10/04/25 22:34
その日は雲ひとつない晴天であった。
裁判所の前には牛島氏の応援に来た者、中には「がんばれえっさいさん!」
「コミケの害虫に天誅を!」と書かれたプラカードをもった若者もいる。
そして判決の時間も過ぎた時一人の青年が紙を片手に走って現れた。
皆の視線が集まる、青年は笑顔でその紙を皆の前で広げた、紙には大きく「勝訴」
と書かれていた。
沸きあがる歓声、中には泣き出す者もいる。そして歓声の中牛島氏は現れる
それはまるで勝利の凱旋を果たした古の英雄のようであった。今ようやく
彼の長い戦いは今終わりを告げたのだ。
牛島氏が仲間に抱えられ胴上げされる背後で今や罪人の烙印を押され
その者にとって想像すら出来ない賠償金を背負いズボンを濡らし
連行される者がいた事を気づくものは幸いな事に誰もいなかった
彼がその後どうなったのか、知る者は誰もいない。