08/06/05 22:42:36 0
その瞳の奥には青白い炎が見える。
その背中には悲壮な美しさがある。
大相撲東幕下25枚目。
柳川信行が2勝5敗で5月場所を終えた。
1996年、柳川は学生横綱のタイトルを引っさげて大相撲入りした。
増健として十両の土俵を沸かせたこともある。
しかし2004年を最後に十両の土俵からは遠ざかった。
近年では肘や膝に故障を抱え、今場所も苦しい土俵が続いた。
かつては将来を嘱望されながら幕下ですら満足な結果が残せない現実。
栄光は過去のものとなり、かつてのように期待すらされなくなった。
それでも柳川は膝にきつくテーピングをしサポーターをつけ土俵を務め続けている。
そこには土俵で燃え尽きてもかまわないという覚悟が感じられる。
何が柳川に相撲を続けさせているのか。
今はただあの青白い炎が燃え尽きないことを願っている。