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【国際】東シナ海ガス田 日本が試掘通告 前回の日中協議「共同開発」促す
九月三十日から十月一日まで行われた東シナ海の石油ガス田開発をめぐる日中局長級協議で、
中国側が共同開発に関する日本側の提案などに回答しなければ、
日本側も日中中間線付近で試掘に踏み切らざるを得ないとの見解を表明していたことが八日、分かった。
日本側は次回協議を今月十九日に北京で開くよう求めており、共同開発についての回答を求める考えだ。
「中国は採掘施設に多額の資金を投入しており、開発を中止することはない」(外務省幹部)
との見方が強く、日本側は試掘実施に向けた準備を進めている。
先の局長級協議では、日本側は日中中間線をまたいでいるか、
その可能性が高い白樺(中国名・春暁)、樫(同・天外天)、楠(同・断橋)、
翌檜(あすなろ)(同・龍井)の四つのガス田で共同開発を行うよう中国側に初めて提案した。
日本側は、中国による開発の即時中止とガス田の地下構造に関するデータ提供を求める一方、
中国が樫で生産を開始し、近く白樺でも生産が始まりそうなことから
「中国の対応次第では、日本も試掘に踏み切らざるを得ない」との見解を表明した。
これに対し、中国は日中両国の係争水域は日中中間線と沖縄トラフの間であり、
日本側の試掘は容認できないと激しく反論した。
また、日本側は「このままでは不測の事態が起きかねない」との考えを強調し、
試掘に踏み切った場合に日中関係が一挙に緊迫しかねないとの懸念を表明した。
日本側が試掘実施を強く示唆したのは共同開発提案などに関して
中国側の前向きな対応を促す狙いがあったとみられる。
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ソース:Yahoo!ニュース - 産経新聞
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