09/06/23 11:25:58
『外務省の掟』 P171-P172
また、こんな噂話もニューヨークの日本人社会ではまことしやかに囁かれている。国連
大使の公邸を二一ミリオン米ドル(約二十五億円)で購入したのは前国連大使だったO氏
への手切れ金捻出のためではなかったか、とニューヨークの国連関係者は噂している。
いつまでたっても自分から国連大使を辞めようとはしないO氏に周囲はほとほと困り果
てていた。誰もO氏の首に鈴をつけにいけず、結局考え付いたのが、国連大使公邸用に
わざわざ高級不動産物件を購入して仲介会社から数パーセントのバックリベートをO氏に
流すという苦肉の策。
しかし、その物件とは好立地とはいえ、十年間も売れずに雨ざらしになっていた通称お
化け屋敷で、まともな内装を施すのにもう二〇ミリオン米ドルが必要といわれる代物だ。
合計四一ミリオン米ドル、約四九億円、これも日本国国民の血税から支払われることにな
るのだ。
なぜニューヨークでこの件が噂になっているのかといえば、すでに国連大使はパークア
ベニューに公邸を取得しており、なぜもう一軒必要であったかが不可解であるからだ。
「日本は財政難で苦しい苦しいと言っているが信じられない。こんなポンコツ屋敷を二一ミ
リオン米ドルも払って買えるのだから」
アメリカでは大々的に新聞報道されたのに、日本の新聞が何も報じていないのに憤りを
感じる。