漫画キャラバトルロワイアル Part4at ENTRANCE2
漫画キャラバトルロワイアル Part4 - 暇つぶし2ch141:Classical名無しさん
07/07/12 21:24 AgBzXVUk
ギャグの人漫画ロワにも出張乙です

142:Classical名無しさん
07/07/12 21:43 wXFfgvgI
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

143:Classical名無しさん
07/07/13 00:24 ic2bbL6c
からくりの面々だけれど、勝だけがフェイスレスが本性を現した後の時間から来ているんだよな。
となると……

鳴海「フェイスレス、アンタもここに呼ばれていたのか」←「地獄の機械」の前なので一応は同僚
エレオノール「司令、大丈夫ですか?」←しろがねの大物の一人として知っていてもおかしくはない
勝(騙されちゃダメだよ、二人とも!)←フェイスレスの本性を知っている

って事もありえるの?

144: ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:27 BXoswzfo
流れ切ってすいませんが、投下してよろしいでしょうか?

145:Classical名無しさん
07/07/13 00:28 Q77zFsEg
おkおk

146:Classical名無しさん
07/07/13 00:28 70lAQ4UA
かもーん! 待ってたぜ!

147: ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:30 BXoswzfo
では投下します。

148:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:30 BXoswzfo
私は今、マリアさんが連れていた重傷の美形を背負って、病院を目指している。
私は特にスポーツマンというわけではない。
だがいざと言う時の為に、帰ったらフィットネスクラブにでも入会しておくべきかと考えている。
人ひとりを背負って歩くというのは、意外と重労働だ。
だが、トイレに入って手も洗わないような男が触ったかもしれないバーベルを握るのは、正直な話、気が進まない。
「あの、吉良さん、大丈夫ですか?」
「心配は御無用です。それにほら、どうやら見えてきたようですよ」
私―吉良吉影とマリアさんは、交差点を折れ曲がった道の先に姿を現した、病院へ向けて歩を進める。
建物自体は外から見て二階建て。
そこらの個人病院よりは大きいが、私が住む杜王町にもありそうな、何の変哲もない病院だ。
マリアさんは先程、私と会う前に別れたという女装趣味の少年を気にしていた。
が、放送で呼ばれなかったということは、一応生きてはいるということだ。
そのように言って落ち着かせておく。
「そうですね……じゃあ、中に入りましょうか」
「待って下さい、中に誰かいるかもしれない。私が様子を見てきましょう」
中に人がいるとしても、冷静かつ、殺し合いをするつもりがない人間ならば問題ない。
だがそうでなければ、襲われたり銃を突きつけられたりする可能性がある。
そうなったら面倒だ。
私のスタンドで、マリアさんに気付かれないうちに始末するに限る。
「あのー、一応は武器を持っていったほうがいいんじゃ……」
美形を背から降ろして、中に素手で入ろうとする私をマリアさんが呼び止めた。
……ああ、そうだ。
今後の事も考えると、私は無力な一般人ということにしておいた方がいい。
「では、マリアさんの鎖鎌を貸して頂けますか」
「いいですけど、吉良さんは何か支給されてないんですか?」
「……支給?」
どうやら各人に支給されたデイパックには、紙に封印された何らかのアイテムが入っているらしい。
紙だと?……何らかのスタンド能力か?

149:Classical名無しさん
07/07/13 00:31 Q77zFsEg
しえん

150:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:31 BXoswzfo
ともかく今は考えていても始まらない。
マリアさんに言われるままに、中から三枚の紙を取り出す。
その三枚にはそれぞれ、

「アラミド繊維内蔵ライター」
「沖田のバズーカ」
「法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)」

……と書かれている。
マリアさんが、説明書があるはず、というので取り出して読んでみたが、どれもこれもこの状況では使いにくいものばかりだ。
私はとりあえず、一時的にマリアさんの鎖鎌とバズーカを交換することにして、病院内部の偵察に向かう事にした。
「気をつけて下さいね……」
心の底から私を気遣ってくれている表情。

ああ……そんな貴女を絶望の淵に投げ入れて、泣き叫ぶその顔を堪能し、手を残して吹き飛ばす……。
その後は貴女の手に爪を切ってもらったり、オシリを拭いてもらったりしたい……。

―と、妄想に浸ってばかりもいられない。
「そちらこそ、お気をつけて。もし誰か来たら呼んで下さい」
「はい」
そして私は病院の内部へと足を踏み入れた。

正面から入ると、中はまだ薄暗く、非常灯の緑色のランプがぼんやりと院内を照らしている。
待合室や診察室を、ひととおり見て回ってみたが誰もいない。
薬品棚なども調べてみる。
消毒液や麻酔薬など、私には詳しい事は解らないが、薬品も一応は揃っているようだ。
「ふむ……」
私はそこから廊下に戻り、更に奥へと進んだ。
エレベーターがあり、そのすぐ横には各階の設備案内があった。

151:Classical名無しさん
07/07/13 00:32 LeqMV49I
  

152:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:32 BXoswzfo
「屋上、二階、一階、そして地下か……」
どうやら今、私がいる一階は診察に使う設備があり、二階は入院患者用の部屋、地下は手術用となっているらしい。
地下の手術室は、いざという時に誰かを始末する場合、都合が良い。
私は二階、そして地下の順にチェックしたが、どうやら誰もいないということは確認できた。
さて―とりあえず、現状ではこの建物は危険ではない事が分かった。
では、外のマリアさんを迎えに行くとしよう。
私は一階に戻り、正面玄関から外に出る。

―そろそろお腹も空いたことだ。
―あの美形はベッドに寝かせておけばいいとして、私たちは二人でゆっくり朝食をとろうではありませんか。

私はそう言って彼女を誘うつもりだった。
私が戻るのを病院の外で待っていたマリアさんと美形、そして―、


死んだ魚のような目をした、白髪パーマの胡散臭い男を見るまでは。


「あー、どーも。坂田銀時ってモンです。よろしく」
「…………誰だ?」
「いや、だから坂田銀時ですって。つか、名乗ったんだからそっちも名乗るべきじゃないかと俺は思うね。あんた誰?」
「……………………質問を質問で返すなァァ――!!」

   *

……何故、私はこの白髪男と並んで正座して、マリアさんに説教を受けているのだろう。
説教されるほど悪い事をした覚えは無いのだが。
待て、落ち着け、吉良吉影。
素数を数えて落ち着くんだ。

153:Classical名無しさん
07/07/13 00:33 Q77zFsEg
しえん

154:Classical名無しさん
07/07/13 00:33 70lAQ4UA
きらのケツ想像して噴いた支援

155:Classical名無しさん
07/07/13 00:33 LeqMV49I
            

156:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:34 BXoswzfo
そして現状を整理して、それに即した対処法を速やかに実行するのだ。
「―聞いてるんですか、吉良さん!」
「もちろん聞いていますよ、マリアさん。
 私はこの坂田さんと初対面で、なにせこの状況ですから、ちょっと警戒してしまって、
少々態度が荒っぽくなってしまいましたが、マリアさんに間に入ってとりなしてもらい、
とにかく互いに敵意が無い事が解った。
私と坂田さんはお互いわだかまりをなくして、協力すべきだと貴女に説教されている。
―こういうことですね?」
「ちゃんと聞いてるじゃないですか!!しかもそんなに長く!!」
よどみなく答える私に、マリアさんが即座に突っ込む。
彼女と初対面の時にも、同じやり取りをした記憶があるが、気にしない。
「むー。まあいいです。美形さんも落ち着いたことだし、とりあえず御飯にしましょう」
と、言って病室を出ていこうとするマリアさん。
ちなみに現在、私達は二階の大部屋にいる。
そしてそこにある入院患者用のベッドに美形を寝かせ、応急処置を終わらせたところである。
「……どこに行くのですか?」
私が聞くと、マリアさんは朗らかに笑った。
「給湯室があったんで、お茶とかコーヒーがあったら煎れようと思って。
パンとお水だけじゃ、わびしいじゃないですか」
「あ、俺はコーヒーを砂糖とミルクアリアリで。もし無けりゃあ、砂糖入ってりゃ何でもいいんで」
「分かりました。吉良さんはどうします?」
「……私も、もしあればコーヒー。ミルクだけでお願いします」
「はーい」
坂田の図々しい注文にも嫌な顔一つせず、元気のいい返事をかえすマリアさん。
そう言って身を翻すと、スカートの裾がふわりと舞ってドアの向こうへと姿を消した。
「……なあ、あんた。一つ聞いていい?」
坂田が質問してきた。
何だ、一体。
「マリアさんって、何でメイド服なの?」

157:Classical名無しさん
07/07/13 00:36 LeqMV49I
      

158:Classical名無しさん
07/07/13 00:37 Q77zFsEg
美形さんwwww

159:Classical名無しさん
07/07/13 00:37 LeqMV49I
    

160:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:37 BXoswzfo
「……メイドだからじゃないか?」
「あー、そっか。あんな筋肉バスターがいるんだから、メイドさんもいたっておかしくねーよな、ウン。俺はナース服の方がいいけど」
誰も貴様の趣味など聞いていない。
それに筋肉バスターとは何だ?
「……外見で女性を判断するなど、失礼な話だと思うがね」
「いやいや、中身にもちゃんと興味ありますよ。乳とか尻とか」


駄目だこいつ……早く何とかしないと……。


【F-4 病院 一日目 朝】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康+下半身が健康すぎる
[装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙 アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙(未開封)
    法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)@HELLSING(未開封)
[道具]:支給品一式、
[思考]
基本:普段どおり平穏に過ごす。
1:マリアの手が気になるが今の所は手を出すつもりは無い。
2:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。
3:できる限り力無き一般人を演じる。
4:マリアを傷つけるかもしれない輩も皆殺し。
5:美味しいもの(マリア)は最後までとっておく。
6:もし脱出できるのであればしたい。マリアの手を手に入れてから
[備考]
※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。
※承太郎が殺し合いに参加していることに気づいていません。
※スタンドの能力制限や『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。


161:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:39 BXoswzfo
【F-4 病院 1日目 朝】
【マーティン・ジグマール@スクライド】
[状態]:全身ボコボコ、歩くのがやっとの重傷(応急処置済み)、美形状態、極度の疲労、気絶
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:生き延びて全宇宙の支配者になる。
1:誰かに匿ってもらう。(美貌が使えそうなら使う)
[備考]
※人間ワープにけっこうな制限(1~2mほどしか動けない)が掛かっています。
連続ワープは可能ですが、疲労はどんどんと累乗されていきます。
(例、二連続ワープをすれば四回分の疲労、参連続は九回分の疲労)
※ギャラン=ドゥに関しては次の書き手さんにお任せします。当分は出てこれないと思います。


【F-4 病院 1日目 朝】
【マリア@ハヤテのごとく】
[状態]:健康
[装備]:沖田のバズーカ@銀魂
[道具]:支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン
[思考]基本:殺し合いはしない
1:ご飯を食べてから今後の方針を話し合う
2:ナギ、ハヤテ、ヒナギクの捜索
3:黒髪の少年(葉隠覚悟)を探す
4:範馬勇次郎と金髪の男(ラオウ)を警戒
5:散の事を女装した男だと思っています。
[備考]
※吉良に全く警戒心を抱いてない。依然危機の中。


162:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:40 BXoswzfo

【F-4 病院 一日目 朝】
【坂田銀時@銀魂】
[状態]健康 
[装備]蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン
[道具]支給品一式 ソードサムライX@武装錬金(攻撃に使う気はない)
   あるるかん(紙状態)@からくりサーカス ハーミット・パープル(隠者の紫)のDISC(紙状態)@ジョジョの奇妙な冒険
[思考] 基本:このゲームをどうにかする
1:とりあえず一服
2:新八、神楽を捜す。ついでに桂も
3:ラオウには会いたくない
{備考}
零のことはよく分かっていません
あるるかんとハーミット・パープルのDISCについては説明書をほとんど読んでいません。また読む気もありません。

※ソードサムライX
エネルギーを使う攻撃を吸収し、攻撃に転用します
制限、効果の対象となる攻撃は任せますが、少なくとも「魔法」には効果アリです

163: ◆uiAEn7XS/.
07/07/13 00:41 BXoswzfo
投下完了です。支援ありがとうございました。

164:Classical名無しさん
07/07/13 00:42 i.A526fA
投下乙!
吉良てめえそれはキラ違いだw

165:Classical名無しさん
07/07/13 00:42 YELdwqC2
美形……まだ気絶中とか(´・ω・)テラカワイソス
あと吉良、

>駄目だこいつ……早く何とかしないと……。



 お 前 が 言 う な

166:Classical名無しさん
07/07/13 00:44 Q77zFsEg
投下乙。マリアさんやっと対主催に合えたのによりによってコイツかよww
さて、病院がカオスになりそうですねー。あと何組来る予定?
美形はいい加減起きろwこれだけ気絶しといてその存在感は卑怯w

167:Classical名無しさん
07/07/13 00:56 LeqMV49I
ちょwwキラ違いwww
いまだほのぼの風景のする病院が微笑ましかったです。
てか、吉良と銀時が並んで正座ってww
GJ!!

168:Classical名無しさん
07/07/13 01:00 ic2bbL6c
この面々だと吉良が妙に常識人に見えるのは気のせいでしょうか?
何はともあれ、お疲れ様でした。

169:Classical名無しさん
07/07/13 01:48 qsjctq9A
>>163
>ああ……そんな貴女を絶望の淵に投げ入れて、泣き叫ぶその顔を堪能し、手を残して吹き飛ばす……。
>その後は貴女の手に爪を切ってもらったり、オシリを拭いてもらったりしたい……。

これ読んだ瞬間に、流石変態殺人鬼……。と思って一瞬ゾッとしたが、
最後まで読んで気付いたら爆笑していたww
何か銀魂キャラが入るとみんなギャグになるなぁ。

GJ!! した。



170:Classical名無しさん
07/07/13 12:03 evQF0x/U
吉良……お前キャラ変わってないかw
ホントに一つの街を恐怖のドン底に陥れた殺人鬼かw?

GJ!

