ソフトエロのまま見たいんだぜw

230:Classical名無しさん
08/10/05 14:47 G9KlCBc2
自演乙

231:Classical名無しさん
08/10/05 15:28 Jp3zIkS6
早いとこ公開したほうがいいな
そして作品のほうで自分の作品はこういう作風だと見せ付けたほうがいい

232:Classical名無しさん
08/10/05 15:33 wYZbZawQ
>>230
残念でした。俺はあくまで俺自身で此所に立っている。
批判は大歓迎だが、無意味な誹謗はやめて欲しい。


233:Classical名無しさん
08/10/05 16:14 wYZbZawQ
>>231
確かにそうです。
公開登録の申請が上手くいかない理由ですが、早く登録させますよ。

234:Classical名無しさん
08/10/05 16:58 zBx.KO8M
また自演宣伝か……
ウザイなぁ

235:Classical名無しさん
08/10/06 10:20 inYt6PEg
そもそも、誘い受けが嫌がられなくなったのが不思議だなw
SS書きの自分語りもいらんよ

236:Classical名無しさん
08/10/06 15:20 9pszXuSQ
アンチはスルーするのが鉄則

237:Classical名無しさん
08/10/06 22:02 inYt6PEg
>俺はあくまで俺自身で此所に立っている。
これが良く分からんのだけど。何か張り切っちゃってるって事でおkなんかな

238:Classical名無しさん
08/10/06 22:36 Tnng3C.s
なんど叩かれても投稿するヤツもキモイが、クソみたいなレスしか出来ん粘着はもっとキモイ。

239:Classical名無しさん
08/10/07 00:10 Ga4o1DjA
言っても無駄だろ
クソみたいなレスしかできないんだよ、本当にw
こういうやつの上手い切り返しなんて見たことない

240:Classical名無しさん
08/10/07 00:45 sRB1Jfv6
また自演か……

241:Classical名無しさん
08/10/07 01:10 z.FmxCF.
>>240おまいの頭はシンプルでいいな

242:Classical名無しさん
08/10/07 09:38 3L11/mGc
アンチはみんなでスルーだって

243:Classical名無しさん
08/10/07 13:32 TJxmBfGI
238と239は誰と戦ってるんだ?スレ違いか?

244:Classical名無しさん
08/10/08 00:52 PJTNa8r.
>>243
とりあえず日本語を勉強しなさい、な? 話はそれからだ。

245:Classical名無しさん
08/10/08 07:44 RcUdEivQ
>>244
>>243は空気嫁って事だろ。居もしないアンチやら粘着やらと騒ぐのはスレ違いだろと
NG入れればすぐジャン

246:登録してる人
08/10/09 16:39 BT4Q1bDI
IF29登録完了しました。
見づらいなど、ご意見があればよろしくお願いします。

これで、IF23以降は登録完了しましたが、やはり以前のも登録した方がいいですかね?

247:Classical名無しさん
08/10/09 21:17 eYSwEJV6
>>246
GJ

気張らないでいいと思います
でもやれるならやっておきたいところでもありますよね

248:Classical名無しさん
08/10/14 01:12 1AoG5AIU
保守?

249:Classical名無しさん
08/10/18 00:09 3SIyO9t6
保守

250:Classical名無しさん
08/10/22 22:12 XeNeekFA
すごく流れきるけどさ…
スクランのssリンクとかあったりする?
ここのまとめもいいけどさ。
初心者でスマソ

251:Classical名無しさん
08/10/22 23:24 1po4HNn6
URLリンク(srss.tuzikaze.com)
荒らされまくってたS3’からSSを移動してくれた人の掲示板
ここの下にリンクから現在捕捉出来る分(S3で確認取れるくらい)のスクランHPなりblogに飛べる
そこから今でもスクラン関係のSSを書いてる人ってさらに限られてくるけど

252:Classical名無しさん
08/10/23 08:06 wLv8h7tw
>>251
ここに登録されてないサイトもある気がする

253:Classical名無しさん
08/10/23 20:24 nZ7DGs0A
>>252
そりゃ善意でやってくれてるんだし、抜けも多いでしょ
それに「SS」を書いてる(書いてた)サイトさんのみだしな
基本はS3’に投稿してた人だけ

