09/01/06 12:04:50 MfNg5B7G
何か勘違いしてる人がいるみたいだけど、現状を批判している人は
「派遣の人は悪くない、全部国のせいだ」ということを言いたいわけ
ではないよ。「全部国のせいだというのはおかしい」っていう反論は
的が外れてる。
そうじゃなくて、社会に歪みがあり不正があり問題がある以上、各個人の
あり方がどうこうという以前に、必ずだれかが苦しめられることになる
わけで、それがそもそもの問題だろ、という指摘なんだよ。
つまり「個人に責任はない」ということを言っているのではなく、
「個人の責任を追及しても問題は解決しない」という話。
労働者の求職、就職に関しては、労働者個人の裁量より、企業側の
動向のほうがはるかに影響は大きいわけで、求人が100人分しかなければ
150人のうち50人は必ずあぶれる。その100人がどういう人で50人がどういう
人か、ということとはまったく無関係に。
仮にそのあぶれた50人が、就職できた100人に勝る努力をし、すぐれた
能力を身につけたとしても、企業はその50人を雇って、元の100人のうちの
50人を切るだけで、150人全員を雇ったりはしない。つまり、だれかが
必ずあぶれる。
だから、一番急務なのは、労働者全員の雇用をどうやって確保するのか、
ということであって、個人がどうするか、という卑近な問題でどうにか
できる話ではない。
もちろん、就職する気がまったくない人、好きでホームレスをやっている
人はまったく別だが、少なくとも「仕事をしたい」と言ってる人が
「怠け者」とか「やる気がない」と言われるのは行き過ぎ。