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笑顔と謙虚さ忘れずに 「元不良」の美容師が講演
「元不良少年」の美容師上地武さん（３７）が那覇市の神原中学校で６日、
１年生１１２人を前に講演した。不良から抜けだし、自分の好きな道を見つけて努力したという上地さんの話に
「自分も好きな道を見つけたい」「上地さんに髪を切ってもらいたい」と生徒たちは感激した様子で感想を話していた。
上地さんは中学生のころは不良少年だった。高校も行かずにフラフラしていたが、
近所の美容店を営む「おじさん」に誘われ手伝いをするようになった。
美容師になって感じたことを「社会に出たら人とのかかわりの中で生きていくので、受け答えや笑顔が大事になる。
思春期になると笑顔を忘れてしまいがちになるが、君たちは笑顔を忘れないでほしい」と生徒たちに訴えた。
同席したスタッフの上地康弘さん（２１）も「自分も中卒でこの世界に入ったが、社会に出ると技術面よりまず心の大切さが求められる。
素直な心や謙虚さが大事だ」と自身の経験を交えて話した。
生徒の與那覇しおりさんは
「自分と同じ年のころ不良少年だったけど、立派な美容師になり、すごい」と感銘を受けた様子で話した。