171:Classical名無しさん
07/07/13 12:56 w2YDR1A6
吉良がキラの台詞言うなwwww
そしてこの変態殺人鬼に「駄目だこいつ…」って言われる銀さんwww

172: ◆ozOtJW9BFA
07/07/13 20:55 .Z9xZGWc
長期間をキャラを拘束して、本当に申し訳無いのですが
期限に間に合いそうに無いので、予約は破棄させて下さい。

173:Classical名無しさん
07/07/13 22:08 OVmrKS3c
そして再び予約零

174: ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:14 8hQpojAY
今からアーカード投下します。
ぶっちゃけ今回少しだけ暴走した。今は反省している。

175:Classical名無しさん
07/07/14 00:16 ibR9LWhE
>>174
いいか、俺達書き手の世界には投下しますなんて言葉は(鷲巣「キング・クリムゾン!!」)
支援した、なら使っていい

176:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:17 8hQpojAY

「ゲェハハハハハ!」

狂った笑い声をあげる神父が浮かんで消えた。

「マスター!」

自分を畏怖し、また、慕っていた半端物の従僕が浮かんで消えた。
民家に寝転がるアーカードの顔はどこかもの物悲しそうであった。
それは殺されてもいいと思った好敵手に向けられた物か、自分を慕う従僕に向けられた物か、その両方に向けた物か、それは彼本人にしかわからない。
ただ彼はもの物悲しそうに天井を睨んでいた。

「……?」

ふと気づくと、アーカードは暗い闇の中にいた。
光一つ無い暗闇の中、アーカードは辺りを見回す。

「―ようこそ、男の世界へ」

突然聞こえたその声にアーカードが振り向く。
そこには青いツナギを着たおっさんが立っていた。

「自己紹介が遅れたな。俺は君の持っているフェイファー ツェリザカの精だ。ところで―」

そこで男は一息つき、アーカードを曇り一つ無い真っ直ぐな瞳で見つめる

177:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:18 8hQpojAY

「 や ら な い か ? 」

そう言いながらツナギのホックを下げ、股間のフェイファー ツェリザカを露出させる男に対し、アーカードは問答無用で手元にあるツェリザカを向ける。

「生憎と俺を殺したところでこのハッテン場からは逃げられないぞ? さぁ、俺と共に目くるめく薔薇の花咲き乱れる世界へ―アッー!」

その瞬間、ツェリザカの精の腹部から一本腕が生え、そしてその腕が引き抜かれた。

「マスターに何してんのよこの変態!」
「しーましぇーん!」

その腕の主、セラス・ヴィクトリアの一喝にそう一言返して、血を撒き散らせながらツェリザカの精は地に伏した。

「ふー、まったく、どうしてこう銃の精っていうのはこんな変人ばかり……」
「婦警」

拳に付着した血を払いながらぶつぶつ呟いているセラスにアーカードは呼びかける。
主の呼びかけ、「は、はい!」と慌てて答え、セラスが向き直る。
そして沈黙。

「すいません……、死んじゃいました」

申し訳無さそうに頭を垂れるセラスを見下ろしながら、アーカードは口を開く

「この半端物め、開始早々死ぬとはそれでも私の従僕か、婦警」

射抜くような視線にセラスは萎縮する。

「……それで、何の用だ。私にこの殺し合いに乗っていない輩は見逃せとでも言いに来たのか?」

図星だったのか、アーカードの問いに、セラスはばつの悪そうな顔になり、視線が宙を彷徨う。

178:Classical名無しさん
07/07/14 00:18 ibR9LWhE
く、俺一人では支援しきれない!
誰か援護してくれ!!

179:Classical名無しさん
07/07/14 00:19 ibR9LWhE
これで『少し』かよwwwwww


180:Classical名無しさん
07/07/14 00:19 0.mpRTUY
スタープラチナ・ザ・シエン!

181:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:19 8hQpojAY

「駄目……ですか?」
「当然だ」

セラスの質問にアーカードは即答する。

「ここは戦場で私は全てを屠る為にここに呼ばれた化け物だ。ならば私は自らが命じるままに老若男女を問わず全てを打ち滅ぼすまでだ」

気づけばアーカードの口は三日月の様に歪んでいた。

「そもそもだ、この闘争に乗らなかった所でどうする?主催者に反抗するのであれば私一人くらい屠れなければ話にはならない。違うか?」
「で、でも……」

セラスにはアーカードの言っている事は理解できる。
実際自分やアンデルセン、アーカード、そして自分と闘った美形のような人間の範疇外のような奴等を一同に介しこんなことを始めているのだ。首謀者の力量も推して測るべきである。
その首謀者と対抗するというのなら確かに自分の主を倒せるくらいで無ければ太刀打ちできないかもしれない。
しかし、それでもセラスは主が無抵抗の平凡な一般人も手にかける事に抵抗があった。
そして何より、自分の主に死んで欲しくはなかった。

「……まあいい、お前が何を言ったところで私がやることは変わらん。言いたい事が無いのであれば私は行かせてもらうぞ」
「あ、ま、待ってください!」

何処かへ去ろうとしたアーカードをセラスが呼び止める。

「最後に、最後に一つだけ」

そう言ってセラスは大きく深呼吸をする。

182:Classical名無しさん
07/07/14 00:21 ibR9LWhE
「や ら な い か」

183:Classical名無しさん
07/07/14 00:21 0.mpRTUY
>>182
てめえw

184:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:21 8hQpojAY

「死なないでください」

ジッとアーカードを見つめ、セラスは続ける。

「死なないでください。マスターが乗っていない人を殺すのには抵抗がありますけど……、それでもマスターが死ぬのはもっと嫌です」

その言葉にアーカードは呆気にとられた表情を浮かべた。
そしてその顔は柔らかな微笑へと変わり、そのままいつもの笑顔へと変化する。

「当然だ、私を誰だと思っている」
「はは、ですよねぇ」

苦笑するセラスを尻目に、アーカードは何処かへと歩いていく。
ふと、アーカードが足を止め、首だけをセラスへと向ける。

「去らばだ、セラス・ヴィクトリア」

そう一言いい、アーカードはまた歩き始める。
自分を婦警ではなく本名で呼んだ主にセラスは一瞬目を丸くし、そして笑顔を浮かべる。

「さようなら、マスター」

その声を最後にアーカードの意識は覚醒した。気づけばそこは自分が先程まで寝転がっていた民家の中だった。


185:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:22 8hQpojAY

「夢か……、私が夢を見るとはな」

そう呟きながらアーカードは自分の状態を確認する。
体の傷はほとんどが癒えており、陽光の元行動をするのには支障はなさそうだ。
次に現在の時刻を確認する。デイパックの時計は午前10時を指している。

「では闘争を開始するか。DIOよ、スタンド使いの少女よ、そして数多の参加者よ。さあ―」

アーカードの口が喜悦に歪み三日月を形作る。

「私を打ち滅ぼしてみるがいい」

彼は征く。殺し、打ち倒し、朽ち果てさせる為に。
彼は征く。殺され、打ち倒され、朽ち果たされる為に。
―バトルロワイアル1日目AM10:00、王立国教騎士団『ヘルシング』所属、吸血鬼アーカード、再出撃確認―

186:Classical名無しさん
07/07/14 00:23 ibR9LWhE
アーカードがいよいよ…だな

187:不死王、一人 ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:23 8hQpojAY

【A-5 中部 民家内/1日目/朝(10時)】
【アーカード@HELLSING】
[状態]頭部にダメージ小 全身に軽度の打撲、ダメージ小(自然治癒中) 疲労 全身に軽度の火傷
{装備}フェイファー ツェリザカ(2/5)
{道具}支給品一式  フェイファー ツェリザカの予備弾30
{思考}
基本:殺し合いを楽しむ
1:満足させてくれる者を探し闘争を楽しむ。
3:DIO、柊かがみとも再度闘争を楽しむ。
[備考]
・参戦時期は原作5巻開始時です 。セラスの死を感じ取りました。
・首輪は外れていますが、心臓部に同様の爆弾あり。本人が気付いているかは不明。
・DIOの記憶を読み取り、ジョセフと承太郎及びスタンドの存在を認識しました。
・柊かがみをスタンド使いと認識しました。

188: ◆L9juq0uMuo
07/07/14 00:27 8hQpojAY
以上で投下終了です。
さっき反省してると言ったが、すまん。ありゃ嘘だ。

>>182
その発想は無かった。

では疑問等あったらお願いします。

189:Classical名無しさん
07/07/14 00:28 0.mpRTUY
投下乙!
まさに……闘争の時間の前ぶれところか。だが
>股間のフェイファー ツェリザカを露出させる男
こいつの闘争はいらねえw

あとセラスのセリフをとんでもないモノに変えた>>182は犬の餌になるべきだ。

190:Classical名無しさん
07/07/14 00:33 .2dtfbdQ
投下乙。これで原作に忠実なのがスゴイところw
さぁ怖い人が起きましたね。どっちに行くか見ものだね。
どこにいってもドンパチ起こるけどw

191:Classical名無しさん
07/07/14 00:40 NcLBYZ7w
フェイファーツェリザカの精で吹いたww
しかし、これでアーカードが本格的に始動するか……


波乱の予感

192:Classical名無しさん
07/07/14 08:15 rqa3iYo2
GJです。
セラス、健気だよセラス。
ただ、状態表の時間が【朝(10時)】となっていますが、
午前10時なら「昼(10時)」とでも書いた方が妥当だと思います。

193:Classical名無しさん
07/07/14 11:36 lvUnTmzA
朝とも昼ともいいづらい半端な時間だな。

194:Classical名無しさん
07/07/14 19:09 S6ZpvRgg
書き手さんがこれないのはやっぱ試験の時期だからかね?
ここは過疎対策に何か話のネタを投下したいがいいネタあるか?俺はない。

195:Classical名無しさん
07/07/15 01:09 bjIauhwU
そもそもこんな既出だらけのロワが続くわけないんだよ。
読み手はともかく書き手側からしたら飽きてるわけだしさ。
しかもなのはみたいにディープなファンがつく作品もない。
バキやジョジョの二次創作小説サイトの数なんてたかが知れてるだろが。

196: ◆uiAEn7XS/.
07/07/15 01:10 3FaAaAqA
聞きたいのだが、勇次郎パート予約して破棄した人って、まだ書くつもりありますか?
誰も書かないなら、書こうと思ってるのですが。

197:Classical名無しさん
07/07/15 08:54 BU8GaZBU
>>195
>ジョジョの二次創作小説サイトの数なんてたかが知れてるだろが

それはひょっとしてギャグで(ry
ジョジョの二次創作はれっきとしたジャンルだろ……確かに最近は廃れ気味だけどさ
ちなみに作者オリジナルのスタンドが絡んだりもするから当たり外れの大きいジャンルだったりする

198:Classical名無しさん
07/07/15 09:06 G9HMmfgU
>>195
とりあえずなのは厨乙

とでも言えばいいのかな?

199: ◆ozOtJW9BFA
07/07/15 12:23 i4YLnGMw
>>196
一応書き進めてはいますが、完成してから予約が無い場合は
投下したいと考えている程度なので、気になさらず書いて頂いて結構です。

200: ◆uiAEn7XS/.
07/07/16 00:00 Ubazv5/Y
>>199
すいません、失礼しました。作品の完成をお待ちしてます。
どこぞで「あそこ誰も書けないだろ」的なことを言われてたんで、
じゃあ書いてやろうじゃねえか、とちょっとムキになってしまいました。
個人的に書きたいパートが実は他にあるw
少し長くなりそうなんで予約はもう少し書き進めてからになりそうですが。

201:Classical名無しさん
07/07/16 00:44 FIf/GLDE
886 名前: Classical名無しさん [sage] 投稿日: 07/07/14 21:45 ID:cWK007Rg
漫画からも死臭が漂ってきたよな……勇次郎をどうにかしないと企画がポシャる。
あのパートが一番書きにくいのに、放送またいで残したりするからもっと書きにくくなる。

202:Classical名無しさん
07/07/17 02:28 OdykwaqQ
>>192の件なんだが、主観は抜きにしてルールで、

【作中での時間表記】(0時スタート)
 深夜:0~2
 黎明:2~4
 早朝:4~6
 朝:6~8
 午前:8~10
 昼:10~12
 日中:12~14
 午後:14~16
 夕方:16~18
 夜:18~20
 夜中:20~22
 真夜中:22~24

このようになっている。
少なくとも十時は朝じゃないよね。
ここだけは要修正かな。

203:Classical名無しさん
07/07/17 12:50 qLP1qWpg
普通は2~4時は「未明」じゃないのかね。黎明って夜明け近くの事だぞ。

204:Classical名無しさん
07/07/17 13:05 qLP1qWpg
 深夜:0~2
 未明:2~4
 黎明:4~6
 早朝:6~8
 朝:8~10
 午前:10~12
 昼:12~14
 午後:14~16
 夕方:16~18
 夜:18~20
 夜中:20~22
 真夜中:22~24

一般的にはこうではないかと思った。

205:Classical名無しさん
07/07/17 18:07 QnptFuIs
まあこの時間区分はパロロワの伝統みたいなもんだから

206: ◆L9juq0uMuo
07/07/18 00:39 C.oY2Z1A
不死王、一人の時間修正した部分を一時投下スレに投下しました。
後、立ち止まる(ryでパピヨンの台詞を微修正しました。たびたびすみません。
らきすたと武装錬金って生活圏同じでしたね。すみません。

207:Classical名無しさん
07/07/18 19:20 hcJ3wSQQ
>>199 が素直に書けませんって言ってくれてれば…

208:Classical名無しさん
07/07/18 19:50 hcJ3wSQQ
>>199 が素直に書けませんって言ってくれてれば…

209:Classical名無しさん
07/07/18 23:54 94zfr3Wk
>>207-208
やめれ。

210:Classical名無しさん
07/07/19 00:20 CkSNRjfo
>202のルールをこう変更する事を提案。

 深夜:0~2
 未明:2~4
 黎明:4~6
 早朝:6~8
 朝:8~10
 午前:10~12
 昼:12~14
 午後:14~16
 夕方:16~18
 夜:18~20
 夜半:20~22
 夜中:22~24

理由として
・2時が明け方である黎明なのは変。黎明に合わせて2時を明け方にすると夜の割合が少ない。(未明:2~4  黎明:4~6)
・10時から昼というのはさすがに早すぎる気がする。(朝:8~10  午前:10~12)
・日中は正午から前後2時間の事なので。(午前:10~12  昼:12~14)
・ついでに多くても二文字に揃えてみた。(夜中:22~24)

211:Classical名無しさん
07/07/19 00:24 X0U6B9JE
>>210
本スレで提案するのは議論スレで纏めてからのがよくない?
あそこってSSの内容だけじゃないよね? テンプレとかも議論してたし。

212:Classical名無しさん
07/07/19 00:46 V3CNShO6
修整はできる限り少なく済ませるべきでね?
黎明って単語が実態に合ってないなら、
黎明→未明、の差し替えだけで、後はそのままでいいかと。
(その場合、「黎明」と名付けられた時間区分は存在しなくなる)

てか、どれだけ修整せにゃならなくなると思ってんだw いくらその方が実態に合うっつーてもさ。
過去のは手ェつけずに今後のモノだけ修整、となるとそれはそれで混乱生むし

213:Classical名無しさん
07/07/19 01:33 /F2L1oPY
書き手さんから許可貰えれば、wikiで編集できるけどね。
あとは、今後注意したりメニューを直したりなどだが、幸いにも序盤なんで、まだ間に合う。

214:Classical名無しさん
07/07/19 01:46 .7thdS3c
wikiに携帯じゃ見れないページあるのって俺だけ?

