07/12/07 22:43:00
どうも世間では、工場のライン作業というものを誤解しているな。
同じ物をたくさん延々と作り続ける、単純で誰にでも出来る仕事、そんなライン作業のイメージは過去の物だ。
今時のライン作業は、各営業所や支店なり取引先なりの注文に基づいて製造する。
だから同じライン上を様々な種類の製品が流れ、作業者はそれに応じて作業を変える。
例えば俺、今ある家電製品のラインで、梱包前の付属品のチェックと、梱包用の段ボール箱の組み立てを担当している。
似たような製品のバージョン違いが多数で、基本的な組み合わせだけでも、付属品のパターンはざっと十数種類、段ボール箱のパターンはざっと10種類。
付属品のチェックは、ぶ厚いマニュアル片手に行なう。
普段あまり出ないパターンも含めると、全部で40パターン以上あるからだ。
似ていて微妙に違うパターンばかりなので、逆に暗記出来ない。
（上司からも、勘違いする恐れがあるから、必ずマニュアル見ながらやってくれと言われている）
これを段ボール箱を組みつつ、前の作業者が作業を終えるのを待って製品のチェックに走る。
（その前の作業者の仕事が付属品を入れる仕事で、そのラインに割り込むようにチェックするという、ある意味気の悪い仕事だ）
さながら毎日が、キーパーのくせにシュート撃ちに走る、キャプテン翼のゴールキーパーみたいな状態だ。
これを時給1000円かそこらでやらせてるんだから、やっぱり派遣制度は間違ってる。