07/11/15 01:59:34 B6mF7ztp0
前略
六月の合宿も終わり、間近に迫った本番への調整に余念のない事と思う。
今はもう３年間の苦しかった事などが一つ一つ思い起こされていると思う。
俺も丁度、一年前は同じ様な心境だった。
ぶしつけに変な事を書いてしまった様だけど、
とにかくいよいよ一年間の真価がとわれる時が来たようだな。
主将としてこの一年間、辛い事を数えたらきりがないほどあったと思うが、
とにかくそれを乗り越えてきた自信があると思う。
今はもう十分に、堂々と『俺は銚商の主将だ』と言える時だと思う。
でもここで、もう一度手綱を締め直し、一戦一戦に悔いのない戦いをしてほしいと願っている。
昨年の主将でありながら、何の協力もできずに今日に至ってしまった事をすまないと思っている。
どうか許してほしい。
俺にできる事といったらこうして励ます事しかないと思いペンを取った次第だ。
はっきり言って、今年のチームは、甲子園出場の力は十分にあると思っている。
これが、ただの励ましでない事は、誰の目にも明らかな事だ。
実際、俺は昨年、一緒にやっていた頃から思っていたんだ。
そしてこの一年間、その備わった力を完璧なものにするため、練習を重ねて来たはずだ。
負けるはずがないと思うほど練習量を積んできたはずだ。
もう今こそ自信をもっていい時だと思う。
そして、また今こそ油断の許されない時だとも思う。
十の力を十だせば自然と道は開けるだろう。
泣いても笑っても高校野球生活は今年が最後だ。
悔いの残らない思い切ったプレーができることを強く願ってやまない。
事情で、応援に行けるかどうかわからないが、たとえ行けなくても汗と泥に
まみれた一人一人の顔を思い出しながら豊橋の空の下で勝利を確信している。
さあ、もう何も言う事はない。
”甲子園”と言う合い言葉のもとで、主将として残された最後の責任を、
高校野球生活最良の思い出とするため、立派に果たされる事を確信しつつペンを置く。
健闘を祈る
七月六日 ○△ ○△
銚商硬式野球部主将△○ △○殿