09/12/30 08:06:46
所持金「200円」の「村民」も…公設派遣村スタート
12月28日20時56分配信 産経新聞
「公設派遣村」に入り心境を語った男性(写真:産経新聞)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
手持ちの現金は200円余り。バッグには炊飯器など持てる限りの家財道具を詰め込んだ。
「昨冬の派遣村のニュースを見て明日はわが身と思っていたが…」
昨冬の派遣村にもいたという北海道出身の男性(68)は都内の大学を卒業した公立学校の元教員だ。
安定した公務員が定年後、JR上野駅で“段ボールハウス”の住人へ。
「年金や生活保護を受給しているが使い切って敷金さえたまらない。自分が悪いのだが、転がり落ちるとはい上がれない」
天涯孤独で身寄りがないこの男性は「雨風をしのげるだけでありがたい。前回は大部屋だったが今回は個室。まるでビジネスホテルだ」と部屋を見渡した。
「一番違うのは村民」だという。「昨年は高齢者ばかりで就労意欲も薄い人が多かったが今年は…」
その違いは都の受け入れ条件にあるようだ。都内に生活実態があり、ハローワークでの事前求職登録、顔写真の撮影も必須。
「条件のおかげで前回よりも選別されている」とは受け入れスタッフの1人だ。“村民”には30~40代の働き盛りの者も少なくない。
彼らは「昨年と今年では仕事の数が違う。昨年は週6日働いたが今年は週休6日。何とかこの1週間で職を見つけたい」という。
最初に受付を済ませた男性は「定職がなければ家が借りられず、家がなければ職が探せない。二進も三進もいかないが
活路を見いだしたい」と口にした。村民たちは新年をどう迎えるのか。答えはわずか1週間後だ。(宮原啓彰)