07/11/06 09:07:41 VwyYSjU60
>>協会初心者さん、ありがとう。
蹴上げについて私の考えること。
たしかに試合でも使いません。また他流でも横蹴り蹴上げはないと思います。
いくつかの理由があるように思います。
審査に向けて蹴上げは現在級で8級から稽古し、蹴込みは7級になると教えられます。
蹴込みと蹴上げでは膝の持っていきかた、骨盤お尻の使い方が違いますね。
蹴込みは骨盤で押し込み、蹴上げはケツを割るようにし、膝のスナップを使います。
抜き足の角度も違う。角度の違うところから目的目標も違う。
全空連では・・体の柔らかい外国人の影響か各種さまざまな蹴りが出てきて
いますがこれらに即座に対応しすぐにでも出来るようになるのは蹴込みも蹴上げも
両方なしているからではないかと思います。
蹴込みの実践では相手の突きを上に跳ね上げる(あるいは顎)と一般に説明されますが、
スナップを効かせて瞬時に小さく蹴れるので接近戦の場合に金的・・、試合でも
相手の中段腹部にスナップを効かせて持っていくなかで
(抜き足から)瞬時に前蹴り、小回し、逆回しに変換できるワザでもありますね。
蹴上げがなかなか出来ない人が居ます。股関節、膝関節、足首、みんな固い人に。
蹴上げを十分にこなすことは下半身関節を柔軟にし他の蹴りにも入っていけるように
するためもあるのではないかと思います。回し蹴りは現在級で6級からスタートします。
前けり→蹴上げ→蹴込み→回し蹴りの順序で習います。基本組手も同様に、
この順序で進級するごとに追加されます。
前蹴りの次に蹴上げを習うというところに大きな意味合いがあるように思います。
稽古にはすべて何か必ず意味があります。意味のないものは歴史の中で
消えているはずです。松涛館は大陸で発生発展した流派なので立ち方も低く
技もすべて大きいです。しかしこの蹴り上げだけは大きくするよりも小さくスナップ
を効かせて素早くできるように稽古したほうが実践活用できるワザなのでは
ないかと私は思います。