08/05/22 20:45:04 aw/OloJP
鋼材、売り手に軍配 値上げ、海外事情影響
2008年05月20日
鉄が大きく値上がりする。鉄鋼大手とトヨタ自動車の交渉が決着し、鋼材の平均価格が26年ぶりに最高値を塗り替える。
新興国で鉄の利用が増え、世界最強の自動車メーカーも「売り手優位」を崩せなかった。資源高は今後も続く見通し。
日本のものづくりは真価を問われる。
「車用が決着した。原価低減を図るが、影響は大きい」。産業用機械をつくる宇部興産の田村浩章社長は19日の経営説明会で、ぼやいた。
建機大手のクボタは鋼材などの値上がりを理由に製品を一律10%値上げすると発表した。
鋼板やパイプ、棒鋼といった鋼材は、造船、家電、建設など主要産業のほとんどが主な材料に使う。
製品原価に占める割合も大きい。それだけに各メーカーは、08年度の相場を決める「横綱交渉」を、かたずをのんで見守った。
トヨタの張富士夫会長は2月下旬の日本自動車工業会の会長会見で「鉄鋼メーカーに合理化努力を求めたい」と発言した。
対して、JFEスチールの馬田一社長は4月下旬の日本鉄鋼連盟の会長会見で、石炭や鉄鉱石の大幅値上がりを理由に
「1トンあたり3万円の値上げをお願いせざるを得ない」と公言。「日本の鋼材は国際価格より安いし、世界の需要はまだ増える」とたたみかけた。
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