08/05/03 21:35:37 opD/uPxQ
↓新人ながら石井はチームを引っ張る雰囲気があった。NECも楽しみな新人が多かった。
女子C組の混戦は、久光製薬-NECの最終セットにまでもつれ込んだ。このセットを取ればベスト8入りし、落とせば敗退。緊迫した攻防が続き、ワンプレーごとに8強切符が両チームを行き来した。
13-14と追い込まれたNECが、そこから連続得点でマッチポイントを握った。最後のプレーは2年目・安藤のブロック。久光の新人・石井のスパイクを両手で弾き返すと、再びボールが戻ってくることはなかった。
大逆転だ。2セットを先行されながら巻き返した。流れを引き寄せたのは、渋沢。決定率が伸びない高崎に代わってコートに立つと、チームは攻守に安定した。東京・共栄学園高から入社したばかり。
デビュー戦の緊張はあったが、「先輩が声を掛けてくれて、徐々にペースを上げていけた」という。
試合後は、喜びと安どで思わず涙をこぼした。初々しい18歳を、ベテラン成田は「若手のほうが、勝敗の重圧を感じずプレーできる。私は『ミスしてもいいから、目の前のことだけをやろう』と言っただけ」と笑った。
「いい経験になったし、自信になったはず」とNECの山田監督。それは勝者だけではない。両チームとも主力数人を代表へ送り出し、代わりに多くの若手が出場した。敗れた久光にとっても、将来の大きな財産になりうる一戦だった。
毎日新聞 2008年5月3日 20時02分