215:Classical名無しさん
07/07/19 02:45 ISmxms9M
今さらだけどこの作品群っておかしいよな。
アニロワが光としたら漫画ロワは影って感じ。
多分頭にイメージされるのが白黒の漫画だからかな。
カラーで音声ありでイメージしやすいアニメの方が二次創作に向くのかな?
それに作品群が明るい萌えじゃなくて暗い燃えが多いし。
もともと原作が殺し合いを日常としていたりもしてる。

216:Classical名無しさん
07/07/19 10:03 N74zRorA
( ・д・)?

217:Classical名無しさん
07/07/19 10:39 filUzq52
>>216
触るな危険

218:Classical名無しさん
07/07/19 23:52 XR5y/mBY
>210
問題は日照時間か。太陽が大きく影響するキャラもいるからな。

参考データ置いとく。
今年の東京の場合
   日出  正中 日没  昼時間
春分 5:45  11:49 17:54  12:09
夏至 4:26  11:43 19:01  14:35
秋分 5:29  11:34 17:39 12:09
冬至 6:47  11:40 16:32  9:45

219:Classical名無しさん
07/07/20 00:07 hHNgOvJk
日照時間は表記と別に管理すりゃいいじゃない

220: ◆uiAEn7XS/.
07/07/21 15:16 hWwmO9mU
すいません、予約延長させてください。
ちょっと帰ってくるのが遅くなりそうなんで、投下は深夜か明日になりそうです。
本当に申し訳ありませんorz

221:Classical名無しさん
07/07/21 15:54 zo.X/2dU
ういっす。頑張れ~

222: ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:01 zA..hZb.
DIOと刃牙を投下します。

223:Classical名無しさん
07/07/22 00:03 euyQB2RY
しえええええええええええええええん

224:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:04 zA..hZb.
ガタンゴトンとやかましい騒音があちこちの壁に反響する。
トンネルの先へと消えていく列車を見送りながら、範馬刃牙はS2駅のホームに立っていた。
『刃牙よ……』
「分かってるさ、零」
その手に持った鞄からの声に、気負いなく答える。
列車の中から、すでに刃牙は異常に気がついていた。
ホームの各所にある蛍光灯が割られており、その暗さは10m先もロクに見えないほどだ。
そして列車のドアが開いた瞬間に鼻をついた血の臭い。
何よりも―その全身に纏わりつくような空気の異様さ。
山に篭り、夜叉猿と戦った時を思い出す。
あの時と同じ、自分が魑魅魍魎の跋扈する異世界へと迷い込んだような、そんな感覚。
だからこそ刃牙はこの駅へと降り立ったのだ。
ここはヤバイ。
ここには何かがいる。
そう、今まで出会ったことのないような、そんな―怪物が。

ひたり、ひたり―。
刃牙の足音だけが、やけに大きく聞こえる。
天井にある、割れた蛍光灯の残骸がバチバチとスパークして、その度に辺りの景色が明滅を繰り返していた。

―いる。
約20m後方。
得体の知れない気配がゆっくりと近づいてくる。
刃牙は歩調を変えない。

ひたり、ひたり―。
聞こえるのは自分の足音だけ。
他には何も聞こえない。だが、間違いなく、いる。
そこに―、ゆっくりと―、近づいてくる。
10m。
5m。

225:Classical名無しさん
07/07/22 00:06 euyQB2RY
サムワン支援

226:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:06 zA..hZb.
地上へ続く階段に足をかけた瞬間。
『気配』はいつのまにか刃牙の背中に貼り付くような距離まで近づいていた―。

ふうぉんっ、と刃牙の拳が空を切る。
身を捩り、背後の何かに向けて放ったバックブロー。
だがそこには何もなく―、

「君に質問があるのだが……」

振り返った刃牙の背後―つまり直前まで刃牙の真正面だった場所。
階段の中ほどに、いつのまにか男が一人、立っていた。
「……ッツ!」
零を持ったまま、刃牙は飛びすさって男から距離をとる。
『貴様、何者だ!!』
零の警告に、男は答える。
その声は冷たく、暗く、そして抗いがたい蟲惑的な何かを含んでいた。
「ほう……鞄が喋るのか。君の凄まじいほどに鍛え上げられた肉体、無数の傷……興味深いな」
「……奇遇だね。俺もアンタに興味がある……何者だい」
「私の名はDIO。そこまでの肉体を手に入れるのに、どれほどのトレーニングを積んできたのか……。
 そして、その苦しみに耐えてまで強くなろうとする理由は何なのか……。
 私なら、君の苦しみを取り除いてあげられるかもしれない……。
 ―話してみないか?


君に力を、安心を―与えてあげよう」


『刃牙ッ!!』
零の鋭い声。
零は、この男を危険だと判断した。
この声は人を闇へと誘う。

227:Classical名無しさん
07/07/22 00:07 euyQB2RY
支援

228:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:07 zA..hZb.
そして誘われてしまえば、もう二度と光の当たる場所に戻る事はできない。
「そうだ……俺には強くならなきゃいけない理由がある……」
わかっている。
その身に、記憶に深く刻まれたその理由。
そのために、そのために刃牙は、零を床に置き―そしてこう言うのだ。

「だから俺は……アンタと戦う!!」

刃牙はいつでも、どんな時でも闘い続けてきた。
勝ち目がなくとも、生命の危機が迫る時でもファイティングポーズをとった。
そしてこれからも―全ては父を超える為に。
「フッフッフ!……いいだろう。君の力を見せてもらうとしようか」
「ああ、俺もアンタの実力を見せてもらう。――ッシャアッ!!」
気合と共にノーモーションから放たれた左ミドルは、腕組みをしたままのDIOの右脇腹を正確に狙う。
スピード、パワー、共に一級の一撃だ。
だがDIOは組んだ腕をほどこうともせず、ただ眺めているだけ。
そのまま、刃牙のファーストアタックがヒット―しない。
「何ッ!」
刃牙の蹴りがガードされ、さらに何かがこちらに攻撃を加えてくる。
かろうじてガードしたが、そのパワーを受け止めきれず、刃牙は自ら後ろに飛んで流す。
「~~~~~~~ッ!!」
「フフ……どうした。終わりかね?」
今、何かが―突然出現して蹴りをガードし、反撃を繰り出してきた。
『刃牙、今のが見えたか!?』
「ああ……何かが……いる」
刃牙と零の会話を聞き、DIOは唇の端を吊り上げて答えを告げる。
「やはり見えているようだな。このDIOの『世界』が……」
「へえ……そういう名前なのかい、その人形は」
「これは人形ではなく、このDIO自身の力を具現化した存在……つまりもう一人の私だ」
黄金の輝きを纏った『世界』が刃牙の目の前に立ちふさがる。
体格は2mを軽く超えている。
170cm弱の刃牙と比べれば、その差は明確だ。

229:Classical名無しさん
07/07/22 00:08 euyQB2RY
ヤバイ。DIOの世界でバキがヤバイ。

230:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:09 zA..hZb.
「この『世界』で君の力を試してやる……さあ、来るがいい」
「へ……言われなくてもッ!!」
疾風となって駆ける刃牙。
DIOとの間に立ち塞がる『世界』へ向かって、一直線に突進する。
そして牽制の左ジャブから右ストレート。
右拳の勢いをそのまま利用して、さらに右ハイキック。
「ヌウッ!!」
初めの二撃はかわされた。そして右ハイを腕でガードされる。
だが、まだまだだ。
ローキック。
肘打ち。
正拳。
前蹴り。
ヒザ。
さらに連打、連打、連打!
次々と繰り出すラッシュを相手は防ぎきれず、何発かがヒットする。
が、さほど効いている様子はない。
笑みすら浮かべて、こう言ってのけた。
「中々のラッシュだ……では速さ比べといこうか」
DIOの眼がぎらりと光る。

「フン!フン!」

『世界』の左右の拳が、砲弾のような迫力と勢いで刃牙を襲う。
一撃をかわし、もう一撃をなんとか受け流した。

「フン!フン!フン!」

さらに三連打。
かわす、流す、拳をぶつけて弾く。
その隙に返しのボディ。

231:Classical名無しさん
07/07/22 00:10 euyQB2RY
頑張れバキ支援

232:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:11 zA..hZb.

「無駄無駄無駄無駄――」

スピードが上がった。
かすめた拳が刃牙の皮膚を切る、ガードした腕が軋む、拳で弾こうとして逆に弾かれる。
さらなる攻撃が刃牙のガードを完全に崩した瞬間―。

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
 無駄ァァァァ――――!!!!」

圧倒的な拳の弾幕が、ひとつ残らず肉体に食い込んだ。
目の前で火花が飛び散って、熱い衝撃が体の中を次々と貫いていった。
刃牙の視界の中のDIOの姿が遠ざかって、どんどん小さくなっていく。
―どこに行くんだ。
そう思ったら、周りの景色まで向こうに動いている。
違う。刃牙がDIOから遠ざかっているのだ。

「貧弱、貧弱ゥ!!」

DIOの嘲笑と、吹き飛ばされた刃牙が壁際のゴミ箱に激突するのは、ほぼ同時だった。
ゴミ箱のけたたましい金属音が駅の構内全体に響き渡る。
『刃牙ィィィィッ!!』
零の叫びが聞こえた。
―大丈夫だ、俺はまだ戦える。
そう言いながら起きようとして、刃牙の体に激痛が走った。
「ガッ……ハアッッ!!」
「ほう。今のはチョッピリ殺す気で殴ったのだが、すぐに起き上がろうとするとは素晴らしい」
DIOの憎たらしい台詞に言い返したいところだが、ダメージのチェックが先だ。

233:Classical名無しさん
07/07/22 00:12 euyQB2RY
支援支援

234:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:13 zA..hZb.
軽く頭を振り、上体を起す。
大丈夫だ。かなり効いたが、まだ―。
「え―?」
起き上がるために床に手をつこうとして、妙な柔らかい感覚があった。
首無しの、いまどき珍しいセーラー服を着たミイラに刃牙の手が触っている。
「オワッ!?」
慌てて手を引き周りを見ると、同じようなミイラがあと二体、自分の周りに転がっていた。
そのうち一つが、散らかったゴミ箱から半分はみ出ている。
そのミイラが着ている服は、どう見ても十歳に満たない程度の少女のものだった。

「パワー!スピード!どちらにおいても、この『世界』が上回っている!
 さらに言っておくが、『世界』はまだ力を隠している……。
 つまり刃牙、君の勝ち目は全く無いということ!
 おとなしくこのDIOの軍門に下れば良し、さもなくばそのミイラ共のように―」

―待て。今、こいつは何て言った?

「―私に忠誠を誓え、刃牙よ。そうすれば君に力を与えてやる。
 そう、君が欲してやまない強大な力を!!
 欲しかったのだろう?そのために辛いトレーニングを積んだのだろう?
 そのために己の肉体に無数の傷を刻み付けたのだろう?」

―こいつが、これを、やったってのか?

DIOの言葉が、遠い。
代わりに心臓の鼓動だけが、自分の中で大きくなっていく。

―ドクン。
「おとうさんをよろこばせなさい!!!!」
絶叫した母の顔は、普段の美しさの欠片も見えないほど滑稽に崩れて、恐ろしかった。


235:Classical名無しさん
07/07/22 00:14 m5WkDESg
「さっき……支援はほどほどにするって……言ったくせに……」
「自分を知れ、そんなおいしい話があると思うか?お前のような書き手に」

236:Classical名無しさん
07/07/22 00:14 euyQB2RY
この展開はどっちだ? 支援

237:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:15 zA..hZb.
―ドクン、ドクン。
「勇次郎ォォオオォォッッ!!―あたしが相手だッッ!!!!」
混濁した意識の中で聞こえたその声は、とても頼もしくて、とても悲しかった。

―ドクン、ドクン、ドクン、ドクン。
「ぼ……う…………や……よ…………い……こ…………だ…………」
満天の星空の下で、何かとても大きくて、あたたかいものに包まれていた。

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン―!


「…………思い出したよ」
刃牙はそう言いながら、ゆっくりと立ち上がった。
背中から首筋にかけての部分がやけに熱い。
ざわり、ざわり、と体の中からマグマのような何かが湧き上がる。
「最初の気持ちってやつを、思い出した」
「ム……?」
広くスタンスをとり、そして大きく両腕を広げた。
それは父の、範馬勇次郎の本気の構え。
その背中に浮かぶのは、数々の戦いで鍛え上げたグラップルの結晶。
そして鬼の血が受け継がせた筋肉の貌。

「ありがとうよ……。―最悪の気分だ」

「フン、どうやらまだ理解できないようだな。もう少し痛い目をみる必要があるか」
DIOの『世界』が拳を振り上げる。
対して刃牙が、かざした両腕を振り回すようにして身をよじると、上半身が180°捩れてDIOの目に刃牙の背中が映る。

鬼が、哭いていた。

「無駄無駄無駄無駄ァ―!何をする気か知らんが、猿が人間に勝てるかァ――!!
 お前はこのDIOにとっての、モンキーなんだよォォ刃牙ィィィィ!!」

238:Classical名無しさん
07/07/22 00:15 m5WkDESg
DIO様の台詞って原作の台詞改変が多いな

239:Classical名無しさん
07/07/22 00:16 euyQB2RY
鬼ktkr!

240:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:17 zA..hZb.

パワーの差は明確だ。
さらに『世界』は上からパンチを打ち下ろす形になっている。
ただでさえ不利な対決で、重力のハンデまである。
この状況で刃牙がとった行動とは?
ただ、思いっきりブン殴った。それだけだ。

爆発音。
この音だけを聞いた人間が、これが拳をぶつけ合ったものだと説明しても、納得できる者はいるだろうか。
だが事実である。
二人の拳は岩をも砕き散らす威力を持つ凶器、まさに爆弾そのものなのだから。
そして、打ち勝ったのは刃牙。
「ナァニィィィィ!?」
DIOは驚愕の表情。しかしその時、刃牙が見ていたのはそこではない。
『世界』の拳を弾き飛ばした瞬間、DIOの動きがリンクして、同じように体勢を崩したということ。
初弾のパンチを振り抜いて、その体を戻す動きで間髪入れず第二撃を放つ。
竜巻のような左フックが肝臓の部位にヒット、『世界』が体ごと刃牙の前から「ズレた」。
前が開いて、その向こうにDIOの本体が見える。
しかも体勢を崩しており、反撃できるとは思えない。
つま先でコンクリートの床を砕かんばかりに強く踏み込んだ。
さらに足首から膝。
腰。背筋。肩。肘。手首。
下半身から胴体、そして拳へと、パワーとスピードを無駄なく伝達。
そしてDIO本体の心臓部へ拳が届いた、そのインパクトの瞬間に全身の関節をロックする。
そうすることで、自分の体重の全てを拳にのせることができる。
だが説明だけでは虫も殺せない。
くぐり抜けた幾千、幾万の修羅場の数だけが、そのタイミングを教える。
生まれてからの己の人生全てを格闘に賭けた、グラップラー刃牙の最高の技、剛体術。
そこに悪魔から授かった筋肉の、そのパワーのありったけを叩き込む。
DIOの分厚い胸板も、その奥の胸骨も、肋骨をも巻き込んで内側にへし折って、内部の肺を、心臓を、風船を潰すように貫通して、その奥の脊髄まで―、

241:Classical名無しさん
07/07/22 00:17 m5WkDESg
ヤッダァバアァァーーーー!!

242:Classical名無しさん
07/07/22 00:18 euyQB2RY
こっちかァーッ!

243:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:19 zA..hZb.

全て吹き飛べ!
ブチ砕けッ!
俺の拳は!範馬刃牙の拳はッ!
俺の拳はてめえのような、親父のような奴を―否定する為にあるんだッッ!!


「ちぇぇりゃァァァァアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」


刃牙の闘志がこもった気合、そしてDIOの断末魔の叫び。
「GUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
だが、まだ決着ではなかった。
DIOの苦悶に歪んだ顔が、勝利の確信に満ちた哄笑へと変わる。

「KUUAAAA……見誤った……。素晴らしいッ!気に入ったぞ、刃牙ッ!
 人を殺せる一撃を躊躇無く撃ちこめる、善のブレーキが存在しない、その本性ッッ!!」

―違う。
母の死に顔が脳裏をかすめた。
DIOのその言葉が、極限まで燃えさかっていた刃牙の闘争本能にかげりを落とす。
その一瞬の隙だけで、DIOが「チェックメイト」をかけるには充分すぎた。


「時よ止まれッッ!!――ザ・ワールドッッ!!」


まるでコマ落としだった。
DIOを貫いたはずの拳は、何も無い空間に向けて突き出されていた。
何をしたと考える前に、刃牙の首筋にチクリと痛みが走る。
自分の首に手を当てながら振り向くと、DIOが腕時計のようなものをこちらにかざしていた。

244:Classical名無しさん
07/07/22 00:19 m5WkDESg
おおそうだ、支援を忘れていた。
2レスでいいか?
3レス、3レス支援してほしいのか。3レス……いやしんぼめ

245:Classical名無しさん
07/07/22 00:20 euyQB2RY
俺がGYAAAAAAAAAだよ!!

246:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:21 zA..hZb.
反撃を試みようとするが、その瞬間に頭が重くなる。
足元がおぼつかない。
体の感覚が失くなっていく。
自分の視点がDIOの顔から胸、さらに足、地面へと下降している。
零の声。
『刃牙ィィィィィィィィ!!』
DIOの嘲笑。
「心配―らない―忠誠――君に―力―を―」


そして刃牙の意識は闇に落ちた。

【C-2 S2駅 1日目 朝】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:額に突き刺された傷、胸部損傷(治癒中)。疲労(中)
[装備]:スタンド『世界』
[道具]:デルフリンガー(紙状態)、ダーツ(残弾数1)
    参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿。ルイズの杖。
    イングラムM10の予備マガジン9。ライドル。
    スタングレネード×2。時計型麻酔銃(1/1)。麻酔銃の予備針8本。
    デイバック×4(DIO、桂、灰原、みゆき)
[思考]
基本:帝王に負けはない。参加者を殺し、ゲームに優勝する 。アーカードのボディを乗っ取り、太陽を克服する
1:夜になるまで地下で英気を養う。及び、地下鉄に乗りにやって来た参加者を各個撃破し体力を回復
2:アーカードの打倒
3:平賀才人に時止めを使って『勝利』する
4:ジョースターの血統を根絶やしにする
5:ゲームを仕組んだ輩を断罪する
[備考]
ジャギの右腕を移植しました。完全に馴染むまでしばらく時間がかかりますが、普通に自分の右腕として動かすくらいは可能です

247:Classical名無しさん
07/07/22 00:22 m5WkDESg
よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし……
立派に書けたぞ書き手!!

248:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:23 zA..hZb.
アーカードとの戦闘で更に鬱憤が溜まりました。アーカードにはどんな手を使っても勝つつもりです
時を止められる時間は約3秒間です
首輪の他に、脳内に同様の爆弾が埋め込まれています
S5駅方面の列車は途中で地上に出ることを確認しました
刃牙との戦いで血を流したため、時止めはあと1~2回が限度です


備考
1:B-3、C-3の境界付近に列車が地上と地下に出入りするトンネルがあります
2:S5駅のホームに肉片と鮮血が結構広い範囲に飛び散っています
3:C-3の地下線路にジャギの胴体(血が抜かれている)、ジャギの両足(血が抜かれている)、ジャギの左腕、DIOの右肩が転がっています
4:S5駅のどこかに空っぽになったジャギのデイパックが放置されています
5:S2駅のゴミ箱付近に桂、灰原、みゆきの血を抜かれた死体が散乱しています。


   *

ガタンゴトンという走行音が、トンネルに反響して聴覚を刺激している。
やがて出口に辿り着き、窓から太陽の光が差し込んできた。
長らく地下の暗闇に慣れていたため、まぶしくて思わず目を細める。
『刃牙よ、いい加減に目を覚ませ!』
そんな刃牙に、傍の座席に置かれていた鞄から、訴えるような声がまたもや同じ言葉を繰り返す。
「るっせぇなぁ……しつこいぜ、零」
ため息をつきながら、バリバリと頭を掻く。
「しょーがねーじゃん。俺がDIO『様』の血を派手にぶちまけちまったんだから。
 責任取って代わりの人間を捕まえてこなきゃ。新鮮なら死体でもいいらしいし」
『それは何の罪も無い人間を、あの男の食料にするという事なのだぞ!
 まさに外道の所業!そのようなことは許されん!』

249:Classical名無しさん
07/07/22 00:23 euyQB2RY
バキどうなったの?

250:Classical名無しさん
07/07/22 00:24 m5WkDESg
うおおおおおおお刃牙がゾンビ化した!!

251:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:24 zA..hZb.
「知らねえよ、そんなこと。それよりDIO様が約束してくれたんだぜ?
 回復に必要な分の人間を調達してきたら、俺に力をくれるって。
 DIO様と同じ、あの吸血鬼の力があれば……親父を、殺せる」
『刃牙!お前は父を殺すのではなく、超えるのではなかったのか!?
 そのような得体の知れぬ力に頼って勝ったところで、そんな勝利にどれほどの価値がある!?
 お前はあのDIOに何らかの細工で操られているのだ!目を覚ませッ!!』
零の言葉に刃牙は、うっとおしいことこの上ないと言わんばかりのため息をつく。
電車は徐々にスピードを落とし、次の駅に停車する準備を始めていた。

「―もういいよ」

零を座席においたままで刃牙が立ち上がる。
『頼むっ……目を覚ましてくれ、刃牙……』
「ここでお別れだ、零。……じゃあな、覚悟に会えたらまた来いよ」
零の懇願の言葉を遮って、刃牙は背を向けたまま、拒絶を示す最後の一言を叩きつけた。
電車のドアが開き、刃牙だけがS3駅のホームに降りる。

『刃牙!待て―』

零の叫びはドアが閉じる事で遮断され、電車が発車して遠ざかっていくことで、完全に聞こえなくなった。
ホームに残った刃牙は独り、やがて駅の出口へと歩き出す。
「さて……銀さん、まだいるかな?狩るなら誰でもいいけど、強い奴と闘えるならその方がいいしなァ」
風が吹く。
刃牙の髪がなびき、額の生え際が覗いた。
そこには―親指程の大きさのおぞましい肉片がヒクヒクと蠢いていた。



252:Classical名無しさん
07/07/22 00:25 j6Nr/nKs
おお、肉の芽か!

253:逢鬼ヶ刻 ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:26 zA..hZb.
【D-2 S3駅ホーム 一日目 朝】
【範馬刃牙@グラップラー刃牙】
[状態]:肉の芽による洗脳状態  全身に打撃によるダメージ
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考] 基本:DIOに力を授かり、親父を殺す。
1:DIOの食料(参加者)を捜し、S2駅に持ち帰る
2:ラオウ、銀時、覚悟を見つけ、勝負を挑む
3:強者と戦う
{備考}
地下トーナメント優勝直後。ただしトーナメント戦で受けた傷は治っている
DIOに受けた傷は、痛みはありますが戦闘に問題ありません


備考
・強化外骨格「零」(カバン状態)は走行中の電車の中に放置されています


254:Classical名無しさん
07/07/22 00:26 euyQB2RY
DIOド外道www

255:Classical名無しさん
07/07/22 00:26 m5WkDESg
肉の芽キタァァァァーーーー!!

(この先どうなるか)見当もつかない……

256: ◆uiAEn7XS/.
07/07/22 00:27 zA..hZb.
次号より「グラップラー刃牙」改め「無差別マーダ―刃牙」がスタートします。
……というわけで投下完了。
御意見ありましたらお願いします。支援ありがとうございました。

257:Classical名無しさん
07/07/22 00:29 m5WkDESg
>>256
キイイイイイイ乙エエエエエエ
エエエエエエエエエエエ ぎょっえああああ

258:Classical名無しさん
07/07/22 00:33 euyQB2RY
>>256
投下乙。DIOはもう漫画ロワ全ての住人に恨まれるなw
しかしこれが正にDIOなんですよね、素晴らしかったです。
バキが操られた訳か……一時期の漫才師フラグはもうないなコレw
でも、ここらへんでロワらしい展開を挟んでくれたのは本当にありがたいですね。

259:Classical名無しさん
07/07/22 00:41 4GyA7MYE
GJ!
刃牙がここでマーダー。
ロワ的にはありがたいです。DIOが容赦なくて素晴らしい。
意外な展開で今後どうなるか気になりました。

260:Classical名無しさん
07/07/22 01:00 tZhWAhlk
>>256
投下乙。
比較的平和だった最北部が、そろそろ危険になってきたなあ…

261:Classical名無しさん
07/07/22 01:31 BYb0OeM6
原作の刃牙より全然、主人公感が漂ってる、今の原作バキならDIOを応援
しちゃうけど、こっちのは悲壮感が・・・GJです

262:Classical名無しさん
07/07/22 01:35 BYb0OeM6
前回も肉の芽をって意見は無しな、肉の芽状態で昼間行動制限がないから
前回、使っても良かったと思うけど、それはそれ、問題は承太郎に抜いてもらえ
なかったら、DIOあぼーんで刃牙も億安の親父化してしまう

263:Classical名無しさん
07/07/22 02:32 kAQOKLBw
>>256
刃牙が最高にカッコよかっただけにこりゃあ、欝度たけえぜ……。
好きだった時のバキに合えたみたいで、体が震えたぜ。
それなのによぉぉぉぉっつ
DIOは氏ねw

とてつもなくGJ!!

264:Classical名無しさん
07/07/22 11:44 2yYOi72c
うわぁぁぁぁぁぁ、バキがああああああ
格好よかったよ、バキ…
ここで肉の芽か…

そしてDIOがあまりにも、DIOらしすぎる…
それだけに腹が立つ
ディオ! 君の野望、僕が打ち砕く!

265:Classical名無しさん
07/07/22 12:25 3Gg2dvWA
まとめサイト、コンテンツはいっぱいあるのに中身はスカスカだよな
キャラ紹介なんか未だに半分くらいしか埋まってないし
まあ、書き手以外は読むだけしか能がない奴ばっかだし、しょうがないか

266:Classical名無しさん
07/07/22 13:19 EYvu8tWQ
GJ!
時を止めるってこんなにも圧倒的だったのか
肉の芽が使えるとなると普通の人間じゃ勝ち目が無いな

267:Classical名無しさん
07/07/22 13:53 oMC6Rfrs
投下乙
だが、肉の芽ちょっと制限もうけた方がいいんじゃね?
億泰の父のヤツもそうだけど
承太郎以外にも抜くことができるってのはダメかな?
他に精密動作ができそうなやつっていたっけ?

