06/09/17 00:23:39 N0BkqQiq0
>>444
「JRが国鉄の借金を国に押し付けた」という認識は、一見正しいように見えますが…。
そもそも、国鉄がなぜアレほどまでの借金を抱える羽目になったのか、その原因をたどってゆけば、
その考え方は正しくないというところに行き着きます。
国鉄は、その経営権を基本的に国会に握られていました。
特に経営の根幹にかかわる意思決定…運賃の値上げや設備投資など…については、
国会の審議を経ないとゴーサインが出なかったという背景があります。
政治家からすれば、運賃値上げの意思決定も、設備投資に反対する表明も、
自らの政治生命のことを考えると、とてもできることではなかったということです。
そして、そのような考え方を持つ政治家を選んだのは、我々国民です。
すなわち、我々国民は、当時の政策であった「安い運賃とインフラ整備」の代償として、
国鉄の長期債務を背負っているということになるのです。
したがって、今現在国鉄の長期債務を国の側(=国民の税金)が背負っているのは仕方のないことなのです。
また、この期に及んでJRに追加負担を求めることは論外です。
国鉄がJRになったとき、国とJRとで国鉄の長期債務を(結果的に)分担することで決着したのに、
それを今更反故にするという話にはならないでしょう。
本来であれば、国は、国鉄がJRになるときに、間髪をいれずに国鉄長期債務償還のために一般財源を充当すべきでした。
(>>443参照)
しかし、それもやらなかった。
国の無策がまた国鉄の長期債務を増やしてしまったのです。
(直接は関係ないかもしれないが、国全体の長期債務も雪ダルマ式に増加してしまったorz)
なので、JR各社は絶対にそれを受け入れることはしないでしょうし、すべきではないでしょう。
ということで、これからあと55年かけて、少しずつ長期債務を償還してゆくしか道がないということになってしまいました。
残念なことでありますが、仕方がありません。