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平岡副校長は「（容疑者は）野球部に関わりがなかったし、部の指導者や選手には何ら非はない。
選抜とは分けて考えたい」と話し、出場辞退は検討しない。
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大阪桐蔭非常勤講師が飲酒死亡事故
２７日午前４時１５分ごろ、大阪府茨木市平田１丁目の府道で、走行中のミニバイクに乗用車が追突。
ミニバイクの大阪府高槻市如是町の新聞配達員稲垣洋子さん（５８）は、間もなく死亡が確認された。
茨木署は業務上過失致傷の現行犯で、乗用車を運転していた私立大阪桐蔭高校（同府大東市）の
非常勤講師箕輪誠容疑者（４５）＝大東市中垣内＝を逮捕。
同容疑者は「酒を飲んで運転し、事故を起こした」と話している。
同校は２６日に選抜高校野球大会出場が決まったばかりだった。
箕輪容疑者は「酒を飲んで運転し、事故を起こした」と話しており、
茨木署は容疑を業務上過失致死に切り替え、事故の詳細を調べる。
現場は片側１車線の直線道路。稲垣さんは配達途中、箕輪容疑者は京都府亀岡市にある実家に帰る途中だったという。
茨木署によると事故が発生したのは２７日午前４時ごろ。箕輪容疑者の呼気からは基準値
（呼気１リットル中０・１５ミリグラム）以上のアルコールが検出され、事故を起こしたことに
かなり動揺していたという。
同校によると、箕輪容疑者は英語の非常勤講師として、０４年４月に赴任。
担任はなく、今年は主に中等部を週３日、教えていた。
同校の他にも塾で講師を務めており、いわば受験のスペシャリスト。
「大学受験のキャリアをもった先生に入ってもらうために採用した。
明るい性格で生徒の間でも評価は高かったと思う。ただ、お酒は好きだと聞いている」と同校関係者。
２６日、箕輪容疑者は１限目から４限目まで授業があり、午後２時過ぎに同校を出た。
関係者によると「その後も塾の授業があり、その後、塾の教師仲間と飲みに行ったようだ」。
前日は選抜大会出場発表、この日は卒業式と行事が続いていただけに、同校は事実確認と報道陣への対応に追われた。
平岡伸一郎副校長（４６）は「世の中のモラル低下が叫ばれる中、教諭にはうるさく言ってきただけに
残念。指導の徹底ができなかった」と沈痛な表情で話した。同容疑者は懲戒免職の方針。
同校野球部は、３月２３日開幕（甲子園）の選抜大会で優勝候補の一角に挙げられている。
平岡副校長は「（容疑者は）野球部に関わりがなかったし、部の指導者や選手には何ら非はない。
選抜とは分けて考えたい」と話し、出場辞退は検討しない。同部はこの日、卒業式などのため、練習は休みだった。
［2007年1月28日11時31分 紙面から］