王者・2008年西脇工業応援スレ１０

王者・2008年西脇工業応援スレ１０at ATHLETICS

王者・2008年西脇工業応援スレ１０ - 暇つぶし2ch■コピペモード
□スレを通常表示
□オプションモード
□このｽﾚｯﾄﾞのURL
■項目テキスト

1:ゼッケン７７４さん＠ラストコール
 07/12/24 09:30:05 
前スレ 
西脇工業高校陸上部を応援しよう9 
http://sports11.2ch.net/test/read.cgi/athletics/1197073920/

2:ゼッケン７７４さん＠ラストコール
 07/12/24 09:33:43 
－エースの意地－西脇工（兵庫）  
いつもの気迫あふれる走りはそこにはなかった。日本人高校生No.1と呼ばれた、西脇工のエース八木。1区を走った八木はスタートから一向にペースが上がらない。留学生についていくのではないかと考えていた人も多かったはず。八木の表情はすぐに苦しくなり、足もあがらない。  
実は、ここ数日熱があり、毎日毎日点滴を打っていたたと言う。渡辺公二監督は  
「普通なら絶対に走らせません。しかし彼が1区は絶対に譲れませんと強く訴えてきた。悩みに悩んで、エースの意地にかけた。」と話した。結局八木は区間10位で2区へタスキリレー。  
そしてまた、全国制覇しかないという強い気持ちが選手の走りを狂わせた。前を追いかけようと序盤から飛ばし、後半伸び悩むという悪循環。  
3区を走った志方は  
「優勝するには自分が何とかしなければいけないと思い、前半でオーバーペースになってしまった。冷静に走れなかった。」と目を伏せた。  
しかし5区の仁木、7区の新庄の区間賞の走りで何とか3位でゴール。しかし選手達に笑顔はなかった。  
八木は  
「本当に申し訳ない。全て自分の責任です。体調管理が出来ないような選手に走る資格がないことは分かっていました。でも…」  
八木は涙が止まらず、記者のインタビューに最後まで答えることが出来なかった。その後八木は閉会式には出ず、京都市内の病院へ向かった。  
渡辺監督は  
「八木を走らせた私の責任。本当に申し訳ないことをした。2区以降の選手には追いつかなければいけないという  
焦りと力みが見てとれましたね。久しぶりに強いチームでしたが、私が潰してしまいました。責任を感じます。来年は負けないチームを作ってきます。」涙を浮かべた名将はすでに先を見据えていた。  
2区を走った福士は  
「今年は自分を含め、春先から故障者が多くチームの状態は決して良くなかった。それでも八木さんがチームをうまくまとめてくれたのでここまで来れた。  
来年は必ず負けないチームを作り、優勝します。強い西脇工が帰ってきます。」  
エースの意地はチームを再び走らせた。

次ページ