09/03/25 18:19:02 6fdadD+m
この社会は孤独であることをちっとも認めない。かわりに友達をもつこと、
人と仲良くすること、みんなといっしょにいることばかり奨められ、ときには
無言の強制圧力を感じる。
人から嫌われたり、仲間外れにされたり、ひとりぽつんといることにとてつも
ない恐怖を感じる世の中である。
仲間集団にいるとたえず同調や画一化の力がかかってくるから、いつわりの仮面
や人格を演じなければならないし、人と違うこともできないし、考えることすら
できないし、人の評価や基準に隷属して、奴隷のようにならざるをえない。
そんなしがらみから自由になりたいと思っても、孤独を恐れる社会だ。苦しさを
抱えながら、集団や仲間内に舞い戻るしかない。
孤独やひとりになれない社会、孤独を許さない、白眼視する社会なのである。
日本は集団やひとつの空間内でひとりになれない社会である。ほかの文化圏で
はひとつの空間内でもひとりになる余地があるところもあるみたいだが、日本は
空間で仕切られないと、安心したひとりになれない。日本のひきこもりはそんな
ところに関係があるのだろう。