09/03/05 08:02:01
実は、女性が世の中を動かした先例がある。
そう思ったのは、過去に放送されたNHK「その時、歴史が動いた」第五福竜丸の回
(第351回、3000万の署名 大国を揺るがす ~第五福竜丸が伝えた核の恐怖 ~)を視聴した際の感想から。
昭和二十九年三月に
第五福竜丸がマーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験に遭遇するまで、日本の庶民は『核の恐怖』について、ほとんど知らなかった。
第五福竜丸の被ばくに人々が大きな関心を寄せることができたのは、
日本の科学者たちが、危機感を持って「死の灰」の分析などに必死になったこと。
そして、マスメディアが乗組員の病状や科学者の分析結果を詳しく報道、あわせて投書という形で庶民の声を掲載していったからだ。
署名は、同時多発、自然発生的に各地ではじまった。
カリスマ性のあるリーダーが先導したわけでも分かりやすいスローガンを掲げた運動体が主導したわけでもない。
『被ばくマグロ』が次々とあがり、『放射能の雨』が降り続くことは、自分のたちの日々の暮らしや命がおびやかされることであると知った母親たち、日本の女性が動いたのだ。
その本能的な危機感がやがては、大きなうねりとなって世界に発信されていった――。
URLリンク(www.nhk.or.jp)