254:Classical名無しさん
08/10/24 13:47 Fs7ovFk.
基本ブログでSS書いてたりする人のサイトなんかは確かにないな
まぁS3中心なら仕方ない

255:Classical名無しさん
08/10/25 15:09 xKhzBC3U
今でもblogでSS書いてるのって、Wolfさんやあろさんバンターさんか
クズリさんはP4を書いてるし、一郎さんは月に1回くらいしか更新してない
他の人は分かんないな。たまにポツポツとイラストなんかがCG定点観測なんかに載ったりしてるけど

256:Classical名無しさん
08/10/25 23:47 2iW/DIP2
S3に来た事ない人なんかだとたまに見かけるぞ
オリキャラとか出てくること多いが

257:Classical名無しさん
08/10/26 00:30 IHJQhH7g
お題はどうなっちゃったんだ

258:Classical名無しさん
08/10/26 00:50 wnoFqjPc
お題はなんかゴチャゴチャになっちゃったね
その間に時間経っちゃってリレーを投下しにくい感じになっちゃった

259:Classical名無しさん
08/10/26 00:50 wnoFqjPc
あ、ageちゃってた済まない

260:Classical名無しさん
08/10/26 13:31 HADiGWQc
お題からやりなおさないか

261:Classical名無しさん
08/10/29 23:06 ZhMGnJEg
今のお題何よ?

262:Classical名無しさん
08/10/29 23:22 VaPDgTeA
時期ネタなら「ハロウィン」なんじゃない?

263:お題はハロウィン
08/10/29 23:44 ZhMGnJEg
 オレンジ色の仮面、というか覆面、というかやっぱり仮面……まぁどうでもいいや。
ともかくそんなオレンジの被り物を装着した化け物が俺の部屋に入ってきた。

「とりっくおあとりーと」

 やる気のなさそうな声でそう告げる、オレンジの化け物はどうやら結婚適齢期も迫ってきた、俺の絃子、
ではなく俺の従姉弟その人のようだ。恥ずかしくないんだろうか、この大人はこんなことして。
 絶対に口に出来ないような俺の考えを知ってか知らずか、怪物はわざとらしく綺麗な足でコツコツと床を鳴らす。
あからさまに機嫌が悪くなってきたようだ。




あぁ、スマンこれで終わりなんだ。
本当は色々ネタ考えたんだが、いきなり忙しくなったのさ。
マジスマソorz

264:Classical名無しさん
08/10/30 01:04 2X1sJ1EY

だけど、幾ら小ネタでも1日は置くべきだと思うんだ

265:Classical名無しさん
08/11/02 20:41 DSMCc/kQ
ほす

266:Classical名無しさん
08/11/04 00:38 Bg/G6yAo
保守

267:Classical名無しさん
08/11/09 22:19 2CGxlA1A
鉛筆まだー?

268:Classical名無しさん
08/11/10 00:06 uoQ8lwOk
あさってまでに描くよ

269:Classical名無しさん
08/11/10 01:15 q8r2KhK2
「おかしくれー」
「くれー」
 どこかユーモラスな顔をしたカボチャの被り物が、わらわらと自分の方
に駆け寄ってくるのを見て、塚本八雲は心の中で呟いた。
 お菓子、持ってきてよかった。
 遊びに来るなら絶対忘れちゃダメだからね、といささか大袈裟な様子で
すごんで見せた友人―サラ・アディエマスの忠告は、どうやら完全に
冗談だったわけでもないらしい。
 教会にやってくる子供たちが、やんちゃざかりなのは彼女もよく知る
ところだったとはいえ、今日の騒ぎはいつものそれを何倍かにしたような
騒がしさ、まさしくお祭り騒ぎ、という言葉に相応しい様相を呈している。
「来てくれたんだ」
 お菓子を受け取るや否や、さっそく次のターゲットを探しに駆け出して
しまった小さなお化けたちと入れ替えに、サラが姿を見せる。
「ありがと、八雲」
 これは補給物資ね、と笑いながら差し出したかごの中には、お菓子が
ぎっしりと敷き詰められている。
「油断してたらすぐ戻ってくるからね」
 切らしたら負けなんだよ、と冗談めかしてぐっと拳を握りしめる姿に、
思わず八雲も微笑んでしまう。
「すごいね、本当に」
「でしょ? あの被り物だって、みんな自分たちで作っちゃったんだから。
 もう準備のときから大騒ぎ」
 その分こっちも張り合いがあるけどね、そう言って笑ってから、でも、
とサラは続ける。
「本当にすごいのは、この国かな、って思ったりもするんだけどね」

