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８０回記念大会を迎えた金鷲旗高校柔道大会は来年以降、アジアなど海外のチームが参戦する
国際大会化を目指している。大会を今回初めて視察した韓国柔道会の金正幸（キムジョンヘン）会長（６４）
は２２日、「これほど規模が大きい高校生の全国大会は韓国にない。ぜひ母国の高校生にも挑戦させたい」
と語った。交流試合のため来福中の麗水情報科学高（韓国・麗水市）の女子チーム１０人も足を運び、
日本の高校生に熱い視線を送った。
金会長は、韓国最大規模の体育学部を擁する総合大学・龍仁大学（龍仁市）の総長。学生約７０００人のうち、
半数近くを体育学部の学生が占める。１９９２年バルセロナ五輪女子７２キロ級金メダルの金美廷、
９６年アトランタ五輪男子８６キロ級金メダルの全己盈らを輩出。現在もナショナルチームのメンバーの
８割が同大出身者だ。
金鷲旗の視察は今年５月、韓国・済州島で開かれたアジアジュニア柔道選手権で、藤田弘明・金鷲旗大会会長が
「大会の国際大会化」を前提に、金会長に直接要請したことで実現した。
韓国では現在、抜き勝負で勝敗を決する団体戦は行っていない。金鷲旗を「国際交流、技術交流にはうってつけの場」
とみる。「日本と韓国は兄弟のようなもの。多くのチームを金鷲旗に送りたい」と夢を語った。
一方、試合を観戦した麗水情報科学高の沈美恵さん＝２年＝は「大会の大きさに驚いた。選手の柔道のスタイルが
私たちと異なり参考になる」。金恩京さん＝３年＝は「出場できるなら５人抜き、優勝を目指したい」と闘志をみせた。
＝2006/07/23付 西日本新聞朝刊＝
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