09/04/04 07:05:31 Sz/KSyJT
(第10回 つづきの2)
とりわけ前者ではそれに先立ち、核問題を巡り、国連安保理による決議
すら採択されていた。ところがその後、かえって米国は北朝鮮に接近し、
いずれも米朝間のディールが始められ、それを受けた「地政学リスクの
低減」により日本の株式マーケットは上昇していく。北朝鮮は、外交の担
当者が何十年と変わらない国だ。このあたりの「成功の歴史」を踏まえ
ながら、今回の一連の出来事を仕掛けているはずである。
そしてそのことを、米国も、中国も、そしてそれ以外の国々も知っている
。その上で行動しているので、やがてこのドラマは「大団円」となる。―
しかし、繰り返しになるが、知らぬは日本だけである。本来は米国製の「
制裁決議案」という片道切符を渡され、次々に制裁措置を課す中で、自
縄自縛に陥っている。メディアも危機を連呼し、個人投資家は脅えるば
かりだ。そして、シナリオを知り尽くした外国系ファンドは空売りで徹底的
に下げた株を今度は買い上げていき、高値となったところでさっそうと売
り抜けていく。 このことについて少しでも警鐘を鳴らそうと、15日午前、
私はフジテレビ「ワッツ!?ニッポン」にゲストコメンテーターとして生出演し
た。以上説明したことのさわりを話すと、コメンテーターの一人・テリー伊
藤氏が珍しく(笑)援軍してくれた。
「今回の日本の対応はね、言ってみればね、授業中に走り回る子どもが
いて、先生が授業をとめて、その子を注意し始めちゃったっていうことで
しょう? ダメなんだよ、それじゃ。無視しないと。無視すれば、子どもは
気を引けないと分かって、授業に戻るはず。安倍さんもね、その辺がわ
かんなくっちゃ」 これまで共演すると、私をとかくいじめてくれたこの「市
井の代弁者」だが、どうやら今回だけは意見が一致したようだ。―日本
は、そこまで追い詰められているのである。