10/02/08 21:31:43
>>480>>484
歌謡曲・アイドルなど純日本物・懐メロは継承されてるが、「上質の旧」で継承できてない物が多いと思う。
前者は放送するテレビ・ラジオや取上げた記事が多いから、昔を懐かしむ番組なんか特にね。
こういうのは当時テレビにより齎された物で、時代に特徴的な物も多いし、分かり易い記号になってる。
だがこれらは批判されてる低級の「新」と同レベルが多く、結局低質が常に番組を賑わせ・・救いがない・・・。
反面、ロックやR&Bその他様々な「最上の音楽」は、洋楽との競合関係にあり、で、
「洋楽・欧米の物は、それ自体が自動的に高い価値」という潜在意識が実はかなり多くの人が持っていて、
その為に自動的に価値を低く見られてしまい、また下記に書く「今」と「消費」という過剰な物もあいまって、
日本の良い音楽は忘れ去られやすく、メディアが取上げる機会も「本来的価値」より遙かに少ない事が多い。
REBECCAは正にこの部分に嵌ってしまった、最も典型的な例だと思う。
一般的に日本ではどんな物でも「最上クラス」になると欧米との対比が生じ、不当に低評価になる事が多い。
言うまでもないけど、欧米においては音楽=洋楽、SHOWBIZ=欧米のSHOWBIZで、こういう現象は無い。
皮肉だが彼らが洋アーなら、欧米は勿論、日本でももっと評価は高かっただろうと思う。
で、これは音楽のみならず、日本・アジア-欧米の関係という現社会の根本部分に行き着くと思っている。
先に言った様に日本の質x量が洋楽より低かったし、それにアジアンはショービズでスターになれなく、
自動的にアジアンスターより欧米スターの方を高く見るという思考が働いてしまうという、現象もある。
なのでこれらは、日本やアジアンの永らく続くアイデンティティークライシスの一つの現象面だと思う。
これにより「本当に良い旧」の価値が低められてる事で、音楽自体の価値が低められ関心度が低下したり、
「本当へ良い新」へ向く目が減少し「必要以上」に洋楽へ流れる、という現象が起きている。
だって今の「本当へ良い新」も10年後に忘れ去られると思ったら、どうしても全体の関心度は低下するから。
当然新には「旧と関係ない問題」も沢山あり、これらが絡み合った負のスパイラルは確実に発生してる。
そして景気悪化や少子化などの日本全体の要因も非常に大きい、日本音楽界の病巣は深刻だと思う。