07/12/04 22:43:30 UEAFeX9q0
<1> クラブW杯へ立て直し
監督とエースの確執 分岐点となった川崎戦(2007.12.3付掲載)
URLリンク(www.saitama-np.co.jp)
不穏な空気が流れた。ACL決勝第2戦を3日後に控えた11月11日、川崎とのリーグ第31節。
等々力陸上競技場に乗り込んだ浦和は、一触即発のムードに包まれた。
リーグ連覇も秒読み段階に入っていた。ホームでは敗れていた川崎との大一番。前半32分、
ワシントンが倒されてPKを獲得した。ゴール中央ではワシントンとポンテが、どちらがけるか思案。
大砲がボールをセットしようとしたら、オジェック監督はタッチライン際であきらかに激高しながら
「けるな」と指示。ワシントンがPKをける瞬間は顔をそむけ、決まっても憮然(ぶぜん)としていた。
試合後、「(ポンテが)けっていいよと言ってくれたし、監督の声は聞こえなかった。もうけると決心
していたから」とワシントン。記者会見で「PKの場面で激怒したのはなぜ」と問われたオジェック監督は、
「激怒した? それは見方が違っている」と火消しに必死だった。
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シーズン序盤からワシントンとオジェック監督は采配(さいはい)や練習方法をめぐり、衝突してきた。
川崎戦の1試合前、第30節の名古屋戦も後半40分に守備要員の内舘と交代させられ、
不満をあらわにした。0―0の結果に「選手は勝とうとして頑張っているのに、監督は引き分けを狙った」
とワシントンは手堅く勝ち点1を狙う手法に異議を唱えた。
キッカーの指示を無視されたことがくすぶってか、川崎戦ではオジェック監督自身も荒れた。敵の
ラフプレーに怒って給水ボトルをけり上げ、川崎の関塚監督に激しく詰め寄った。ワシントンも後半43分、
負傷していた鼻にひじてつを食らって怒りを爆発させ、給水ボトルを投げるなどの大立ち回り。
警告を受け、トレーナーになだめられても怒りは収まらなかった。
川崎戦は1―1で引き分け、2位G大阪とは勝ち点5差をキープ。次節のホームでの清水戦に勝てば
優勝という優位な状況は変わらなかったが、「勝ち点1狙い」に疑問を呈したワシントンの思いは現実となる。