268:Classical名無しさん
07/07/22 14:42 2yYOi72c
フェイスレス、精密動作Aの世界を持つDIO、パピヨン
あとスタンドDISCのキングクリムゾン、スティッキィフィンガーズ
承太郎のDISCの中身を見たら、桐山辺りも(微妙だが)


とかか?
なんか絶対抜いてくれそうなヤツがいない

269:Classical名無しさん
07/07/22 14:48 k/TtBocU
でも範馬の血が本格的に目覚めれば、ハンター×ハンターのキルアみたいに自分で抜いちゃうかも……

270:Classical名無しさん
07/07/22 15:23 VEFPL2iI
生命の水があればな、勝がダウンロード防いだ理論で除去できそうだが。

271:Classical名無しさん
07/07/22 15:31 rrHA.FP.
あれも人格改変に近いもんがある

272:Classical名無しさん
07/07/22 20:56 WqaBf3DE
でも肉の芽入っても基本優しいなバキ、
「覚悟に会えたらまた来いよ」とか

273:Classical名無しさん
07/07/22 21:54 VEFPL2iI
>>272
ポルナレフみたいに根本的な性格は変わってないんじゃないかな

274:Classical名無しさん
07/07/22 21:59 Nv.2rc1E
そういえば、肉の芽もそうだけれど吸血鬼二名が血を吸って
吸血鬼感染するのって制限とかあったっけ。

アーカードはともかくDIOの方はゾンビ作って自分の盾代わりにするとか
自分を倒そうとする連中の仲間を吸血鬼にして苦悩させるとかやっても
おかしくないキャラだと思うけれど。

275:Classical名無しさん
07/07/22 22:43 UfrjUhJI
>>872
最近の刃牙は性格がいやらしいんだよな…
刃牙スレでも範馬バカって呼ばれとるし

276:Classical名無しさん
07/07/22 23:16 VEFPL2iI
>>274
ゾンビと吸血鬼化は無しでいいんじゃないか?そこまでやると段々収拾つかなくなってきそう

277:Classical名無しさん
07/07/22 23:46 k/TtBocU
別にきっちり「禁止」って決めておかなくていい気もするな。問題ある使われ方したらその時に論議で。
他ロワだが、JOJOロワだとゾンビ化どころか肉の芽も予め禁止だったが。
書き手さんには、ひょっとしたら議論の末にNG喰らうかも、という覚悟の上で好きにやってもらえばいい。

肉の芽だって制限で性能劣化してる可能性がまだ残ってるし、
他の能力もやろうとしたらダメでした、思ったより弱かったです、ってこともあるかも。

278:Classical名無しさん
07/07/23 00:26 h4GF09mA
毒吐きからネタを振ってみる。
「このキャラのクロスをすごく見たい」と思えるキャラはだれだ?

279:Classical名無しさん
07/07/23 00:31 t11RrLE6
覚悟とジョジョ勢、スクライド勢は絡めたいな。
後はパピヨンと全作品キャラ。作品ごとの彼への反応を見たい。
北斗の拳あたりのキャラなら普通に流しそうだけどw

280:Classical名無しさん
07/07/23 00:33 D6HJo4m.
マリアさんと全てのマーダー。マーダーコレクションを完璧にして欲しい。
あの人なら世界を支配できるw

281:Classical名無しさん
07/07/23 00:38 ivlO2NGs
意外とマリアさんを攻撃しそうなマーダーっていないもんなぁ……
エレオノールぐらいか。でも、今のコレクションでもエレなら余裕で撃退できそうだし

282:Classical名無しさん
07/07/23 00:48 l15MdBjg
>マリアさんを攻撃しそうなマーダー

DIO様とかアーカードとか鷲巣とか

283:Classical名無しさん
07/07/23 01:28 JDce5Ivo
アーカードの場合「インテグラと何か似た感じが見受けられる」とか何とかで見逃されても違和感無いが。
いや、外見とかじゃなくて芯の強さとかで。

284:Classical名無しさん
07/07/23 02:05 LnhiFR6o
>>283
それは無いだろ。インテグラとマリアの芯の強さのベクトルは異なるだろうし普通にサーチアンドデストロイじゃないか?
旦那にとっちゃ主はインテグラだけでインテグラはここにいない、しかも殺し合わなきゃいけないんだから老若男女の区別なくぶっ殺しそうだが

285:Classical名無しさん
07/07/23 02:16 l15MdBjg
>>283
芯の強い人間こそ、旦那の大好物だよ

286:Classical名無しさん
07/07/23 02:31 LHzxNOJA
ハヤテとジョセフの女装コンビとか
鳴海や覚悟の武術、ジョセフの波紋、しろがねや勝の人形操作などをコピーした桐山は見たいな

287:Classical名無しさん
07/07/23 10:09 EhCrCkJ2
冗談じゃない

288:Classical名無しさん
07/07/23 13:48 Wo0MRVww
ハヤテの女装、勇次郎の笑顔、パピヨンのセンスをコピーした桐山なら見たい

289:Classical名無しさん
07/07/23 14:24 LnhiFR6o
>>288
それはもう桐山じゃなくもっとカオスな何かだw

290:Classical名無しさん
07/07/23 16:12 dL6qN6UM
アカギと銀さん
って漫画から参戦なんだよなあ

291:Classical名無しさん
07/07/23 17:07 LnhiFR6o
>>290
漫画ロワなんだから基本漫画から参戦だぞ
若本なアンデルセンとか漫画でやってないとこから参戦したゼロ魔勢みたいな例外もいるが

292:Classical名無しさん
07/07/23 17:08 FJf4zONg
>>291
まあ待て
>>290は銀さんVSアカゲを再現したいと思っているだけだ

293:Classical名無しさん
07/07/24 02:11 6JDtmkR.
なんか殺してはいけない空気のキャラが多すぎ。
もっと殺していこうよ。
読み手も死んだら諦めるべきだし、書き手も意志を変えない方がいい。

294:Classical名無しさん
07/07/24 02:23 xQNxTfS.
>>293
第1回放送終わってからは結構死んでるじゃない。ヅラ一派とか本郷とか

この話題は毒吐きっぽいな

295:Classical名無しさん
07/07/24 09:45 dF581RIA
今回の話でDIOが微妙に殺しづらくなった……と思ったが、

DIO死んで肉の芽が暴走する刃牙。
自我が徐々に崩壊しつつ暴れまわるその果てに、とどめを刺すのは
父、範馬勇次郎か、はたまた零を纏った覚悟か。
そしてその戦いに勝ったとしても、彼らは何を思うのか。

……とか考えると、むしろDIOが先に死んだ方が鬱&熱血な展開になってウマー。

296:Classical名無しさん
07/07/24 17:18 /rh2iJjk
久しぶりに覚悟が話題に昇ってきたんで、今のうちに疑問点云々を並べておきます。
テンプレの「能力制限」に強化外骨格の制限が記述されてないです。
天誅や神風といった化学兵器は充分に脅威的だと思うのですが……
もう一つ零を構成する一部である爆芯靴は覚悟も常時装着しているので
零の鞄に含まれているのか覚悟が履いているのか気になります。
未だ使用した描写がありませんので、どちらになっても構わないっぽいですが。
覚悟は入学直後にロワに連れてこられてるみたいなので、八つの零式鉄球は健在と考えて良いみたいです。


297:Classical名無しさん
07/07/24 22:15 dF581RIA
零式鉄球と爆芯靴はおkだと思ってたよ俺。
あと覚悟も散もそういうの使う人間じゃないだろ。
原作で麻酔液以外の化学兵器使ってた?
途中までしか読んでないから分からんのだが。ブコフ捜しても売ってないんだもん…。

298:Classical名無しさん
07/07/24 22:21 w9sONn3.
覚悟なら戦術神風は絶対使わないと思うけど散の戦術天誅は普通に使いそう。
あとヤバそうなのは昇華弾と超冷凍冷却液?
冷却液も使わなさそうだけど、アーカードやDIO相手なら昇華弾使いそう。

299:Classical名無しさん
07/07/24 22:28 w9sONn3.
ごめんなんか日本語変だった

覚悟の性格なら戦術神風は絶対に使わないと思うけど、
散の性格なら戦術天誅は普通に使いそう。
あとヤバそうなのは昇華弾や超冷凍冷却液?
覚悟なら冷却液は使わなさそうだけど、昇華弾の方はアーカードやDIOみたいな人外相手になら使いそう。

300:Classical名無しさん
07/07/24 23:34 AwUm9Oe2
覚悟も散も、本来ならばそういう兵器を絶対に使わない性格だったとしてもだ、
そんな彼らでさえ、いつまでも正気でいられるとは限らない……
それがバトルロワイアルというものだ。
それこそ刃牙みたいに……

301:Classical名無しさん
07/07/25 00:01 chZGxy4g
>>297

原作にて……

覚悟が戦術鬼に超脱水鱗粉を使ったり
覚悟が四郎相手に爆芯靴を使ったり

というのがあった。

なので、覚悟は外道相手には零に装備された戦術兵器を躊躇い無く使うと思う。

302:Classical名無しさん
07/07/25 00:07 57KNXcfY
そもそも、葉隠兄弟以外が瞬着する可能性も……

303:Classical名無しさん
07/07/25 01:24 7PZBgtDs
>297
シグルイが連載されているチャンピオンレッドで新装版が発売されていますので、良ければまたの機会に書店でお求めください。

>300
強化外骨格の戦術兵器は強化外骨格に憑依している怨霊達が調合・制御していますので
覚悟や散が前後不覚の状態に陥ったとしても彼らの側で着装を解除すると思われます。
また二人とも愛憎怨怒を滅殺する零式防衛術の極意を会得していますので、彼らを外道に落とすには
先程、刃牙が犠牲になったように肉の芽などの特殊な手段を使わねば難しいかと。

>302
強化外骨格は着装の際に肉体的、精神的にも着装者に試練を与えますので、可能性が無いとは言い切れませんが極めて低いかと思われます
(常人ならば骨格が変形する程の伸縮力、神経網の侵食、鎧に取り付いた怨霊の受けた凄惨な仕打ちに涙する感受性等)
零はともかく、霞は散が最初に着装したとき散を細切れにしたようにほぼ無差別に着装者を殺してしまうと思われます。
怨霊といえば作中で犬養冥の滅霊が地殻変動など物理的な破壊力を及ぼしていましたが、これも制限の議論対象になると思われます。

304:Classical名無しさん
07/07/25 01:28 Hg8gn2mQ

・戦術神風、戦術天誅など戦術兵器は使用禁止。
・冷却液、昇華弾、超脱水鱗粉は制限(威力の軽減など)

基本草案を出してみた。
長引くようなら議論スレに行く?

305:Classical名無しさん
07/07/25 01:29 7PZBgtDs
追伸
強化外骨格をご存知で無い方もいらっしゃいますので、ロワ中に支給品として登場した二体の特徴を記しておきます。

強化外骨格
重量九十キロ以上。
瞬間的な衝撃に対しては戦車級の耐久力を持つ。
防熱防寒防弾防毒。着装者が猛毒や大量出血により危機に瀕した際に解毒剤を合成したり、独自に止血を行う。
スラスターによる加速時最高速度は零で秒速270メートル。霞は同等かそれ以上と思われる。
弱点を挙げると憑依している怨霊が成仏してしまった場合は着装が解けただの鉄屑になってしまうこと。
また凍結により装甲の柔軟さを殺されたときに強烈な打撃を貰うと砕け散ってしまう。

零の武装(下記アドレス参照)
URLリンク(www.geocities.jp)

霞の武装
閃滅
霞の掌から放たれる超高熱の光球。
名称は違うが昇華弾と同様のものと思われる。
怨霊成仏光線
頭部から放たれる文字通りの光線
原作では零に憑依した三千の英霊を成仏させようとした。
戦術天誅
目標に超高電圧の雷を落とす。バリエーションとして五本雷を落とす五束天誅
天誅を霞で受け、充電し相手に触れることで雷の威力をそのまま相手に伝える受即昇天がある。
袈裟
霞の肘に内臓された刃
強化外骨格の装甲を易々と切り裂くほどの切れ味を持つ。
冷凍力を纏わせた超冷凍塗布肘斬撃というバリエーションが存在する。

以上です。拙い説明を長々と書き、失礼しました。

306:Classical名無しさん
07/07/25 22:15 7PZBgtDs
>304
戦術神風は確実に禁止級でしょうね。
覚悟が使わなくても窮地に立たされたとき、かつ守る人間が大きく離れている場合は零が使うかもしれませんし。
使用するだけで相手を確実に死に至らしめるというのは時止め以上に厄介な代物だと思います。
戦術天誅のほうは昇華弾と相殺できる、また鍛えられた人間が即死級の威力では無いので霞の少ない武装を補う意味で
威力・連続使用に制限をかけてはどうでしょうか?
強化外骨格の武装制限は調合できる化学物質の量や種類が制限されている、といった感じで良いかもしれません。
他にご意見がある方が居らっしゃる場合は、まず本スレに書き込み頂いてから
304様のご提案の通り、議論スレに移行させていただきます。

PS.原作で使用する機会が少なかったので失念していましたが、強化外骨格は腕から伸びる触手で人間の脳の記憶を読み取ることが出来るようです。
ロワを盛り上げる一要素であるステルスマーダー達にとっては致命的な能力かもしれません。








307:Classical名無しさん
07/07/25 23:30 RwQeXBDs
>267
北斗神拳伝承者なら、できてもおかしくない気がする。

>291
ゼロの使い魔は漫画が現在二巻まで発売されているんだが、何か原作と違ったりするの?
漫画版ではまだ描かれていない所からって事?

308:Classical名無しさん
07/07/25 23:34 Cl3o/AkM
>>307
現時点でとは特に致命的な差異は無い。
ゼロ魔の場合設定が複雑だから色々と困るだけ。
完全漫画準拠にするとガンダールヴと虚無魔法が厄介。
でもその代わり杖と魔法の関係が明言されてないので杖抜きでファイアーボールやカマイタチ攻撃を使われかねない。
だから漫画のみじゃ書きづらいのはしょうがないかも。

309:Classical名無しさん
07/07/26 01:12 AhmaG8xI
・戦術神風は使用禁止。
・冷却液、昇華弾、超脱水鱗粉、戦術天誅は制限(威力の軽減など)

修正。
細かいところは書き手任せってことで。

310:Classical名無しさん
07/07/26 02:36 vC0lmg1Q
超脱水鱗粉の威力って軽減できるか?

