09/12/15 17:26:04
『誇大妄想』というのは、実際の自分の実力や状況を正しく認識することが出来ずに、
『自分は世界一の大富豪で、何でも思い通りにコントロールすることが出来る』とか
『自分は生まれながらの天才で、この世で知らない事は何もない』というような過大評価を行き過ぎた誇大な妄想を抱いてしまうことです
『罪業妄想』というのは、自分が実際に犯罪を犯していないのに、
『自分は恐ろしい殺人事件を起こしてしまった。昨日、テレビのニュースで放送されていたコンビニ強盗事件の犯人は、
実は私だったのだ』といった形の罪悪感に関する根拠のない妄想のことをいいます
『嫉妬妄想』というのは、夫婦や恋人の間に見られる妄想で、
実際には浮気も不倫も起こっていないにもかかわらず、
自分の彼氏・彼女・配偶者が自分を裏切って浮気をしたり不倫をしたりしているに違いないといった妄想を抱くことです
『身体妄想』というのは、
自分の顔や身体に関する間違った認知のことで、自分の顔が人に見せられないくらいに醜く変形してしまったとか、
自分の身体の一部分の形や調子がおかしいなどという妄想のことです
明らかに現実に起こっていない事を現実であると思い込む妄想(delusion)の症状には上記のように様々な種類があります
妄想(delusion)
現実的でない間違った考えを正しいと信じ込み、その確信が強い為に間違いを訂正する事が出来ない症状
統合失調症の薬物治療では、抗精神病薬というドーパミン系神経の過活動を抑制する効き目の強い薬剤が使われますが、
従来の抗精神病薬は、陽性症状にはよく効くのですが、陰性症状にはほとんど効果がありませんでした。
現在では非定型抗精神病薬という薬剤が開発されて、陰性症状にもある程度の改善効果が期待できるようです