07/10/06 22:55:44 qkPLNkFi
広汎性発達障害(PDD)の診断基準は3つあります。
(1)
対人的相互交渉(社会性)の障害
社会性が育ちにくく同年齢の友達との仲間関係を作るのが苦手。
いっしょに楽しむ、興味を共有するのが苦手。
いたってマイペースである。
など、
◎年齢相応の仲間関係が作れない。
◎楽しみ、興味、達成感を他人と共有できない。
◎相手と共感しにくい。
というような特徴がみられます。
(2)
コミュニケーションの障害
知的発達が滞っていると一生話し言葉を持たずにいる子供がいます。
話し言葉もできず、手話でも代償しないため、コミュニケーションがかなり難しくなります。
言葉を得ても、自分から上手に使って相手に気持ちを伝えたり、相手から何を言われているのかを受け取るのも苦手です。
◎話し言葉の遅れ、身振りを使用しない
◎自分から会話をしたり、会話を継続できない。
◎ごっこ遊びや真似っこ遊びが乏しい。
という特徴が見られます。
(3)
行動、興味、活動が反復的、常同的
◎限定されたものに異常に熱中
こだわりがあり、いつも同じであることにこだわります。また変化が苦手です。
車の車種や、会社のマークなどは覚えていますが、(どこへ行っても変わらないから)
顔の表情などはわかりにくいです。
水が好き、というお子さんもいます。
もう少し知的に高い子供の場合、○○博士と言われるほど、1つのことを追求する人もおり、中には有名な研究者になった人や、こだわりを成功させて会社の社長になっているような人もいます。
◎意味のないやり方や儀式的行動にこだわる。
いつもと違う時間割、違う場所などが苦手です。
手順が違うとやり直したりします。
身振りも言葉もわからず、外界がわかりにくいので、すごく不安がありますが、このような場合、変わらない同じこと、自分がやってうまくいったことにこだわります。
外出するときに必ず同じものを持って行かないと不安になるなどが日常茶飯にみられます。
◎予定外のこと、見通しが立たないことへの不安
などが見られます。