08/01/31 23:26:35 gduxbRTU0
2008年開幕の3連戦を敵地で終え、ホーム初戦をブラウン監督はTDNに先発を命じた。
開幕3連戦でいきなりの3連敗、この流れを断つのはTDNしかいない。
調整不足のためオープン戦での登板も少なかったTDNにとって早々の試練だ。
しかしTDNは臆するどころかマウンドの土をならしながら、こう呟いた。
「向こうじゃ（アメリカでは）毎日が試練だったんだ、やれるさ、俺ならやれる！」
対するチームはあの時ドラフトを回避した横浜、俄然気合が入る。
試合序盤からピッチングが冴える。
鬼スライダー、チェンジアップ、ストレートどれも抜群の制球だ。
この試合２安打 １四死球 失点０ 完投完封で日本プロ野球界に衝撃的なデビューとなった。
肩をアイシングしながらTDNは促されて、ヒーロインタビューの場へ向かう。
インタビュアーが言う、「本日のヒーロはもちろん多田野選手です。 まずはお帰りなさい、多田野さん」
この”お帰りなさい”の一言でTDNは今までの遠回りしてきた道のりを思い出す。
日本でのプレーを夢見て挫折し、メジャーを目指して苦労した長き道のりを・・・・
TDNの目は真っ赤になり、言葉が出ない。
有難う御座います、この一言すら出ない。 言葉に詰まりながら「あ・・・」と言いかけると
その瞬間１塁側応援席から「アッー！」の大合唱が始まる。
顔を涙でくしゃくしゃにしながら、TDNはニコッと笑い応援団に向かって感謝の気持ちをのべた。
「ｱｯｰ!ｱｯｰ!ｱｯｰ!ｱｯｰ!ｲｸﾞｯ!ｲｸﾞｯ!ｲｸﾞｯ!ｲｸﾞｯ!ｵﾗｵﾗﾁﾝﾎﾟﾁﾝﾎﾟｾｲﾔｾｲﾔ!!ﾝｷﾞﾓｯﾁﾞｲｲｯ!」
３日後広島カープは多田野を解雇した。