08/01/29 03:32:28
携帯電話・傘立てダメ 自転車教則、30年ぶり改正へ
朝日新聞 2007年12月27日19時24分
警察庁は27日、自転車の正しい乗り方について教則を本格改正する方針を固めた。
改正は来春ごろの予定で、自転車に関する教則の本格改正は78年以来の30年ぶりとなる。
自転車が絡む事故は増える傾向にあり、悪質運転対策に取り組む同庁は、携帯電話の使用など最近の通行実態を反映させた禁止・
注意事項を新たに加え、運転マナーの向上を図る考えだ。
改正されるのは、自動車や自転車、歩行者が安全に通行するための禁止・注意事項などを定めた「交通の方法に関する教則」。
教則は、教育現場などで自転車の安全な乗り方を紹介する教本のもとになっている。
6月に成立した改正道路交通法で自転車関連の規定が変更されたため、有識者による懇談会で検討を進めていた。
改正では、自転車は車道の通行が原則としたうえで、歩道を通行できる場合を具体的に示したり、
車道と歩道の頻繁な乗り入れは危険だと明示したりする。携帯電話を通話・操作したり、
音楽を聴いたりしながらの運転やむやみにベルを鳴らすこと、幼児2人を前かごと荷台の幼児座席に乗せての
「3人乗り」などについては禁止・注意行為と定める。
また子どものヘルメット着用や雨天時の雨がっぱ着用を求め、「運転が不安定になり、視野が妨げられる」として
傘立てなどで傘を固定して運転することは危険と明記する。「3人乗り」は「2万円以下の罰金または科料」の対象で、
その他は主に警告となるという。
警察庁によると、自転車絡みの事故は06年で17万4000件。対歩行者の事故は2767件で、10年前の4.8倍に上る。
交通違反をしたとして摘発された自転車利用者は今年1~9月で599人で、4年前の約5倍に増加。
中高生の運転マナーの悪さが目立つという。
同庁は今回の改正を踏まえ、教育現場や自転車販売店などで自転車の運転ルールを広めていく方針だ。