270:Classical名無しさん
08/11/10 01:16 q8r2KhK2
「え……? どういうこと?」
「そっか、八雲たちはかえっておかしいとは考えないかも」
 そこで一呼吸置いて、考えをまとめるように空を見上げる。
 つられて八雲も見上げた青空は、秋らしい色合いで、わずかに白く煙って
遙か遠くにあるように見える。
「ほら、クリスマスもバレンタインもそうなんだけど、元々日本の行事じゃ
 ないよね。でも、それを当たり前みたいに受け入れて、こうやってみんな
 楽しんでる」
「それってすごいこと、なの?」
「だと思うよ。うーん、私はここにお世話になってるからそう思うだけかも
 しれないけど」
 肩をすくめてみせたサラの視線の先には、教会の礼拝堂。それを見て、
どんなものにも由来や起源と呼べるものがあることに思い至る八雲。
「何も知らないで、ただのお祭りだと思ってるのは、やっぱりよくない……
 のかな」
「そう思う人もいるかも。けしからん、なんて言っちゃってね」
 そこでまた、わざとらしく怒る素振りを見せてから、でも、とサラは笑う。
「私は楽しければそれでいいかな。昔から、そういう堅苦しいお話の時間って、
 抜け出してばっかりだったし」
「サラ……」
 そう、彼女はこういうタイプなのだ、とあらためて思う八雲。
 いつも笑顔で人当たりがいい、という評価は決して間違ってはいないけれど、
 その笑顔はチェシャ猫―イタズラ好きの笑みでもあったりするのだ。

271:Classical名無しさん
08/11/10 01:17 q8r2KhK2
「うん、やっぱり楽しいのが一番だよね」
 そして、そんな何かに納得したような言葉の後で、行こう、と八雲に手招き
をしてから、サラは走り出す。
「私たちがお菓子もらっても怒られないよね、きっと!」
「え? あの、でも、これ……」
 つい先程渡されたかごに目をやる八雲。
「いいのいいの、気にしない。楽しまなくちゃ損だよ?」
 お祭りなんだから、という声は、本当に楽しそうで、八雲の方もなんとなく
それでいいような気がしてきてしまう。
 こういうとき、自分は彼女に助けられていると八雲は感じる。それに対して、
うまく感謝の想いを伝えられないのがもどかしい。けれど、少なくとも今は、
こうして一緒に走り出したことで、それが少しでも伝わっていてくれれば嬉しい、
そんなことを思いながら、その背を追って走り出す。
「Trick or Treat! お菓子くれなきゃイタズラするぞ!」
 秋空にサラの声が響く。
 祭は、まだ始まったばかりだ―



……ハロウィンだかなんだかよく分からなくなった。どーなんだろ、これは。

272:Classical名無しさん
08/11/10 07:52 Vlj5/4F2
>>269->>271
乙です。ハロウィンは馴染まないイベントなんでどうも評価出来ないのですが、良かったと思いますよ。

273:Classical名無しさん
08/11/10 08:38 BwtHSq2.
乙です
ただ普通に上手いなー、と思ったり。
以前ここで活動してた人たちは今どこでSS書いてるんだろ?

