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【社会】 "日本の資源も取られる?" 東シナ海ガス田、ついに中国のパイプライン完成
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★東シナ海ガス田 パイプライン完成 中国「白樺」生産体制整う
・東シナ海の日中中間線付近の石油ガス田開発をめぐり、中国が建設を進めていた
白樺ガス田(中国名・春暁)などから浙江省寧波を結ぶ海底パイプラインが完成して
いるのが九日、分かった。寧波には天然ガスの地上処理施設が完成間近で、白樺の
生産準備は完全に整ったとみられる。白樺の生産が始まれば中間線付近の海底資源は
中国側に吸い取られることになる。日本政府は中国側に局長級協議の早期再開を
求めているが、ナシのつぶてだ。
パイプラインの完成が確認できたのは先月上旬。政府は海上保安庁の巡視船や海上
自衛隊の航空機などで中国側の開発動向を注視してきたが、十月初めに白樺と樫ガス田
(同・天外天)の間で、パイプライン敷設用の作業船が活動しているのを確認。
その後、情報収集衛星や米国の商業衛星を使い、ガス田に加えて中国本土側の動きを
追ってきたが、白樺と樫との間にパイプラインが完成し、さらに樫と寧波の天然ガス処理
施設を結ぶパイプラインも出来上がったことが分かった。白樺、樫、寧波を結ぶパイプ
ラインが完成したことで、中国側は天然ガスをいつでも本土に運べるようになった。
今回、中間線付近のガス田からのパイプライン完成が確認されたことで、日本側につながって
いる可能性がある東シナ海の海底資源を吸い上げて本土に送る中国側の体制が整った。
政府は外交ルートを通じて、中国に事実関係の照会を行うとともに開発の中止を改めて
求める方針だが、中国が応じる気配はなく、「白樺での生産はまもなく始まるだろう」
(政府関係者)との見方が強い。
政府内には現在の局長級協議を閣僚級協議に格上げして、事態の打開を図ろうとする
考えもあるが、中国は応じる気配を見せていない。
政府・与党内には、「中国は既成事実を積み上げるために協議再開を意図的に遅らせて
いるのではないか」(与党幹部)との指摘もあり、日本側も早急に試掘に踏み切るべきだとの
声が高まっている。(一部略)
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