08/06/10 08:48:52 lYK15WKX
これは酷い!
---
三重県尾鷲市の県立熊野古道センターで市内の男性(48)が企画したチベット支援の演奏会に、
県がクレームを付け、許可された同センターの後援が取り消されたことが分かった。
男性はインド発祥の弦楽器でチベットとも結び付きの強いシタールの奏者。
同センターの指定管理者、特定非営利活動法人(NPO法人)「熊野古道自然・歴史・文化ネットワーク」
と相談し、14日にチベット支援の募金を兼ねた演奏会を企画、5月初めに後援が認められた。
しかし、6月に入り、県東紀州対策局職員が同法人に「尾鷲には中国人も多く、特定の主義主張を
浸透させる活動は県の施設にはそぐわない」と忠告。
同法人職員が後援の取り消しを男性に告げた。
男性が「政治的な意図はなく、芸術発表や善意の活動を妨げる行為だ」と抗議。
同法人は県と協議し、同センター後援ではなく、同法人後援とした。
男性は「最初は『チベット支援の要素を表に出してほしくない』とも言われ、驚いた」と首をかしげる。
一方、同対策局は「県立施設としての公演は問題があり、取り消しを求めた。趣旨の変更は求めていない」
としている。
同施設の利用審査は、県条例で指定管理者の業務と規定。
「設置目的に反する場合は利用できない」との取り決めもあるが、募金活動などは禁じていない。
■児玉克哉三重大人文学部教授(社会学)の話
県立施設でチベット支援のイベントを開くことに問題はなく、県の行為は市民活動の萎縮(いしゅく)につながる。
指定管理者には施設を自由に運営する権利があり、そもそも県が口を挟む内容ではない。
中日新聞 2008年6月10日 朝刊
URLリンク(www.chunichi.co.jp)