10/05/29 02:31:00
05年2月、再び母からヤミ金への借金80万円を肩代わりしてもらう。
パチンコが原因で1カ月後、再び同じ業者から100万円を借りた。
家から逃げ出し、自殺を考えながら4カ月の車上生活をした。
公園で子供を連れて歩いている親の姿が目に入った。
「借金をしていなかったらこんな生活があったのか」。我が身を振り返った。
実家に帰り自己破産の手続きを取った。兄に勧められ菊陽病院(菊陽町)に入院した。
病院に行く前は反発もしたが「ギャンブル依存症」と聞いて「病気だったのか」と妙に安心した。
院内の自助グループに参加し、同じ問題を抱えている人たちと話し合う中で、
自分が大切にしてもらっていたのに周りの人を傷つけてばかりだったことに気付いた。
現在は毎日のように各地の自助グループで語り合う。昨年は全国の自助グループが集まる大会で司会を務めた。
「ただギャンブルをやめるだけでは苦しい。成長していきたい」と、新たな道を歩き始めている。
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ギャンブル依存症はWHO(世界保健機関)も認定している精神疾患で、患者は県内だけでも1万人以上いると言われる。
一方で十分な理解が進んでおらず「意志が弱い」などと厳しい目を向けられることも多い。
患者や家族、専門家の話からギャンブル依存症にどう向き合うべきなのか探った。【遠山和宏】
毎日新聞 2010年5月27日 地方版
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