07/12/02 11:18:08 7T4Kg/NU
楽天4巡目指名・松代高出 聖沢諒の原点 =下=
☆1年から中軸 打率5割超
聖沢諒は私学からの誘いを受けず屋代中の先輩がいる松代高に進んだ。100周年の昨夏は甲子園に初出場したが当時は弱かった。
同期入部で残ったのは2人。当時の監督、柳沢博美(47=現長野商野球部長)は「時がたつにつれてビックリ。
3年になったらワンマンチームになる。放っておいたら駄目」と、実力を認めた上で厳しく育てた。
入学時は170cmで細身。弱々しい外見に反してヒットを量産。1年秋から中軸を任せた。
広角打法で打率5割超と打ちまくる聖沢に「満足するな。上を見ろ」と言い続けた。その一方でバントのサインは出さなかった。
最も印象に残っているのは2年夏の県大会、長野日大との3回戦。1-4で迎えた9回裏2死1、2塁で聖沢が登場したが1塁走者がけん制死。
「不遇だよな」と、期待の一撃が不発に終わったことを今も残念がっている。
3年夏も初戦の2回戦で赤穂に2-5で敗退。大きな成果を残せないまま高校生活を終えたが柳沢氏は「上でやりたい意識が強かったので」と
広島のプロテストを受けさせた。結果は不合格。その後、ラブコールを受けた国学院大へ送り出した。
「体がひと回り大きくなっていて身のこなし、走りにスピードがあった」。今年、春秋と神宮で教え子の成長を目の当たりにした。
「プロのスピードに慣れればやれる。野村さんの下で勉強してほしい」。柳沢氏は教え通りに高い志を持ち続け、
楽天から指名された聖沢に大きな期待を寄せている。
☆良き相談相手
柳沢氏は今なお聖沢の良き相談相手である。国学院大に進んでからは試合後に必ず内容報告のメールが来た。
最高学年となり主将を任された際には責任感の強すぎる面に配慮し「立場を楽しめるように」とアドバイスした。
ドラフト会議のあった19日も指名直後に真っ先に電話報告を受けた。 (完)
契約金5000万円で仮契約
聖沢は29日、横浜市内の国学院大野球部合宿所で、入団交渉を行い、契約金5000万円、年棒1000万円(金額はいずれも推定)で仮契約した。
交渉には、大学側から竹田利秋監督、楽天側から後関担当スカウトらが出席した。