311:Classical名無しさん
07/07/26 19:09 8ruIDTRU
質問
らきすた2006年ですよね。アニメは
漫画だと年数明言されてたっけ?

312:Classical名無しさん
07/07/26 22:07 vC0lmg1Q
ふと思ったんだがからくりの人形ってエニグマの紙から出したら常時出しっぱなしなのかね?
それともあるるかんやジャコは人形しまうトランクもついてくるのか?

313:Classical名無しさん
07/07/27 01:39 dY5Qq3Cs
強化外骨格の零と霞を装着できそうなキャラについて質問。
霞は怨念で『人間』を拒絶しているワケだが、だったら人外キャラならば問題なく装着できるのか?
たとえばDIO、アーカード、パピヨンならOK? 鎧を着そうにないヤツらばっかりだけどw
零の装着には相当の苦痛が伴うらしいが、ケンシロウやブラボー、オーガあたりの超人キャラなら耐えられる?

こいつらを覚悟キャラ専用装備にしてしまうと、特定作品優遇になる気がするんだよね……

314:Classical名無しさん
07/07/27 01:48 bxyevZd.
>>313
>こいつらを覚悟キャラ専用装備にしてしまうと、特定作品優遇になる気がするんだよね……

それはギャグでいっているのか?
もともとそいつらの作品から出た支給品なんだから、そいつら専用になるのはおかしくないだろ。
作品優遇でもなんでもない。

挙げているキャラは「零」自身が拒む。
90日間かけて苦痛に耐え、強化外骨格と語り合い、お互い合意の上で初めて瞬着できる。

つけさせたいキャラがいるかどうかは知らんが、本来の装着者が90日かけた苦労を無駄にするような状況は反対だ。
原作での覚悟たちの努力が虚しくなる。

315:Classical名無しさん
07/07/27 01:52 bxyevZd.
ごめん、毒吐きと間違えた。

316:Classical名無しさん
07/07/27 09:20 19zdgsSI
すいません、一身上の都合で申し訳ないのですが今日までに書き上がりそうにないので日曜まで延長させていただいてよろしいでしょうか?

317: ◆L9juq0uMuo
07/07/27 09:21 19zdgsSI
酉入れ忘れてました

318:Classical名無しさん
07/07/27 19:17 V0JLa3Jk
おk!!! 頑張ってください。

319: ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:18 wv1nraTw
>>317
了解です。頑張って下さい。

投下します。

320:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:24 wv1nraTw
「だが倒れ付した相手に戦意を問い、追撃の機を逃すとはなんという軟弱ッ!!消え失せいッッッ!!!」
 
朝焼けの晴天を劈くが如きの、範馬勇次郎の怒号が響き渡る。
その怒気を受けても、津村斗貴子と花山薫の戦意に揺るぎは無い。
 
戦士としての自分を取り戻した斗貴子は、冷静に敵戦力を目測する。
身体能力は戦士長クラスかあるいはそれ以上、だが決して人間外と言う事では無い。
心臓や脳等の急所が損傷すれば死ぬ、つまり手持ちの武器で殺し得ると言う事。
 
花山が勇次郎に声を掛ける直前、斗貴子の手にあるAK74が火を放った。
AK74から放たれた弾丸は、正確に貫いた――
――勇次郎の身体が、存在した空間を。
 
斗貴子は瞬間目の前の事態を把握出来なかったが、すぐに分析が及ぶ。
銃撃とほぼ同時に勇次郎が立っていた地点で砂塵が舞い、すぐ横のブロック壁が破砕して勇次郎は姿を消した。
そして斗貴子と花山の居る位置は、ちょうど民家のブロック壁で挟まれている。
(壁越しからの、奇襲が狙いか!)
 
斗貴子は花山と背中合わせになり、共に壁に向かう。
(恐らくあいつは飛び道具を持っていない、壁を突き破って来ての奇襲を仕掛けてくるしかない。
 ならばこちらは後手からでも、カウンターを狙える)
 
破壊音。
斗貴子がそれをブロック壁を壊したものだと認識できた時には、花山の巨体が宙を舞っていた。

◇  ◆  ◇
 

321:Classical名無しさん
07/07/27 20:25 bxyevZd.


322:Classical名無しさん
07/07/27 20:25 bxyevZd.


323:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:25 wv1nraTw
 
目前の壁が破砕されそこから勇次郎が拳を突き出し飛び出してきたと認識できた時には、花山は衝撃で後方に吹き飛んでいた。
勇次郎は一撃でブロック壁を壊し、160キロを超える花山を殴り飛ばした。
 
路上駐車してある乗用車に叩き付けられながら、花山は勇次郎と斗貴子の方を見やる。

◇  ◆  ◇
 
空中の花山を驚愕の表情で見ていた斗貴子が、勇次郎に向き直りAK74の狙いを付ける。
目標との距離はおよそ3m。
目標は斗貴子の動きに気付いていない。
 
連続的な銃声。
「トロい狙いだな、おい」
AK74の銃弾が空に消えていく。
「威勢ばかりでよ」
3mは離れていた筈の勇次郎が、斗貴子の腕を捻り上げられる距離まで近付いていた。
 
(動きが目視出来ないほどに速い! どうにかして動きを止めなければ…………!!?)
斗貴子達を上空からの影が覆った。
影の主、花山が空中から勇次郎目掛け脚を振り下ろす。
160キロを超える花山の全体重を乗せた、胴廻し回転蹴り。
 
花山の脚が、勇次郎の頭部に当たる。
斗貴子の腕から、捻り上げていた力が消えた。
勇次郎が身体ごと花山を上に飛び越し
蹴り足を振り切れていない花山の顔を、踵で蹴り抜いた。
(胴廻し回転蹴りから、胴廻し回転蹴りでカウンターを取られたのか!!?)
地面に崩れ落ちる花山の横に、音も無く両足で着地する。
 
その両足を花山が掴む。
 

324:Classical名無しさん
07/07/27 20:27 bxyevZd.


325:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:28 wv1nraTw
 
(今なら当てられる!!)
斗貴子は空になっていたAK74のマガジンを入れ替える。
「臓物(ハラワタ)を、ブチ撒けろ!」
 
斗貴子の手の中でAK74が暴れ、銃弾が放たれた。
マガジンに詰まった30発の5.45x39mm弾全てが、秒速900mの速さで勇次郎に打ち込まれる。
眼前でクロスした両手で
黒衣の下の胴体で
勇次郎の全身でAK74の弾が皮膚を貫き、肉を穿ち、血を噴出させた。
 
「…………な……何だと……!?」
「アホウが」
全身に傷を作りながらも、勇次郎には致命傷はおろか動きに支障も見えない。
「カラシニコフ如きで、俺を殺してのけるつもりだったか」
 
花山が勇次郎の両足を掴んだまま、立ち上がって背後に振りかぶり
そのまま頭上越しに、地面に叩きつけるべく前方に振りぬく。
「邪ッ!!」
勇次郎が花山の頭頂に、中指の第二関節だけを立てた拳を打ち込む。
意識を失った花山は、勇次郎を離し崩れ落ちた。
 
花山の首元を掴んで、勇次郎が斗貴子に詰め寄る。
斗貴子の戦士としての経験と判断力が、勇次郎からの逃亡を促す。
(現有戦力で取れる戦術はもう、AK74で弾幕をはって逃げる位しかない)
 

326:Classical名無しさん
07/07/27 20:28 bxyevZd.


327:Classical名無しさん
07/07/27 20:28 bxyevZd.


328:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:29 wv1nraTw
 
斗貴子の戦況分析は続く。
AK74を駆使しても、勇次郎から逃げ切れる可能性は低い事が分かる。
そして花山を見捨てて行かなくてはならない事も。
(……迷うな!これ以上ここに残っても、私にはどうする事も出来ない。
 今は共倒れになるのを避けるのが、最良の判断なんだ)
斗貴子は迷いを振り払い、勇次郎との間合いを測る。
 
周囲全域から響く声に勇次郎の動きも、斗貴子の思考も止まった。
『脱落した者の名を読み上げる』
(脱落した者……死亡者の事か)
 
『――以上、8名じゃ』
(カズキと戦士長は無事か……)
勇次郎は口角を上げ、薄く笑みを作った。
「お仲間の戦士も、参加してるのかい?」
 
(――何故それを!!?)
斗貴子は仲間の無事を知った安堵から一転、驚愕に強張る。
「ククク、当たりみてえだな」
(くそ!! 放送を聞いた私の反応を見て、カマをかけたのか!)
 
冷静に考えれば他の戦士の具体的な情報を、明かした訳では無いのだが
斗貴子は自分の迂闊さを悔やむ。
「手中の武器が通じなければ、戦う術も無いお前の様な腑抜けと違って
 そいつ等は俺を、楽しませてくれるんだろうな?」
 
斗貴子の中で経験に無い、戦慄が走る。
勇次郎が尋常な人間ではないと理解はしていたが、その闘争と殺傷を求める欲望はもはや人間の範疇に無い。
(こいつはここで殺しておかないと、必ずカズキや戦士長に害が及ぶ!)
 

329:Classical名無しさん
07/07/27 20:29 bxyevZd.


330:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:30 wv1nraTw
 
斗貴子は弾かれた様に、勇次郎に向かって駆け出した。
(接近してAK74を使えば、先程より効く筈だ。刺し違えてでも殺してやる!)
AK74のマガジンを装填しながら、勇次郎の懐に飛び込む。
銃口を勇次郎の身体に押し当て
引き金を引く――瞬間に気付いた。
 
銃口が花山の体に当たっているのを。
 
(馬鹿な!!? 何時の間に入れ替わった!?)
咄嗟にAK74の射線を逸らす。
脇腹の一発以外の銃弾は、全て地面に当たる。
(しまった!!)
「いけないなぁ、仲間を撃ったりしたら」
斗貴子の足が払われ、勇次郎に頭をから地面に叩き付けられた。
 
風景が酩酊し、斗貴子は立つこともままならない。
斗貴子の頭に伸びた勇次郎の手が、何者かに掴まれた。
「………………ありがとよ……姉ちゃん……」
声を聞いてそれが花山である事が、斗貴子に分かった。
「…………おかげで……目が…………覚めた……」
 
勇次郎の前腕を両手で間隔を置いて掴み、左右から圧迫する。
体液や体組織を圧縮し内部からの破壊を狙う、もはや技とも言えぬ攻撃法。
古タイヤを引き裂く握力を持つ、神に選ばれし喧嘩師のみが持つ攻撃法――『握撃』。
 

331:Classical名無しさん
07/07/27 20:30 V0JLa3Jk
  

332:Classical名無しさん
07/07/27 20:30 bxyevZd.


333:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:31 wv1nraTw
 
「!!?」
勇次郎が微かに腕を捻り、花山の体が弧を描いて頭から落ちる。
腕を握るという単純で小さい動きの中でも、力の流れを見切りそれを操作出来る
神に選ばれし格闘士のみが持つ防御法。
低い破壊音。
花山の顎に蹴りが入り砕けた音が、斗貴子にまで聞こえた。
 
頭頂から、顎から、脇腹の銃口からの出血は止まず
蓄積されたダメージに震えながら、花山は勇次郎に立ち向かう。
(何故あの状態で立ち上がれる!? いやそれ以上に、もう勝算は無きに等しいのに何故まだ戦おうとする!!?
 くっ! せめて援護位は出来れば…………)
 
花山は文字通り自身の手を潰す勢いで拳を握り、身体を捻って溜めの構えを作る。
「ケッ、芸の無ぇヤロウだ」
両手を大きく開く、特異な構えを見せる勇次郎。
花山の右拳が撃ち出される。
最大値を計測出来る機械すらない握力に、スピードと体重が乗算された破壊力。
 
その拳が真っ向から打ち込まれた、勇次郎の左拳で砕かれた。
指は五本とも折れ、手の甲の部分まで変形している。
「一夜の……」
 
花山が先程とは左右逆に、身体を捻った構えを作る。
放たれる左拳。それを勇次郎の右拳が破壊。
五指があらぬ方向に折れ曲がり、手の甲まで歪んでいる。
「宿を…………貸し……………………一……夜で…………
 亡く……なる…………はず…………の………………名が……」
 

334:Classical名無しさん
07/07/27 20:31 V0JLa3Jk
タイトル……

335:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:32 wv1nraTw
 
花山が右足を蹴り上げるも、勇次郎は予めその動きを知っていたかのように頭を下げてかわしながら花山の左足を蹴り込む。
左足は肉が裂け折れた頚骨が突き出しているが、花山は立ったまま右拳で反撃。
低い姿勢の蹴りから、体勢を立て直していた勇次郎の顔面を捉える。
ダメージを受けたと言うより、不意を付かれたと言う表情で殴り飛ばされた。
 
(完全に壊れていた右手で殴った為、不意を付けたのか!?)
「た…びの…………ば……く…………と……………………」
「小賢しい真似をしおって!!!」
勇次郎が悠然と花山に詰め寄る、怒りとも喜びともつかぬ表情をたたえて。
 
勇次郎の黒衣が内側から破れる。       花山の上半身の衣服は既にほとんどが破り取られている。
その背中の筋肉が形作るは『鬼の貌』。    その背中に描かれしは花山家に代々伝わる『侠客立ち』。
両手を真上に伸ばし背中の鬼が哭く。     勇次郎に『侠客立ち』を向ける。
悪魔に授かった筋肉でただ思い切りブン殴る。 自分の身体で最も信頼における場所、『侠客立ち』で勇次郎の攻撃を待ち受ける。
 
オーガが花山の心の臓腑を止めた。      侠客は勇次郎の攻撃を全て受け切った。

◇  ◆  ◇
 
斗貴子は視覚的な酩酊から抜け出す。
しかし未だ身体に力が入らない。
花山の死を前にしてもほとんど動きが取れない。
(すまない、君には最後まで守られっぱなしで、私が守ってやれなかった……)
 

336:Classical名無しさん
07/07/27 20:33 bxyevZd.


337:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:33 wv1nraTw
 
見下ろす勇次郎に対し、抗する術も無い。
(戦士長、後を頼みます。カズキ、……君は死ぬなよ)
それしか出来ない自分の無力に歯噛みしながら、死を覚悟する。

勇次郎は斗貴子の身体を抱え、花山の前まで運んだ。
(何をするつもりだ!?)
花山の死体は、生きていた頃の威厳をそのままに屹立していた。
勇次郎は花山の脇腹に有る銃口に指を刺し、横に走らせ腹を切り裂いた。
 
「――!?」
 
切り裂かれた腹から血を噴出しながら、なお花山は倒れない。
事態を飲み込みかねている斗貴子を意に介さず、勇次郎はその傷口に手を入れ肉と骨を力ずくで引き下ろす。
「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろとか言っていたな」
斗貴子の手を掴み、勇次郎は花山の腹の中に突っ込む。
「止めろ!! 何のつもりだ!」
「ククク、思う存分ブチ撒けたらいいや、お友達の花山クンの臓物をよ」
 
花山の腹の中で手が動かされる度に、軟らかい内臓の手応えが斗貴子に伝わる。
「止めろと言っているだろ!!」
傷口から血がこぼれる度に、それが花山の尊厳を汚している如くに斗貴子には感じられた。
勇次郎は斗貴子の手を使い、花山の内臓をかき出す。
拳を硬く握り締めても、自分の意に背き
胃をかき出し、腸を引きずり出し、血を撒き散らしていった。
 

338:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:34 wv1nraTw
 
――何処かで嗅いだ匂いがする。
――夥しい血の匂い。
――忘れる事の出来ない音がする。
――臓物を引き裂かれる音
( あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ )
――ホムンクルスにクラスメイトを殺された時の記憶のままに。
 
「 う あ あ あ あ あ あ あ あ あ!!!」
 
初めてホムンクルスと戦った時と同じく、怒りと闘争心が力となって溢れる。
その時と違う点は、自分を掴まえている『怪物』に抗う事が出来ない点。
どれほど全身に力を入れ抗っても、右手と首筋を持つ勇次郎の手は小揺るぎもしない。
 
腹を殴られる。それだけで再び抵抗の力を失う。
花山の脚が払われ、斗貴子と顔をつき合わせる様に倒れる。
花山の頭に勇次郎の踵が落され、頭皮と頭蓋が大きく割られた。
 
「猿の脳味噌は旨いが、花山の脳味噌の味はどうだろうな?」
斗貴子は頭を掴まれ、顔から花山の頭蓋の中に突っ込まれた。
脳の予想外に軟らかい感触と、口の中に入る血の味。
それらが全て花山のものだと思い返した斗貴子は、喉の奥からこみ上げてくる物を堪える。
息苦しさにもがく力すら残っていない。
 
手を離され頭蓋の中から顔を出し
「花山の脳の味はどうだ? アハハハハハハハハハハハハハ!!」
息を整え、勇次郎に返事を返す。
「…………殺す…」
 

339:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:35 wv1nraTw
 
憎悪と殺気を具現化した様な表情で、勇次郎を睨み付ける。
「楽には殺さない、キサマがどう許しを請うと、地獄の痛みの中で殺す。
 臓物も、脳漿も、キサマの体の最後の一片までブチ撒けて殺す。
 必ずだ。キサマには地獄の苦痛以外、選択の余地は与えない」
 
「そうよ!! ただですませちゃァダメだ!」
歓喜と悦楽に満ちた表情で、勇次郎が吼える。
「正義の戦士なんだろ? 仲間が居るんだろ!? こんなひどいことをするやつァ許しちゃいけない!!!」
 
斗貴子の怒気を受け愉悦に笑う勇次郎は、斗貴子と花山のデイパックを取り口を開き中の荷物を全て落とす。
「俺はこれから繁華街に行き花火を上げる、必ず俺を殺しにくるんだ」
落ちた荷物から、食料と水だけを拾い去って行った。
 
 
 
斗貴子は虚無感を押し殺して、荷物を拾いデイパックに詰める。
疲労の残る身体を支えるのは、明確な怒りと闘志。
(一つだけ感謝するぞ勇次郎、キサマは私が戦う理由を思い出させてくれた。
 その礼に望み通り殺してやる! キサマもホムンクルスと同じく私の敵だ! 敵は全て殺す!!)

◇  ◆  ◇
 
消防署に戻った勇次郎は、床に放置してきたデイパックを拾い上げ
中の支給品一式を捨て、食料と水を詰める。
 

340:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:36 wv1nraTw
 
強い飢餓にあった勇次郎は、花山と斗貴子を喰らった程度では満足を覚えない。
その狂おしい程の餓えは、更に勇次郎を突き動かし続ける。
 
――まだまだ喰らい足りぬ。
――まだまだ壊し足りぬ。
――まだまだ殺し足りぬ。
 
(繁華街で花火を上げりゃ、人も集まるか……)
 
更なる餌を求め、勇次郎は北上を始めた。
未だ満ち足りぬオーガだが、その足取りに焦りは無い。
殺し合いは始まったばかり、オーガの求める餌は尽きていないのだから。

【花山薫@グラップラー刃牙:死亡】

【D-4北西部 一日目 朝】
【津村斗貴子@武装錬金】
[状態]:極度の疲労、強い怒り。
[装備]: USSR AK74(0/30) 水のルビー@ゼロの使い魔
[道具]:支給品一式(食料と水無し)、USSR AK74の予備マガジン×7.始祖の祈祷書@ゼロの使い魔、キック力増強シューズ@名探偵コナン
[思考・状況]
基本:主催者をなんとしても倒す
1:範馬勇次郎をなんとしても殺す
2:カズキ、またはブラボーと合流。パピヨンには警戒
(備考)花山の持っていた支給品一式と川田のタバコ@バトルロワイアルはD-4北西部の路上に放置しています


341:はらわたをまく頃に~侠客立ち編~ ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:37 wv1nraTw

【D-4北部一日目 朝】
【範馬勇次郎@グラップラー刃牙】
[状態]体中に浅い銃創 健康 闘争に餓えている
[装備]ライター
[道具]食料と水3人分、打ち上げ花火3発
[思考] 基本:闘争を楽しみつつ優勝し主催者を殺す
1:繁華街へ行き花火を上げて参加者を待ち、戦うに値する参加者ならば戦う
2:首輪を外したい
(備考) 二枚の紙(日本刀と自転車)と支給品一式は消防署内に放置しています
 

342: ◆ozOtJW9BFA
07/07/27 20:41 wv1nraTw
投下終了しました。
支援を下さった方々、ありがとうございます。
問題点がありましたら、指摘をお願いします。
最後になりましたが、ロワにご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

343:Classical名無しさん
07/07/27 20:46 bxyevZd.
GJ!
途中の勇次郎と花山の対照的な描写が上手いと思った。
斗貴子さんはこれからどうなるか、先が楽しみ。

344:Classical名無しさん
07/07/27 20:47 V0JLa3Jk
投下乙。勇次郎はまだご不満のようです。これ地味にメガネコンビのせいだよなww
花山は個人的に一番好きなキャラだった……これは花山らしい最期でした。
それにしてもバトル描写上手いっすね……震えましたよ。
花山に最外道マーダーに無差別マーダー主人公にお色気担当! 今バキが熱いッ!

345:Classical名無しさん
07/07/27 22:21 mBdeRCi6
乙!漢花山……お疲れ様でした!
扱いやすそうで扱いにくい勇次郎を上手く動かしてGJ!

>>344
>~お色気担当!
アッー! 

346:Classical名無しさん
07/07/28 10:21 4K0gIuz2
勇次郎の凶人ぷりが見事でした

347:Classical名無しさん
07/07/29 00:12 Mvx5ejqw
>>342
バキ読んだこと無いんだけど……

すごく面白かった!
花山すっごいかっこいい!
斗貴子さんの今後にも期待
勇次郎も皆が「倒せるのか?」っていってる意味が分かった気がする

バキ買いたくなったよ

348:Classical名無しさん
07/07/29 00:24 mu08xRTQ
これは夜叉猿殺してた頃の勇次郎だな

349:Classical名無しさん
07/07/29 01:04 N196jIGA
刃牙よみかえしたけど…
初期の勇次郎はほんと鬼畜だなww

350:Classical名無しさん
07/07/29 02:09 SjqXMzOU
しかも色白だな

351:Classical名無しさん
07/07/29 03:00 RLWEskbU
最近の勇次郎パパは、息子に彼女が出来た辺りから妙に甘いから

352:Classical名無しさん
07/07/29 03:30 9kuyIZAs
最近の勇次郎だと気絶とか戦意喪失で「もう終わりか」
となってしまいトドメ刺さない感じがするから初期の方がロワ向けだな。
人気も初期の方があるし。

353:Classical名無しさん
07/07/29 12:41 SjqXMzOU
>>351
反対に息子はどんどんDQN化……



勇ちゃんバキ君に吸い取られてる!!

354:Classical名無しさん
07/07/29 17:40 P2Q4OPis
何でfateとかないの?


アカギとか邪魔な奴を除外してfateとなのは入れようよ。

355:Classical名無しさん
07/07/29 17:49 Eg4abyDo
どう考えても中途半端
オタクがつくほどの魅力的な作品でもないし、キャラが強さでしかあらわせられない作品ばっかり
誰が考えても武装錬金より剣心の方がロワに向いてる

356:Classical名無しさん
07/07/29 22:31 WA1Jla72
>>354-355
何でお前らここに居るの?
他作品出したいなら別の場所で好きなだけやればいいじゃない。

357:Classical名無しさん
07/07/29 23:02 VGL9seH6
>>356
華麗にスルー

358:Classical名無しさん
07/07/29 23:05 cWK007Rg
>>355
「オタクがつくほど」じゃなくて「オタクしかつかない」の間違いじゃないの?
まぁあんたの言う魅力的な作品ってのは大方ヲタ向けばっかだろうけど^^

359:Classical名無しさん
07/07/30 00:07 egSs4vXA
>>355
まぁ下位の方は3票で当選した少人数投票なんだから仕方ない部分もあるさ。
でも、たまたまいい作品になって開始したいと思う人が多くて開始されたんだからいいじゃん。
気に入らなければ見なきゃいい。

360: ◆L9juq0uMuo
07/07/30 01:15 ehYtR8gU
すいません、ちょっと話の展開に詰まってしまい、後数時間での完成はできそうにないので、フェイスレス・しろがね・勝の予約を破棄したいと思います。
長時間キャラを拘束してしまい申し訳ありません。

361:Classical名無しさん
07/07/31 11:42 9pcLO.f6
昔のスレを見たら笑ったww
このメンバーなら第一回放送までは順当にいくだろうって予言者がいたり、キャプが「真面目にやるならOPを書く」と言ってたり。
しかも投票数がゼロ魔に入れてる冷やかし票を抜かすと、20票に満たないって…

362:Classical名無しさん
07/08/01 11:54 60lIkz/w
過疎…
危険な案だとは思うが、作品を追加しないか?
投票をして4人×3作品で。
このまま過疎で消えるより一か八か賭けるのも手だと思うんだ。

363:Classical名無しさん
07/08/01 12:03 u.I2Wk6E
>>362余計に駄目だろう。
参加者増えれば把握もしずらくなるし、完結まで遠くなる。

夏休みを利用するんだ。

364: ◆UpgLCR69iY
07/08/01 14:04 CCYPZxtg
今日中には投下できると思うんでその時お暇でしたら支援お願いします

365:Classical名無しさん
07/08/01 14:11 AY2NyTRA
おk! 全裸で待ってる!

366: ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:39 4NbyFAS.
>>365
どうもありがとうございます。
それでは投下を開始します。

367:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:40 4NbyFAS.
エリアF‐6の道路を一人の男が走るとはいかないまでもかなりの速度で歩いている。
その男の名はカズマ。シェルブリットのアルターを持つ“反逆者(トリーズナー)”カズマである。
そのカズマにやや離れた位置から不安そうに彼の後を追う男。彼は南斗聖拳,そして自己流の北斗神拳を操る自称“天才”アミバである。
彼らは真っ直ぐ北へ向かっている。目的はカズマとケンシロウのリターンマッチのみ、それ以外には何もない。

「も,もう一度言うぞカズマ!先ほどの放送でジャギという奴が呼ばれた。
 こいつは俺やケンシロウ程ではないが北斗神拳の使い手でもありそれなりの実力者だ!
 そんな奴がもう殺された…………こ,ここはやはりケンシロウに…………。」
要するにこの会場には恐ろしい力をもった参加者で溢れている。
ここはやっぱりケンシロウに保護してもらおう。そんなことをアミバはカズマに数十分前からしきりに促しているがカズマは振り向きもせず無言で歩き続ける。

(な,何故だ?俺の言ってることは間違ってはいない。この状況であのケンシロウともう一度闘うなど一体どういう物の考え方をしているのだ?何がこのカズマをここまで意固地に動かしているのだ!?)
わざわざ一度完敗した相手に逃げるのでなく自分から闘いを仕掛ける。
考えれば考えるほどわからない。自分にはない何かがカズマを動かしているのではないかとふと思うがその『何か』がわからない。そうこう考えている内にカズマはどんどん先を行ってしまいアミバは一旦考えを中断し慌てて彼の後を追う。


368:Classical名無しさん
07/08/01 21:41 AY2NyTRA
支援

369:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:41 4NbyFAS.
(ふざけやがって……何様のつもりだ?あのクソじじいが……。)

放送を聞く前から不機嫌気味だった顔をさらに不機嫌に歪めカズマは歩き続ける。
別にカズマはアミバに対して悪意があって無視したわけではない。
むしろ自分を介抱し先ほども禁止エリアの場所を手早くメモし自分に見せてくれたアミバには感謝の念もある。
だが同じことを何度も言われ続ければ当然返事をするのも億劫になるものだ。
それに……