274:Classical名無しさん
08/11/10 19:56 LteoJn86
乙です。
おもしろかったです。

275:Classical名無しさん
08/11/11 17:37 RN.Z6MUo

きれいにまとまってるなあ
なんか書きなれてる感じがする

こういう恋愛要素のない話も悪くないね

276:Classical名無しさん
08/11/13 12:33 Vie/AyWs
ほしゅ

277:Classical名無しさん
08/11/16 15:23 J75NOId6
ドレミ

278:25年後のスクラン
08/11/19 01:57 aVL.n//c
第1話 烏丸13回忌

「もう13回忌なんて、月日が経つのは早いわよね」

「だよなぁ」

「でも、みんな変わらないわよね」

「天満も相変わらずだったしな。…あいつもそろそろ結婚しないのかな?」

「そのつもりないんじゃない?あの感じじゃまだ当分無理よ」

「あいつもあれきり回復せずだったってのに、やっぱ忘れられないものなのかね…」

「忘れられないわよ…本気で好きになった男のことなら…」

「………」
「そういやアンタん所こそどうなのさ、いいかげん寄りを戻すのか戻さないのか」

「ありえない」

「…ホント相変わらずだなぁ、みんな」

「愛理ちゃん美コちゃん、こっちこっちー!」

「分かってるって、今行くー!」

279:Classical名無しさん
08/11/19 01:59 aVL.n//c
保守がてら某磯野家っぽい小ネタな感じで

280:Classical名無しさん
08/11/19 10:17 DxWsQtag
投下乙。
されど作者の描く、Zなみに評価できない。

281:Classical名無しさん
08/11/19 10:48 nzIftD2k
Z叩きは他所でやれよ
一応投下乙と言っとくか

282:Classical名無しさん
08/11/19 12:52 iavJ.Vow
糞乙

283:Classical名無しさん
08/11/19 18:19 p0xb/1Bg
初めてssを書いたので、投下します。
屁のツッパリにもならないクオリティですが…
皆さんのパッシング、お待ちしています。

284:Classical名無しさん
08/11/19 18:33 p0xb/1Bg
夢。
夢を見ている。
静かで穏やかな夢。
暖かい日差しの下、家の縁側に座って、傍らの温かい伊織を撫でている夢。

One Day With Dog

伊織は時折『ニャー』と鳴き、時折『ニャー』という心の声を見せた。
―やっぱり猫の心の声は『ニャー』なのね
微笑みながら撫でる八雲。
―いつまでも、そう、いつまでもこんな時間が流れればいいのに
が、しかし、終わりの時は何事にもある。
『ニャー……ワン』
―わん?
『ワンワン!』
これでは猫ではなく犬の鳴き声である。どうしたの、伊織?と撫でている
伊織の方を見ると……
犬だった
黒い猫ではなかった
白い毛をふさふさと生やした犬だった。

―そのとき、夢から覚めた

285:Classical名無しさん
08/11/19 18:36 p0xb/1Bg
目を開けると学校の裏庭の景色がそこにあった。この間まで各々がその声を
張り上げていたセミの声はもう聞こえず、季節は夏から秋になろうとしていた。
―また寝ちゃった……
早く帰って晩御飯の準備をしないと……
と先程まで寝ていたベンチから立ち上がろうとして、目が合った。

犬だった。
さっきの夢に出てきた犬だった。

遠くテニスコートのフェンス際にいてこちらを見ている。
しばらく見つめ合った後、どうしよう、と考えた。
逃げるにしても大型犬は速く、追いつかれるだろう……
何かを遠くに投げて気を惹いた隙に……
などと考えていると、目の前の犬は吠えた。吠えて八雲の方へと駆けてきた。
―ああ、噛まれると痛そう
と身構える。
『待て!!』
少し離れた木の向こうから声が聞こえた。
聞き覚えのある男の人の声だった。
その声に従ったのか、近寄ってきた大型犬は数メートル離れてその場に座りこんだ。
駆けて来るのは声と同様、見覚えのある人だった。
「大丈夫か、妹さん?」
肩で息をしながら間に入る播磨。
「はい、なんとか」
「この犬、どこから来たんだ?」
 犬と見つめ合ったと思った矢先、しきりに頷き、納得と感心が混じり合った
表情を見せた。


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