08/07/22 14:05:58
★トヨタ欠陥車*世界企業の看板が泣く
日本を代表する企業であるトヨタ自動車の信頼が揺らいでいる。
多目的レジャー車(RV)の欠陥を認識しながら約8年間、リコール(無料の回収、修理)を
届け出なかったとして、熊本県警が業務上過失致傷の容疑で、当時の担当部長ら幹部3人を書類送検した。
トヨタは自動車業界をリードし、経済界への影響力も大きい。
その企業が安全を軽視することをやっていた。「世界のトヨタ」の看板が泣く。
発端となった事故は2004年8月に熊本県内で起きた。
若者に人気のある四輪駆動車「ハイラックスサーフ」が、ハンドルの動きをタイヤに伝える
リレーロッドと呼ばれる部品が折れてハンドル操作が不能となり、対向車線にはみだして
5人が負傷した。
一歩間違えば、死亡事故につながる、極めて危険なケースだった。
トヨタはこの事故を受けて、約33万台のリコールを国土交通省に届け出た。
実はそれ以前から同様の不具合の報告が相次いでいたが「発生頻度などから
リコールが必要との判断に至らなかった」として届け出はしなかった。
今回の書類送検についてトヨタ側は「誠に遺憾だ」としながらも、
送検された3人の対応については「落ち度はなかった」と強調している。
だが、その後の熊本県警の調べで、欠陥が初めて判明した1996年当時、
品質保証担当の副社長と常務がこの問題の報告を受けていたことが明らかになった。
しかも、社内基準に照らして、危険度が最も高い「緊急を要する」と判定されていたという。
「落ち度がない」とするトヨタ側の言い分は矛盾しており、「リコール隠し」としか言いようがない。
2004年当時、国内では三菱自動車や三菱ふそうトラック・バスのリコール隠しが社会問題となっていた。
トヨタは同業他社の不祥事を平然と見ていたのだろうか。
北海道新聞 URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)