(俺たちを何だと思ってやがる?活躍に期待するだと?俺たちはてめぇの手の上で踊り続ける存在か?……考えるまでもねぇ。絶対にノオだ!クソッタレが!!!)
クソッタレのスーパーホーリーにロウレスを壊滅されられた時とはまた違った怒り。
どうにかしてこの怒りをぶちまけてしまいたい。
今のカズマにはアミバの言葉に耳を傾ける余裕は殆ど存在していなかった。


歩き続けているとカズマの視界に入っていた先ほど自分たちが居たような民家の
玄関から白ずくめの奇妙なコートを纏い、これまた奇妙な帽子を顔が隠れるほど深くかぶりショットガンを持った人物が出てきた。


370:Classical名無しさん
07/08/01 21:42 AY2NyTRA
しえん

371:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:42 4NbyFAS.
「おいアンタ!ケンシロウっていう奴を見かけなかったか?」

カズマは立ち止まり,そう言葉を投げかけると白コートの男はゆっくりカズマの方に身体を向けカズマに退屈そうに問う。
「ん~その男がどうかしたのかね?」
「質問に質問で返すんじゃねぇ!知ってるのか知らないのかどっちだ!?」
明らかに真面目に質問に答えようとしない白コートの男にカズマの苛立ちが募り更にカズマの顔が不機嫌になる。
アミバもやっとカズマに追いつき状況を把握し事の成り行きを見守る。

「ああ,良く知っているよ……なぁ?『負け犬のカズマ君』?」
「なっ!?」
「わしはケンシロウの元に行かなければならない、そしてわしはこのバトルロワイアルというのを楽しみたい。だからわしはお前を相手にする時間なんかないのだよ?『負け犬のカズマ君』!」
そう言い放ち白コートの男は背中を向け北へ歩き出す。
アミバは恐る恐るカズマの様子を見ようと顔を覗き込むが……。
カズマは笑っていた。怒りを通り越し静かに笑っていた。

「アンタ、ケンシロウに負けて見逃してもらったんだろ?そんなアンタが俺を負け犬と呼ぶとはなぁ。」
カズマが呟いた言葉に白コートの男はピクンと反応し思わず立ち止まる。

「……何故そんな事が言えるのかね?」
「俺でもわかる簡単なことだ,見ろよ?お前が出てきた民家の周りにガラスが散らばってやがる……どうせケンシロウにぶっ飛ばされたんだろ?てめぇこそ負け犬ってことだ!」
確かにカズマの言う通り民家の周りに散らばっているガラスが朝日を反射しその存在を示している。

「カカカ……このわしが負け犬だと?ククク……。」
カズマの言葉を聴き白コートの男は背中を向けながら不適に笑う。
そして遂に身体をカズマとアミバの方に向け

「お前はッわしを本気で怒らせた!!」
怒りを隠すことなく狂気を含ませ叫び、ショットガンの銃口をカズマに向けた。


372:Classical名無しさん
07/08/01 21:43 CBCFRyMI
支援

373:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:44 4NbyFAS.
「カズマ!このアミバも協力するぞ!」
アミバにとってカズマが死んでしまえば自分がケンシロウに殺されてしまうので見捨てるわけにはいかない。
それにあの白コートの男が持っているショットガンを手に入れれば少しはこの殺し合いを生き延びる確立が高くなる。
そう思いカズマに協力を申し出たのだが

「いらねぇよ。」
左腕でアミバを制し、カズマは提案をあっさりと跳ね除けた。

「な,何故だ?俺の力など役にはたたないと言いたいのか!?」
「そういうわけじゃねぇ!……姿勢が見えないのさ」
顔に疑問符を浮かべたアミバにショットガンを自分に向けた白コートの男を無視してカズマは言葉を続ける。

「アンタがあいつと闘う理由は何だ!?俺は確かにケンシロウに負けた!
だがその事であいつに負け犬と呼ばれ引っ込むわけがねぇ!
だから奴をブチのめすことで俺の強さを刻み込み二度と殺し合いに乗るなんて言わせなくしてやる! 誰のためでもねぇ!それが俺の信念だ!……アミバさん、アンタにはあるか!?信念ってやつが!」

『信念』
欲望はあれど今までのアミバの人生には全く無縁のものであった言葉。
今まで意味を考えたこともない。ただこの殺し合いにつれてこられて漠然的にだが決定的に何かが自分に足りない事はわかっていた。

(もしやこのアミバに足りないものというのは信念か?……し、しかし俺の信念とは一体……。)
アミバが俯きながらカズマの言葉を必死に考えている内にカズマは右腕を天に向かって突き出す。
その瞬間カズマの後方の道路の一部が削り取られたかのように消失し原子レベルまでに分解された粒子がカズマの右腕を包み込み黄金の腕“シェルブリット”が展開、カズマは勢い良く白コートの男へ向かって跳躍する。

「三枚羽発動!功速のシェルブリットォォォォォォォーーーーー!!!」
右の背中から生えた三枚の真紅の羽を展開し落下速度を利用し更に最速の男ストレイト・クーガーの速度を吸収したシェルブリットを放つべくカズマは叫ぶが……。
BANG!!!
ショットガンの銃口から撃ち出された散弾がカズマの下腹部に直撃、バランスを崩しそのままカズマは道路に落下した。


374:Classical名無しさん
07/08/01 21:45 AY2NyTRA
カズマ! 支援

375:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:45 4NbyFAS.
(ククク……素晴らしい!これでもうわしはケンシロウにも負けることはない!
このキング・クリムゾンの新たな力があればな!)

カズマが跳躍するほんの少し前にすでにショットガンの銃口を跳躍地点に向け、カズマを見事打ち抜いた白コートの男……鷲巣厳は歓喜に満ちていた。
数十分前、丁度放送が流れ自分の獲物であるアカギの生存を知り歓喜していた鷲巣はふと自分がこの殺し合いに連れてこられてから食事を取っていない事に気が付き一先ず食事を取ることに決めた。
その時、鷲巣はキング・クリムゾンの説明書を食事を取りながら何気なく読み返していた。
何か隠された能力があるのではないのか?王の名を持つには何か理由があるのではないのか?と思いながら。
そして鷲巣は見つけた……キング・クリムゾンの恐るべき力を。

(小僧……貴様は絶対わしの領域には届くことはできん!
なぜならこのわしにはキング・クリムゾン・エピタフがある!)

『キング・クリムゾン・エピタフ』
キング・クリムゾンの能力の一部であり、可視範囲の物体の数秒後に必ず起こる未来の画像を見ることができる力。
鷲巣はカズマが右腕を上げた瞬間キング・クリムゾン・エピタフを発動しカズマの数秒後の未来を確認することでカズマを撃ちぬくことに成功していたのだった。
更に追撃の散弾を撃ち込むべく鷲巣はショットガンの予備弾丸を冷静に装填し
BANG!!!
引き金を引いた。


376:Classical名無しさん
07/08/01 21:48 CBCFRyMI
エピタフ支援

377:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:48 4NbyFAS.
「へっ!そうそうまぐれ当たりなんか起きねぇ!」
下腹部からは血を流し、血反吐を吐きながらもカズマは素早く起き上がり横っ飛びに飛びのき散弾を回避、腰を落とし右腕を鷲巣の方に向け再びシェルブリットの構えを取る。
鷲巣の方もカズマの動きを見て銃弾を装填しながら再びエピタフを発動、カズマの数秒後の未来の画像からカズマの移動位置を見つけようとするが……
未来の画像にはカズマのシェルブリットが自分の下腹部に直撃しシルバースキンが弾ぜている画像が映し出されていた。

(な、何!?20メートル……い、いや30メートルはあるこの距離をたった数秒で詰めてきただと!?)

自分の予想を裏切る事態となり驚く鷲巣を尻目にカズマの動きは止まらない。

「反撃のシェルブリットォォォォォォォーーーーー!!!」
拳を打ち出しまさに弾丸の様な圧倒的な速度でカズマが鷲巣に迫る。
しかしエピタフの未来の画像は必ず起こる未来を示す。
シェルブリットは鷲巣の下腹部に直撃するが鷲巣を数歩後ろに引かせ、シルバースキンの装甲を弾ぜ六角形の白片を散らばせるだけに終わった。

「な!俺のシェルブリットが!?」
例え首輪による制限が掛かっていようとも北斗神拳を極めたケンシロウの渾身の蹴りを受け止めたシルバースキン。
同じく制限を受けたシェルブリットを受け止める事は造作もない事であった。
只の奇妙なコートだと思っていたシルバースキンの予想も付かない能力にカズマは驚き一瞬無防備になる。
すでにエピタフによりこの結果を知っていた鷲巣はこの隙を見逃すことも無く咄嗟にショットガンを放り出し、キング・クリムゾンの左腕を発現し伸びきったシェルブリットの手首を掴み更に右腕を発現。
そのまま右腕の指を揃え手刀の形を作り右腕を天に向け……勢い良く振りぬきカズマのシェルブリットを右肩ごと文字通り切り落とした。

「うあああぁぁぁぁ!」
「ククククク!これでわかっただろうカズマ君!?わしは負け犬ではない!
これが王の力だ!」




378:Classical名無しさん
07/08/01 21:49 AY2NyTRA
支援

379:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:49 4NbyFAS.
キング・クリムゾンの腕の発現を止め鷲巣は高らかに言い放つ。
エピタフの使用により実際には疲れが徐々に蓄積しているのだが鷲巣はそんなことはもはや気にしていなかった。
なぜなら目の前の小僧の唯一の武器であるシェルブリットを身体から引き離してやったからだ。
後は思う存分いたぶるだけ。そう思い鷲巣は改めてカズマの様子を見るが…………。

カズマの意思は、弾丸は……曲がっていなかった。

「……何勝った気でいやがるんだよ……変な腕も出しやがって……勝負はここからだろーがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
カズマが咆哮をあげた瞬間切り落とされた右腕がひとりでに宙に浮く、そしてその腕が先ほど粒子に分解され再びカズマの右腕があった部分に集まり『再々構成』が完了し再び黄金の腕“シェルブリット”が展開される。

「激昂のシェルブリットォォォォォォォーーーーー!!!
再々構成に驚愕の表情を見せる鷲巣にシェルブリットがまたも直撃する。
だが、結果もまた同じこととなり六角形の白片が周囲に弾ぜる。

「ククク!カズマ君!君の力でh
「まだだ!双撃のシェルブリットォォォォォォォーーーーー!!!」
「な、何ぃ!?」
鷲巣が言葉を言い切らぬうちにカズマはもう一度同じ箇所にシェルブリットを撃ち込む。まだ制限により完全に修復されていないシルバースキンでは受け止めることが出来ず鷲巣は派手に後方に吹っ飛び、そのままの勢いで道路に叩きつけられた。


380:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:50 4NbyFAS.
(ば、馬鹿な!何故王であるこのわしがあんな小僧に……許さん!絶対に許さん!)
血反吐を吐き、カズマへの怒りを募らせ、下腹部の痛みや道路に打ちつけた衝撃を感じながらも急いで鷲巣は身体を起こしカズマの方に向き直る。

「形勢逆転ってやつだな……だがまだ俺の右腕にある弾丸は燻り続けてんだ!
まだ終わりじゃねぇぞ!」
カズマがそう叫び鷲巣に向かって突進する。

(どうする?エピタフをもう一度使って……い、いやどうせさっきと同じ結果になる。
ショットガンもない、こうなれば……あれしかあるまい!)

「そろそろそのツラを見せてもらうぜ!くらえ!強攻のォォォォーーー」
更にカズマは必死に思考を張り巡らす鷲巣に接近しシェルブリットを向ける。

(ここでこの小僧に負けたらわしはケンシロウに永久に届かん……それだけは絶対に認めるわけにいかん!)

「シェルブリットォォォォォォォーーーーー!!!」
カズマの咆哮が響きシェルブリットが真っ直ぐ弾丸の如く鷲巣に向かって突き進む。
鷲巣は避けるどころかその場から一歩も動かない。
ケンシロウとの闘いの時のように恐怖で身体を動かせないのだろうか?
否、確かにカズマは鬼気迫る勢いで鷲巣に接近しているが決してそうではない。

(この鷲巣厳には王としての意地がある!貴様如きに負けるわけにはいかん!
1秒では足らん!キング・クリムゾン!貴様も王の名を冠するのであれば5秒……いや3秒でいい!王の証であるために……時間をぶっ飛ばしてみろ!)

カズマのシェルブリットが鷲巣に迫る。
その距離はすでに1メートルを切っている。そして…………
「キング・クリムゾン!!」
形こそ人と同じではあれどとても人間とは思えないほど禍々しいキング・クリムゾンの全身が鷲巣のすぐ傍に発現。鷲巣の生気を振り絞り、精神力と体力を糧にした叫びが響き渡った。


381:Classical名無しさん
07/08/01 21:50 CBCFRyMI
支援

382:Drastic Soul ◆UpgLCR69iY
07/08/01 21:50 4NbyFAS.
カズマがとてもゆっくりと、まるでビデオのスロー再生のように動き、鷲巣にシェルブリットを撃ち込む。
いや、撃ち込むのではなくシェルブリットは鷲巣の身体を……通り抜けた。

(ハァ、ハァ、ハァ……やはりわしはツイている。
キング・クリムゾンの力で3秒間時間をぶっ飛ばした……わしの勝ちだ。)

キング・クリムゾンの真の力。
一定の範囲内の時間を本来の力であれば十数秒間消し去る力。
その消し去られた時間の間全ての物体は時間の経過を認識できずに結果だけを認識する事になり消し去られた時間の間何者にも触れることも触れられることもできなくなる。

(カカカ……随分手こずらせてくれたな……だが貴様はもう終わりだ!)
しかし自分だけは自由に動くことが許され『傍観者』となる。
鷲巣は既にキング・クリムゾンの真の力を使ったことにより体力、精神力を殆んど使い果たしていたが勝利への執念、何より王としての意地が鷲巣の身体を突き動かす。
シェルブリットからやや右に位置を置きキング・クリムゾンが発動して3秒が経過する瞬間、鷲巣はキング・クリムゾンの右腕の拳をカズマの右胸……心臓に向けて放った。



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