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日本女子バレー救う１９歳 久光の大型新人・狩野舞子
１９歳の大型新人は、世界から置き去りにされつつあるバレーボール女子日本を救う可能性を感じさせた。８日に開幕したプレミアリーグで、久光製薬（練習拠点・神戸市）の狩野舞子が２連覇を狙うチームの先発に定着し、ダイナミックなプレーを随所で披露した。
「高さを生かしたバレー」が持ち味というアタッカーは１８４センチの上背から鋭いバックアタックを放ち、レシーブも器用にこなす。
手足の長さも魅力だ。宙に伸ばした指先までの高さは２４０センチでブロック力があり、久光の真鍋政義監督は「日本にはいなかったタイプ。鍛えがいがある」と才能にほれ込んだ。
両親はユニバーシアード代表で、姉美雪が久光で主将を務める。バレー一家に育ち、中学３年で日本代表候補に選ばれ、柳本晶一監督は「北京五輪で核になる逸材」と絶賛した。
しかし、その後の道のりは平たんではなく、東京の八王子実践高時代は腰のヘルニアに苦しみ、レーザーによる手術も経験した。
復活の道筋は徹底した「体づくり」で開けてきたという。高校３年の終わりから腹筋や背筋など体幹部を重点的に鍛えた。久光入団後の今夏まで実戦の参加をほとんど見合わせた徹底ぶりだ。
腰痛を乗り越え、リーグ戦では「失敗を恐れても次にはつながらない」と元気良くコートを駆け回る。逸材の視線の先には「夢のまた夢」と表現した五輪がある。
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