08/02/24 14:21:49 uRzDh67n0
伝統派空手と一部のフルコン系空手の「伝統的回し蹴り」を見ると
[1]足を体の横にかい込み、
[2]踵がお尻に付くくらいに膝のためを作り、
[3]そのバネを最大限に活用し、蹴り足を外側から内側に大きく回して中段、もしくは上段に
[4]前足庭を蹴り当てる。(フルコン系は背足~脛)
…という、文字通り『回す蹴り』
ムエタイの蹴りは、蹴り足を回さない。
【ムエタイ蹴法の基本】
(左足前のオーソドックスなアップライトな構えから両足をシャッフルしてスイッチ し、ベーシックな左ミドルキックを蹴るケース)
(1)軸足となる右足をシャッフルしつつ右前方45度へ踏込み、右足の爪先・足首・膝の各部分のバネを効かせながら
骨盤の左側を前方に突き出し(腰を回す)膝蹴りの要領で左膝を真っ直ぐ前方に振り上げる。
(蹴り足の膝から下部の意識と力みを抜いておくのが要諦)
(2)ほぼ同時に、右軸足の前足庭(拇指丘)を中心に右方向に回転する。
(右膝の弾力を保持するのが要諦)
(3)右軸足と腰(骨盤)が急速に回転することにより(1)で振り上げた左足脛骨の中 心線より若干内側部分が床に対して
約30度の角度で敵体右脇腹に蹴り当てられる。この瞬間における膝屈曲角度は依然として90度以下が望ましい。
(4)さらに軸足と腰を回転させ一気に蹴り込み、(3)で蹴り当てられた左脛が床に
対しほぼ平行になり敵体に直角にめり込む形となる。
(5)インパクト後もさらに軸足と腰を回転させ、左脛を振り切るイメージで敵体に
喰い込ませると撃力がより深く浸透し、より大きなダメージを敵体に与える。
(6)反動を利用し、腰の回転を伴い蹴り足を引く。
(7)上記の一連の蹴り動作において、蹴り足は脱力しているとフォロースルーの効 きが良く、喰い込みが増す。
(8)この要領でシャドーボクシング(空蹴り)をすると、(5)のフォロースルーを効かす動作により身体全体と共に
蹴り足も一回転するので傍目には回して蹴っているように見えるのである。