03/08/06 23:07
腰板のない道着着用の意味
シン・スンホ(大学剣道連盟競技理事,剣道7段)
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すなわち、剣道修練を熱心に行なって剣道競技に要求される競技力を向上させて世界最強に
なること,剣道の装備を改善・発展させること,剣道の規則や審判法を合理的に改善すること,
日本で競技化された剣道に負けないくらいに我が国固有の剣道の歴史や剣法などを発掘して
再現すること,剣道の底辺人口を多様な階層に拡散させること等々があります。
現在、我々は日本で競技化,スポーツ化された剣道をしています。 このことは否認できない
事実です。 しかし、日本で競技化された剣道を我々が修練しているからといって、剣道の全て
の物を日本がする通りに踏襲して従えという意味では絶対にありません。
道着の機能性はさておいて、はたして我々が日本の伝統衣装であるハカマをそのまま穿いて
剣道をする必要性があるのかは、一度考えてみるべき問題です。
或者は、剣道は日本で作られたのだから日本式道着を着るのは当然だと言います。
もちろん国際剣道連盟のルールに剣道競技をする時には、必ず腰板のある道着、すなわち
ハカマ道着を着用しなければならないと規定されているというなら、これは文句なしに従わな
ければならない事項です。 しかし、競技規則にはハカマ道着を着用しなければならないという
条項はどこにも出ていません。 これは剣道競技において、道着は核心事項ではないという
意味なのです。