08/02/12 16:27:23 M1utpYkn
ある日俺は車イスの身障に出会った
そいつは中肉のチビで車イス
ぱっと見はおせじにも強いというイメージから程遠い男だった
その男はおもむろにベンチ台に近づくや重量を１４７．５キロに設定すると
電光石化の如く速さでベンチに体をすべりこませたった一発ではあったがあっさりこれを成功させてしまったのである
そのセットが終わると男はすぐにベンチ台を後にし去り際にこう呟いた
「ロリ胚葉型？ふっ、それ位のハンデ誰にだって一つや二つあんじゃね？
五体不満足の俺からしたらハナクソ程のハンデだがな。そのハナクソ程度のハンデを言い訳にしてる奴なんざハナクソ以下の微生物じゃねえか
猫面のヘラクレスが聞いて呆れんぜ」
俺は呆然と彼が去っていくのを見つめていた
そしてやがて悟っていった
あの男が言うように俺のハンデなどホントにちっぽけなものでしかない
いつまでもぼやいてないで出来る事をやりゃ良い
そう心に決めた俺はZMAを毎晩かかさず飲む事にしたのである
それから彼を見かける事は一度もなかった
彼は単に俺をあざ笑うためだけに会員登録してジムに来たのだろうか？
否、彼は彼なりの言葉でこんな俺を激励してくれたのではないだろうか
そう思い今日もめんどくさがらずZMAを摂取するレスタトであった