06/09/08 00:34:36 Dl65+N790
>>442
それは、国鉄の民営化が問題だったのではなくて、
国鉄民営化以降国鉄清算事業団が継承した債務について、
民営化時に定めたスキームどおりの処理を行わなかったことに起因します。
国鉄の残した長期債務のうち、国民負担とされた「13.8兆円」については、
国鉄民営化後、即、一般財源による債務償還がなされるべきであったし、
その財源としては国鉄が毎年6000~7000億円ももらっていた補助金相当額を、
償還財源として当てるべきだったと思う。
さらにJR各社が支払う法人税収入も充当してゆく必要があったと思う。
しかしこの金は国鉄長期債務償還に充当されることはなかった…。
当時はバブル期で、国鉄が残した土地(汐留、梅田など超一等地が含まれていた)が
高く売れ、これだけで国鉄の長期債務は償還できると想定したので、そうしなかったようだ。
しかしながら、いざ土地を売る段階になって、
土地価格の乱高下を恐れて売却が抑止されてしまった…。
そんなこんなやっているうちに、金利で膨れるばかりの旧国鉄債務…。
国鉄の残した巨大な債務も問題ですが、
昭和62年~63年頃の国の施策の失敗が、これに拍車をかけているのが実態です。
いずれにしても、今のJR各社が、一部の設備投資などを除き、
原則国からの補助をもらうことなく営業を続けていることは、
まさしく成功ということができるでしょう。
しかも、JR本州三社が承継した巨額の長期債務について、順調に償還されていることも大きいです。