10/05/16 15:26:28
居心地のよい長さ
水の入ったグラスをスプーンなどで叩くとチーンと鳴ります。
たくさん水が入ったコップほど高い音がするのは経験的にご存知のはずです。
つまり水の入っていない、空気だけの部分が振動してある音が出ます。
この空気だけの部分が短いと、発生する音の波長も短く(高い音)なります。
ギターの弦もそうです。弦を押さえて短くすると発生する音の波長も短く(=高く)なります。
振動する物(弦)の長さで発生する音(波長)は決まります。
波には自分が空中に出入りするのにちょうど居心地の良い長さというものがあるのです
電波の世界では弦がアンテナで、これを叩くのが送信機や高周波電流です。
そして送信機でブルブル揺さぶられたアンテナからは 空中に電波が放出されるのです。
電波を長さ(波長)で考える。今まで何度となく書いてきたことですが、これは非常に大事な基本事項です。
実はアンテナの長さは、「受信したい」あるいは「発信したい」周波数でおのずとサイズが決まります。
もっとも居心地の良い長さとは波長の1/4, 1/2, 3/4, 1...と4分の1波長刻みに複数存在します。
この中で1/2波長の長さのアンテナを「感度1」と決めてアンテナの性能の善し悪しを計っています。
アンテナと波長の関係
さてアンテナの感度とは何でしょうか?送信機が100Wのパワーをアンテナに送り込んだ時に、
実際に空中に飛び出るパワーがいくらになるかを決定する係数がアンテナの感度です。
受信する時も同じです、空中に100Wのパワーが漂っていればそれをなるべく効率よく
100Wのままラジオに取り込めるのが良いアンテナです。
もっといえば100Wのパワーを200W、300Wに増強して取り込んでくれるアンテナが高感度アンテナです。
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